【情報学・経営情報学部】志望理由書の例文と書き方のコツ

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大学の情報学系統や経営情報学部を受験する方のために、情報系の志望理由書の例文と、書き方のコツを分かりやすく説明いたします。

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フジテレビ ニュース出演時(加藤)

運営 受験ネット(代表 加藤)
受験ネットは、関東一円で①高校への講師派遣、②通信指導、③個別塾事業を展開しています。代表加藤は、早大卒、予備校講師を経て国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20022587登録証)。高校内講演に年80回(出講例①出講例②出講例③)。事業・代表プロフィール詳細
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どの情報系かによって、志望理由書も異なる!

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「情報」とは、種々の媒体を介してやり取りされる知識のことです。プログラムの処理対象となる情報をデータと呼ぶことがあります。

例えば、学校帰りの友達との会話は、話している瞬間には1つの情報に過ぎませんが、録音すれば分析可能なデータとなります。

理系に属する情報学では、おもにデータ管理の仕組みや、そのやり取りの技術を学びます。情報科学(計算機科学)と呼ばれることもあります。

文系に属する情報学では、仕組みややり取りに留まらず、その中身のありようや、データ化されない情報についても幅広く学びます。計算機科学はもちろん、人文学や社会学、認知科学、生物学、言語学などにも関りがあります。

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例えば、お店にはキャッシュレス決済を通じて様々な情報が蓄積しています。

スマホの電子マネーの残高を読み取り、データセンターとやり取りし、残高の処理やポイントの付与を行う技術は、理系の情報学で研究します。お客ごとのデータを、お店の経営に活用する手法などは、文系の情報学で扱います。

情報系学部(文系)の志望理由書の生徒例文

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経営学部の志望理由書が書けました!

 私が貴学ネットワーク情報学部を志望した理由は2つあります。
 私は高校で3年間様々な物事を学びました。その中でも特に興味、関心が強くあり、学んでいてとても苦にならないものが情報に関する教科でした。私たちが常日頃利用しているコンピューターやインターネットの仕組みを学び、数学を用いてコンピューターの住所とも言えるIPアドレスの有効範囲を算出するなど、様々なことを学びました。進路指導の先生に、ここよりも高度なIT技術を学べる大学がないかと相談したところ、貴学が最先端の技術を学べる所だと勧められ、オープンキャンパスに参加し、学部用に300台のPCや機材が準備され、学生が1年間かけてプロジェクトに取り組んでいるところに興味が湧きました。
 次に貴学にはデータサイエンスというコースがあり、数学や情報数理をしっかり学ぶことができ、将来は企業のほかにも、数学・情報の教員への道も開かれていることに魅力を感じました。
 以上の理由から私は貴学ネットワーク情報学部を志望します。入学後はデータや情報のプロフェッショナルを目指し、全力で勉学に励みます。(467字)

きっかけが具体的で、勉強熱心さがよく伝わる志望理由書です! 大学の特色や学びたいことについても、触れられています。

改善すべき点
  • 志望した理由は2つあります …2つの内容がはっきりしないため、全体を要約した内容に変えます。
  • 学んでいてとても苦にならないもの …やや不自然な日本語です。
  • 大学で学ぶ内容や、プロジェクトと呼ばれるものの内容が、ややあいまいですので、具体的に書きます。

志望理由書(情報学部)は、項目別に確認するのがコツ

志望理由書の構成

志望理由書の段落構成の目安は、図のようになります。上の志望理由書を項目別に整理してみましょう。

専修大学ネットワーク情報学部の志望理由

項目内容
きっかけ・高校の「情報」の授業
・高校の先生のすすめ
将来像・データや情報のプロフェッショナル
学びたいこと・情報数学、応⽤確率統計、データ解析、アルゴリズムといった数学や情報数理
ほかの大学にはない特色・学部用に300台のPCや機材が準備されている。
・学生が1年間かけてプロジェクトに取り組んでいる。機械学習を学び、データ解析コンペティションへ参加する高野プロジェクトに関心がある。

大学で学ぶ内容や、プロジェクトと呼ばれるものの内容を、より具体的に変更しました。

志望理由書(情報学部)の例文

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例文を直しました!

