【特別寄稿】偏差値45、50、55からの大学受験・一般選抜の勉強法|英語、数学、社会、古文、理科の勉強法裏ワザを完全公開!


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偏差値45、50、55からスタートし、偏差値を10上げて、早慶MARCH国立を狙う人のための記事です。予備校講師としての実体験をもとに、本質から裏ワザ的な勉強法まで一挙公開します!

英語、数学、地歴公民、古文、理科、その他勉強法。

この記事は、7日間配信として有料で販売していたものです。予定販売期間が終了したため、特別寄稿として無料公開いたしました。

筆者プロフィール、お問い合わせ

筆者の経歴

  • 進学校ではない高校から、早大(法)、横浜国立大(経済)に合格。
  • 予備校講師として7年間、国語の授業を中心に、担任約500人。教務部長として、英語、数学、歴史、国語の勉強法を開発。
  • 現在、キャリアコンサルタント(国家資格)として、高校で年に80回の講演。

受験は英語で決まる そのほんとうの理由と対策法は?

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受験ネットの特別寄稿をご購読いただき、ありがとうございます。受験は英語で決まる。そのほんとうの理由と対策法、と題してお届けします。

高校や塾で、受験は英語が重要と聞いたことがあると思います。多くの方は、配点が高いからと説明しますが、それは必ずしも正しくはありません。

正しい答えは、伸びる人と伸びない人の差が激しいということです。いいかえれば、学力中位層(偏差値45~55)の方は、英語が低迷する率が非常に高いということです。このことが、結局ハイレベルな高校の生徒が最後に勝つことにつながっています。

英語で受験に失敗した生徒の話

筆者が予備校の講師だったときの話です。ある男子生徒は、偏差値が50くらい。MARCHを狙っていました。英語科の先生の指示を守り、毎日英文法を中心に、午後3時ごろから授業開始まで、3時間以上は勉強していましたので、必ず合格に達すると思っていました。

夏休みも、1日10時間以上黙々と勉強していました。しかし、最終的に英語の偏差値は50前後を低迷し、MARCHはもちろん不合格。日東駒専にも届かず、大東亜帝国のある大学に不本意ながら進むことになりました。父親が、3者面談で激怒したのを覚えています。母親が、しっかり面倒は見てくれた。こうして先生も一緒に成長していただければ良い、とおっしゃってくれたのが救いで、この一言が「受験ネット」を作った、原点でもあります。

結論 英語の勉強法のコツは2つ

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結論を急ぐと、英語の勉強は、(1)暗記法に注意して、単語力を固める、(2)文法事項は、重要な単元を深く理解し、読解につながらない単元を後回しにする、がコツとなります。

(1) 例えば、最低でもMARCH(関関同立)クラスの大学に合格するなら、中学校で習う英単語に加え、約1500語が必要です。覚え方は、すぐ下に書きます。

(2)英文法については、以下の単元を優先して深く学びます。

  • 5文型
  • 時制
  • 関係代名詞、関係副詞
  • 不定詞
  • 現在分詞、過去分詞、分詞構文
  • 名詞節、形容詞節、副詞節、同格

なぜ、単語と文法の重要単元をまず固めるの?

単語1500語と文法の重要単元をまず固めるとは、どういうことでしょうか? これは、言い換えれば、中文の精読ができるということです。(中文とは、長文より短い、半ページくらいの英文をイメージしてください)

精読というのは、文の構造を指摘でき、全ての単語の意味を言えることです。(1)単語、(2)英文法の重要単元だけでは心配という方は、(3)中文の精読(読む、和訳、繰り返し音読)を加えると良いでしょう。ただし、偏差値が50を切っていたり、英語がまだ好きになれない方は、(1)(2)だけで十分です。

英単語の覚え方 1つ目のカギは動詞の意味と型・用法!

