日本史通史11世紀

   

この記事では、通史学習のために、日本史11世紀の重要事項を取り上げます。11世紀には、全300の日本史通史上の重要事件のうち9個が含まれます。

通史の学習法と通史一覧:【予備校直伝】日本史の覚え方と通史学習の方法論

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日本史通史11世紀は、櫻井パパ頂点だがSP(武士)が力を持ち始め……

日本史では、全時代を通じ、通史として覚えるべきできごとは300あります。11世紀には、9個の通史上重要なできごとがあります。

  • 2つ前の9世紀は、仏教が広がった時期であるとともに、藤原氏がほかの家系を排斥した時代でした。
  • 1つ前の10世紀は、天皇が直接国を治める天皇親政と呼ばれる時期もありましたが、藤原氏の権限が高いレベルで安定した時代でした。

11世紀は、貴族(=現在の国家公務員)の代表格であった藤原氏が、ピークを迎えます。現代に例えれば、嵐の櫻井パパ(=最近まで総務庁官僚)が、安倍首相を補佐する官房長官の座につき、消費税・防衛その他重要な政策に影響力を持つようなものです。

11世紀は、貴族の権力がピークを迎えるのと同時に、初めての武士が誕生した時代です。現在に例えれば、安倍首相がSPをつけ始め、そのSPが重要視され始めるということです。11世紀当時、首相に当たる権力を握っていたのは、天皇でした。11世紀末以降は、上皇(=引退した天皇)が権力を握ることもありました。北面の武士は、上皇につくSPに当たります。

日本史通史ベスト300 11世紀
1016 藤原道長,摂政就任
1019 刀伊の入寇
1028 平忠常の乱
1051 前九年の役
1052 末法元年
1069 延久の荘園整理令,記録荘園券契所設置
1083 後三年の役
1086 白河上皇,院政開始
1095 北面の武士設置

通史学習では、まず15分程度で、覚えるべきできごとの概要を学びます。日本史B講義の実況中継(1冊1296円)がおすすめです。

いま日本史B講義の実況中継をお持ちでない方はもちろん、読まれた方もまとめとして、以下のポイント解説講義で概要を確認してください。

日本史通史11世紀の学習方法

①20分間で、日本史B講義の実況中継やポイント解説講義で、通史をつかんでください。10分間で読み終え、残り10分は、自分の言葉で大筋を再現するのがポイントです。

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【20分間】日本史通史11世紀の概要を理解する

日本史通史11世紀のまとめ講義は、元予備校日本史講師、現在トップクラスの進学校で先生をされている、宇都宮先生にお願いいたしました。

昨夜飲み過ぎて歯を失った宇都宮です(^^)/。このページでは、11世紀の日本史の流れを確認しますね。

11世紀の特徴は貴族(今でいう国家公務員)の支配が強まり、同時に武士第1号が誕生した世紀です。日本の貴族と言えば、その名も藤原さんです。1016年に、国家公務員の身分でありながら、天皇のアドバイザーである摂政に就任しました! その名も藤原道長です。道長は、今日は満月がパーフェクトじゃのお。あっ、まるでワシみたいじゃ。だからワシの天下なんじゃな(当たり前だ!)、というような歌を詠んでいますね。

  • この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば

調子に乗っていたら、西の壱岐・対馬を中国から攻められたわけですが(刀伊の入寇)、東の房総でも大変な事件が起こりました。平忠常の乱です。ちなみに平忠常は、いまだに東京に怨念が残ると言われる平将門の叔父の子孫。そういう血統なんでしょうかね。

さて、東北でも大きな戦乱が起こります。当時の東北といえば、朝廷に従わない蝦夷(えみし)というグループがぼこぼこおり、ほぼ外国みたいなものでした。そんな蝦夷グループのボスの1人、安倍氏が反乱を起こします。朝廷の命を受けた源頼義・義家親子は、別の蝦夷グループのボス清原氏の助けを得て、これを鎮圧します(1051年前九年の役)。

  • 【勝利】源頼義・源義家親子(中央)+清原氏(地元) VS 安倍氏

そんな強力な助っ人、清原さんですが、家庭内はもうごちゃごちゃでした。ボスの前妻の子、後妻の子、その連れ子の仲が悪くて昼ドラも真っ青!「清原」さんとこは、どこも問題があるんですかねぇ? さて、陸奥守(=陸奥は東東北の国で、守は現在の知事)となった源義家は、後妻の連れ子、清原清衡に味方して、このごたごたを鎮めます(1083年後三年の役)。清原清衡は、後に藤原を名乗り、奥州藤原氏の祖・藤原清衡となります。ほら「きよはらのきよひら」って言いにくいし、ねぇ?

