教育問題

会社など組織での満足度はどう決まる?(キャリアコンサルタント)

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会社など組織での満足度はどのように決まるのでしょうか? このページでは、キャリアコンサルタントを学ぶ書籍である、木村周『キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版』第1部第2章に基づいて、説明いたします。

前のページ:キャリアコンサルティングとは

会社など組織でのキャリアの満足度

キャリアコンサルタントを行う場合、その相手が会社や役所など、組織に勤めていることが大半です。現在の満足度を把握し、改善の方法を探りつつ、もし転職を考慮する場合、次の職場での満足度が上がるように予測することが重要です。

アドバイスする相手の状況を正しく知るために、職場の満足度を測るしくみとキャリアアンカー(個々のキャリア設計の核になる要素)の概念を知ることが重要です。


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職務の満足度を測る理論は2つ

職場の満足度を測る理論は2つあります。プロセスに注目するものと、過程に注目するものです。

職場満足のプロセスに関する理論(ハックマンら)

職場満足のプロセスに関する理論は、ハックマンらのものが重要です。職場の満足度を決めるプロセスには、5つの要素があります。

  • スキルの多様性
  • 主体性
  • 重要性
  • 自律性
  • フィードバックの有無

例えば筆者は、高校生などを対象にキャリア講演の仕事をしています。どの講演を引き受けるかの決定から、レジメの作成まで、全てに主体性と自律性があります。講話には、多様な知識、経験などを織り交ぜますし、社会的に極めて重要な仕事。聴衆の反応も目の前で分かります。この点から、筆者の仕事は、報酬が少ないという欠点はありますが、満足度は高いと言えます。

一方、ビルの清掃員のような仕事は、重要性は高いものの、全体に満足度は低くなるかも知れません。ただし、ロジャースが提唱した来談者中心カウンセリングの技術に、クライエントに対して無条件の肯定的関心を持つとあり(『キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版』p43)、満足度が低いと決めつけてはいけません。

職場満足の要因に関する研究(ハーズバーグ)

ハックマンらの職場満足のプロセスに関する理論に対し、職場満足の要因に注目する研究があります。代表的なのは、ハーズバーグによるものです。

(1)満足度を決める動機づけ要因

職場の満足度を決めるのが、達成感、達成の承認、仕事そのもの、責任、承認、成長の要素です(動機づけ要因)。

(2)不満足度を決めるのが衛生要因

職場の不満足度を決めるのが、 監督の仕方、経営方針、作業条件、対人関係、賃金です(衛生要因)。

仕事そのものが好きで、達成感を得ていたとしても、上司が変わったり、賃金が下がってしまえば、満足度は下がります。動機づけ要因は、内面的なもの、衛生要因は、外部的なものとも言えるかも知れません。

キャリアアンカーとは

キャリアアンカーとは、個人が選択を迫られたときに、その人が最も放棄したがらない欲求、価値観、能力です。

例えば、筆者の場合、高校生や20代のキャリアを扱うこと、独立して仕事をすることが、放棄したくないキャリアです。

シャインは、数百人へのインタビューを経て、キャリアアンカーを8種類に分類しています。

  • 専門、職種別の能力
  • 管理能力
  • 自律、独立
  • 保障、安定
  • 起業家的創造性
  • 奉仕、社会貢献
  • 純粋な挑戦
  • 生活様式

筆者の場合、高校生や20代のキャリアを扱うこと(専門能力)、独立して仕事をすること(自律、独立や起業家的創造性)が、キャリアアンカーになっています。

キャリアコンサルティングのさいに、相手のキャリアアンカーを引き出すことは、大きな一歩になります。

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