仮面浪人 失敗と成功を分ける5つのポイント

   

もっと上の大学を目指し「仮面浪人」するか迷っていませんか?ポイントはズバリ1年勉強して伸びるかどうかと人間関係。仮面浪人経験者の元予備校講師がアドバイスします。

仮面浪人 失敗と成功を分ける5つのポイント

 

「仮面浪人」を考えている方のためのために、決断と成功の5つのポイントをまとめました。

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【1】仮面浪人に向いているか

仮面

✔ 仮面浪人をするということは、今年合格した大学より上の大学に厳しい条件で合格するということです。休学しない場合は、特に勉強時間が限られます。また休学をするしないに関わらず、再受験に失敗した場合、復学し同級生と再度友人関係を結ぶのは難しくなってしまいます。

※仮面浪人をするということは在籍する大学を否定する態度の表明です。失敗した際、戻ってきても歓迎されることはあまりありません。

✔ 限られた勉強時間のなか、失敗しないのはどのようなタイプの人なのでしょうか?

① ひとつめの条件は、受験勉強のスタートが遅く力を伸ばす時間がないまま受験を迎えていること。部活動に夏ごろまで時間を取られていた人などがこれに当たります。伸びしろがあるため仮面浪人の成功率が高くなります。

② できれば私立希望であること。一発勝負の色彩が濃いセンター試験は仮面浪人生にとって大きなリスクとなります。緊張しやすい現役時よりは点数を伸ばす人が目立ちますが、失敗すれば即アウトとなる国立志望生にとってはハイリスクには変わりありません。一方私立ならば、5回、10回と受験のチャンスを作ることができ成功率は上がります。

③ もっと勉強したかったのにという「やり残した感」が強いこと。仮面浪人に成功する人は基本的には勉強が嫌いではありません。スタートが遅かった、見通しが甘かったなどの理由から極めきれなかった教科があると感じ、もっと深く知りたいと自然に思う場合、仮面浪人の成功率は高くなります。

✔ あなたは①~③のうちいくつ当てはまるでしょうか?

「夏まで野球部に所属し受験勉強のスタートは本格スタートは9月ごろ。面白くなってきた段階で受験を迎えてしまった。MARCH(関関同立)が目標」

このようなタイプの人は仮面浪人の成功率が高くなります。MARCHと早慶には想像以上の壁がありますので、MARCH志望という点も強調点です。

「帰宅部で高2の初めから受験勉強をスタート。センター試験に失敗し志望校に不合格。やや勉強疲れがあるが仮面浪人して意地でも国立大を目指したい。」

このようなタイプの人はすでに伸びきっている可能性があり、不本意であっても合格した大学でトップクラスの成績を収め就職活動で逆転したほうが良いかもしれません。

※仮面浪人で国立を目指す場合

仮面浪人で国立を目指す場合は、一発勝負となるセンター試験に警戒が必要です。もし8割程度の得点が要求されるなら、日頃練習で9割程度のアベレージを保つことが必要です。最低でも週に1年分以上のセンター試験の過去問を解き続けることが必要です。勉強時間をかなり必要とするため、在籍先の大学の単位を取らない形での仮面浪人がおすすめです。

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【2】在籍先大学の単位をどうするか

試験勉強

✔ 仮面浪人には2通りあります。ひとつは在籍先の大学の単位を取り万一の場合、大学2年生に復帰できるようにする形。もう一つは大学にほとんど通わず、休学手続きを取るか籍だけ置いておく形です。

✔ 私立志願者は単位を取る形も可能でしょう。16時ごろまで大学の講義があったとしても、その後受験勉強ができますし、講義の空き時間も利用できます。サークルには加入せずアルバイトも避けるようにします。また、講義の空き時間に同級生の目につきにくいカフェなどを確保する必要があります。通常の浪人生は15時間程度の勉強時間を取ることも不可能ではありません。しかしそこまで集中力は持たないもので、予備校の講義時間も含め難関大希望者で12時間程度が限界です(授業を除くと7時間程度)。仮面浪人生も工夫をすれば7時間程度の学習は可能であり、時間がないという危機感が有効に働く場合もあります。

