【偏差値15up】英語の受験勉強方法! 何から順番にやるのか予備校ワザを公開

      2017/08/15

この記事では、【偏差値15up】のための英語の受験勉強方法を、元予備校講師が説明します。 何から順番にやるのか予備校ワザを公開。元代ゼミ講師のアドバイスも頂きました。


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英語の受験勉強 3つのポイント

英語の受験勉強で、まず押さえたいことは、以下の3点です。

  • 戻 … 英語は、目安として偏差値が50を切っている場合、1度基礎まで戻らないと、偏差値が伸びることは絶対にありません。
  • 量 … 英語は、文系科目ですが、国社のようにノート作りと問題演習が半々という教科ではばく、「大量の」問題演習あるのみです。
  • 差 … 英語は、合格者と不合格者の平均点の開きが大きく、大手予備校講師のなかでは、キー科目と呼ばれることがあります。

英語の勉強方法のポイント① 戻れ!

上のグラフは、高3生の教科ごとの偏差値の伸び方のイメージです。偏差値は、正比例的にぐんぐん伸びてゆくわけでなく、最初は停滞し、後半に一気に伸びることが多いということは、よく知られています。

しかし、英語だけは異なります。偏差値50台前半以下からスタートした場合、微妙にアップダウンをくりかえしながら、最終的にほとんど伸びずに終わることが、非常に多いのです。

これは、数国理社に比べ、英語が「完全な積み重ね科目」、つまり基礎が揺らいでいれば、何百時間勉強しても絶対に伸びない科目だということです。英語は、恐ろしい科目です。高校受験等の経験から、1年死ぬ気でやれば伸びると考え、希望の進路に向けて努力してきた受験生を完全に粉砕します。知っている範囲では、MARCHへ向けて努力した受験生が、英語が原因で、帝京大に入学した事例もあります。

戻れ! → 具体的に、どうするの?

英語を偏差値50台前半から伸ばすには、戻ることが大切。どこに戻れば良いのでしょうか? 簡単に言うと中3~高1内容ですが、思い切って絞れば、5文型と単語となります。

"Some students insist that their hair is natural even though it is dyed," one teacher told Asahi Simbun. "We ask their parents to confirm these claims as their responsibility."

上の文章を理解するためには、まず、どこに動詞が使われているかを判別する、単語力が必要です。

Some students insist that their hair is natural even though it is dyed.

isは簡単ですが、insistについて、以下の知識がすぐに出てくることが必要です。

  • 意味は「主張する」
  • insist Aの形で、Aを主張するという形をとる(第3文型)

すると「たとえ染めていても、自分の頭髪は自毛だと言い張る生徒もいる」と訳すことができます。

one teacher told Asahi Simbun. "We ask their parents to confirm these claims as their responsibility."

上の部分では、文型に関係した、動詞の知識が必要です。

  • tellは、「tell 人 A」の形をとり、人にAを話すの意味となる(第3文型)。
  • askは、「ask A to do」の形をとり、人に~することを頼むの意味となる(第5文型)。

このような文型の知識があれば、上の部分は「ある1人の教師が『われわれは、保護者に対し、我が子の自毛だとの主張を、責任をもって確認して欲しいと依頼している』と朝日新聞社に話した」と訳すことができます。

※ask A to doは、第4文型とする学説もあるが、受験英語では第5文型と考える。

つまり、英語の偏差値を伸ばすためには、高1の教科書や参考書を使い、さまざまな動詞がどの文型をとるかにこだわりつつ、5文型の例文を徹底的に勉強し、同時に出てきた単語を覚えてゆく。この学習が基本となります。

そして、同時に様々な英文法の知識を押さえてゆきますが、ズバリ絞れば、次の4要素です。

  • 時制
  • 関係代名詞・関係副詞
  • 不定詞
  • 現在分詞・過去分詞・不定詞・分詞構文

(まとめ)戻れ! → 具体的に、どうするの?

