教育問題

自己理解の方法とは?(キャリアコンサルタント)

投稿日:


キャリアカウンセリング に欠かせない自己理解とは、どのように行えばよいのでしょうか? このページでは、木村周『キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版』第1部第3章に基づいて、説明いたします。

前のページ:会社など組織での満足度はどう決まる?

自己理解とは

丁寧に時間をかけてキャリアカウンセリングを行うとしたら、その第1歩は自己理解です。

自己理解とは、ひとことで長所を述べさせるような大雑把なものではなく、用意された各視点ごとに分析し、それを統合するようなプロセスが必要です。

自己理解は、環境との関わりも踏まえつつ、他人にも分かる客観的な言葉でなされることが必要です。また、一過性のものではなく、成長や環境の変化に応じて、継続的に行われる必要があります。


【動画】人気ユーチューバーからの受験生応援メッセージ



受験ネットから進呈

元祖の自己理解はスーパーの職業的適合性を発展させたもの

スーパーは、自己理解を、職業との適合性を基準に理論化しました。それを、発展させた職業との適合性を測る要素は、次のようなものが挙げられます。

  • 潜在能力(向き不向き)
  • 獲得された能力(知識、技能)
  • 受けた教育や訓練
  • 個人的特性(適性、興味、パーソナリティ、価値観)
  • 余暇活動、生活の様子
  • 諸条件(企業の条件、家族環境、地域条件)

例えば小さな子どもに英語を教える先生なら、英検2級程度の英語力や、英会話の知識、児童への関心、夕方や土日に活動できるという条件が必要です。

最近の職業能力観

最近開発された職業能力観には、1980年代から欧米で登場した、エンプロイアビリティがあります。日経連は、エンプロイアビリティを、雇われる能力と継続して雇われる能力と分類しています。さらに、別の観点から3分類しています。

  • ①顕在的なもの  …  知識・技能など
  • ②思考や行動の特性  …   協調性、主体性など
  • ③潜在的なもの  …  性格、信念、価値観など

①は、目に見えるもので、仕事上または資格等の職業訓練で獲得できます。③は、目に見えないもので、持ってうまれたものです。②は、その中間に属し、経験を積みながら自己啓発的に身につくものです。

例えば、学校の教師の適性とは、教員免許を持っていることがまず必要です。そして、採用試験までに、協調性を育んでいることが重要。最後に、家庭環境などから身につけた、面倒見や子ども受けといった要素も必要です。

コンピテンシー

一方、ホワイト(ハーバード大の心理学者)が提唱した、コンピテンシーという概念もあります。アメリカでは、政府も研究に関与し、高業績者の行動特性に重きが置かれています。率先行動力、顧客志向性、達成思考性、多様性尊重などがあり、人事管理の場面で使われています。

自己理解の方法

自己理解の方法には、観察法、検査法、面接法などがあります。

観察法

観察法は、各種検査や場面設定を利用するものと、普段の行動を観察するものがあります。

観察者は、ハロー効果(第1印象で全体を判断してしまうこと)、ある特徴からほかを推し量ること(包装効果)、甘い判断(寛容効果)などを意識的に避け、科学的・論理的に判断するようにします。

検査法

検査法は、能力、パーソナリティ、価値観・志向性のいずれかの側面を測るものです。

  • 能力…知能検査、学力検査、適性検査など。
  • パーソナリティ…性格検査、興味検査など。
  • 価値観・志向性…キャリア・アンカー・テスト、職業レディネステスト

面接法

面接法は、カウンセリングの一般原則に従います。ただし、カウンセリングを受ける人が主人公となるキャリア・カウンセリングに対し、組織が従業員の能力を査定する、評定面接に分けられます。

前のページ:会社など組織での満足度はどう決まる?

キャリアコンサルタントになるには

【実体験】キャリアコンサルタント 参考書・問題集の選び方

【実体験】キャリアコンサルタントの学校の選び方


関連コンテンツとスポンサーリンク


受験ネットから進呈

-教育問題

Copyright© 受験ネット , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.