スーパー、ホランドらの特性因子理論、キャリアレインボー、6角形モデルとVPI職業適性検査|キャリコン基礎理論対策#06


受験ネット
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跡継ぎやたまたまを変革し、自分に合ったキャリア選択を提唱したのが、アメリカのパーソンズ、スーパー、ホランドたちです。それぞれ、特性因子理論、キャリアレインボー、6角形モデルとVPI職業適性検査が有名みたいです!

跡継ぎやたまたまが普通だった職業選択。それを大きく変革し、今では当たり前になった自分に合ったキャリア選択を提唱したのが、アメリカのパーソンズ、スーパー、ホランドたちです。それぞれ、特性因子理論、キャリアレインボー、6角形モデル・VPI職業適性検査が有名です。

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システマティックアプローチ、発達理論、諸理論(アサーション、ナラティブセラピー、現実療法、実存療法)|キャリコン基礎理論対策#05スーパー、ホランドは自分に合う仕事を提唱も、自己発達を強調|キャリコン基礎理論対策#06クルンボルツ、シャイン、シュロスバーグの現代的キャリア理論|キャリコン基礎理論対策 #07
キャリコ
キャリコ
  • スーパーは、個人にも職業にも、因子(=要素)があり、その合致が重要としました。〇〇〇〇〇(人名)は、その特定因子論の原型を作りました
  • スーパーは、自己概念は、環境(職場など)からのフィードバックをもとに変化成長し続けるとします。キャリアとは、職業的な◯◯概念の発達と〇〇のプロセスです。自己概念ありきの考え方で、自己こそが、すべての要石と考えています。

👉パーソンズ、自己概念の発達と実現

  • スーパーは、ライフスパン(時間)とライフスペース(役割)を組み合わせ、キャリアの典型モデル(ライフキャリア〇〇〇〇〇)を作りました。
  • ホランドの RIASEC の六角形。順に現実(Realistic)、研究(Investigative)、芸術(Artistic)ですが、残りは何ですか?(回答

👉ライフキャリアレインボー

丸い釘は丸い穴へ|パーソンズ

ボストン

アメリカ東部の町・ボストンで、恵まれない若者に対し、工場などへの就職指導を行っていたパーソンズが、職業指導運動の元祖です。「丸い釘は丸い穴へ」を提唱し、マッチングを重視する特性因子論の原型となりました。

キャリアカウンセリングの3大潮流は、①職業指導運動、②教育測定運動(IQテストなど各種テスト)、③精神衛生運動(メンタルヘルス)の3つに分類されます。

パーソンズは、合う仕事に就くという流れの原点

家族がそうだった、たまたまそうなったが当たり前だった就業イメージ。パーソンズは、ふさわしい仕事に就くという理論(特性因子論)を提唱しました。

自己理解、仕事理解、推論(自己理解とふさわしい仕事の組み合わせ)の3つの要素が提唱されています。

【パーソンズの功罪】親のあとつぎ、たまたまの紹介。ミスマッチも考えうる就業に風穴を開けたのがパーソンズでした。しかし、現在、高校のキャリア教育では、発達や社会経験が不十分なまま自己理解、職業理解を強いられ、違和感を持つ高校生もいます。

キャリアカウンセリングの祖(父)|スーパー

出典:http://psychologyessence.blogspot.com/

1910年にハワイ州生まれ、ドナルド・E・スーパー(=スーパー)は、キャリアカウンセリングの祖(父)、あるいは◯◯◯◯の祖(父)と呼ばれます。YMCAで働き始め、空軍でのカウンセリング経験も持ちます。

1つの理論では不十分が持論で、「差異-発達-社会-現象心理学」と自らの理論を説明しています。自己概念、〇〇因子論(各自が持っている因子)の統合が、スーパーの理論の特徴です

