大学入試 グループディスカッションのコツと対策

   

この記事では、大学入試の選考過程にあるグループディスカッションのコツや対策を説明いたしいます。

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大学がグループディスカッションで試したい能力

全ての推薦AO入試で、共通して問われる3要素は以下の通りです。

  • 基礎学力
  • 志望理由
  • 実績

グループディスカッションは、このなかでは、基礎学力(言葉の運用力、話の理解力、社会・文化の知識)の確認に含まれますが、同時にコミュニケーション力を多少聞いてきます。

大学は、入学後に学生生活やゼミ(グループ学習)の中心になって活躍し、大学を活気づけるような高校生を採用したいと考えています。しかし、話し上手であれば合格できるわけではありません。

大学は研究の場であり、学問を生きがいとする教授が力を持っています。そのため、基礎学力(言葉の運用力、話の理解力、社会・文化の知識)を強く意識した選考が行われます。

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グループディスカッションで試したい能力は小論文でも身につく

グループディスカッションには、場慣れが必要ですので、高校で数回は訓練をしてもらうことが重要です。そのほか、問われる能力が小論文と似ていますので、小論文の訓練も有効です。

小論文で問われる能力 ディスカッションで問われる能力
論旨(段落構成)の明確さ、説得力 ① 発言時に、結論を述べ、みなが納得する理由や具体例を加えているか。
文章表現と漢字 ② 話し言葉を避け、正しい日本語で発言しているか。
課題文、グラフ、図表の読み取りの正確さ ③ 相手の話や資料映像等を正確に理解し、主張をまとめられているか。
独創性や個性 ④ 発言の切り口に、独自性や個性はあるか。

① グループディスカッションでの発言の仕方

グループディスカッションで発言をする場合、ほかの参加者や採点者の貴重な時間を借用していることを意識してください。なるべく短く、言いたいことを伝えることが重要です。

  • 結論をまず述べ、それを支える具体的な理由や事例を挙げる形が望ましい。
  • 説得力のある理由とは、多くの人の価値観に沿ったものです。
  • 説得力のある事例とは、数値を含むもの、権威ある人の発言、書籍の内容が有効です。思いつかない場合は、誰しもが、身近に感じる事例を挙げます。

(例)私は、北朝鮮に対し先制攻撃を仕掛けるという考え方には、賛成できません。北朝鮮には約2500万人の罪のない、ごく普通の人々が暮らしています。まず対話の道を探ることが重要だと考えます。

結論から述べている。数値を含んだ事例を挙げている。ごく普通の人々や暮らしを守ることを、大切だと思う人は多い(価値観の問題)。

小論文では、上の4段落構成が基本です。

グループディスカッションは、1人1人の持ち時間が短いため、2要素または3要素を意識した発言が適切です。

2要素

私は、北朝鮮に対し先制攻撃を仕掛けるという考え方には、賛成できません。北朝鮮には約2500万人の罪のない、ごく普通の人々が暮らしているからです。

3要素

私は、北朝鮮に対し先制攻撃を仕掛けるという考え方には、賛成できません。北朝鮮には約2500万人の罪のない、ごく普通の人々が暮らしています。まず対話の道を探ることが重要だと考えます。

ただし、このパターンはあくまでも、基本形に過ぎません。グループディスカッションでは、相手の発言に合わせて、自然な構成を心がけてみましょう。

相手の発言

私は、北朝鮮に先制攻撃を仕掛けるべきだと思います。先に、核ミサイルを使われたら、狭い日本はすぐに破滅してしまいます。

自分の発言

心配は分かりますが、今よりずっと深刻だった冷戦の際にも、米ソとも核ミサイルは使いませんでした。北朝鮮には約2500万人の罪のない、ごく普通の人々が暮らしています。私は、北朝鮮に対し、やみくもに先制攻撃を仕掛けるという考え方には、賛成できません。

