
ある大学の指定校推薦を目指しているのですが、なくなったり、受験できても落ちる場合はあるのでしょうか?
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大学の指定校推薦 なくなる場合は3通り

大学の指定校推薦がなくなる場合は、3通り考えられます。
1つ目は、同じ高校から指定校枠の利用がない年が長く続いた場合。
2つ目は、指定校枠で合格した先輩が、入学を辞退したり、進学後の勉学または部活動関連での大きな落ち度があったりした場合。
3つ目は、高校側または大学側に、校名やコース名、難易度など大きな変更があり、ミスマッチとなった場合です。
そもそも大学の指定校推薦は、評定基準が、3.5以上(B段階)、4.3以上(A段階)、あるいは3.8以上、4.0以上など、高めのことが多いです。そのため、定期試験に力を入れ指定校を目指してゆけば、万一指定校推薦がなくなってしまっても、その大学、またはほかの大学の学校推薦型選抜への切り替えは、しやすくなります。
大学の指定校推薦 落ちる場合はどんなとき?

指定校推薦は、従来は不合格となる可能性がかなり低い入試でした。しかし、近年は人気大学を中心に、指定校で落ちるケースもよく耳にするようになっています。
現在の指定校推薦は、学校推薦型選抜の一部となり、調査書、(先生が書く)推薦書が必須。学力検査は必ず課されます。このほか、志望理由書などの書類が課される場合があります。
学力検査の例(日大の指定校制度の場合、2023年度入試)
- 法・理工=小論文、口頭試問
- 文理・国際関係・スポーツ科学=口頭試問
- 経済・商=小論文(事前課題方式)
- 芸術=コース・専攻別専門試験
- 生産工・工=小論文
- 松戸歯=学力検査(英、数、現文)、小論文
- 生物資源=学力検査(英・数・国→2科目)
- 薬=学力検査(化学基礎、化学、英語)
受験時には必ず公式サイトをご確認ください。
指定校に出願できたのに落ちる場合、評定は基準に達していますし、調査書の記入欄や推薦書は先生が書きますので、大きな問題があるとは考えにくく、以下のケースが考えられます。
- 志望理由書の完成度が著しく低い …例えば大学で学びたいことを「詳しくは未定ですが、経済について、いろいろと学んでみたいです」と書くなど、パンフレットすら読み込めていない場合、大学側は、入学を許容しない場合が考えられます。
- 小論文のできが極めて悪い …基本的な漢字が使用できない、文字が極端に読みづらい、極端な字数不足、意味内容が理解しづらい、設問に答えていない、趣旨が全く一貫しないなど、大学での学習についてゆけないと判断できる場合。
- 学力検査、口頭試問の点数が極端に悪い …特に理系では、数学あるいは理科の口頭試問については、講義についてゆけなくなるため、やや厳しめに判断される可能性があります。文系でも注意は必要です。
- 面接での受け答えが極端に低評価 …特に志望理由で「学びたいこと」「ほかの大学にない特色」の説明が、不十分な場合が考えられます。また、学部選択にかなりの無理がある場合(指定校がその学部しかなかったから選んだニュアンスが濃い)も、注意が必要です。
今からでも可能な、指定校推薦の詳しい対策は、次のページをご覧ください。

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