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英語を伸ばすカギは、まず動詞にあります。名詞や形容詞もそれなりに重要ですが、動詞は文の意味の柱になりやすいためです。動詞に出会ったら、意味、型・用法がすぐに思い浮かぶことが重要です。

Because he was one hour late, I got ……(彼が1時間遅刻したので私は……)

例えば、上の文のメインの動詞はgetです。まず、getの意味(得る)を覚えていることが重要ですが、それだけではありません。英語が得意な人は、次のように考えます。

  • getが来たのなら、〜を得るか、〜になるだな。
  • 文章の流れから、〜になる(第2文型)だろうな。

英語が得意な生徒は、動詞の型(get A : Aを得る、get A:Aになる、get on 〜 feet:自分の足で歩く、get it:うまくやる)を覚えているため、自然に先を読むクセがあります(いいかえれば、自然と先が読めてしまう)。「彼が1時間遅刻したので」私はマイナス状態になったんだろうな、と予想します。

Because he was one hour late, I got amazed.

amazedという単語を知らなくても、たぶん怒ったか、あきれたかでしょ? と思うので、スムーズに文章を読み進められます。こうして、穴埋め、並べ替えなどの文法もスムーズに解け、長文も圧倒的に速く読めるようになります。

動詞に出会ったら意味、型、用法を押さえる!

このことから、英語の偏差値が45~55付近なら、動詞に出会ったら必ず意味と型・用法を覚えてゆくという勉強が必要です。そして、意味と型をすんなり頭に入れるためには、実際の例文を使って覚えてゆくことも重要です。

例文は、教科書や問題集で出会った文、または辞書で調べて気に入った文を利用します。例文は、人の名前を友人にしたり、地名を身近な場所に変えると頭に入りやすくなります。

動詞の型・用法の学習と同時に、文法書の5文型をときどき見直すことも重要です。

2つ目のカギは、英単語の覚え方!

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動詞の意味、型・用法の理解が進んでも、名詞、形容詞などその他の品詞やマイナーな動詞が、文を理解するネックになってしまうことがあります。

Some students insist that their hair is natural even though it is dyed(たとえ〇〇していても、自分の髪は天然の色だと主張する生徒もいる)

上の文の場合、insist(主張する)の型・用法を知っていることが、まず重要です。

  • insist that…… :……と主張する
  • insist on A:Aを主張する

さらに、マイナーな動詞であるdye(染める)を知らないと、文の意味は分かりづらくなります。覚えるべき単語数は、どの程度なのでしょうか?

偏差値45~55の方が最大目標に置くことが多い、MARCHクラスの大学を受験するなら、中学校で習う英単語に加え、約1500語が必要です。これは、英単語ターゲット11900なら、Part2までとなります。勉強のスタート時には、Part1の800語を目標とします。

つまり、授業や単語学習で出会った動詞の意味、型・用法を学びつつ、800の英単語を押さえると、苦手意識はかなり消えます。その後、1500語まで押さえると、MARCHレベルの長文も徐々に読めるようになってきます。

注意したいのは、中学校レベルの単語に抜けがないかどうかです。高校受験用の英単語集で、さっと確認することも重要です。

英単語の覚え方は?

では、まずは800語、受験までには1500語の英単語は、どのように覚えれば良いのでしょうか? 英単語の覚え方について、個別指導塾などの大学生の先生は、ご自身の経験から、この方法が良いと力説することが多いようです。しかし、その人に合った覚え方は、それぞれ異なるのが実際です。

筆者は、数百人単位を対象に学習法を研究し、多くの英語科講師と情報を交換してきました。その結果わかったことは、英単語の覚え方に1つの正解はない、ということです。しかし、3つの方法(1:1対応型暗記、例文型暗記、長文型暗記)のなかに、あなたに合った正解があるはずです。

なお偏差値45~55の方の場合、1:1対応型記憶で行き詰まっているが、長文型はまだ早いので、例文型が合うという方が多い傾向はあります。詳しくは、英単語暗記の3つの方法は、次の記事をご覧ください。

こちら→ 英単語の覚え方 予備校が開発した記憶術を完全公開!

文法の重要単元をまず固めるの?

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文法は、以下の重要単元を優先して深く学びます。

  • 5文型
  • 時制
  • 関係代名詞、関係副詞
  • 不定詞
  • 現在分詞、過去分詞、不定詞、分詞構文
  • 名詞節、形容詞節、副詞節、同格

深く学ぶとはどういうことでしょうか? これは、浅く学ぶ深く学ぶを対比すると理解できるでしょう。

  • 浅く学ぶ … 参考書などを読み、選択肢問題を中心に解き、間違いを見直す。
  • 深く学ぶ … 参考書などをノートにまとめ、例文を飽きるほど音読する。穴埋めや並べ替え問題を中心に解き、1週後、2週後など、徹底的に見直す。

勉強が苦手な方は、「深く学ぶ」の方をよく理解していないことが大半です。かんたんに言えば、友達に(下手でもよいので)授業ができる程度に仕上げるということです。例えばあなたは、「5文型」について、友達に授業ができますか?