✔ 一方国立希望者は在籍先の大学の単位を取る形はでの仮面浪人は苦しくなります。17時ごろから勉強を始めるとして、センター試験の英語1年分を解くだけで18時20分。長文も含めて復習をすれば20時頃になってしまうでしょう。教科数の負担に対して物理的な持ち時間が少なすぎ、時間がないという危機感が有効に働くという次元ではなくなってしまいます。現役時にほぼ仕上がっており僅差で不合格になったような場合を除き、できれば休学または籍だけ置いておく形が望ましいです。

【3】在籍先大学の人間関係をどうするか

若者

単位を取る形、取らない形を含めて、万一仮面浪人に失敗し復学する場合は人間関係上のやりにくさがあります。

✔ 仮面浪人をしながら必要な単位を取り大学2年生に復学する場合、一度は他を目指した元仮面浪人生を快く思わない人もいるでしょう。ただし仮面浪人をすることを周囲に一切伝えないことでこのトラブルを防ぐことができます。友人経由で話が伝わってしまうこともあるので、家族以外には一切口外しないことがコツです。講義終了後帰宅する口実として、「アルバイト」を挙げる人が多くなります。

✔ 単位を取らずに仮面浪人をし復学する場合は、「体調不良」などを表向きの理由として説明する人が多くなります。復学後は1年後輩と同じ授業となります。サークルに入る場合、やや複雑な立ち位置になります。「新人だけど新人じゃない」という川谷絵音も驚く微妙な位置づけです。

✔ 単位を取る場合も取らない場合も、意外な裏技が正直に仮面浪人をすることを告げてしまうことです。なぜ他大学を志望しているのかを一人一人丁寧に伝え、万一の場合助けてほしいと伝えておきます。自分の選んだ大学を馬鹿にされたという感覚より、人それぞれの道を応援しようという感覚が上に立つ人も多くいます。このような人こそ友人としては大切にすべきなので、かえって良い友人が得られるかもしれません。

【4】予備校や1日のスケジュールをどうするか

スケジュール

✔ 大学の単位を取らずに仮面浪人をする場合、親の負担が大きいですが予備校の本科生として在籍する方法もあります(大手予備校の学費は年に100万円前後)。もし家計が許すならばおすすめです。大学の単位を取る場合、完全な宅浪(自宅浪人)ではペースをつかみ切れない場合があるので、予備校の単科の授業を取るのがおすすめです。講義によって刺激を受け、入試の傾向や勉強法などの情報を得られるメリットが大きいほか、例え会話を交わさなくても同じ目標の仲間の姿を見ることは大きな励みになります。

✔ 仮面浪人生全般に言えることは、朝の生活習慣の大切さです。できれば6時頃には起床し自宅で1時間の勉強を済ませたあと、図書館等に移動し9時から勉強をスタートさせる習慣が成功のコツです。自宅はリラックスする習慣を脳が覚えていますので、図書館や静かなカフェなどを使います。予備校に単科生として在籍する場合は、自習室が利用できる場合が多くなります(自習室に管理者が常駐し、静かな環境となっているかを必ず確認します)。

✔ 仮面浪人生が失敗する最大の理由のひとつは夜型の生活習慣になってしまうことです。深夜の1時、2時まで勉強をすると徐々に朝起きる時間が遅くなっていきます。深夜の時間帯、人の脳はリラックスモード(=副交感神経優位)に入るようにできています。それでも勉強を続けていると、無理に目を覚ますための脳内物質が分泌されます。これはカフェイン入りのドリンク剤を飲んで勉強しているのと同じことで、一見集中力が研ぎ澄まされているように感じますが「偽の集中力」です。遅くとも22時までに勉強を打ち切り23時ごろ寝床に入り、6時に起きるサイクルが成功のカギとなります。

【5】費用を抑えるためには

お金

✔ 全体としての費用を抑えるためには、休学し無駄な授業料の支払いをなくし、勉強時間を多く取りできれば国立を狙うことがカギになります。日本学生支援機構の奨学金を予約する場合、4〜6月頃に在籍していた高校経由となりますので注意が必要です(高校からの浪人生への連絡は漏れることもあります)。

✔ 予備校は苦手科目または質問が出やすい科目(数学、物理、化学)に絞って単科の授業を取ります。予備校で履修しない科目については、スマホで予備校講義を受講できるリクルートの受験サプリがおすすめです。

✔ 学習場所は図書館、予備校の自習室、自宅を上手く利用します。自宅はリラックスしてしまうためなるべく避けますが、使うなら集中力が高まる早朝や暗くなってからの時間が良いでしょう(ただし22時以降、特に23時以降の学習は避けます)。



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