教育問題

包括的アプローチ(マイクロ、発達理論、ナラティブ、アサーション)を分かりやすく #05

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カウンセリング理論は、4つに分類されます(木村2016)。このページでは、包括的・折衷的アプローチとして、マイクロカウンセリング

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認知行動療法(カウンセリング理論)を分かりやすく #04包括的アプローチ(マイクロ、発達理論、ナラティブ、アサーション)を分かりやすく #05スーパー(レインボー)、ホーランド(六角形モデル)のキャリア理論を分かりやすく #06

カウンセリングのいくつかのアプローチ

  1. 感情的アプローチ …  感情重視
  2. 行動的アプローチ …  行動を変えて行く
  3. 認知的アプローチ …  概念や信念(ビリーフ)に注視し認知を重視
  4. 包括的アプローチ …  各種折衷

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マイクロカウンセリング

アイビイが提唱。汎用性の高いメタモデルとして定着。全ての理論の価値を認め、その場の実践でクライエントと協働で作り上げる。傾聴、共感、肯定。

その他のキーワード:意図性。あらゆる技法を、クライエントに合わせ、意図的に使ったり使わなかったりする。

かかわり行動最も基本。視線、身体言語、声の調子など、非言語的なもの。
かかわり技法言語的なもの。傾聴の方法。
①観察技法 ( 傾聴し、言葉、表情などから分かることを、腹に落とし込むことが重要)、②開かれた質問 (5W1H、自由に話せる)、閉ざされた質問 (YesNo、要点が明確に)、③励まし 、④言い換え(ざわざわする→落ち着かない)、⑤要約感情の繰り返し (つらいですね)。
積極技法とくに積極的な関わり。自己開示、指示、助言、本人、焦点の当て方(他人、環境ではなく、本人に焦点を当てる)、矛盾の指摘(良い意味での話の変化を指摘)など。
技法の統合面接の5段階。①ラ・ポート、②問題の定義化、③目標を設定、④選択肢を探求し不一致と対決する、⑤日常生活への一般化 (クライエント自身が解決できる状態)。

ヘルピングの技法

カーカフによる。人間関係を通じて、自己探索への道を切り開く。一般の人も使えるように、カウンセラーの呼称を用いない。

  • カウンセリング=ヘルピング
  • カウンセラー=ヘルパー
  • クライエント=ヘルピー

ヘルピングのプロセスは、4段階。

事前段階|かかわり技法信頼関係(ラポール)を形成する。具体的には、自己開示、傾聴、親身に自分のこととして意識。
第1段階|応答技法 ヘルピーの現在地を明確にし、自己探索を促す。
第2段階|意識化技法目標を明らかにする。
第3段階|手ほどき技法行動を起こすための計画を立てる。

現実療法

グラッサーによる。生育歴、過去、感情、症状に焦点を当てず、現在に焦点を当てる。当初、非行少年を更生させるために用いられた。

具体的な指針

  • クライエント自身が、自分の行動を評価する。
  • 願望と欲求を明確にし、自ら計画を立て実現に向かう。
  • クライエントの言い訳は認めない。論争もしない。

発達理論

カウンセリングと発達を関連付けようという試みが、1952年に米国で始まりました。生涯のキャリアのカウンセリングに有用な理論です。

ビアジェの発達理論

ピアジェは、自身の3人の子どもを観察することで、認知の発達を研究した。なお、成長=量的な変化、発達=機能がより高度化すること。

感覚運動期(2歳まで)触れるものは、目に見えなくてもそこにあることを理解。
前操作期 (7歳まで)表象機能が発達し、ごっこあそびが可能。記憶による延滞模倣も可能に。
具体的操作期(11歳まで)具体的な物を論理的に操作できる。例えば12個のチョコレートを並び替えても、12個だと分かる。
形式的操作期(15歳まで) 抽象的な事柄でも論理的に操作できる。 例えば、AはBより身長が高く、BはCより身長が高い、いちばん高い人はの質問に即答できる。

同化と調節  

ある子どもは、ご飯と言えば米だと思っていたが、親類の家でパスタをふるまわれます。食べ終わったあと、親類にご飯を要求します(同化の要求)が準備がなく、パスタもご飯の1種だと説明を受けて、同化を行います。この調節の課程が発達です(均衡化と呼ぶ)。

エリクソンの発達理論

エリクソンは、ある土台に次の段階が加わってゆくという漸成的発達理論を提唱。世代ごとに存在する危機の克服に、その特徴があります。

乳児期(2歳まで)信頼感(特に母親に対して)不信
幼児期前期
幼児期後期
児童期
青年期同一性(アイデンティティの確立)同一性拡散
成人期前期親密性孤立・孤独
成人期後期
老年期総合感(人生の達成感)絶望

レヴィンソンの発達理論

発達は、安定期と過渡期の繰り返しとするのが特徴。中年の危機が強調されています。

  • 成人への過渡期(17~22歳)
  • 【重要】人生なかばの過渡期(40~45歳)
  • 老年への過渡期(60~65歳)

(注)ハーヴィガーストは、各段階の発達課題を、ふさわしい時期に解決しないことで、問題が生じると主張しています。

家族療法

家族全体を援助対象とした療法だが、近年は、家族関係、人間が作る関係性の変化を軸に置いています。ベルタランフィの一般システム理論がベース。

システムズアプローチ 
・境界と階層 … 個人<家族<会社。家族は別の家族や地域社会などと関わりを持っている。
・循環的、円環的因果律 … 一律な因果関係ではなく、結果が原因に影響を及ぼすような因果関係が成立している。


ナラティブセラピー

家族療法から発達。社会構成主義(社会は言葉による語りによってつくられている)をベースに、自分について語ることが、自己を構成する、会話そのものが治療になるという考え方。

アンダーソンが治療者に勧めたのは、無知の知。治療者の専門知識や先入観に頼らない方法。


実存療法

キルケゴール、ニーチェなどの実存主義の影響。

  • フランクル … 自身がアウシュビッツに送られた体験をもとに、快不快ではなく、人生の意味が重要だと考えた。
  • ヤーロム

アサーション

自分の考えや気持ちを、相手に理解できるように伝えるます。行動療法の1つ。社会的弱者のための自己表現として発達しました。

  • 自分も相手も大切にした自己表現。
  • 非主張的表現でもなく、攻撃的表現ではないのが、アサーション。
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