高校生が企業のインターンシップ(就業体験)に参加する事例が増えてきました。ここでは、実際にインターンシップに参加した高校生の声を紹介します。
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高校生の企業インターンシップ(就業体験)とは?
高校生のインターンシップは、高校主催で行われる場合と、生徒が個々に申し込む場合があります。
高校主催の場合、地域の高卒を採用している企業を中心に、3日間前後で実施されることが多いようです。通常の授業の一環として実施される場合と、夏休みなど休業期間に行われる場合があります。参加者は、就職希望者のほか、探究の一環として行われる場合など進学希望者も参加します。
個人で申し込むインターンシップは、夏休みなど休業期間に実施されます。
いずれも、大学生対象のインターンシップと異なり、給与は支払われないのが普通です。
Q どんな特色があり、どんな高校生を求めていましたか?
インターンシップに参加した企業は、どんな特色があり、どんな高校生を求めていましたか?
A君 はい。自分は、エレベーターの製造、販売、点検をする企業のインターンシップに参加しました。特色は、安全第一だと思いました。朝礼では、ハーネス(墜落制止用器具)の状態を指さし確認をしていました。求める人材は、明るく、技術(高校で取れる資格)があり、意見をしっかり言える人だと、社員がおっしゃっていました。エレベーターには思わぬ危険が潜んでいる場合があり、先輩に従うばかりでは、現場でのミスが発見しづらいからだそうです。
B君 僕は、大工や家の内装を手がける会社のインターンシップに参加しました。大きな声や笑い声が聞こえ、明るく働きやすい雰囲気だと感じました。会社の説明では、声が大きく、挨拶がしっかりでき、できれば建築の図面が読める人が欲しいと聞きました。また、個人的には、現場にはハードさがあり、継続できる心が折れない人が合うのではないかと感じました。
Cさん 私は、介護施設のインターンシップに参加しました。職員の方が、お年寄り1人1人に寄り添う雰囲気を感じ取れました。求める高校生は、相手と向き合い、相手の目を見て会話できる人物だと、職員の方から伺いました。
Q 失敗したことや、準備しておいてよかったものはありますか?
インターンシップで失敗したことや、準備しておいてよかったものはありますか?
A君 はい。質問の時間があったのですが、何も質問ができませんでした。また、クルマで現場へ移動するタイミングがあったのですが、うとうとしてしまい、良くなかったかなと思います。準備してよかったのは、会社のホームページを見て、代表の方や担当者の顔と名前を覚えて行ったことです。初めの挨拶のときに、名前を呼ぶことができました。また、下見は行っておいてよかったです。
B君 僕も、質問を思いつきませんでした。インターンシップは参加者が1人や数人ということもあるので、質問をしないと目立ってしまいます。準備というか、当日やってよかったことは、集合の8時半の、30分以上前に会社の前に到着していたことです。今は普段マスクをつけていないため、うっかり忘れており、買いに行く時間ができました。
Cさん 私は、初対面でお年寄りと会話することが十分にできませんでした。天気や寒さの話だとか、着用されている洋服などの話をすればよかったかも知れません。
Q 来年のインターンシップに参加する後輩に伝えたいことは?
来年のインターンシップに参加する後輩に伝えたいことは?
A君 はい。会社の公式サイトを見て、業務内容などを時間をかけてチェックしておくと良いです。準備せずに当日を迎えてしまうと、何も分からないまま1日が終わってしまいます。あと、最初の挨拶は絶対にあるので、緊張に備え、練習をしておくと安心できます。
B君 当たり前のことかも知れませんが、下見は絶対に必要です。下見をしたうえで、当日は早めに行くようにしてください。また、持ち物は前日に準備します。高校で使う作業服が必要だったり、マスクが必要だったりします。
Cさん 普段から、友達だけでなく、いろいろな人とコミュニケーションを取る経験を積んでおくと良いです。また、いろいろな授業に興味を持つことで、将来が広がったり、話題が広がったりすると感じました。
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