ダメな部下の育て方・伸ばし方、説教にも方程式がある

ダメな部下を伸ばして育てるにはどのような工夫が必要なのでしょうか?

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プロフィール
受験ネット・加藤は、早大法学部卒。広告代理店(営業職)、予備校(講師、部長職)を経て、国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20022587|登録証)。企業・教育職・キャリコンの3つの視点を生かした、若年層キャリアの講演多数。

日本人は基本的に説教NG?

受験ネット
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部下に限らず、日本人は、基本的に説教慣れしていません

日本では「満開の桜の花に、門出かどでする自分を重ね合わせる」などのように、気持ちとモノを混ぜるしつけを受けています。

一方、欧米人にとって、原則として気持ちとモノは別物。自分自身の人格と、「意見や行動」ですら、別々のものとみなすとされ、意見や行動への批判に強いとされます。

日本人であっても、持ち物程度なら、自分とは別と割り切る人もいますが、「意見や行動」を切り離すのは難しいものです。

  • △「君のカバンはもう古くなってるね」→許容範囲(ただし、右脳左脳の連絡が密な女性の場合、NG)
  • ❌「君の意見はもう古くなってるね」→NG

欧米人であれば、「意見」は持ち物、モノに過ぎず、古くなれば変えようという発想を持つこともありますが、日本人の場合少し難しいようです。

実際に、テレビの討論番組には、議論に慣れた人が出てきますが、それでも、「意見や行動」と人格を切り離せている人はレア。ついつい、感情的になる場面が見られます。

百戦錬磨の論客でも感情的になるのですから、若い部下に感情的になるなというのは、無理な話。

仮に受け入れているように見えても、男性なら我慢しているだけ、女性ならうまくあしらっているだけということがあります。上司として、良いイメージは残しませんので、陰で悪く言われたり、のちのち縁が切れてしまったりすることが多いです。

説教慣れしているのは、強豪野球部出身くらい

受験ネット
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なかには説教慣れしている、部下もいますが、かなりレアです。

日本人として、幼いころから、人格と「行動や意見」を混ぜるしつけを受けながらも、学生時代に競合野球部などで訓練し、行動や意見の否定は受け入れ、ときには人格面の指摘も受け入れられるような人材もいます。そうした人材は、高評価を受け、人気も高まります。

しかし、こういった人材は、数百人に1人。このタイプの部下を基準に、他の部下にマネせよと言うのは、無理な話です。

ダメ(?)な部下の伸ばし方は「人格」はOKだが、「意見や行動」NGを強調すること。

受験ネット
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ダメな部下の伸ばし方は「人格」はOKだが、「意見や行動」NGを強調することです。

一般的に、「ダメ(?)な部下」ほど、人格を肯定されなかったり、否定されたりした経験があります。そのため、不用意に説教をすると、傷に塩を塗りこむこととなり、後ろ足で砂をかけて逃げてしまいます。

ダメだと思う部下ほど、「人格の肯定+意見や行動への助言」という説教の方程式を使います。

  • ⭕️「最近契約取れてきてるね。やはり、もともと実力があったからね。そういえば、企画書を見させてもらったよ。悪くはないけど、データが入るともっと良くなるね」
  • ❌「企画書見たけど、エビデンスがなさすぎで、あれじゃあ勝てないよ。すぐ直しといて」→NG

忙しいなか、毎回、人格の肯定の言い方を考えるのが大変という方は、「前々から」という言い方もおすすめです。

  • ⭕️「前々からよく頑張ってるけど、……」
  • △「最近よく頑張ってるけど……」

「前々から」は人格の肯定となりますが、「最近」では、最近の行動を指すニュアンスがあり、望ましくありません。初めからやれる人間だが、という意識を持ってあげることが重要です。

国家運営キャリアコンサルタントは、来談者中心療法の3つの柱として、無条件の肯定的関心を習います。常に「初めからやれる人間だが」という意識を持つことが重要です。

ロジャーズとは?(来談者中心療法、内的準拠枠)|キャリコン対策#03

人格に肯定すべき点が見当たらない「ダメな部下」は?

受験ネット
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人格的に肯定すべき点が見当たらない本格的に「ダメな」部下は、どのようにしたらよいのでしょう?

そのとき考えるべきことは、その部下に「ダメ」という属性が備わっているのではなく、上司自身がダメと判断したという、根本的な事実です。

自然界にりんごは存在しますが、「不味いりんご」は存在せず、そう感じた個々の人間の脳内のできごとです。例えばサバンナでは、腐った肉を好んで食べる動物が、複数存在します。

ダメな部下でさえも伸ばせる優れた上司とは、結局好き嫌いの少ない上司に他なりません。あまりこだわりを持たず、「それもまたアリかな?」「まあいいんじゃないの」と多様なベクトルを飲み込むことです。

タモリ「自分のなかに複数の価値基準、ベクトルが同居することをむしろよしとせよ」

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