【文学部(文・歴史・文化・心理)】小論文の例文・書き方・対策

   

この記事では、文学部(文・歴史・文化・心理)の小論文について例文・書き方・対策を公開しています。

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文学部(文・歴史・文化・心理)小論文の過去問と対策

過去問例

  • 雑居性、複合性、多義性を特色とする江戸の住環境に対し、近代都市計画の分離主義は非人間的環境をもたらすため、これからの都市計画は、高密度で、様々な世代や階層の共生する江戸のコミュニティが大きなヒントとなるだろうと述べた『共生の思想』(黒川紀章)を読み、あなたの意見を述べよ。(立命館大)
  • 歴史上、有名な発明・発見あるいは技術革新などが、人間の生活、社会、文化、政治経済に与えた影響について、自由に具体的な事例を取り上げて、説明せよ。(駒沢大)
  • 日本は外国の文明、文化をどのように受け止めるべきか、具体的な例や体験を挙げながら、自分の意見を述べよ。(上智大)
  • あなたが見たり聞いたり読んだりした文学作品、芸術作品のうちのひとつについて、作品評あるいは書評を書け。(明治学院大・改)
  • 歴史を踏まえた上で、日本は東アジアとの関係をどのように構築していくべきだと考えるか、あなたの意見を述べよ。(名古屋市立大・改)

対策

文学部(文・歴史・文化・心理)では、ものごとの価値や受け止め方(感性)を問う出題が目立ちます。文学作品や作家の知識を問う事例は、多く見られませんが、念のため志望校の過去問を確認してください。

価値や感性を問う問題に強くなるには、評論文を多く読むことが必要です。新書でも構いませんが、裏ワザは、入試に出題された評論文を多く読むことです。教科書や現代文の問題集(ジャンル別に分けたものが便利)の、文学・文化・芸術などの評論を多数読むことが、有効な対策になります。

ジャンル分けはありませんが、文学・芸術系の文章の採用が多い、出口汪講師の問題集がおすすめです。中級編を挙げておきましたが、口コミを確認し、レベルにあったものを選んでください。

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受験ネットから進呈

文学部(文・歴史・文化・心理)の小論文 例文と書き方

小論文の段落構成は、下の記事にあります。

例文「雑居性、複合性、多義性を特色とする江戸の住環境に対し、近代都市計画の分離主義は非人間的環境をもたらすため、これからの都市計画は、高密度で、様々な世代や階層の共生する江戸のコミュニティが大きなヒントとなるだろうと述べた『共生の思想』(黒川紀章)を読み、あなたの意見を述べよ。(立命館大)」

結論:課題文で筆者は、様々な世代や階層の共生する江戸のコミュニティが大きなヒントとなるという内容を述べている。これは、現代の日本で実現が可能なのだろうか?

具体的な体験:高校の古文学習で、平安期の貴族の邸宅の構造を学んだことがある。大きな広間を、そのときどきの用途で区切り、プライバシーに配慮しつつ、相手の存在も感じられる理想的な住まいである。しかし、貴族の邸宅は、身分制度を背景に、多くの者が生計を立てることができる、ひとつのシステムであった。現代の日本は、様々な世代や階層が共同生活しなければ生き残れないという経済状況ではない。過去の住まい方へのあこがれは、ノスタルジーに過ぎない面もある。

具体的な事例:現代においても、低収入の若者の間には、シェアハウスが広まってきている。これはある意味では、江戸(あるいはそれ以前)のコミュニティの再現だが、低収入を背景とした互助組織である。

結論:以上から、私は、現在の経済状況で、様々な世代や階層の共生する江戸のコミュニティを再現させることは絵空事だと考える。そうではなく、例えば円形の広場を中心に、プライバシーが十分保証された住宅が並ぶような町づくりに可能性があるのではないか。また、2世帯住宅も、中庭を境に、プライバシーを尊重した戸建てが向かい合うような形が理想である。現代には現代に合った江戸情緒が存在するのだと考える。

書き方のポイント

例文では、始めの結論部は問題的にとどめました。課題文の内容に反する結論のため、とげとげしくならないように、結論を最終段落まで先送りしたものです。受験ネットでは、応用力の高い、結論先行の段落構成をまずは推しますが、特に文章が好きな方は、最初の結論は問題提起にとどめていただいても結構です。

第2段落使用した、日本の古い住宅のあり方は、現代文の評論で何度も登場する観点です。上に挙げた、『出口の現代文レベル別問題集』などに出てくる文章を要約し、自分のものとしてゆくことで、文学部系の小論文への対応力は増してゆきます。

※例文はやや短めに作成しています。

下の記事に、小論文対策の方法や、文学部(文・歴史・文化・心理)で出題に注意が必要なテーマを掲載しています。

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