偏差値が50代前半より下回っている人は、従来の勉強法では、絶対にMARCHや関関同立クラスの大学に行くことは困難でした。国立大は、もちろん合格しません。しかし、英語の勉強を始める時期に、以下を踏まえれば、逆転は可能です。

  • 5文型
  • 動詞の意味と、どの形を取るのか(文型を意識)に注力!
  • 動詞以外の単語も増やす
  • 時制
  • 関係代名詞・関係副詞
  • 不定詞
  • 現在分詞・過去分詞・分詞構文

スタートアップとしては、中3~高1レベルの基本例文を100程度用意し、動詞と文型に徹底的にこだわりながら、ノート作りをします。音読をくりかえし、暗唱に近いレベルに持ってゆきます。同時進行で、英単語集の頻出エリアを押さえてゆけば、英語の基礎は飛躍的に固まります。

※例文集は「受験ネット」内に掲載する予定です。

英語の勉強方法のポイント② 量

文系科目の中でも、国語は、もともとの知識や勉強法によって、成果が大きく異なります。しかし、英語は、単純に勉強量が成果に直結しやすい科目です。

あとから説明しますが、入試では英語の比重が高めに設定されています。これは、センスや育った環境に左右されない、「努力」を問うことができる科目だからだ、と考えることもできます。努力の目安とは、土日に10~13時間の勉強をすること。偏差値50台前半以下からスタートする場合、そのうち、半分を英語に割いても構いません。

また、英語は、文系科目のなかでは、特殊な勉強法を求められる科目です。

勉強法の種類

  • ノート+問題演習型:国語、地歴公民、化学
  • 問題演習型:数学、物理

文系科目は、偏差値が60を超えるまでは、ノート作り(知識の整理)と問題演習のバランスが、カギになります。しかし、英語は、多少のノート作りは必要ですが、問題演習量が最大のポイントになります。仮に比較的丁寧にノート作りをしたとしても、その後の圧倒的な量の問題演習が必要となるため、やはり問題演習の量が主役と言えるのです。

英語の勉強方法のポイント③ 差

英語は、上で説明したように、偏差値50台前半以下の人の大半が伸び悩むため、高3進学時に偏差値が60を超えていた人との差は開く一方です。偏差値が60を超えていた人は、文法から長文に順調に進みます。しかも、英語は分かれば分かるほどハマる、中毒性がある科目ですので、偏差値の伸び方は天井知らずになります。

※偏差値50台前半から、勉強法を意識せずに成績が伸びる人もいますが、こういった人は、高校入試で英語の基礎がしっかりと固まっており、高校在学中に部活や中だるみで、一時的に勉強量が落ちていた人です。

また、よく知られているように、入試の仕組み自体、英語で差がつきやすいようになっています。

文系のキー科目

キー科目とは、合格者と不合格者の平均点の開きが大きな科目で、予備校講師や関係者の間で使われている概念です。

文系の場合、私大および国立2次試験で、英語がキー科目になっています。つまり、英語の得点が合否に直結しているのです。さきほど、MARCHを志望し猛勉強を重ねながら、日東駒専にも届かず、帝京大に進んだ生徒の事例を出しました。彼の場合も、少なくとも国語・社会は目標に達しましたが、英語が伸び悩んだ結果、2ランク下の大学に進学することになったのです。

理系のキー科目

理系では、英語がキー科目となる例はありません。しかし、MARCH・関関同立・早慶・国立の受験生同士の争いでは、数学・理科の差がつきにくくなります。

  • 理系受験生全体で見ると … 理科や数学で差がつく傾向
  • 上位大受験の理系生に絞ると … 苦手とされやすい英語が、キー科目的な位置

このような図式になります。つまりMARCH・関関同立・早慶・国立の理系を受験するなら、みな得意な理科・数学では、1歩も劣ってはならない。しかし、相手もどんどん伸ばしてくる。最終的に雌雄を決する(=勝負を決める)のは、相手の弱みである英語だと言えます。