話は前九年の役の頃に戻って。とある予言で、世間はてんやわんやです。それは、「1052年からお釈迦様の教えが守られなくなって、世界がヤバい!1052年はそんな末法元年!マジで世界がヤバい!」というものです。当時実際に武士とかいう脳筋がドンパチやって治安は悪いし、なんかお坊さんまで武装し始めて「マジでヤバい!」という雰囲気が広がっていました。20世紀の最後に地球滅亡の予言が広がったのに似ていますね。世の人はこう思いました。「こんな世の中で幸せになっても仕方がない!だから来世に期待!幸せにしてね、阿弥陀如来様!好きよっ!」と。こうして浄土教が広まっていきました。

さて、天皇のアドバイザーとして調子に乗っていた、(陸奥でなく中央の)藤原さんですが、ここで暗雲が立ち込めてきます。そもそも藤原さんがこんなに偉くなったのは、自分が天皇のおじいちゃんだったり、叔父さんだったりしたからなんです。しかし、フルブルーム道長の息子には娘さんが生まれず、藤原さんとは縁が遠い天皇が誕生します。後三条天皇です。彼は祖父でも親戚でもない藤原さんに遠慮する必要はありません。記録荘園券契所という役所を設置し、「なんか許可なく勝手に荘園とか言ってるけど、それ横領だからね!」などと、藤原さんが勝手に荘園(=私有地)にしていた土地など、基準外の荘園を没収していきました(1069年延久の荘園整理令)。

1086年、白河天皇は、画期的な政治体制を打ち出します。彼は息子に天皇の位を譲って上皇となりますが、その息子はなんと8歳、「パパねぇ、こういう政治がいいよー!」と上皇になった後も、引き続き政治にあたります。上皇は「院」と呼ばれたのでこれを院政といい、後にどんどん本格化していきます。しかし、困ったこともありました。武装したお坊さんたちが、自分たちの要求を押し通すために、上皇の家の周りで暴れ始めたのです。興福寺の連中が神木を振り回したり、延暦寺の連中が神輿を担いだりして暴れて、要求が通らないと、「神罰が下るであります!」などと言ってそれらを家の前に放置して、政治の邪魔をするんです。

  • 上皇 + 北面の武士 VS 武装した僧

これは危ないと、白河法皇(出家しました)はボディーガードを設置します。これが北面の武士と呼ばれる連中です。

以上、皆様の宇都宮がお送りしました。

日本史通史ベスト300 11世紀
1016 藤原道長,摂政就任
1019 刀伊の入寇
1028 平忠常の乱
1051 前九年の役
1052 末法元年
1069 延久の荘園整理令,記録荘園券契所設置
1083 後三年の役
1086 白河上皇,院政開始
1095 北面の武士設置

【40分間】日本史通史11世紀のチェックテストを行う

日本史通史11世紀の学習方法

②40分間で、チェックテストをくり返し行います。40分続けても良いですが、午前に20分、午後に20分のように分けると効果倍増です。チェックテスト3回目(1つのヒントで4つが数珠つなぎに言える)のマスターが目標ですが、暗記が得意な方は、完全暗唱まで持っていっても構いません。

1回目 2回目 3回目
1016 藤原道長,摂政就任 1016 藤原道長,摂政就任
1019 刀伊の入寇
1028 平忠常の乱
1051 前九年の役
1052 末法元年
1069 延久の荘園整理令,記録荘園券契所設置 1069 延久の荘園整理令,記録荘園券契所設置
1083 後三年の役
1086 白河上皇,院政開始
1095 北面の武士設置

【60分間】日本史の授業動画で、用語の知識を深め周辺知識を取り込む

日本史通史11世紀の学習方法

③60間程度の映像講義をうけ、記憶した重要事項の意味をよく理解し、余裕があれば1~4個程度の枝葉の知識をつけてゆきます。ここでは無理をせず、重要事項を深く理解するだけでも構いません。早い段階で枝葉をつけすぎた木は、翌日倒れてしまいます。

以降、数日から1週間おきに、チェックテスト3回目をくり返し、興味に応じて映像講義を見て、教科書や参考書を読んでみましょう。自然に記憶の木が育ち、倒れにくくなっているはずです。

映像講義は、東進衛星予備校や河合塾マナビスでも構いませんが、全教科の1万本の動画が見放題となる、スタディサプリがおすすめです。スタディサプリでは、高3 スタンダードレベル日本史 - 第6講 平安時代II チャプター3(後半) が11世紀にあたります。

公式サイト:【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服

通史の学習法:【予備校直伝】日本史通史の覚え方・まとめ方と通史勉強法


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