写真や絵画を見て書く小論文〜日大芸術学部写真学科など〜

   

日大芸術学部写真学科などで出題される、写真や絵画を見て書く小論文の対策について、説明いたします。

※筆者は美大受験の専門家ではありません。写真、絵画鑑賞の立場でなく、小論文の構成について説明いたします。

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写真や絵画を見て書く小論文の構成

日本大学芸術学部の写真学科を受けます。その場で出された写真を見て思ったことや感じたことを800字~1000字で書くというものです。アドバイスお願いします。

受験ネットに上のような問い合わせがありました。これを機会に、写真や絵画を見て書く小論文に関して、考えるところをご説明いたします。

考えられる構成

1 段落 【課題の要旨】写真や絵画から、客観的に読み取れること。または、知っている知識(手法、流派、時期等)。

2段落 【問題提起】文章の流れの説明。

3段落 【具体的内容】読み取り内容に対する、自分の意見。

4段落 【具体的な体験】関連する自分の体験や深い考察。

5段落  【結論】全体のまとめ

写真や絵画に関しては、作者が基本的にはこう読み取ってほしいと意図してる、狙いがあることがあります。その狙いは、(基本的な鑑賞経験があれば)10人中10人がそう感じることであり、客観的な鑑賞です。このことは、自分の意見ではないので、課題文の要約のような位置付けで1段落に書くと良いでしょう。

2段落で「以上を踏まえ、私なりの考え方を説明してゆく」など、文章の流れを1度切ります。ここでは、結論を書いても良いですが、写真や絵画鑑賞の場合は、書きながらでないと結論が定まらない危険性もあり、問題提起でもよいでしょう。

3段落で、1段落で提示した客観的な鑑賞について、自分の意見を書きます。賛成、一部賛成、反対などのスタンスがあると思います。ここでは、日大芸術学部のように、個性的な意見を求められている場合は、客観的な鑑賞と異なる見方を含めた方が良いでしょう。ただし、ただ主観を書き連ねるのではなく、出題者がなるほどと思うように丁寧に説明します。芸術は、個性が求められますが、斬新であるけれども、十分に説得力も感じるという要素もあります。

4段落は、設問の「感じたこと、考えたこと」という指示を踏まえ、自分の体験や深い考察に話を広げていきます。ここでは、自分の心の闇の部分や、反常識的な部分を明らかにしても良いでしょう。

5段落で、結論として、全体をまとめます。

以上は、課題文やグラフ、図表がある小論文と同じ構成です。次の記事もご覧ください。

http://受験.net/syouronbun-5-62

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受験ネットから進呈

写真や絵画を見て書く小論文の段落構成メモ(例)

ミッキーマウス 雲

考えられる構成を、非常に簡単な写真で説明いたします。実際の入試では、このような単純な写真は出題されません。

1 段落 【課題の要旨】

昼間の青い空と3つほどの雲のかけらの写真である。人が写真を見る際には、中央部やその周縁に目をやることが多い。この写真では、まず右手中央のいちばん大きな雲に目が行くはずである。この雲の形を見て、ミッキーマウスや何らかの動物をイメージする人も多いだろう。以上が、与えられた写真の客観的な分析である。

2段落 【問題提起】文章の流れの説明。

前段を踏まえて、与えられた写真を見て、私が感じたことを説明したい。

3段落 【具体的内容】読み取り内容に対する、自分の意見。

ミッキーマウスや動物をイメージさせる写真。特別に深さはないが、面白い写真であると言える。子どもに、自然界の不思議を教えることができる写真かも知れない。写真は、いまここにないものと出会う場であり、そのときいまここにない自分との出会いも感じられる。この写真を見た子どもは、自然の不思議さや偶然のおもしろさに想いを馳せ、自然に対する関心を深めつつある自分を発見する

4段落 【具体的な体験】関連する自分の体験や深い考察。

雲に関しては、特別な体験がある。中学生の頃、家出をし、隣町の広い公園の芝生で仰向けになって見た、雲のことである。(略)この写真は、直立して雲を撮影した写真でなく、仰向けの状態で撮影した写真であろう。いわゆる「自撮り」でもない限り、撮影者の身体は写真に映り込むことはない。しかし、与えられた写真では、考えようによっては、撮影者の身体性が感じられるところが、おもしろい。

5段落 【結論】全体のまとめ

以上、この写真は、ミッキーマウスや動物に似た形をした雲のおもしろさを伝えることを意図した写真であることを説明した。子どもに、自然の不思議さや偶然の神秘を教えるきっかけにもなるだろう。私個人としては、体験から仰向けの身体の存在が読み取れると感じ取った。写真と撮影者の身体の関係は、大学で追求して見たいテーマだと考えた。

以上です。芸術鑑賞の専門家でないため、あくまで参考としていただき、書いた小論文を美術の先生に評価してもらう訓練が有効だと考えます。


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