(中間まとめ)英語の受験勉強 3つのポイント

英語の受験勉強で、まず押さえたいことは、以下の3点でした。

  • 戻 … 英語の偏差値が50台前半以下の場合、5文型(動詞の用法)、英単語を軸に、時制、関係代名詞・関係副詞、不定詞、現在分詞・過去分詞・分詞構文を徹底的に固める。
  • 量 … 土日は13時間勉強し、英語の偏差値が50台前半以下の文系生の場合、当面半分を英語にあてても良い。理系生は、理科と英語の両輪を回転させる。
  • 差 … 基礎のあるなしで、英語の偏差値は、天と地ほどの差になりやすい。また文系と難関理系では、英語はキー科目的な位置となる。

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英語の受験勉強 3つのジャンルの攻め方

英語の勉強には、大きく分けて、3ジャンルがあります。

  • 単語
  • 文法
  • 長文

英語の受験勉強① 英単語

英単語の覚え方について、様々な人がこの方法が良いと主張しています。どの方法も参考にはなりますが、基本的には自分自身の経験からこの方法が良いと主張しているようにも見えます。しかし、受験生の英語力、強み、性格は千差万別です。

  • 塾講師の指導に従い、英単語と意味の組み合わせの暗記を続けたが、記憶力が弱いので、偏差値が伸びず受験に失敗した。
  • 書いて覚えるのは絶対にダメで、音声教材を使えと塾で強く言われたが、勉強法としてあまり好きになれず、時間だけが過ぎてしまった。
  • 長文を中心に英単語を覚えるように高校で指導されたが、長文アレルギーが強く、全く伸びずに受験を迎えてしまった。

筆者は、予備校の大学受験責任者を務めたことがあり、千人単位を対象に学習法を研究し、また多くの英語科講師と情報を交換してきました。その結果わかったことは、英単語の覚え方に1つの正解はない、ということです。ただし、3つの方法のなかに、あなたに合った1つの正解があります。英単語暗記の3つの方法は、次の記事をご覧ください。

こちら→ 英単語の覚え方 予備校が開発した記憶術を完全公開!

英語の受験勉強② 英文法編

英文法の学習は、簡単に言うと次の3段階があります。

  • 5文型と動詞の役割を中心に、例文をメインに学ぶ。(偏差値40~)
  • 時制、関係詞、不定詞、分詞を中心に、参考書をメインに学ぶ。(偏差値50~)
  • 問題集をメインに学ぶ。(偏差値55~70)

段階① 5文型と動詞の役割を中心に、例文を中心に学ぶ。(偏差値45~)

1番始めの段階では、5文型と動詞の役割を中心に学びます。この段階では、参考書を使わずに、例文集を準備しオリジナルノートを作ることが、おすすめです。初心者向けの語り口調の参考書も出版されていますが、受け身の学習になってしまい、理解したつもりになってしまうからです。

英語が苦手な生徒は、授業を聞くだけ、ノートを写すだけ、参考書を読むだけ、問題を解くだけという受け身の勉強スタイルに、苦手の本当の原因が隠れていることが、多くあります。オリジナルノートを作ることは、勉強をするときの、脳の働き方を180度変えますので、大きな飛躍が期待できます。

例文1つにつき、ノート1ページを使い、次の7ステップでまとめてゆきます。

  1. 例文を書き写す。
  2. わからない単語があれば、意味を調べる。
  3. 動詞を全て抜きだし、その動詞の使い方を整理する。
  4. 例文を自分なりに和訳する。
  5. 自分の友人や、好きな歌手などが出てくる、オリジナルの例文を作る。
  6. その例文に関係する場所と状況を正確にイメージしながら、音読する。
  7. 自分で文法問題を作る。
  1. She always looks happy.
  2. always:常に
  3. look ①look at A:Aを見る (例)Look at our schedule. 私たちの予定表を見なさい。②look A:Aに見える (例)You look pale. 顔色が悪いよ。
  4. (訳)彼女は幸せそうに見えるよ。
  5. Akari looked sad because her smartphone was broken by her sister.(あかりは、妹にスマホを壊されてしまったので、悲しそうに見えた)
  6. [音読20回以上]教室にいる友達のあかりの顔を必ず思い浮かべながら。
  7. Akari (   )(   ) because her smartphone was broken by her sister.(あかりは、妹にスマホを壊されてしまったので、悲しそうに見えた)