英文法の重要単元を学ぶための参考書

目安として偏差値が45~49の方は、中学時代の復習から入った方が、結果的には速く進みます。参考書は、英語が好きという方以外は、スタディサプリがおすすすめです。ただし、講義を聞いただけでは絶対に伸びないのが英語。問題集は、必ず買うことを約束してください!

中学校の英文法『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』(参考書・問題集が合体しています)
参考書『総合英語Forest』またはスタディサプリ
問題集『Next Stage 英文法・語法問題』(1474問)、『アップグレード UPGRADE英文法・語法問題』(1261問)

英語の勉強法のまとめと、早慶合格者の単語学習法

以上、英語の勉強方法を整理しました。具体的には、まず200時間は、英語学習に費やします。この期間に、単語と文法の重要事項を本気で勉強したら、どれだけ合格先や人生が変わるでしょうか?

上で説明した英語の勉強法は、高校の先生でもご存知ないことがあるようです。知っている人が少ないことをやり抜けば、大きな変化が期待できますね。

最後に、英語が得意な方向けの情報を少し。英単語の覚え方ですが、早慶レベルに近づくほど、「長文の中で暗記した」という人が増えるのはご存知でしょうか?

やり方をお伝えします。まず触れた長文を、(1)軽く見直すだけの長文(捨て長文)、(2)自分のストックに入れ、徹底的に勉強する長文(ストック長文)に分けます。

(2)については、単語や構文を調べ尽くし、終わったら10回、20回と音読を重ねます。1週後、1ヶ月後など、何度も何度も音読してみてください。すると、不思議なことに気づきます。出現した単語は、ほぼ全て頭に入ります! しかも、前後の文脈が脳内でサポートするため、日本語を介さない暗記に仕上がります。confidenceの意味? 「それは、何というかconfidence だよね?」となります。

筆者も長文の中での暗記をメインに置き、早稲田大学合格後も、英語サークルで少々活躍?しました。いまなら、TOEICにつなげて、就職戦線を勝ち抜くことにつながります。不思議なことですが、音読1つ加えるだけで、将来まで変わってしまうことがあります。コツは30回以上は音読すること。だんだん単語に慣れるので、どんどん高速化します。

(参考)長文学習の方法

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長文学習は、単語と文法が終わったあとで構いません。そのときのために、勉強法を記しておきます。

英語の長文学習は、いつ開始するのが良いのでしょうか? おすすめは、動詞の意味、型・用法の学習や、単語学習が軌道に乗り始め、核になる文法事項(5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞、節)を学び終わったあとです。英語の文章を読むのに、絶対に必要なのが、動詞の知識、一定の単語数、核になる文法事項だからです。

長文学習の正しい順番は、短文、中文、長文の順に勉強することです。短文、中文の段階では、必ず全訳を取り入れます。

  • 短文〜中文 … 必ず全文の日本語訳(英文解釈)を行います。全訳の過程を飛ばすと、英語の偏差値は伸びません。
  • 長文 … 問題を解き、単語、熟語、文法、文の構造を完全にマスターし、30回以上の音読で仕上げます。自分のレベルに合った長文が基本ですが、英語が好きになってきた場合、あえて難度の高い長文を選ぶと、爆発的に伸びることがあります。

おすすめの問題集は、以下の通りです。『イチから鍛える英語長文』は、問題数が各15問で少ないため、高校指定の問題集やスタディサプリも併用します(最低でも100題程度は必要)。

短文〜中文(英文解釈)全文和訳『入門英文解釈の技術70』(70問) →『基礎英文解釈の技術100』(100問)
長文解いて復習して、30回以上音読 『イチから鍛える英語長文Basic』(15問)→ 『イチから鍛える英語長文300』(15問)→『イチから鍛える英語長文500』(15問)→『イチから鍛える英語長文700』(15問)

(注)『英文解釈の技術100』(入門、基礎がつかないもの)は、早慶レベルです。

英文解釈の技術100シリーズは、長く評価を維持している定番の参考書です。イチから鍛える英語長文300シリーズは、2015年に発売された、歴史の浅い問題集ですが、これまでの問題集を研究し尽くした感がある内容です。メリットは、以下の通りです。

  • 入試頻出テーマが強く意識された、具体性が高く印象に残る長文が多い。
  • 長文中に出現した英単語を、覚えるための別冊ページがある。
  • 最新の音読型の学習を前提とし、方法も明記。別冊として長文+全文和訳のページがあり、書込みなしの音読が可能。音声(CD)つきである。
  • 速読に不可欠なスラッシュリーディングのページがある。
  • 本文解説、問題解説とも詳しいが、持ち運びに適したサイズ感。

なお、『イチから鍛える英語長文300』のように、末尾につく300、500、700は長文のワード数であり、問題は各冊子とも15問です。

最後に、英語が得意な方向けの情報を少し。英語長文の読み方ですが、早慶レベルに近づくほど、「スラッシュリーディング」が定番化しているのはご存知でしょうか?

