偏差値45からの英語勉強法|MARCH国立を狙う


英語の偏差値45(40〜50)の方が、MARCHや国立を狙うために必要なのは、①動詞の勉強法、②単語の暗記法を変える、③いくつかの文法単元の勉強です! この記事は、元予備校英語科講師、現大手英会話学校講師の監修を受け、偏差値45のための英語の勉強法を分かりやすくお伝えします。

  • 管理者(加藤)は、早大法学部卒。予備校講師を経て、現在、高校主催の生徒・保護者向け講演会講師。年80回出講。

偏差値45からスタートして、偏差値45で終わる訳((((;゚Д゚)))))))

偏差値は、最初は停滞し後半に一気に伸びるため、最初の辛抱が肝心とよく言われますが、それが当てはまるのは、国語、社会、数学、理科だけ!

英語に関しては、高3の春に偏差値45からスタートした場合、微妙にアップダウンをくりかえしながら、最終的にほとんど伸びずに終わることが、非常に多いのです。

重要なことなのでもう1度言いますが、英語は偏差値45付近からスタートした場合、何百時間勉強しても偏差値は伸びません! これは、なぜなのでしょうか?

英語は完全な積み重ね科目!

英語が伸びない理由。これは、ほかの教科に対し、完全な積み重ね科目だからです。つまり、中3〜高1の範囲を中心とした基礎が不十分なら、何百時間勉強しても、絶対に伸びない科目だと言えます。

筆者の初期の教え子でも、MARCHへ向けて1年間懸命に努力した受験生が、英語の伸び悩み原因で、偏差値45の大学に入学することになった例があります。

1つ目のカギは動詞の意味と型・用法!

英語を伸ばすカギは、まず動詞にあります。名詞や形容詞もそれなりに重要ですが、動詞は文の意味の柱になりやすいためです。動詞に出会ったら、意味、型・用法がすぐに思い浮かぶことが重要です。

Because he was one hour late, I got ……(彼が1時間遅刻したので私は……)

例えば、上の文のメインの動詞はgetです。まず、getの意味(得る)を覚えていることが重要ですが、それだけではありません。英語が得意な人は、次のように考えます。

  • getが来たのなら、〜を得るか、〜になるだな。
  • 文章の流れから、〜になる(第2文型)だろうな。

英語が得意な生徒は、動詞の型(get A : Aを得る、get A:Aになる、get on 〜 feet:自分の足で歩く、get it:うまくやる)を覚えているため、自然に先を読むクセがあります。「彼が1時間遅刻したので」私はマイナス状態になったんだろうな、と予想します。

Because he was one hour late, I got amazed.

amazedという単語を知らなくても、たぶん怒ったか、あきれたかでしょ? と思うので、スムーズに文章を読み進められます。こうして、穴埋め、並べ替えなどの文法もスムーズに解け、長文も圧倒的に速く読めるようになります。

動詞に出会ったら意味、型、用法を押さえる!

このことから、英語の偏差値が45付近なら、動詞に出会ったら、必ず意味と型・用法を覚えて行くという勉強が必要です。そして、意味と型をすんなり頭に入れるためには、実際の例文を使って覚えてゆくことも重要です。

例文は、教科書や問題集で出会った文、または辞書で調べて気に入った文を利用します。例文は、人の名前を友人にしたり、地名を身近な場所に変えると頭に入りやすくなります。

動詞の型・用法の学習と同時に、文法書の5文型をときどき見直すことも重要です。

2つ目のカギは、英単語の覚え方!

動詞の意味、型・用法の理解が進んでも、その他の品詞やマイナーな動詞が、文章を理解するネックになってしまうことがあります。

Some students insist that their hair is natural even though it is dyed(たとえ〇〇していても、自分の髪は天然の色だと主張する生徒もいる)

上の文の場合、insist(主張する)の型・用法を知っていることが、まず重要です。

  • insist that…… :……と主張する
  • insist on A:Aを主張する

さらに、マイナーな動詞であるdye(染める)を知らないと、文の意味は分かりづらくなります。覚えるべき単語数は、どの程度なのでしょうか?

偏差値45付近の方が最大目標に置くことが多いMARCHクラスの大学を受験するなら、中学校で習う英単語に加え、約1500語が必要です。これは、英単語ターゲット1900なら、Part2までとなります。勉強のスタート時には、Part1の800語を目標とします。

つまり、授業や単語学習で出会った動詞の意味、型・用法を学びつつ、800の英単語を押さえると、苦手意識はかなり消えます。その後、1500語まで押さえると、MARCHレベルの長文も徐々に読めるようになってきます。

注意したいのは、中学校レベルの単語に抜けがないかどうかです。高校受験用の英単語集で、さっと確認することも重要です。

英単語の覚え方は?