この方法は、ひとの記憶や理解に関する、様々なテクニックが隠されています。例えば、人の脳が最も記憶しやすいのは場所です。現在は安全な都市生活を送る人が多いですが、長い人類の歴史を見ると、命の危険がある場所といういのは、想像以上に多くありました。人の脳は、場所の情報は、最優先で記憶します。

少し面倒だと思うかも知れませんが、イラストを添えるなど、楽しみながらオリジナルノートを作ってみてください。

おすすめの例文集

  • 中学上級から高校基礎レベルの、約300の例文が掲載されています。冒頭から100程度の例文をこなしてみましょう。
  • 5文型や英語の基本を説明した参考書を併用するとよいです(メインにしない)。まず1週間例文集を勉強し、その後書店で、使いやすいと思う参考書を選ぶのがコツです。安河内の新英語をはじめからていねいになどが候補。
  • 受験ネットでも、例文集を作成中です。

やさしく書かれた、読むだけで力がつきそうな参考書も出ており、その方が楽だと思うはずです。しかし、偏差値が高い生徒ほど、主に高校受験段階で、オリジナルノート作りを経験しています。英語を基本から学ぶ生徒に、読むだけで力がつきそうな参考書をメインに勉強するようにアドバイスすることは、泳げない人に浮き輪を与え、船で引っ張るのと全く同じです。泳ぎをマスターするために、浮き輪を与えられ、船で引っ張られたいという方は、やさしい参考書を「読むだけ」の勉強法を選んでください。そのような方は、いないと思います。

第2段階では、高1、高2レベルの英文法を固めます。「山口俊治 英文法講義の実況中継」は、開成高校でも採用された評価の高い参考書ですが、内容は基本的です。

おすすめの参考書

この段階では、ノート作りは卒業し、主に参考書を熟読し、問題演習を徐々に入れていきます。「山口俊治 英文法講義の実況中継」には、問題集が付属しています。

「山口俊治 英文法講義の実況中継」は、予備校講義を再録していますので非常に読みやすいです。効率上、まとめノートを作る必要はありませんが、ポストイットを利用し、オリジナルのまとめや例文を、参考書に貼りつけてください(ページの隅に貼りつけ折り返します)。

ポストイットに書くこと

  • オリジナルノートづくりでマスターした「オリジナルの例文」
  • 分かりにくい説明を、自分流に言い替えた文章や図

「山口俊治 英文法講義の実況中継」自体、分かりやすく書かれていますが、下級生や自分より英語が苦手な人にわかりやすい授業をすると仮定して、ポストイットを貼ってゆきます。

参考書をメインに学ぶのは、文法の重要事項をマスターする重要な段階です。

  • 5文型と動詞の役割を中心に、例文をメインに学ぶ。(偏差値40~)
  • 時制、関係詞、不定詞、分詞を中心に、参考書をメインに学ぶ。(偏差値50~)
  • 問題集をメインに学ぶ。(偏差値55~70)

ぜひ覚えておいてほしいことは、文法の重要事項には2タイプあるということです。

  1. 時間をかけたまとめ作業、問題演習もしっかり導入し、くりかえし時間をかける単元 … 文型、時制、関係詞(関係代名詞、関係副詞)、不定詞、分詞(過去分詞、現在分詞、分詞構文)。
  2. 時間をかけなくても良い単元 … その他の単元

5文型に加え、1に分類した、文型、時制、関係詞、不定詞、分詞の単元は、死ぬほど時間をかけてください。なぜ、文型、時制、関係詞、不定詞、分詞の単元は、死ぬほど重要なのでしょうか?