通常の和訳は、日本語として正しい語順となるように、和訳します。

“Some students insist that their hair is natural even though it is dyed,” one teacher told Asahi Simbun. “We ask their parents to confirm these claims as their responsibility.”

(通常の和訳)ある1人の教師が「たとえ染めていても、自分の頭髪は自毛だと言い張る生徒もいる」と朝日新聞社に話した。「われわれ教師は、保護者に、責任を持って子の(自毛だとの)主張を確認するように依頼している」と言うのだ。

一方、スラッシュリーディングの場合、読む速さを優先し、なるべく英語の語順のまま、次のように訳します。

“Some students insist/ that their hair is natural/ even though it is dyed,” / one teacher told Asahi Simbun. // “We ask their parents/ to confirm these claims as their responsibility.” //

一部の生徒は言い張る/(どんなふうに?)自分の頭髪は自毛だと/ たとえ染めていても/ ある1人の教師が朝日新聞に話した。// われわれ教師は、保護者に依頼している/ (何を?)彼らの主張が正しいか、親の責任で確認して欲しいと。//

スラッシュリーディングをマスターすれば、驚くほど早く読めるようになります。ただし、スラッシュリーディングには、動詞の知識(意味、型、用法)、基本的な文法事項(5文型、時制、関係詞、不定詞、分詞)が必要です。これをマスターする前には、どこにスラッシュを入れて良いのか分かりませんが、マスター後は、直感的につかめるようになります。細かい決まりはなく、その人が区切りが良いと感じるところに入れれば良いものです(日本語の読点に近いです)。

大量の勉強が大逆転のカギ

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例えば、現代文は、新聞等を含む読書経験や背景知識によって、短時間で伸びることがあります。古文は、効率の良い学習ルートが存在します。一方で英語は、単純に、勉強量が成果に直結しやすい科目です。

入試では英語の得点比重が高めに設定されていますが、なぜでしょうか? これは、英語がセンスや経験値に左右されず、努力そのものを問うことができる科目だからです。

努力の目安とは、土日に10時間以上の勉強をし、平日は5時間以上の勉強をすることです。文系生が、偏差値45~55からスタートする場合、初めのうちは、勉強時間の7割を英語に割いても構いません(理系は5割)。

英語は、一定の勉強時間を超えると、正解率が跳ね上がり面白くなる、中毒性のある科目ですので、得意な人は100%英語が好きと答えるという特徴があります。まずは、200時間の集中学習をクリアし、もしかしたら嫌いではないかも?というところまで持っていってください。

(ここで1度休憩を入れてはいかがでしょうか? 連続して読むこともできますが、1日目の内容を、自分なりに考えたり、少しだけ実践すると、効果が倍増します♪)

なぜあえて難関大へ? 難関大学で、将来はどう変わる?

こんにちは。受験ネットの加藤です。

早速ですが、1年間の受験勉強を乗り切り成功した人は、「勉強が好きで、息をするように勉強できた人」か「ちょっと大変だったけど、目標や未来像があるので、頑張ることができた人」の2通りしかありません。

多くの合格者は、後者なのですが、あなたは、受験の目標や将来像をどの程度イメージできているでしょうか?

まず、志望校はしっかりと決め、頭のなかに情報を入れておきます。パンフレットの情報でも構いませんが、1度は見学に行くとイメージが固まり、行動に大きな影響が出てきます!

フロイトという心理学者が指摘した、無意識での影響も見逃せません。例えば、夜、だいぶ勉強に疲れてきたタイミングで、苦手教科をやり残しているとします。あきらめて寝てしまう人と、もうひと頑張りする人で半々でしょう。このとき、志望校のイメージが固まっている人は、無意識のなかに大学生活のイメージがよぎり、もうひと頑張りできることが多くなります。

次に将来像はどのくらいイメージできているでしょうか?