👉職業指導の祖(父)、特性因子論

キャリア発達の理論的アプローチの14の命題

ドナルド・E・スーパーの理論は、14の命題にまとめられています。

命題要旨
①能力、パーソナリティに個人差がある。
②ある1人は、多くの職業への適合性を持つ。
③個々の職業は、求める能力、パーソナリティに独自のパターンを持つ。
④自己概念は、生活や仕事で変化してゆく。
⑤自己概念は、成長から解放までのマキシサイクル(ライフステージ)に沿って変化する。
⑥キャリアパターンとは、到達した職業レベルである。
⑦ライフステージごとに課される要求への対処はレディネス(準備)で決まる。
⑧キャリアの成熟は、心理社会的構成概念であり、成長から解放までのライフステージの程度を意味する。
⑨ライフステージの階段を上がるには、能力、興味、対処行動、現実吟味、自己概念などが関わる。
重要キャリア発達とは、職業的な自己概念の発達と実現のプロセスである。
⑪個人(自己)⇔社会(現実)の統合と妥協は、役割を演じフィードバックを受けるなかで学習される。
⑫満足度は、価値観、欲求、能力、自己概念などを適切に表現する場をどの程度見つけるかで決まる。
⑬仕事の満足度は、自己概念を具現化できた程度に比例する。
⑭仕事はたいていの人にとってパーソナリティ構成の焦点となるが、学生、余暇人、家庭人、市民が中心になる人もいる。

アーチモデル

スーパーは、自身の主張の要約として、旅先のアーチ橋をヒントに、アーチモデルを作り上げました。アーチモデルは、生まれや家計が職業を決めていた状況を打破するために、スーパーが自己を要石として、キャリア開拓の道筋を誰にでも分かるように示したものです。

発達と役割自己概念の形成自己発達と役割自己概念の形成
【達成】【就業】
パーソナリティ社会的要素
興味関心・特殊な才能同僚・労働市場
価値観・才能資質家族・学校・社会
欲求・知性コミュニティ・経済

盲点スーパーとホランドの考え方は、少しだけ異なる。

  • 仕事から獲得する満足の程度は、自己概念を具現化できた程度に比例する(スーパー)
  • 職業満足、職業上の安定性や業績は、個人のパーソナリティとその人の働く環境との一致の程度に依拠する(ホランド)

キャリア自己概念と職業的適合性

ドナルド・E・スーパー(=スーパー)によると、自己概念とは、主観的な自己イメージに、フィードバックをもとにした客観的な自己イメージを統合したものです。自己概念は、キャリア発達を通じて形成されます。

スーパーの職業適合性は、能力とパーソナリティから成ります。能力はハードイメージ、パーソナリティはソフトのイメージです。

重要 能力適性 … 潜在的なもの。知能(言葉、数、抽象概念)など。
・技量 … 顕在的なもの。学力と熟練度。
重要 パーソナリティ適応 … 生活環境に適応するための行動傾向(欲求、人格特性)
・価値観
・興味
・態度

(正誤問題)スーパーの職業的適合性において、適性(aptitude)は、パーソナリティ(personality)に含まれる。

ヒント:下記に説明。

適性と適応は、日本語が似ているので、混同に注意します。例えば、数学の先生の職業適合性は、以下のようになります。

  • 能力 … 適性では数的な知能。技量では数学の教員免許。
  • パーソナリティ … 適応では面倒見や協調性。

スーパーのライフキャリアレインボー

キャリコ
キャリコ
  • 左の方は、労働者か学生とわかりますが、右の方はどうでしょうか? 買い物中の〇〇人、散歩中の〇〇人、それとも地域集会へ向かう市民
  • スーパーは、このような役割と、時間の流れ(年齢)の2つの軸を取ることで、人生を説明し、役割が充実するほど人生が豊かになると考えています。^