答えは、長文読解力に直結するからです。文法の単元のなかで、仮定法や比較は、非常に攻略が難しく、ボリュームがあります。しかし、長文問題で問われることは、それほど多くありません。一方、時制、関係詞、不定詞、分詞は、長文の文構造を把握するためには、必須です。

The short-story writer is like a fisherman pursuing an extremely wary trout. In order to hook his game he must be poised and ready and skillful. The trout,of course, is his reader who must be lured, baited and hooked.

この長文(一部)は、多少読みづらいですが、分詞、不定詞、関係詞の知識があれば、非常にシンプルになります。

The short-story writer is like a fisherman (pursuing an extremely wary trout). (In order to hook his game) he must be poised and ready and skillful. The trout,of course, is his reader(who must be lured, baited and hooked).

分詞、不定詞、関係詞を含むカタマリは、基本的には「補足説明」ですので、弱めに読んでゆくことができます。

The short-story writer is like a fisherman. He must be poised and ready and skillful. The trout,of course, is his reader.

簡単な単語だけでも、大まかな意味は把握できます。

  • 短編小説家は、釣り人のようなもの。
  • 彼は、非常に上手でなければならない。
  • troutは、読者である。

troutは、聞きなれない単語ですが、全体として「小説家は、固定読者を集めなければ上手くいかないと!」と言っていることがわかります。人気YouTuberも、登録者を必死になって、集めようとしていますね。

※troutは、よく見ると「トラウト」。スーパーでトラウトサーモンを見かけますが、マスという意味です。ここでは、釣りの獲物の比喩です。

このように、英語の偏差値が高い人は、長文を読むときに文型、時制、関係詞、不定詞、分詞の文法知識を上手く使っているだけで、全ての単語を知っているわけではありません。

山口俊治 英文法講義の実況中継では、以下の単元に7割の時間を割き、ほかの単元は3割の時間で済ませましょう。

  • 第1回 動詞・文型(1) 講義を始めるにあたって
  • 第2回 動詞・文型(2) 英語には自動詞と他動詞とがある
  • 第3回 動詞・文型(3) 補語がわかると英語がわかる
  • 第4回 動詞・文型(4) 第5文型の“O+C”に注目する
  • 第5回 時制(1) 現在完了はどういう気分で使うのか
  • 第6回 時制(2) 日本語の表現にとらわれてはだめ
  • 第7回 時制(3) 過去形か過去完了形か
  • 第8回 時制(4) 時・条件を表す副詞節では未来形は使わない
  • 第9回 受動態(1) 目的語がないと受動態にできない
  • 第10回 受動態(2) 基本から応用へ
  • 第20回 不定詞(1) “for...to~”は軽視できない
  • 第21回 不定詞(2) “it...to~”構文の話
  • 第22回 不定詞(3) 形容詞・副詞的用法の不定詞
  • 第23回 不定詞(4) 「結果」を表す不定詞のよくあるパターン
  • 第24回 不定詞(5) 油断できない“too...to~”“enough to~”
  • 第25回 不定詞(6) 不定詞と時制の関係を解明する
  • 第26回 分詞 現在分詞か過去分詞か
  • 第27回 第5文型(1) ネクサスの考え方
  • 第28回 第5文型(2) 英語がわかるかどうかの岐路
  • 第31回 分詞構文(1) 分詞構文の形と意味のすべて
  • 第32回 分詞構文(2) “with+X1+X2”は重要な形式
  • 第33回 動名詞 知ってさえいればできる動名詞
  • 第43回 関係詞(1) 「2文に分解して考える」が基本
  • 第44回 関係詞(2) 関係代名詞と関係副詞のちがい
  • 第45回 関係詞(3) さまざまな関係詞の要点
  • 第46回 関係詞(4) as,which,what,whoeverの用法

