春から浪人生に!予備校費用はいくらかかるの?

浪人生の予備校の費用はいくらかかるのでしょうか?この記事では本科生、単科生を含めかかる費用をわかりやすく説明します。見落としがちな受験料、初年度納入金などすべてが分かります。

春から浪人生に!予備校費用はいくらかかるの?

 

予備校の費用(本科生の場合)

なるほど

✔ 予備校の本科生とは、月曜から金曜まで授業を受けるコースです。例えば河合塾の場合、朝9時から90分の授業が4コマあり16時30分に終わるのが基本です(ただしコースによる。土曜日開講の予備校もあり)。

✔ 通年の授業料はどの予備校も70~80万円前後です(入会金含む)。

✔ ほぼ全員が夏季講習、冬季講習を受講します。夏季講習は5ターム制の合計8講座が標準的。冬季講習は5ターム制の合計5講座程度が標準的。すると季節講習は合計13講座が目安で、費用は20万円前後となります。したがって、年間の学費は100万円弱と覚えておくと便利です。

例① 例えば河合塾の「早慶上智文系コース」の場合、入塾金10万円+授業料67万円で合計77万円。季節講習13講座を受講すると21万3980円。合計で98万3980円です(校舎で多少異なります)。河合塾文系授業料(首都圏) 河合塾理系授業料(首都圏)

例② 例えば代ゼミの「早慶上智文系コース」の場合、入学金10万円+授業料63万5千円で合計73万5千円。季節講習13講座を受講すると20万1500円。合計で93万6500円です(校舎で多少異なります)。代ゼミ授業料(本部校)

※河合塾、代ゼミ、駿台はいずれも年間で100万円弱が目安です。ただし代ゼミは割引を比較的広く行いますので少し安くなります。東進ハイスクールは講座数にもよりますがさらに高くなります。準大手では、四谷学院は3大予備校より少々高い程度です。

予備校の費用(本科生の場合)で知っておくと便利なこと

勉強

✔ 予備校の授業は4月中旬から1月上旬の9か月間です(夏季、冬季講習を含む)。シンプルに10か月として計算すると、予備校の授業料は月に10万円程度かかると覚えておきます。

✔ 浪人生がアルバイトで稼げるお金は、勉強との両立を考えると月に4万円がおすすめです。浪人生は日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金の対象でないため、不足分は保護者が国の教育ローン(日本政策金融公庫)を使用するのが一般的です。

本当は怖い 浪人生・予備校生のアルバイト … 関連記事。あとからご覧ください。

日本政策金融公庫返済シュミレーション(外部サイト) … 予備校の費用100万円からアルバイトで稼げる40万円を引いた60万円を借りた場合、返済の目安は5600円/月×10年です。

✔ 大学の受験料と学費

・受験料はセンター試験が18000円、国立2次が17000円、私大が目安として35000円です。私立型の場合、チェレンジ2校、相応4校、抑え2校の最低8校の受験は必須。センター試験は全員が受けるため、18000円+(35000円×8)=29万8000円が目安です。

・初年度納入金は私立文系で80万円前後、私立理系で100万円前後、国立大で55万円となります(後期授業料後納制度を利用の場合)。

予備校の費用(単科生の場合)

なるほど

✔ 予備校には本科生のほかに「単科生」という在籍方法もあります。取りたい授業を選択する形式です(曜日時間固定が原則)。大手予備校のなかで単科の授業に積極的なのは代ゼミです。駿台は本科生がメインのためあまり積極的に案内はしていませんが、制度は存在します。河合塾の単科授業は、小論文など本科生がプラスアルファで取ることが主眼で「単科生」という制度はありません。

代ゼミ 単科 授業料

出典:代々木ゼミナール単科ゼミ授業料

✔ 代ゼミの単科受講料は、通年授業で1教科当たり8万円前後となります。ペースメーカーとしての役割を果たす、曜日を変えて週に3講座程度必要でしょう。夏季講習、冬季講習は各タームに1講座として10講座がおすすめです。

(費用例)

A 通年授業料(3教科)… 23万7600円
B 入会金+諸経費 … 36400円
C 夏期講習、冬期講習 … 1授業15000円×10=15万円
A、B、Cを合計すると42万4000円

単科生の場合、予備校の費用はアルバイトでも支払い可能

アルバイト

✔ 予備校の単科生の年間の費用は42万4000円前後で、本科生の4割程度で済みます。学ぶ期間を分かりやすく約10か月とすると、月あたり42400円。この金額は、勉学に支障がないアルバイト収入の目安である月4万円にほぼ収まります。交通費、昼食代、参考書代については、親に負担してもらうこととなります。

本当は怖い 浪人生・予備校生のアルバイト … 関連記事。あとからご覧ください。

✔ 予備校の学費を自己負担する場合、親には交通費、昼食代、参考書代のほか、大学の受験料と学費(初年度納入金)を負担してもらうこととなります。

・受験料はセンター試験が18000円、国立2次が17000円、私大が35000円が目安です。私立型の場合、チェレンジ2校、相応4校、抑え2校の最低8校の受験は必須。センター試験は全員が受けるため、18000円+(35000円×8)=29万8000円が目安です。
・初年度納入金は私立文系で80万円程度、私立理系で100万円程度、国立大で55万円となります(後期授業料後納制度を利用の場合)。

例えば、私立文系の場合、受験料29万8000円+初年度納入金80万円(後期授業料後納制度を利用)の合計109万8000円前後を親に準備してもらうことになります。受験料は多くの受験生が出願するセンター試験直後(1月中旬)、初年度納入金は大学の入学手続き締切日(2月~3月頃)までに準備してもらいます。なお滑り止め校の手続き締切日より後に、志望校の合格発表がある場合入学金を滑り止め校に収めます。この金額は文系理系問わず25万円前後となります。

日本政策金融公庫返済シュミレーション(外部サイト) … 親に109万8000円借りてもらう場合、返済の目安は10300円/月×10年です。

✔ 大学1年生の後期以降の授業料と施設設備費等は、月あたりに直すと私立文系で7万7000円、私立理系で10万円、国立で4万5000円前後です。この他生活費が自宅生で月に4~6万円、独り暮らしで月に8〜12万円程度かかります。

例えば私立文系の自宅生は、学費と生活費の合計が11万7千円~13万7千円となります。この金額を①アルバイト、②奨学金、③親の収入(月給、貯金、国の教育ローン=日本政策金融公庫)でどう分担するかを相談していきます。

初年度納入金

※奨学金は毎月5万円前後の借り入れで、毎月2万円弱を15年間返済することが目安となります。正社員就職に失敗した場合、返済が難しくなることもあります。返済がストップすると、クレジットカードの作成が困難になるなど大きなデメリットがありますので、学部選びが非常に重要になります。

日本一わかりやすい 文系・理系のための学部選び〜就職、診断、決め手〜

単科生の場合、インターネット型の個別塾(家庭教師)も有効

✔ 予備校や塾で十分な質問機会を得にくい単科生の場合、個別塾の併用も考えられます。費用を安くするためにはインターネット型の個別塾も一考の余地があります。

・個別学習塾 … 90分×月4回で18000円弱(一例。1:2~4人がメインです)

・インターネット型 … 90分×月4回で19200円(一例。完全1:1です)

詳細 ➡ 信頼できるインターネット型家庭教師(個別指導)の選び方

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