👉家庭人、余暇人

ライフスペース(役割)は、労働者、家庭人、余暇人など

ライフスペース(役割)は、家庭、学校、働く場、地域社会に存在する役割です。スペースとありますが場所ではなく、占める役割を意味します。

子ども|学生|余暇人|市民|労働者|家庭人(独身、家族問わず)|その他

(注)『新版キャリアの心理学』による分類、学者により、分類が多少異なります。

ライフスパン(時間)は、5段階のライフステージに分かれる

ライフステージは人生の階段のようなものです。階段を上る一連の流れを、 〇〇〇サイクル と呼びます。次の期へ移るときの行きつ戻りつの動きを、ミニサイクルと呼びます。階段を上るのが〇〇〇サイクル、踊り場での逡巡がミニサイクルと例えられます。

👉いずれもマキシサイクル

ライフステージ課題
成長段階 0歳~・どのような人なのかについての考えを発達させる。
探索段階  15歳~職業的好みが具現化、特定化される。
・現実的な自己概念を発達、より多くの機会についていっそう学ぶ。
注意 確立段階 25歳~・希望する仕事をする機会を見つける
他者との関わり方を学ぶ地固めと向上
・職業的地位の安定を築く
※前後の段階に比べ、つかみづらい面があり、誤答しやすいです。
維持段階 45歳~・自らの限界を受容する
・本質的な行動に焦点を当てる
・獲得した地位や利益を保持する
解放段階 65歳~・職業外の役割を開発する
・堂々とやりたいと思っていたことをやる
・労働時間を減らす

『新版キャリアの心理学(第2版)』P.46~47より抜粋。

ライフキャリアレインボー

mindtools.com

スーパーは、人生のライフスパン(時間)とライフスペース(役割)を虹のような図で示し、役割が充実するほど人生が豊かになると説明しています。

図では、子どもの役割が0歳から70歳近くまで続いています。これは、両親が亡くなるまでは、成人しても子の役割が続くことを示します。一方、学生の役割は25歳までには終えますが、定年付近で復学する人が多いことを示しています。

ホランドの RIASEC の六角形

出典:http://www.koyoerc.or.jp/assets/files/349/07.pdf

アメリカの心理学者、ジョン・L・ホランド(=ホランド)は、個人と環境の交互作用(PE理論※)に重きを置いたことが特徴です。

※person-environmental fit

  • ×遺伝的(生得的な資質として)に、数字が得意でない。
  • ×学校が文系重視だったから、数学ができない。
  • 〇生まれつき数学が得意ではなかったが、友人の影響で数学に興味を持ち、日々触れることで能力が高まっていった。

RIASEC の六角形

Theorizing the Labour Market

ホランドは、軍や障がい者施設でカウンセラーとして働くなか、個人の行動傾向が比較的少ない類型に分かれることに気づきました(渡辺三枝子、新版キャリアの心理学p68)。

RIASECの順に配置された6角形は、現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的と訳すことができ、隣同士は関連性があることが特色です。3つの要素の組み合わせで示すことが多くで、〇〇〇〇〇〇〇〇〇と呼び、SEA(ASE、AES)型などに分類されます

👉スリーレターコード

R(現実的)機械や物を対象とする、明確で実際的な仕事(例:大工、調理師)
I(研究的)研究や調査などの仕事(例:大学教授、製薬会社の研究員)。実証的、抽象的、体系的、創造的に研究する活動。
A(芸術的)音楽、美術、文芸などのほか創意工夫を要する仕事。(定義自体には、 「芸術的作品の創造を目的とした」が入ります。運用上は少し広く解釈されているようです)。
S(社会的)人に接したり奉仕したりする仕事(例:教育、医療、福祉)。〇〇に影響を与えるような、情報伝達、訓練や教育、治療や啓蒙のような活動を好む傾向。
E(企業的)企画、組織運営、経営(例:企画職、フリーランス)。組織的目標の達成や経済的利益を目的とした他者との交渉を伴う活動を好む傾向。
C(慣習的)定まった方式や規則(例:簿記、医療事務)。資料を系統的、秩序的、体系的に扱うことを必要とする活動を好む

