教育問題

【実体験】キャリアコンサルタント 参考書・問題集の選び方

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キャリアコンサルタント(国家資格)は、経験者を除き通学が必要なため、テキストはスクールのものを使います。しかし、予習や補助資料として参考書や解説つきの問題集は不可欠ですし、経験者は自学自習となります。実際に、筆者が参考書(問題集)を選んだプロセスを記録します。

  • 管理者(加藤)は、高校生のキャリア支援企業や予備校を経て、現在フリーの進路アドバイザー。

この記事を書いたタイミング

リカレント テキスト

筆者は、キャリアコンサルタントのスクールにリカレントを選びました。テキストや補助教材は、十分に用意されますが、予習のため、開講前に参考書をAmazonで注文しました。

【追記】開講後、知識部分の約3分の1を学び終わった段階で、追記しました。

この記事では、スクール経由のほか、経験者枠で試験に臨む方も想定し、キャリアコンサルタントの参考書・問題集を紹介します。

学校の選び方:【実体験】キャリアコンサルタントの学校の選び方


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受験ネットから進呈

[参考書]【バイブル的存在も難度高い】キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版

項目説明
筆者木村周(日本のキャリアコンサルティングの第1人者。労働省を経て、筑波大学心理学系の教授。厚生労働省キャリア・コンサルタントに係る試験のあり方研究会・座長ほか)
発売2018年11月1日
口コミ・この本の文章と、キャリアコンサルタント試験の選択肢が一致するところが多くある。この本を参考に出題されていると思われる。
・実践や試験には必須な基本の基本だということを実感する一冊。
・初心者向けで、全体を把握するのに効果的。
デメリット口コミに「初心者向け」とありますが、とうてい初心者向けとは言えません。大学の教科書のイメージで、講義(あるいは分かりやすいメイン教材)あってのものです。網羅性、正確性、権威性は強いので、学習が軌道に乗ってきた段階では必須ですが、導入となる本ではありません。
問題問題は、1問もついていません。

中身は?|キャリアコンサルティング 理論と実際

実際の書籍です。受験の英文法参考書並みの厚さ(381ページ)があり、常に持ち歩くのは少し大変です。

図表も採用されていますが……

このように網羅的な表も多く、初学者が読み通すのは困難です。筆者は、キャリア関係の仕事の経験がありますが、それでもかなり難しいと感じました。

一方、資格スクールのリカレントでは、指定参考書となっており、講師による参照指示も多くあります。辞書的な存在としては必須で、学科試験の直前期には必ず必要となる書籍だと思います。

[参考書]【読み物的で初学者向け】新版 キャリアの心理学 第2版―キャリア支援への発達的アプローチ―

項目説明
筆者渡辺美枝子(明治学院大教授、筑波大教授・名誉教授となり、立教大学特任教授を歴任。専門はカウンセリング心理学、職業心理学。)
発売2018年7月27日
口コミ・キャリアコンサルタント学科試験を受けるのであれば、絶対と言っていいほど読んでおいた方がいい本。試験問題(キャリア理論)の選択肢と本書の文章がほぼ一致するところが何カ所もある。
・この本と並んで『キャリアコンサルティング理論と実際』という本からも同じようにたくさん出題。この二冊は最低でも読んでおかないと合格は厳しい。
デメリットキャリアコンサルタントの知識の領域には、心理カウンセリング(フロイトなど)、キャリアカウンセリング、労働法規、実務などの分野がありますが、当書はキャリアカウンセリングに絞ったものです。そのため、網羅性はありませんが、『キャリアコンサルティング理論と実際』に比べて、非常に分かりやすくなっています。
問題問題は、1問もついていません。

キャリアコンサルタントの初学者におすすめの参考書です。『キャリアコンサルティング理論と実際』に比べ、約100ページ少ない(248ページ)のですが、ハードカバーのため、重量感は同じくらいです。しかし、サイズがワンサイズ小さいため、持って歩こうという気になる本です。

女性の編集者ということもあり、いわゆる木村本(『キャリアコンサルティング理論と実際』)と比べ、語り口が身近で分かりやすくなっています。各理論家の紹介も、まずその人の人となりや時代背景の説明があるため、イメージしやすくなっており、自習向けです。

キャリアカウンセリングに絞った内容で、9人の理論家が紹介されています(スーパー、ホランド、サビカス、ジェラット、クランボルツ、シャイン、ホール、シュロスバーグ、ハンセン)。木村本のような網羅性はありませんが、キャリアカウンセリングの理論は、資格を取るうえで山場となる分野ですので、当書から入るのは、有効です。

[参考書]【歴史的な原理を説明】キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門

項目説明
筆者杉原保史(京都大学教授。臨床心理士)
発売2016年3月23日
口コミ・キャリアコンサルタント資格を考慮し、心理カウンセリングとは異なる点もあるキャリアカウンセリングに特化しており、ありがたい。
・キャリコンを目指す人にはうってつけの実用的な内容。
・難しい内容だが、勉強に役立った。
デメリット・挙げられる事例がやや具体性に欠き、実践的ではない気がする。

キャリアコンサルの学習の1つの山場が、『新版 キャリアの心理学 第2版』が扱う、キャリアカウンセリング理論です。スーパー、ホランド、サビカス、ジェラット、クランボルツ、シャイン、ホール、シュロスバーグ、ハンセンの9人の理論家が登場する、面白くかつ重要な分野です。

当書籍『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』は、キャリアカウンセリング理論の基礎となった、フロイト、ユングらの心理カウンセリング理論を説明しています。

この内容を理解していなければ、キャリアカウンセリング理論を理解できないとまでは言えず、初学者は『新版 キャリアの心理学 第2版』から入っても良いと思います。興味が出てきたら、心理カウンセリング理論に戻る形がスムーズでしょう。実際に、スクールのリカレントでも、『新版 キャリアの心理学 第2版』は全員が購入しますが、『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』はとくに指定を受けていません。

