専門学校は、新入試でどう変わる? 2021年度の入試傾向を説明します


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大学の新入試制度に伴い、専門学校の入試は変わるのでしょうか? このページでは、最新の発表資料をもとに、専門学校の2021年度入試(2020年秋以降実施)についてわかりやすく説明します。

筆者:予備校講師を経て、独立。フリーの講演会講師として、年に約80の高校を担当しています。プロフィール

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専門学校入試は、AO入試の出願時期が変更になる地域も

センター試験の廃止など、大学・短大入試が大きく変わります。

旧名称新名称変更点
一般入試一般選抜調査書、資料(書類)の積極的な活用。
公募制・指定校制推薦入試学校推薦型選抜・学力検査必須
・新しい学力重視
AO入試総合型選抜・学力検査必須
・8月以降出願から、9月1日以降出願に変更

専門学校の入試は、入試改革の影響を受けるのでしょうか?

文科省が管理する大学・短大に対し、専門学校は都道府県の管理になります。当初は、統一して対応する動きもありましたが、結局都道府県ごとの対応になりました。

東京都専門学校各種学校協会が、南関東ブロックの統一方針

首都圏では、東京都専門学校各種学校協会が、南関東ブロック(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)の統一方針として以下のように発表しています。

  • AO入試、推薦入試、一般入試の名称は変更なし。
  • AO入試の入学願書の受付については、9月1日以降出願に変更する。
  • これまで審査基準が分かりにくかったAO入試について、各学校が定め公表する。
  • 大学・短大の新入試の趣旨にならい、入学者のキャリア育成の方向性が分かるように、入学を望む学生像、カリキュラムの方針、送り出す人材の方向性を明らかにするように努める。

以上のように発表されました(東専各の発表資料)。

入試の名称に変更なし(南関東ブロック)

大学・短大専門学校(南関東ブロック)
一般選抜一般入試
学校推薦型選抜(11月以降の出願)推薦入試
総合型選抜(9月1日以降の出願AO入試(9月1日以降の出願

上は、新しい入試のまとめと比較です。南関東ブロック(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)の専門学校では、原則として、入試の名称に変更はありません。

AO入試、推薦入試、一般入試の順に実施されます。

  • AO入試は、9月1日以降の出願です(ただし6月以降の段階で、入学の意思確認は可能)。
  • 東京都では、推薦入試は10月以降の出願、一般入試は11月以降の出願が目安となります(都道府県により異なりますので、確認してください)。

AO入試が9月以降の出願となる(南関東ブロック)

日本電子専門学校(東京都)

大きな変更点は、大学・短大に合わせ、AO入試の出願時期が9月1日以降に変更になることです。これまでの8月出願では、夏休みにじっくりと書類を準備したり、オープンキャンパスで最終確認したりができず、生徒にとってもベストとは言えないスケジュールでした。

なお、東京都では、推薦入試は10月1日以降、一般入試は11月1日以降が目安になります(都道府県により異なりますので、確認してください) 。

ただし、AO入試でも、6月1日以降、以下のことは可能です。

  • エントリーシートの受付(担任教諭または保護者の確認署名を求め、生徒と専門学校の間だけで、話が進まないようにする)。
  • 志望動機、適性の確認
  • 入学後の学習内容の説明

AO入試の内容を明確にし必ず公表、キャリア育成方針の公表に努力(南関東ブロック)

これまで、試験内容がはっきりしなかったAO入試について、内容の公表が義務づけられました。

また、大学・短大に比べ、キャリアのイメージが分かりにくかった専門学校ですが、南関東ブロックでは、①入学を望む学生像、②カリキュラムの方針、③送り出す人材の方向性を明らかにするように努めると決まりました。

大学の合格者絞り込みと新入試敬遠で、難化する専門学校が急増!

近年、国が合格者数を絞るように指示しているため、人気大学の合格者数が大きく減っています。

2015年合格者数2019年合格者数割合
早稲田大18281人14566人79.7%
明治大24909人22040人88.5%
専修大10871名8355名76.9%

この結果、中堅大学に受験生が流れました。そのため、中堅大学の入試が難しくなっています。そして、いままでなら推薦で中堅大学に合格していた層の生徒が、難化や新入試への変更の影響で、専門学校へシフトする動きがあります。

そのため、とくに大学・短大と分野が重複する専門学校は、倍率が上がったり、倍率が発生する可能性があります。

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  • 「倍率が上がる」とは、 不合格になる受験生が増えるという意味です。
  • 「倍率が発生する」とは、 去年まで全員合格の学校が、そうでなくなるという意味です。

難しくなるの可能性が高いのが、看護医療系

大学短大希望者の流入で難化が予想されるのが、専門学校の看護・医療系です。看護、理学療法、作業療法を中心に、入学することが難しくなる可能性が濃厚です。

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保育・幼児教育の人気校、管理栄養士が取得できる専門学校も要注意

また、保育・幼児教育分野は、大学・短大にも設置がありますので、専門学校に流れてくる可能性があります。特に歴史が古い保育・幼児教育の専門学校では、難化に注意が必要です。また、管理栄養士が取得できる専門学校も、大学と共通するため注意が必要です。

情報処理のように、大学理系と重複するものの、日本工学院専門学校など大規模な専門学校が多い分野では、影響が少ないかも知れません。

志望校の人気を知る方法

自分の志望する分野の状況を詳しく知りたい場合は、志望校が、前回、何月に募集を締め切っているのかを尋ねのが1つの方法です。昨年、12月までに募集を締め切った専門学校は、かなり難化が見込まれます。一方、3月まで募集していた専門学校なら、影響は限られます。

このほか、学科試験を課すなど、ハードルを上げている専門学校は、人気校となります。

  • 人気のある専門学校 … 人気があるため学科試験など、ハードルを課す。また、年内に募集を締め切った実績がある。
  • 人気のない専門学校 … 人気がないため面接だけの実施など、ハードルが低い。さらに面接を、気軽なイメージがある面談と言い換えるところも。

一部の専門学校は、オープンキャンパスで、「急がないと入れなくなる」「早く決めると安くなる」などの宣伝をしています。また「今年は入試が難化するから早く申し込むように」と宣伝するかも知れません。自分だけで判断せず、担任や進路指導室に相談しながら、後悔がないように専門学校を選ぶことが重要です。


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