日本工学院はやばい? 全国の高校で進路の授業を行っている、受験やキャリアの専門家が調べました。
日本工学院はやばいという口コミ
やばいです。1日6時間同じ授業をしています。文書コミュニケーションの(授業の)実態は高い学費を払っているのに無料サイトによる読書感想文を永遠と書かされるもの、ゲーム業界の方のは内容こそはゲーム業界に就職するならよいですが、このスケジュールによる6時間授業で集中力は持たないのにすこしたるんだ所があるとすぐに授業を止めて怒られます。
上のような口コミがあります。よく読むと、教材に無料サイトを使用している点を問題だと考えているようです。一方で、「ゲーム業界の方の(授業)は内容こそはゲーム業界に就職するならよい」とも書かれています。
- × 「文書コミュニケーション」の授業で、テキスト代わりに無料サイトを利用している。
- 〇 ゲーム業界の人が講師を務める授業の内容は、ゲーム業界に就職するならよい(役立つ)。
日本工学院専門学校
①日本工学院専門学校のキャンパスは、東京都大田区蒲田、八王子市にあります。
②日本工学院専門学校は、1947年に開学した創美学園を起源としています。その後、専門学校制度が新設されたことに伴い、1950年に「日本工学院専門学校」として設立されました。
③日本工学院専門学校には、以下の6つのカレッジ(学部のようなもの)があります。
- クリエイターズカレッジ
- デザインカレッジ
- ミュージックカレッジ
- ITカレッジ
- テクノロジーカレッジ
- スポーツ・医療カレッジ
日本工学院は、就職できない?|就職率を調べる
専門学校が本当に「やばい」かどうかを確認するうえでは、就職率のチェックも重要です。結果的に就活に成功しているなら、専門学校としての役割は果たしていると言えるからです。
例えば、40人の生徒がいて、20人しか就職できなかったとします。この場合、就職率は50%しかありませんが、専門学校によっては、就職希望者が20人だったという調整を行い、就職率を100%にするようなこともあるようです。
そのため「卒業者数」「(正社員)就職者数」を、オープンキャンパスや出張型の説明会で聞き出すのがポイントです。
日本工学院専門学校は、設備・施設や教育力に定評があり、就職率が競合校より低いことはないと考えられます。ただし、声優、俳優、ゲームデザイン、ボーカル、ダンスなど、一般的に就職率が低い(実力主義の)分野も抱えていますので、そういったコースを希望の場合、注意が必要です。
日本工学院は退学率が高い?|中退率を調べる
専門学校では、「厳しすぎた」「合わなかった」という理由で、一定の中退率は出ます。専門学校全体の中退率(休学を含む)は、平均4%前後と推定されます(統計)。
授業内容や校風に合わなかったのは、入学前の調査不足とも言えます。また、厳しい学校ほど、就職してから感謝されることも多く、ある程度の中退者が出ることは、一概に「やばい」とは、言い切れません。
しかし、退学率が極端に高い場合、教員が必要以上に厳しすぎる、逆に生徒の質が低く荒れているといった問題を抱えている(本当にやばい)と推測できます。
日本工学院は、授業や単位認定が極端に厳しいという評判は聞きません。また、授業中や生徒の状況が荒れているという評判も聞きませんし、筆者が高校生の見学に同行(蒲田キャンパス、八王子キャンパスとも)した際も、荒れている印象は受けませんでした。そのため、中退率が特別に高いということは、ないと推定されます。
正しい就職率と、中退率を1度の質問で知るには、次の聞き方がおすすめです。
例えば、入学40、卒業30、就職20の場合、正しい就職率は3分の2の66%、中退率は4分の1の25%です。
ほとんどの専門学校では、競争上の理由からか、「入学者数」「卒業者数」「就職者数」は公表していませんが、直接尋ねれば教えてくれる学校も多くあります。日本工学院も同様と推定されますので、オープンキャンパスか公式の問い合わせから尋ねてみてください。
日本工学院の就職の支援を調べる
専門学校では、就職率の出し方はまちまちです。例えば「学んだコースと無関係な派遣社員」を就職者に入れるかどうかは、学校によります。比較する場合、就職支援の内容も比べるのが有効です。
日本工学院専門学校の就職支援には、例えば、以下のようなものがあります。
- 就職情報の提供
- 業種別特別定期講師の派遣
- 個別の就職ガイダンス
就職状況の提供は、どの専門学校でも行っているため「業種別特別定期講師の派遣」を調べてみるとよいです。自分の関心がある職業(例えば映像編集)に関して、どのような講師が年に何回来るのかを、オープンキャンパスで聞きます。
また「個別の就職ガイダンス」は、年に何回、ひとり何分の指導があるのかを、オープンキャンパスで聞きます。就活時期には、最低でも季節に1回、初回は60分程度の指導が理想です。
校風を調べる
専門学校選びのコツは、入口・中身・出口と言われます。
- 入口 学費(割引制度)
- 中身 魅力的な授業、たくさんの資格
- 出口 就職率
多くの方が、上の項目を調べますが、進路の専門家である筆者がおすすめするのは、下の要素です。
- 入口 学費(割引制度は早く入学を決めて欲しいだけとも言えるので、なくても良い)
- 中身 自分に必要な授業、必要で自分に取れる資格、中退率、雰囲気
- 出口 自分が進むコースの卒業者数と就職者数
赤字の部分は、すでに説明してきましたが、見落としがちなのは雰囲気。
町の雰囲気、キャンパスの雰囲気はもちろんですが、人の雰囲気も重要です。オープンキャンパスでは在校生はもちろんのこと、参加しているほかの高校の生徒(のちに同級生となる確率が高い)の様子も見て、自分の性格と合うかどうか、確かめておいてください。
やばい学校を選ばないための5要素
- 自分に必要な授業があるか?(説明会、オープンキャンパス、公式サイトでは授業内容にこだわって情報を集めると、失敗が少なくなります)
- 必要性を感じ、頑張れば取れそうな資格がある?
- 生徒の雰囲気は合う?
- 入学者数と卒業者数は?(中退率を計算)
- 自分が進むコースの卒業者数と就職者数(正しい就職率を計算)
4、5については、高校の進路室で専門学校の評判を聞くことで、ある程度予想はつきます。
日本工学院専門学校は、高校の先生からの評判は、総じて高い方です。筆者が高校の先生から聞いたことがあるのは「総じて良心的」「組織がしっかりしており、担当者の交代や退職が少ない」「就職率が低そうな学科が混ざっている点は心配」などです。
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