教育学部とは 就職状況、将来性、学ぶ内容を解説

      2016/04/27

教育学部を検討中の高校生のために、就職状況、将来性、学ぶ内容を解説し、学生の口コミを紹介します。

もくじ

▼ 教育学部の就職状況と将来性

【1】小学校などの教員の競争倍率

【2】教育学部のゼミ例

【3】教育学部の主な大学

【4】教育学部生の口コミ

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教育学部の就職状況と将来性

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教育学部の「就職」についてあなたはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

中学・高校の先生の場合は教科別の免許となるので、国語なら文学部、社会なら経済学部、理科なら理学部などでも取得できます。小学校教諭の免許はおもに教育学部で取得するのが基本線です。

ただし以下の様なケースもあります。

✔ 中学・高校の先生の免許を目指す学科も多数ある。(例)早大教育学部・国語国文学科。横浜国立大学教育人間科学部など。

✔ 幼稚園教諭の免許を目指す学科もある。(例)青山学院大学教育人間科学部(教育学科)など。

✔ 養護教諭(保健室の先生)、栄養教諭、特別支援学校を目指す学科も。養護教諭、栄養教諭は人気が高いが、特別支援学校は小学校と同程度の倍率。

✔ 大学によってはどの教員免許も取得せず、様々な学問を総合的に学ぶことができるカリキュラムの場合も。新課程(ゼロ免課程)と呼ばれ、最近は縮小傾向。

「受験.net」では、小学校教諭の応募倍率低下(就きやすくなっている)に合わせ、教育学部を「国家資格(特殊技能)系の学部」に分類しています。学んだことを直接的に生かす進路に進む学生が比較的目立つ学部群です。

国家資格(特殊技能)系の学部リスト

①自然科学系の一部 ・工学(電気、機械、材料化学、情報等) ・薬学 ・医学
教員養成系(小学校教諭)
③看護・医療系
④家政・生活科学・福祉系

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しかし、教育学部に進んでもどの教員免許も取得しない場合や、(地域にもよりますが)競争率が高い中学・高校の国語、社会の先生を目指す場合、学んだことを直接的に生かせないケースも多くなります。その場合、経済学部、文学部などと同様、民間企業に評価されるための努力が必要です。

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受験ネットから進呈

【1】小学校などの教員の競争倍率

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平成26年の「公立学校教員採用選考試験」の競争倍率は以下のようになっています。

公立学校採用競争倍率

小学校 4.1倍(0.2ポイント減)
中学校 7.4倍(0.1ポイント減)
高等学校 7.2倍(0.5ポイント減)
特別支援学校  3.9倍(0.3ポイント増)
養護教諭 8.2倍(0.2ポイント減)
栄養教諭 9.6倍(0.5ポイント増)

小学校の先生は4倍を越えますが以前に比べて、つきやすい職業になってきました(4倍というのは、1人の募集に学生4人が応募することです)。しかし、九州や東北では職業の選択肢が少ないためか応募が集中する傾向にあります。

小学校【高倍率】

鹿児島県 13.0倍
宮崎県 11.2倍
岩手県 10.9倍
青森県 9.7倍
愛媛県 9.0倍

一方以下の県や市は狙いやすくなっています。

小学校【低倍率】

山口県 2.5倍
滋賀県、香川県、北九州市 2.8倍
石川県、静岡市 3.0倍
富山県、岐阜県 3.2倍
栃木県、和歌山県 3.3倍

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以上の出典:文科省平成26年度公立学校教員採用選考試験の実施状況についてPDF

【2】教育学部のゼミ例

ゼミとは大学で実施される通年のグループ学習です。ゼミの内容を見ることで、上級生の研究内容が分かり、下級生の時間割のイメージもわいてきます。

小学校の先生を目指す人が多い玉川大学のゼミ(一部抜粋)