段階③ 問題集をメインに学ぶ。(偏差値55~70)

5文型・動詞の用法、文法の知識(時制、関係詞、不定詞、分詞を中心に)をマスターしたあとは、参考書学習から、問題集の学習にシフトします。よく、英文法は1冊がボロボロになるまでと言われるのは、この段階をさしています。

一般に、英語の学習方法として、「おすすめの参考書・問題集」を紹介するケースが多いですが、段階ごとに異なります。

  • 初心者 … まとめノートが中心。時間をかけて、学習に関する脳の仕組みを変える。参考書はあくまで「参考」。問題演習は少なめ。
  • 初級者 … シンプルな参考書が中心。まとめる作業は、効率化(ポストイット程度)。問題集は、参考書に付属しているものでよい。
  • 中級者 … 問題集が中心。参考書(Forestなど分厚いもの)はあくまで「参考」。

おすすめの問題集

英文法の問題集で、人気と評価を兼ね備えているのは以下の3冊です。

英頻、アップグレードは、早慶レベル向けですので、ネクステがおすすめです。解説が少ないとの評価もありますが、山口俊治 英文法講義の実況中継のような、初級向けの参考書を済ませたあとに取り組めば、問題はありません。

英文法の問題集の取り組み方は、「1冊を仕上げる」が基本となります。

  • 問題は、問題集に直接書き込まない。ノート併用が面倒な場合、消えるペンで書く。
  • 問題を解き、間違えたものに×印をつける。参考書(フォレスト:総合英語Forest がおすすめ)を読み、誤答の理由、正解の理由を理解しておく。
  • 翌日、×印の問題を解き直す。間違えたら×を増やす。
  • 1週間後、××印の問題を解き直す。
  • 定期的に、×印が多い問題を解き直し、1冊を完璧に仕上げる。完璧とは、正答の理由を説明できること。

消えるペンは、フリクションボール3 メタル(3色)がおすすめです。3色は、これより安いシリーズは、持った感触が悪く、高いシリーズは木を使った製品です。

(まとめ)英語の受験勉強③ 英文法編

  • 例文→実況中継→ネクステ(→アップグレード)の順がおすすめ。
  • まとめノート→参考書→問題集の順に、学習方法を変える。

① 文型と動詞に注力した、まとめノート学習(初心者、偏差値40~)

② 文法事項を固める、参考書学習(初級、偏差値50~)

③ 文法知識を増やす、問題集学習(中級、偏差値55~)

※偏差値が60を超えたら、UPGRADE英文法・語法問題へ進みます。

英語の受験勉強③ 長文

英語の長文学習は、開始の時期によって、効率が大きく異なります。いつ開始するのが良いのでしょうか?

文法学習は、下のような進め方がおすすめなのでした。

  1. 【初心者】5文型と動詞の役割を中心に、例文をメインに学ぶ。
  2. 【初級者】時制、関係詞、不定詞、不定詞、分詞を中心に、参考書をメインに学ぶ。
  3. 【中級者】問題集をメインに学ぶ。

正解は、初級者として、時制、関係詞、不定詞、不定詞、分詞を中心に、参考書をメインに学んだあとです。文法事項の中でも、英語の文章を読むのに、絶対に必要なのが、5文型を大前提に、これらの知識を持っていることだからです。

長文学習には、問題集タイプと参考書タイプがありますが、長文学習は読んで解かなければ、絶対に伸びません。そのため、問題集を基本とします。参考書は、文字通り参考としい、気分転換や軽めの勉強として使うことがおすすめです。

おすすめの問題集

おすすめの問題集は、「イチから鍛える英語長文300」です。2015年に発売された、問題集であり、これまでの問題集を研究し尽くした感がある内容です。文法の問題集として、老舗の英頻より、Next Stage英文法・語法問題をおすすめしましたが、問題集は、古くなると、問題・解説方法・学習スタイルへの対応が、どうしても古くなるからです。

