【総合・教養・コミュニケーション・社会学系】小論文の例文・書き方・対策

   

この記事では、学部名に総合・教養・コミュニケーションなどがつく、従来の学問にとらわれず広く学ぶ学部や、社会学部の小論文について例文・書き方・対策を公開しています。


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総合・教養・コミュニケーション・社会学系小論文の過去問と対策

過去問例

  • 大学を離れて自由に活動したり、自分の外側に出かけることで自分を見つけたり、何か新しいことをやってみて、新しい経験や知識を得たりする活動「ギャップ・イヤー」について述べた『リスクに背を向ける日本人』(山岸俊男,メアリー・C・ブリントン)を読み、もし、あなたが一年の「ギャップ・イヤー」を送るチャンスに恵まれたとしたら、その一年間で世の中とどのようにかかわっていき、どのように自分を見つけていきたいと思うか。あなたが挑戦してみたい新しい自分探しのアイデアや行動を述べよ。(東海大)
  • スポーツ報道において、女性選手は実力よりも容姿が注目されやすい、ニック・ネームや「ちゃん」づけで子ども扱いされる、母親・妻としての役割が強調される、という傾向が従来指摘されている。そうした現象がどのような社会的原因によって生じるのか、考察せよ。(同志社大)
  • 雑居性、複合性、多義性を特色とする江戸の住環境に対し、近代都市計画の分離主義は非人間的環境をもたらすため、これからの都市計画は、高密度で、様々な世代や階層の共生する江戸のコミュニティが大きなヒントとなるだろうと述べた『共生の思想』(黒川紀章)を読み、あなたの意見を述べよ。(立命館大)
  • 今、若者の間には、インターネットや携帯電話などの通信手段が、大いに普及している。しかしその一方で,現代の若者には「コミュニケーション能力が不足している」とよく言われる。このことについて、あなたの考えを述べよ。(カリタス女子短大)
  • 『ルポ 貧困大国アメリカ』(堤未果)を踏まえ、特定の食品を摂れば健康になれると思い込む流行「フード・ファディズム」に対するあなたの意見を述べよ。(立命館大・改)

対策

総合・教養・コミュニケーション・社会学系の小論文では、経済学・国際学のように、特定の学問分野に踏み込むことは少なく、社会・文化の幅広い知識が問われています。また、この系統は、進学後に自分の興味関心分野を探し、将来像を考えてゆく目的があることから、学生生活や学び方を意識した出題もときにあります。

他の学部のように絞った対策は難しいですが、新聞やAERAを多読することで、かなり広いジャンルをカバーできます。おすすめの参考書は、現代用語の基礎知識です。書名は用語集ですが、特集記事にかなりのボリュームがあり、近年の主要なテーマが網羅されています。総合・教養・コミュニケーション・社会学系の小論文対策では必須とも言える存在です。

総合・教養・コミュニケーション・社会学系小論文 例文と書き方

小論文の段落構成は、下の記事にあります。

例文「今、若者の間には、インターネットや携帯電話などの通信手段が、大いに普及している。しかしその一方で,現代の若者には『コミュニケーション能力が不足している』とよく言われる。このことについて、あなたの考えを述べよ。(カリタス女子短大)」

結論:現代の若者には、コミュニケーション能力が不足していると言われるが、本当だろうか。私は、世代間でコミュニケーションの質が変化しているように思う。

具体的な体験:最近、ある若手の女性議員が、選挙に際し、お互いに批判しあうのはやめようと発言し、インターネット上で炎上を引き起こした。議論の場である選挙において、批判を控えるといかがなものかという反応である。しかし、高校生の視点でこの発言を聞くと、彼女は「批判」という言葉を、ののしるという意味で使ってことが分かる。現代の若者は、「批判」を嫌うが、これはののしることを避けるという意味にすぎない。

具体的な内容:現代の若者は、議論も含め、争いを避ける傾向にあると感じる。結果として、価値観が近い友人同士のコミュニケーションを重視する傾向があり、価値観が異なる年代と交流を苦手とする傾向があるかも知れない。その反面、LINE等では、絵文字などを駆使し、大人には真似ができないほどの、幅広い表現をすることも得意としている。

結論:結論として、若者のコミュニケーション能力が不足しているわけではなく、コミュニケーションを取る相手が、変化してきたのではないかと考える。背景にはインターネットの普及がある。以前と比べ容易に、趣味や価値観が近い人とつながることができるのだ。若者にとって、コミュニケーション力の低下よりも、価値観の違いに臆病になっている傾向が課題なのではないか。

書き方のポイント

総合・教養・コミュニケーション・社会学系では、社会・文化に関わるかなり広い範囲から題材が選ばれます。前述のように、新聞やAERAを多読し現代用語の基礎知識を活用することで、対応できる幅を広げておきましょう。

なお、上の過去問のように若者の文化が批判的に問われた際に、一方的に反論をすることは避けます。必ず自省的(自ら反省する)要素を含んだ内容にします。

※例文はやや短めに作成しています。

下の記事に、小論文対策の方法や、総合・教養・コミュニケーション・社会学系で出題に注意が必要なテーマを掲載しています。

小論文の学部別頻出テーマ

 

添削についてお困りの場合、以下をご覧ください(先着順です)。

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