では、まずは800語、受験までには1500語の英単語は、どのように覚えれば良いのでしょうか? 英単語の覚え方について、個別指導塾の大学生の先生は、ご自身の経験から、この方法が良いと力説することが多いようです。しかし、その人に合った覚え方は、それぞれ異なるのが実際です。

筆者は、数百人単位を対象に学習法を研究し、多くの英語科講師と情報を交換してきました。その結果わかったことは、英単語の覚え方に1つの正解はない、ということです。しかし、3つの方法(1:1対応型暗記、例文型暗記、長文型暗記)のなかに、あなたに合った正解があるはずです。

なお偏差値45付近の方の場合、1:1対応型記憶で行き詰まっているが、長文型はまだ早いので、例文型が合うという方が多い傾向はあります。詳しくは、英単語暗記の3つの方法は、次の記事をご覧ください。

こちら→ 英単語の覚え方 予備校が開発した記憶術を完全公開!

3つ目のカギは、英文法の6つの単元の攻略

偏差値45付近からスタートする場合、動詞の学習、英単語の学習に加え、英文法の学習に3つ目のカギがあります。英文法は、よく言われているとおり、まず1冊の問題集を完璧に仕上げるのがコツです。ただし、あまり知られていない、2つの注意点があります。

1つは、中学校の英文法の復習も行うことです。『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』がおすすめです。

もう1つは、同じ英文法でも、学習方法に強弱をつけることです。5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞、節については、英語の仕組みの理解や、英語長文の読解に非常に重要ですので、すぐに始める、深く学ぶの2要素が必要です。深く学ぶとは、本当に分かったと言えるまで時間をかけて理屈を学んだ上で、選択肢問題だけでなく、条件英作文、整序(並べ替え)、穴埋めの記述式の問題を重点的に対策することです。

5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞以外の単元は、長文への影響が少ないため、あとから学ぶ、選択肢中心でも構わないと言える分野です。

英文法の学習手順や書籍のまとめ

優先して、深く学ぶ
(英作文、整序、穴埋めの記述式)
・5文型
・時制
・関係代名詞、関係副詞
・不定詞
・現在分詞、過去分詞、不定詞、分詞構文
・名詞節、形容詞節、副詞節、同格
後回しで良い、選択肢メインでも良いその他の単元(助動詞、仮定法、受動態、比較など)
中学校の英文法『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』(参考書・問題集が合体しています)
参考書『総合英語Forest』
問題集『Next Stage 英文法・語法問題』(1474問)、『アップグレード UPGRADE英文法・語法問題』(1261問)

(まとめ)偏差値45からの英語勉強法|MARCH国立を狙う

偏差値45(40〜50)からMARCHや国立を狙うには、①動詞の攻略(意味、型・用法)、②英単語の覚え方(まず800語が目標)、③英文法6単元の攻略(5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞、節)が最優先事項です。

以下、参考として、今後の長文の勉強法と、スラッシュリーディング、勉強量について触れておきます。

長文の勉強法

英語の長文学習は、いつ開始するのが良いのでしょうか? おすすめは、動詞の意味、型・用法の学習や、単語学習が軌道に乗り始め、核になる文法事項(5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞、節)を学び終わったあとです。英語の文章を読むのに、絶対に必要なのが、動詞の知識、一定の単語数、核になる文法事項だからです。

長文学習の正しい順番は、短文、中文、長文の順に勉強することです。短文、中文の段階では、必ず全訳を取り入れます。

  • 短文〜中文 … 必ず全文の日本語訳(英文解釈)を行います。全訳の過程を飛ばすと、英語の偏差値は伸びません。
  • 長文 … 問題を解き、単語、熟語、文法、文の構造を完全にマスターし、30回以上の音読で仕上げます。自分のレベルに合った長文が基本ですが、英語が好きになってきた場合、あえて難度の高い長文を選ぶと、爆発的に伸びることがあります。

おすすめの問題集は、以下の通りです。イチから鍛える英語長文は、問題数が各15問で少ないため、高校指定の問題集やスタディサプリも併用します(最低でも100題程度は必要)。なお、中文の学習に慣れてきたら、同時進行で長文学習を開始しても構いません。