「イチから鍛える英語長文300」のメリットは、以下の通りです。

  1. 具体的な内容の長文が多く、入試頻出テーマが強く意識されている。
  2. 長文中に出現した英単語を、覚えるための別冊ページがある。
  3. 最新の「音読型」の学習を前提とし、方法が明記してある。
  4. 別冊で長文+全文和訳のページがあり、書込みなしの復習(音読)が可能。
  5. 速読に不可欠なスラッシュリーディングのページがある。
  6. 本文解説、問題解説とも詳しいが、本は大きすぎず、厚すぎず、持ち運べる。
  7. 音声(CD)つきである。

以上は、これまでの問題集が徐々に改善してきた部分です。それを全てコンパクトにまとめた編集は高く評価できます。東進ハイスクール・河合塾に出稿の講師が共同執筆に参加しており、信頼度も高いです。

もし、初心者、初級者の段階でも、モチベーションを維持し、先の目標を知っておくために、英語の長文にふれておきたいという場合は、中文(短めの長文)がおすすめ。問題集としては、イチから鍛える英語長文Basic がちょうどよいでしょう。

英語得意への裏ワザ スラッシュリーディング

英語長文が得意な生徒は、ほぼ間違いなくスラッシュリーディングの方法を知っています。

通常の和訳は、日本語として正しい語順となるように、和訳します。

"Some students insist that their hair is natural even though it is dyed," one teacher told Asahi Simbun. "We ask their parents to confirm these claims as their responsibility."

(通常の和訳)たとえ染めていても、自分の髪は自毛だと、言い張る生徒がいる。ある教師が、朝日新聞に伝えた内容だ。我々は、そういった生徒の保護者に、責任を持って彼らの主張が正しいかを確認するように依頼している。

一方、スラッシュリーディングの場合、読む速さを優先し、なるべく英語の語順のまま、次のように訳します。

"Some students insist/ that their hair is natural /even though it is dyed," one teacher told Asahi Simbun. "We ask their parents/ to confirm these claims as their responsibility."

(スラッシュリーディング)一部の生徒は言い張る/(どんなふうに)自分の髪は自毛だと/たとえ染めていても/ある教師が朝日新聞に伝えた。//我々教師は、保護者に頼んでいる/(何を)彼らの主張が正しいか、親の責任で確認して欲しいと。//

スラッシュリーディングをマスターすれば、英語長文を読む速さは、少なくとも数割、人によっては5割、速くなります。スラッシュリーディングは、イチから鍛える英語長文300など「イチから鍛える英語長文」シリーズの「読み下し訳」を研究し、自分で慣れてゆくことも可能です。

(まとめ)【偏差値15up】英語の受験勉強方法! 何から順番にやるのか予備校ワザを公開

  • 戻 … 英語の偏差値が50台前半以下の場合、5文型(動詞の用法)、英単語から入り、時制、関係詞、不定詞、分詞を徹底的に固める。
  • 量 … 土日は13時間勉強し、英語の偏差値が50台前半以下の文系生の場合、当面半分を英語にあてても良い。理系生は、理科と英語の両輪を回転させる。
  • 差 … 基礎のあるなしで、英語の偏差値は、天と地ほどの差になりやすい。また文系と難関理系では、英語はキー科目的な位置となる。

 

① 文型と動詞に注力した、まとめノート学習(初心者、偏差値40~)

② 文法事項を固める、参考書学習(初級、偏差値50~)

③ 文法知識を増やす、問題集学習(中級、偏差値55~)

※偏差値が60を超えたら、UPGRADE英文法・語法問題へ進みます。

④ ②のあと、長文の学習も開始

※偏差値が60を超えたら、イチから鍛える英語長文500 (CD&別冊「トレーニングブック」つき (大学受験TERIOS))へ進みます。

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古文助動詞の覚え方~意味・接続を歌で即日暗記~

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