現在は、難関大学よりも「自分に合った大学」という考え方があります。しかし、これは主に理系に当てはまることではないでしょうか?

・特にやりたい研究がなかったが、早稲田大学の理工学部に進み、勉強や研究に専念できなかった。就活をしたが、学生生活がPRできず、中途半端な企業に決まってしまった。
・早稲田に合格したが、やりたい研究のある東京理科大を選んだ。好きなことに取り組むことができ、大学院にも合格し、研究者として安定した人生を送っている。

理系なら、自分に合った大学という考え方に納得がゆくと思います。専門性が高く、合わない研究なら身が入らず、合う研究なら一生懸命やれるからです。企業側も、専門性を考慮した採用を行うからです。

しかし、文系は、教員採用、公務員、国家資格を目指す場合を除き、総合力で選ばれます。企業側としても、単発のテストや面接よりも、大学のレベルを参考にすることは、少なくないようです。(差別や先入観による採用となるため、表立って口にされることはありません)

言いかえれば、文系では、難関大学の方が、将来に対する「幅広いパワー」があると言えます。理系の方でも、勉強したいことがピンポイントで決まっていないなら、難関大学に幅広いパワーがあります。周囲の学生や授業のレベルが異なるからです。

筆者の教え子の就活を見ると、以下のことが確実に言えます。

・早慶MARCH国立レベルの場合、就活は、ある程度希望に沿ったところに決まる。最初、極端に高望みする人もいるが、1社落ちて軌道修正すると間に合うことが大半。
・日東駒専レベルの場合、体育会所属や高度な資格を取った人以外は、就活はそう簡単ではない。どうしても中小企業がターゲットになってゆくし、希望を下げたり変えたりすることがある。

関東地区なら、1つの線引きができるのが、MARCHと日東駒専の間です。もし、これから受験に臨むのなら、できればMARCH以上を狙ってみてください(工学、薬学、看護、福祉など、専門性の高い領域は、この限りではありません)。

現在、偏差値でいうと50くらいまでの高校では、自分に合った進路が強調されています。これは、推薦AO入試の利用者や専門学校進学者が多いため、入試の仕組み(志望理由書など)に合わせての方針です。偏差値55以上くらいの高校では、専門性が特ににない場合、難関大学を目指すようにしっかり指導しています。

保護者の方にも、やっぱり大学は難関を目指しなさいという人と、いまはどこでも納得が行けばいいのよという人がいます。

高校のレベルが高めで、親が学歴志向の場合はうまくいくことも多いのですが、学校も保護者もある意味でゆるさがある場合、どこかでサボって受験に失敗してしまうことがあります。高校時代の友人の影響も大きいです。

もし、MARCH以上や国立大をめざすなら、高校で受験対応の授業で鍛えられ、親も難関大を全力で応援し、友人同士でも自然に参考書の話題が出てくるような人と戦うことになります。人は、仲の良い友人5人の平均像に近づくという意見もあります。

環境は、受験に大きな影響を与えます。自分の置かれた環境を客観的に見てみて、何か足らないところはないか、自問自答してみることも、受験成功の第1歩です。

(ここで1度休憩を入れてはいかがでしょうか? 連続して読むこともできますが、2日目の内容を、自分なりに考えたり、少しだけ実践すると、効果が倍増します♪)

数学の勉強法 東大理系合格者が「暗記」にこだわった理由とは?

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受験ネットの加藤です。今回は、前半、後半に分け、2テーマでお送りします。

【前半】数学の勉強法。東大理系合格者が「暗記」にこだわった理由。

生物や地歴公民は、暗記科目ですが、数学は暗記科目ではありません。これは、当たり前のことです。しかし、筆者の在籍した予備校では、数学は暗記科目に位置づけていました。これは、どういうことだと思いますか?