 私が貴学ネットワーク情報学部を志望した理由は、高校で情報に関する教科に興味を持ち、貴学について調べ、その魅力に気づいたからです。
 私は高校で3年間様々な物事を学びました。その中でも特に興味、関心が強くあり、学んでいて全く苦にならないものが情報に関する教科でした。私たちが常日頃利用しているコンピュータやインターネットの仕組みを学び、数学を用いてコンピュータの住所とも言えるIPアドレスの有効範囲を算出するなど、さまざまなことを学びました。進路指導の先生の勧めで、貴学のオープンキャンパスに参加したところ、300台ものPCや機材が学部用に準備され、学生が1年間かけてプロジェクトに取り組んでいるところに惹かれました。今後有望な機械学習を学び、データ解析コンペティションへ参加する高野プロジェクトに、特に興味を持ちました。
 貴学にはデータサイエンスというコースがあり、情報数学、応⽤確率統計、データ解析、アルゴリズムといった数学や情報数理をしっかり学ぶことができます。将来はIT系企業のほかにも、数学・情報の教員への道も開かれていることに魅力を感じました。
 以上の理由から私は貴学ネットワーク情報学部を志望します。入学後はデータや情報のプロフェッショナルを目指し、全力で勉学に励みます。(538字)

ずいぶん良くなりました。学びたいことが明確になり、志望大学にしかない特色(プロジェクト)もはっきりとしてきました。

下のページで、このページで学んだ書き方の手順を確認できます。

【大学入試】志望理由書のやさしい書き方と例文集|書き出し、ルールから将来の夢がない場合まで

コメント

  1. AN(氏名は受験ネット側でイニシャルに直しています) より:

    総合型選抜で受験しようと考えています。

    ①学科の選択理由、②入学後の学修計画、③将来目指している進路について書きます。
    ①自分の中で他に行きたい学部がなくその学部になったのですがなぜその学科にしたのかと聞かれると答えられなくなってしまいます。

    ③将来のことについて書けと先生からも言われているのですが特に自分の中で考えてなく、将来のことと関連づけて①を書けと言われてもわからない状況です。

    そもそもまだこの段階なのかよと思われるかもしれませんがこの自分から志望理由書を800字どのように書けばいいのでしょうか。

    • 受験ネット より:

      ご質問ありがとうございます。

      大学の場合は、理系なら将来像も多少欲しいですが、まずは「学びたいこと」がはっきりしていることが必須です。進路は、ANさまのように、消去法で選ばれることもあり、そこは気にする必要はありません(ただし、書いたり、面接で言ったりしないこと)。
      きっかけは、消去法でも構わないので、いまから志望校の講義、研究室等を調べ、「学びたいこと」を探してみてください。
      パンフレットでは概要、講義、研究室、卒業研究の順の掲載が多いかも知れませんが、コツは逆順で見ること。
      まずは、「研究室」「卒業研究」の順で調べてみて、イメージがわいて来たら、「講義」「概要」を見ます。
      (もしWebオープンキャンパスがあれば、活用します)

      分からないことがあったら、高校の情報の先生に相談してみてください。なお、はてな匿名ダイアリーに分からないことを書くと、答えてくれる場合があります(はてなは、エンジニアのユーザーが多いため)。

      学びたいことが決まると、学修計画も具体的になり、将来像も見えてきます。

      なお、将来像が先にあって学びたいことが決まるというのは、絶対にそう言えるわけはなく、偶然や何かのきっかけで学んでいたら将来像が見えてきたという人も多く、現在のキャリア指導では、基本的な知識になります(キャリアの偶然性、プランド・ハップンスタンス理論と呼ばれます)。そのため、将来像ありきにこだわる必要はなく、まず学びたいことを決めるようにしてください。

      (学びたいことを探すのも無理だという場合、それは一般選抜向けです。総合型なら、学びたいことを考えるのは避けられない部分です)

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