[標準問題集]国家資格キャリアコンサルタント学科試験 要点テキスト&一問一答問題集 2019年版

項目説明
筆者柴田郁夫(元青森大学准教授。地域、コミュニティ、人材活用の分野で活動。 1級キャリアコンサルティング技能士)
発売2019年6月13日
口コミ(旧版の口コミ)
・本番とは異なる2択(〇×)方式だが、この問題集だけで過去問はそこそこ解けるようになった。
・この本だけで第11回キャリコンの合格ラインに届いた。
・過去問と似た問題が多く、収録問題数も多い。
・試験前の追い込み時期に、とても参考になった。
・本当にこれをやっただけだが、過去問をやったら余裕でクリアし、びっくり。
デメリット(旧版の口コミ)
・解説は少な目
すでに、スクールの授業や参考書で、理論学習を終えている人向けです。初学者がこの本から始めると、混乱し何も身につかないまま終わるでしょう。経験者や学習が進んできた人のための本です。

2019年6月発売の新刊のため、口コミは旧版のものです。本番の4択とは異なりますが、逆に使いやすい〇×式であり、この本だけで合格ラインに届いたという声が複数ありました。過去問との一致点が多く、作問にも使われているとの口コミ。実践的で、解説は少な目。

旧版の内容(出版社による)

  • すべての章を木村本(参考書)は扱っていますが、難解です。
  • 『新版 キャリアの心理学 第2版』(参考書)は、第2章の範囲に特化し、分かりやすく書かれています。
  • 『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』は、第1章の内容に特化されています。
第1章 キャリアコンサルティングの社会的意義 →当サイト#01#05、または『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』(歴史背景の学習のため、最初は当サイトで十分です)
1-1 社会・経済の動向とキャリア形成支援
1-2 キャリアコンサルティングの役割と活動
第2章 キャリアコンサルティングの理論 → 『新版 キャリアの心理学 第2版』または当サイト#06
2-1 キャリアに関する理論
2-2 ライフ・ステージと発達課題の知識
2-3 人生の転機の知識
2-4 個人の特性の知識
第3章 職業能力開発促進法、その他の関連法令→木村本のみ
3-1 職業能力の開発の知識
3-2 人事管理・労務管理の知識
3-3 労働市場の知識
3-4 労働関係法令と社会保障制度の知識
3-5 学校教育制度とキャリア教育の知識
3-6 メンタルヘルスの知識
第4章 実務1 - 基本的技能・知識→木村本のみ
4-1 カウンセリングのアプローチ
4-2 カウンセリングの理論
4-3 カウンセリングの技法
4-4 グループアプローチの技能・知識
4-5 キャリア・シートの作成指導・活用の技能・知識
4-6 相談過程全体の進行の管理に関する技能・知識
第5章 実務2 - 相談過程における技能・知識→木村本のみ
5-1 相談場面の設定
5-2 自己理解の支援
5-3 仕事理解の支援
5-4 相談実施過程と総括
第6章 キャリアコンサルタントの倫理と行動→木村本のみ
6-1 環境への働きかけとネットワーク
6-2 教育・普及活動と自己研鑽

[ハイレベル問題集]国家資格キャリアコンサルタント試験 学科問題集 第3版

項目説明
筆者東京リーガルマインド LEC総合研究所
発売2019年1月27日
口コミ・過去問の範囲を超えた論点が掲載されており、勉強の幅が広がる。
デメリット・類書や過去問に比べ難度が高過ぎ、試験対策として不安。

難度が高過ぎるという口コミがあり、学習の後期や、資格取得後の参考書に適しています。問題と解説が見開きとなっており、解説の分量が適切です。


[いつも持ち運べる1問1答]国家資格キャリアコンサルタント試験合格 1日1問キャリコンドリル

項目説明
筆者1級キャリアコンサルティング技能士の会(同資格の講座の運営などをしている団体)
発売2018年
口コミ・薄く軽く持ち運びやすい。
・解答が見開きでなく裏面にあるが、使い勝手は案外良い。
デメリット・過去問に比べ難度が低すぎると感じた。問題数も少ない。

問題数が少ない分、持ち運びしやすいという評価です。本格的な対策を『国家資格キャリアコンサルタント学科試験 要点テキスト&一問一答問題集 2019年版』で行い、その補助という位置づけが向いています。


売れ筋の参考書・問題集のまとめ

以下の6冊が、売れ筋のキャリアコンサルタント参考書・問題集です。これ以外は、kindle本やまったく口コミが書かれていない本で、当面度外視してよいと思います。

  • ①【バイブル的存在も難度高い】[参考書]キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版
  • ②【読み物的で初学者向け】[参考書]新版 キャリアの心理学 第2版―キャリア支援への発達的アプローチ―②キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版
  • ③【歴史的な原理を説明】[参考書]キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門
  • ④[標準問題集]国家資格キャリアコンサルタント学科試験 要点テキスト&一問一答問題集 2019年版
  • ⑤[ハイレベル問題集]国家資格キャリアコンサルタント試験 学科問題集 第3版
  • ⑥[いつも持ち運べる1問1答]国家資格キャリアコンサルタント試験合格 1日1問キャリコンドリル
入門期前期(学科対策)後期(カウンセリング対策時期)試験直前期
スクール通学②、辞書代わりに①①、②、自習で④④、⑥
独学(経験者)③(原理)→②(確認)→④(①を辞書代わりに)リカレントの実技試験面接対策コース1万円割引制度があります)、自習で④④、⑥

学校の選び方:【実体験】キャリアコンサルタントの学校の選び方


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