短文〜中文(英文解釈)全文和訳『入門英文解釈の技術70』(70問) →『基礎英文解釈の技術100』(100問)
長文解いて復習して、30回以上音読 『イチから鍛える英語長文Basic』(15問)→ 『イチから鍛える英語長文300』(15問)→『イチから鍛える英語長文500』(15問)→『イチから鍛える英語長文700』(15問)

(注)『英文解釈の技術100』(入門、基礎がつかないもの)は、早慶レベルです。

英文解釈の技術100シリーズは、長く評価を維持している定番の参考書です。イチから鍛える英語長文300シリーズは、2015年に発売された、歴史の浅い問題集ですが、これまでの問題集を研究し尽くした感がある内容です。メリットは、以下の通りです。

  • 入試頻出テーマが強く意識された、具体性が高く印象に残る長文が多い。
  • 長文中に出現した英単語を、覚えるための別冊ページがある。
  • 最新の音読型の学習を前提とし、方法も明記。別冊として長文+全文和訳のページがあり、書込みなしの音読が可能。音声(CD)つきである。
  • 速読に不可欠なスラッシュリーディングのページがある。
  • 本文解説、問題解説とも詳しいが、持ち運びに適したサイズ感。

なお、『イチから鍛える英語長文300』のように、末尾につく300、500、700は長文のワード数であり、問題は各冊子とも15問です。取り組む長文の数を増やすには、映像解説で取り組みやすい、スタディサプリがおすすめです。

スラッシュリーディング

英語長文が得意な生徒は、ほぼ間違いなくスラッシュリーディングの方法を知っています。

通常の和訳は、日本語として正しい語順となるように、和訳します。

“Some students insist that their hair is natural even though it is dyed,” one teacher told Asahi Simbun. “We ask their parents to confirm these claims as their responsibility.”

(通常の和訳)ある1人の教師が「たとえ染めていても、自分の頭髪は自毛だと言い張る生徒もいる」と朝日新聞社に話した。「われわれ教師は、保護者に、責任を持って子の(自毛だとの)主張を確認するように依頼している」と言うのだ。

一方、スラッシュリーディングの場合、読む速さを優先し、なるべく英語の語順のまま、次のように訳します。

“Some students insist/ that their hair is natural /even though it is dyed,” /one teacher told Asahi Simbun. //”We ask their parents/to confirm these claims as their responsibility.”//

一部の生徒は言い張る/(どんなふうに?)自分の頭髪は自毛だと/たとえ染めていても/ある1人の教師が朝日新聞に話した。//われわれ教師は、保護者に依頼している/(何を?)彼らの主張が正しいか、親の責任で確認して欲しいと。//

スラッシュリーディングをマスターすれば、驚くほど早く読めるようになります。ただし、スラッシュリーディングには、動詞の知識(意味、型、用法)、基本的な文法事項(5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞)が必要です。これをマスターする前には、どこにスラッシュを入れて良いのか分かりませんが、マスター後は、直感的につかめるようになります。細かい決まりはなく、その人が区切りが良いと感じるところに入れれば良いものです(日本語の読点に近いです)。

大量の勉強が大逆転のカギ

例えば、現代文は、新聞等を含む読書経験や背景知識によって、短時間で伸びることがあります。古文は、効率の良い学習ルートが存在します。

一方で英語は、単純に、勉強量が成果に直結しやすい科目です。入試では英語の得点比重が高めに設定されていますが、なぜでしょうか? これは、英語がセンスや経験値に左右されず、努力そのものを問うことができる科目だからだ、と考えることもできます。

努力の目安とは、土日に10時間以上の勉強をし、平日は5時間以上の勉強をすることです。文系生が、偏差値45(40~50)からスタートする場合、勉強時間のうち、半分を英語に割いても構いません。英語は、一定の勉強時間を超えると、正解率が跳ね上がり面白くなる、中毒性のある科目です。また、文系の私大入試、国立文系の2次試験では点差が最も開くキー科目となり、時間をかけるメリットは十分です。

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受験ネットから進呈

コメント

  1. ◯藤 より:

    塾に行かず学校の勉強と家庭学習だけで一般入試で進学するのはやっぱり難しいでしょうか…??

  2. 受験ネット 加藤 より:

    ご質問ありがとうございます。念のためお名前を伏せ字にしました。現在の英語の偏差値、志望校、土日の1日の勉強時間、高校の偏差値、高校入試のときの5教科のうち得意科目ベスト3を教えて頂ければ幸いです。公開したくない内容は、非公開希望を明記して頂ければ、こちらで消します。

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