👉他者に影響を与えるような

(例題)ホランド(Holland,J.L.)によると研究的タイプ(Investigative)は、物理学的、生物学的、文化的諸現象を対象とした、実証的、抽象的、体系的および創造的に研究する活動を好む傾向を示すとされる。(正しいか、正しくないか)

(ヒント)実証、創造という文字が入り、違和感を覚えるかもしれませんが、上の表を見てください。正しいが正解です。

筆者は自己診断ではSIA(社会・研究・芸術)型でしたが、実際にVPI職業適性検査を行ったところ、SEA(社会・企業・芸術)型でした。このことから自己認識では、研究というよりは、企画・経営に適性があることがわかりました。

六角形モデルには、次のような考え方があります。

  • 〇〇〇 … 3レターコードが隣り合っている場合は、適した環境との適合性が高い
  • 分化・未分化 … パーソナリティごとの数値にメリハリがある場合は分化と呼ぶ。全て低い、全て高いは未分化。
  • 同一性 … 自己理解との一致。
  • 一致度 … 環境との一致。
  • 凝集性 … 隣り合わせのものは近く、遠ければ遠い。

👉一貫性

パーソナリティタイプの発達

6つのパーソナリティ(RIASEC)は、環境との交互作用や人間の成長により、変化してゆくことが普通です。

人間環境
(生得的な資質)
諸活動
諸興味
諸能力
諸傾向(生活傾向)

VPI職業適性検査

VPI職業適性検査

ホランドの理論は、日本でも頻出 VPI職業適性検査(ピンク色の紙の検査用紙)で知られています。ホランドは、人と環境の交互作用の結果を6つのパーソナリティに分け、六角形モデルを作りました。

(参考)学生向けの職業レディネステストも、ホランドの理論をもとにしています。

盲点 ホランドは、個人の特徴を6類型に分けたうえで、隣接する3要素の凝縮性を指摘します。一方、ホランドが自身の集大成として開発したVPI職業適性検査は、個人の特徴を、3要素(スリーレターコード)や5つの行動傾向で、多面的に解釈します。VPIは、ホランド自身への批判(人を単純に6分類している)への批判を、踏まえたものと言えるかもしれません。

ウィリアムソン

盲点 特性因子理論は、パーソンズから、スーパー、ホランドへという流れが、学習の中心を占めますが、ウィリアムソンも出題されることがあります。特性因子理論カウンセリングの5つのステップがキーワードです。

ウィリアムソンの特性因子理論は、人の持っている特性、特徴は正確に測定でき、環境との組み合わせや合致度を検討できるとするものです。人と環境のマッチングを重視します。

  • 特性因子 … 知性、性格、興味、価値観。時間や場所に関わりないもの。

因子、環境のいずれか、または両方を変えることが解決策となるとします。

カウンセリングの5つのステップ

  1. 分析 … 主観的、客観的にクライエントの情報を集める。
  2. 統合 … 情報を整理し、問題を明確にする。
  3. 診断 … 問題の原因を特定する。
  4. カウンセリング … 選択可能な行動や対応を示す。
  5. フォロー … 結果の確認とサポート。

キンズバーグ

職業発達理論(職業選択理論)

  • 訂正前 試行期・青年期(11~17歳)を中心にキャリアは決まってゆく。
  • 訂正後 生涯を通じて変わる(アメリカ社会の変化が背景)

プレディガー

ホランドの6角形モデルの原理には、4つのワーク・タスクがあり、モノ対ヒト、データ対アイデアの2つの次元があると考えた。

正誤問題ヒント
ホールは、キャリアとはプロセスであり、仕事に関する経験の連続であるとし、主観的なキャリアと客観的なキャリアの双方を考慮する必要があるとした。一見ホールらしくないですが、出世が全てではないという補足がつきます。誤。
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