この記事では、日本史のノートのまとめ方の実例を公開します。
- 参考書『石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)』8回
- スタディサプリを利用の場合は、『高3 スタンダードレベル日本史 – 第4講 奈良時代』の講義冒頭部分が該当。
日本史のノート まとめ方のポイント
日本史のノート作りのポイントは、美しいノートにあるわけではありません。合格や成績アップにつながるノート作りのポイントは、以下のようになります。
- 板書や参考書のコピペはダメ! 自分で考えた言葉と図表で構成。
- 覚え込む(インプット)のためのまとめはNG。誰かに教える(アウトプット)のための準備、という考え方がベスト。
- 形式は、黒板に似せた枠と、教える時のメモという形式がおすすめ。
- 小テスト機能も持たせると効果的。黒板枠には項目や問いかけを書いておくとよい。
- 自分の体験や得意分野に関連づけると、記憶に残りやすい。
以上が日本史のノート作りのポイントです。50分の授業につき、50分以内で仕上げることも重要です。日本史の勉強法全体のなかで、ノートづくりがどう位置づけられているのか、あるいは合格まで道筋は、関連記事にあります。
日本史のノート まとめ方の基本
参考書『石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)』8回を使用します。この参考書は、授業を再現した形式になっていますので、実際に授業を受けたイメージを持ちます。
ノートの作り方は自由に決めて構いませんが、ポイント、その解説、図式やコラムの構成がおすすめです。
黒板のイメージ
・ポイントだけ書く
・答えを書き切らない
説明
・黒板の内容に沿って
・誰かに教えるならこう教えるという観点で
・自分の言葉で
図表やワンポイント
・覚え方
・興味があることを深掘り
・難しい部分の詳細
・その他
重要なことは、授業ノートや参考書を写してまとめるのではなく、自分の言葉や図表で書くこと。また、ときには、自分の得意分野や持っている知識と関連づけます。
そして、同様に重要なことは、自分が覚えるためのメモではなく、誰かに教えるための準備という観点で書くことです。慣れるまでは、実際に黒板画面だけを見せ、家族・友人、できれば高校の先生に教えてみることも必要です。その繰り返しで、無駄がなく、分かりやすく、記憶に残る教え方(説明の仕方)がマスターできます。
「自分の言葉で」「誰かに教えるための準備」をするという観点は、脳の仕組みのうえで、非常に重要です。今でなくても良いので、必ず次の記事も読んでおいてください。
日本史のノート まとめ方の実例
『石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)』8回の冒頭部分の講義を受けたと仮定して、ノート作成例を示します。
黒板のイメージ
キーワードだけ書くことで、テストの機能を持たせることができます。記憶は、覚えたいものを目にし読むこより、思い出す過程で強固になります。
説明
授業や参考書の良い点を取り入れつつ、自分の言葉で、独自の考え方や覚え方も盛り込みつつ、まとめます。黒板を誰かに見せて、教えるためのメモを作るイメージを持つと成功します。
図表やワンポイント
その単元の山場や、難所、あるいは深く興味を持った点を、図表を含め、深掘りしていきます。まんがやイラストの利用も有効です。
(まとめ)日本史のノート まとめ方の実例
以上、日本史のノート まとめ方の実例でした。形式に決まりはありませんが、「自分の言葉で」「誰かに教えるための準備」をするという観点を外さないことが重要です。またテスト機能を持たせ、アウトプット型の学習に使いやすいノートにすることもコツです。
悪いノート
- 板書や参考書を写してまとめただけ。
- 自分が覚え込むために作っている。
- 全て答えが書いてあり、テスト機能がない。
良いノート
- 自分のオリジナルの言葉や図表でまとめられている。
- 誰かに教えるための準備という観点を、いつも意識している。
- テスト機能がある。
授業ごとのノートのまとめ方ではなく、通史学習は、以下の記事に説明があります。
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