◎教科の指導法に関連するゼミ

・科学教育ゼミ
主に物理・化学分野を中心に、科学とは何か、科学するとは何か、科学を教えるとは何か、といった科学教育の理論的実践的な研究をしていきます。

・教科教育<算数>ゼミ
算数における子どものつまずきの実態を知り、それを改善するため、算数がわかり・でき・考え・楽しむための教材や指導法を考えます。

◎教育全般に関連するゼミ

・臨床心理学ゼミ
現代の教育場面や家族関係におけるさまざまな現象、たとえばいじめや不登校、保護者との関係などを臨床心理学的な視点から考えていきます。

・学校文化ゼミ
多様化する児童・保護者の文化的背景の理解を深めるとともに現在の学校環境の中で子どもたちが直面している現実を先入観にとらわれず読み取る力を身につけます。

出典:玉川大学教育学部ゼミ紹介

小学校の先生を目指す人が少ない早稲田大学教育学部のゼミ(一部抜粋)

・社会の在り様を探るための思考力を身に付ける
・「史料批判」を学ぶと、歴史の「真実」が見えてくる!
・自分の目で見て足で歩いて、自然と人との関わりを知る
・「学校へ」と「学校に」は何が違う? 言葉に深くこだわる
・さまざまな体験を通して、社会に風穴を開ける力をつける
・「第二言語の習得」を、英語で議論しながら学んでいく

【3】教育学部のある主な大学

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小学校教諭を目指す場合、各都道府県の国立大が有力です。首都圏の場合、東京学芸大、千葉大、埼玉大、横浜国立大となります。また私立ですが文教大、玉川大は有力です。

中学校教諭は、日大(文理)、文教大、東京学芸大、千葉大、横浜国立大などが強い傾向がありますが、学部学科の定員数にも左右され本人の実力次第と言えます。高校教諭の場合、早大、日大(文理)、明治大、中央大、東京農業大、千葉大、横浜国立大、筑波大、東京学芸大などが強い傾向がありますが、同様に本人の実力次第です。

(まとめ)教育学部とは

・小学校や特別支援学校の教諭の採用試験の倍率は東北、九州の一部を除いて落ち着いてきています。全員が就けるわけではないですが狙う価値があります。

・中学、高校教諭の免許は、科目別ですので文学部で国語、経済学部で社会のような取得が目立ちますが、教育学部に設置している例も多くあります。教育学部以外の場合、教職課程は選択科目となるため忙しい理系ではつらい場合もあります。

・中学、高校教諭の免許に関して、数学、理科、英語の採用試験倍率は落ち着いて来ました。しかし、国語、社会は競争がかなり激しくなっており、民間企業も視野に入れる必要があります(ただし都道府県によっては狙いやすい年もあります)。

【4】教育学部生の口コミ

将来教師になるための指導法や教育の歴史、現在の学校の状態(モンスターペアレント、学級崩壊)などを学ぶ。(東京学芸)

図工・家庭科・音楽・体育など様々な教科を学べる点が楽しい。付属の小学校で実習ができる。(千葉)

国語国文は、教授に石原千秋教授など有名人が多く文学部に負けない教授陣。文学部にプラスアルファの学習が出来、入試難易度もやや低いのでおすすめ。(早稲田―教育)

学芸大と違い数学ⅢCが入試科目にないのはよいが、入ってから学ぶので大変。数学はかなり難しい。(埼玉―教育)

専門的に何か(数学など)を学びたい人には向かない基本的に広く浅くなので。(東京学芸―教育―中等教員・数学)

一般就職に弱いので、教師になりたくない人には勧められない教育以外に関しては無名大学(笑)。(東京学芸―教育・社会)

進学校の高校教諭志望の人は今学部卒ではほとんど採用してもらえず、院生として2年勉強して修士課程を終えてから教員試験を受けるのが最も効率的とのこと。(早稲田―教育・国語国文)

埼玉県の教員採用に強く、小中高の免許が取れるため一貫校にも挑戦できる。(埼玉)埼玉県の小学校への就職率はとても高い。(文教大)

教職を取ると夜8時過ぎまで授業がある。教職を取りたいなら学芸大などの教育大や教育学部を勧めます。(東京農工大学―工・物理システム工学)


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