(まとめ)グループディスカッションでの発言の仕方

グループディスカッションでの発言の仕方をまとめると、主に3パターンあることが分かります。

  • ①頭括(とうかつ)型 … 「括」はくくる、まとめるという意味です。冒頭で結論を述べ、具体的な理由、事例、体験を述べる。わかりやすく、手短に終わるため、グループディスカッションで最も使用できるパターンです。
  • ②総括(そうかつ)型 … 結論のあと、具体的な理由や体験を述べていたら少し長くなってしまった。聞き手は、結論を忘れてしまっているかも知れないから、もう一度まとめよう。そのようなときに活用できます。
  • ③尾括(びかつ)型 … 相手の意見の理由の部分に反論しつつ、別の結論に持ってゆく場合に利用できます。また、その場の雰囲気と大きく異なる結論を導くときに、唐突にならないように、具体的な体験や例から入ってゆくときにも使えます。

少し言い方を変えると、①ショートバージョン(基本型)、②ロングバージョン、③アレンジバージョンです。本番のグループディスカッションでは、できればバージョンを意識せず自然に流れに乗りたいところ。練習の段階で、3つの話し方を身につけてしまうと良いでしょう。

② グループディスカッションでの正しい日本語

書く文章では、正しい日本語とするために気をつけるべきことが多数あります。しかし、グループディスカッションでは、2つに絞られるでしょう。

  1. 若者言葉、くだけ過ぎた言葉を使わない。
  2. 無駄が多い文構成を避け、短く端的に言い切る。
  • (悪い例)言いたいことは分かるけど、……です。なのでは北朝鮮への先制攻撃とかは、反対だったりします。
  • (正しい例)言いたいことはよく分かりますが、……です。だから、私は北朝鮮への先制攻撃は、反対です。
  • (悪い例)心配は分かりますが、今よりずっと深刻だった冷戦の際にも、米ソとも核ミサイルは使いませんでしたし、そもそも北朝鮮には約2500万人の罪のない、ごく普通の人々が暮らしていることからも、北朝鮮に対し、やみくもに先制攻撃を仕掛けるという考え方には、私は賛成できません。
  • (正しい例)心配は分かりますが、今よりずっと深刻だった冷戦の際にも、米ソとも核ミサイルは使いませんでした。北朝鮮には約2500万人の罪のない、ごく普通の人々が暮らしています。私は、北朝鮮に対し、やみくもに先制攻撃を仕掛けるという考え方には、賛成できません。

NGワードの代表例は、けど、なので、僕、とか、たり です。

③ グループディスカッションでの映像資料、文章、講義などの読み取り方

グループディスカッションでは、討議の前に映像資料、文章、講義などに触れ、その内容を前提に話し合ってゆくことがあります。

映像資料、文章、講義の把握は、次の点がポイントです。

1 具体例をつかむ

大学入試で提示される映像資料、文章、講義は、難度が高く、何が言いたいのか、結論は何なのかがつかみにくいことが大半です。具体的な内容に注意して、話をつかんでゆきます。

  • 分かりやすい具体例があったら頭に入れる。
  • 統計や数値は、具体的な証拠として挙げられる。必要があれば、メモ。
  • 研究者の発言や書籍からの引用は、具体的な証拠として挙げられる。必要があれば、メモ。

2 結論(主張)をつかむ

簡単に言うと、具体例が対応する部分、具体的内容で証明しようとしている部分が、結論です。また、次の項目もヒントになります。

  • 筆者の気持ち、判断、強調点がわかる言葉。
  • 分けたり、数え上げたりを行っている部分。
  • まとめや逆接の言葉を用いている部。

メモは結論(主張)を中心に行いますが、数値、書籍からの引用、研究者の発言の引用などは、余裕があればメモしておきます。ディスカッションでは、映像資料、文章、講義の結論と根拠を把握していることが最も重要ですが、数値や引用部を記憶していると、発言内容に強い説得力が出ます。

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④ グループディスカッションでの独創性や個性の出し方

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