数学が苦手な文系生(センター試験=共通テストのみで数学を利用など)にありがちなのが、模試で問題をみて、使いそうな公式を頑張って思い出して余白に書き、それから、考えながら解く方法です。たいてい、途中の小問で行き詰まり、部分点となります。

一方、数学が得意な理系生は異なります。模試で問題を見ると、瞬時に、問題集で解いたことがある似た問題を思い出し、1つまたは複数の問題を組み合わせて、解き方のイメージが浮かびます。あとは、速い計算力(これも重要)を生かして、一気に解き進めていきます。公式は、思い出すというより、画像的に覚えている人が多く、どうせ導けるから覚えていないものもある、という声もよく聞かれます。

こうみてくると、数学は解法を暗記していることが重要と言えます。ここでの暗記というのは、「丸暗記」ではなく、「理解した上での暗記」です。

具体的には、数学の問題を解いたら、見直して捨てる問題(捨て問)と、ストックする問題 に分けます。ストックする問題は、丁寧に見直し、翌日、翌週、1ヶ月後に解き直し、スラスラ完答できるように仕上げていきます。

問題集は、予備校のもの自分のものなどバラけるので、コピーして、ファイリングしておくと良いです。受験の前に、例えば、「数Ⅰは300問、頭の中に持っている」という状態にします。受験勉強中は、友人にファイルを渡し、ランダムに出題してもらいましょう。

この方法が正しいのか、東大理系に現役で合格し、大学院を経て、現在は旧帝国大学で数学の研究者となった教え子に聞いたことがありますが、「全く正しい。受験数学は暗記です」と言っていました。彼の場合、高校時代は、暗記を進めつつ、ときどき趣味として、『大学への数学』の難問を「考えて解く」遊びをしていたようです。

地歴公民の勉強法 1問1答をやる者が、必ず落ちる理由。

続いて、地歴公民(社会)の勉強法です。とくに、日本史、世界史のイメージで伝えてゆきますが、倫理、政経、地理にも役立つ内容です。

日本史や世界史で、1問1答をやる者が、必ず落ちる理由。なぜだと思いますか?

これは、1問1答の知識に、幹・枝・葉の区別がなく、混乱したまま、知識を覚え切れずに受験を迎えるため、得点力が著しく下がるためです。もちろん、偏差値が60を超えるようなレベルに仕上げた上で、仕上げに1問1答を使うようなパターンを除きます。

知識には、幹・枝・葉の区別があります。筆者は日本史が専門ではなく、例としてふさわしくないと思いますが、日本史で、幹に「徳川家康と武田の戦い」があるなら、枝に「浜松城」があり、葉に「元城の東照宮(浜松城の原点)」があるようなイメージです。

この3つのレベルの知識を、ごちゃ混ぜに覚えようとすれば、脳は混乱して、基本的な問題ですら落とすようになってしまいます。

そこで、次のように勉強法を分けます。

・幹 … まとめノートなど濃い勉強法を採用し、記述問題で鍛える。友人に(下手でも良いので)授業ができるレベルに仕上げる。
・枝 … 参考書にメモをしたポストイットを貼るなど、中程度の勉強をし、空所補充問題で鍛える。ヒントがなくても答えられるレベルに仕上げる。
・葉 … 参考書を読むだけ、間違えたときに覚えこむなど、軽い勉強をし、選択肢問題で鍛える。選択肢のヒントを見ての正解で構わないレベル。

上のイメージで勉強を進めます。例えば日本史なら、下の記事に各世紀ごとの重大事件がまとまっていますので、まずは世紀ごとのまとめを作るところから始めます。

【予備校直伝】日本史通史の覚え方・まとめ方と通史勉強法

世紀ごとのまとめを作ったら、友人に「○世紀を説明するよ」と言って、ほぼ何も見ずに説明できるようにしてゆきます(事件名、その内容、わかりやすい解説)。そのあと、記述式や空所補充が多い、基本問題で仕上げてゆきます。

今回は以上です。

(ここで1度休憩を入れてはいかがでしょうか? 連続して読むこともできますが、3日目の内容を、自分なりに考えたり、少しだけ実践すると、効果が倍増します♪)

現役のときには見えなかった、生活習慣のコツ。

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受験ネットの加藤です。4日目は、生活習慣について考えてみます。

浪人生が失敗する大きな理由の1つに、夜型になってしまうことがあります。予備校の本科生はあまり問題がないですが、自宅浪人生や週数回の予備校に通う場合は、注意が必要です。

具体的には、夜調子が良く勉強をがんばり、寝床で息抜きのスマホを見るなどして、寝る時間が、1時、2時、3時と遅くなってゆくパターンです。こうなると、翌朝は、8時や9時に起きるようになり、頭が働かないうちにお昼を迎え、勉強量が減り、不合格まっしぐらになります。

研究によると、夜の勉強効率は非常に悪く、朝7時に起きる人なら、夜0時ごろの作業効率は、ビール1〜2本を飲んだ酔っ払いと同じになります(血中アルコール濃度0.05%)。高校生の場合は、徹夜明けの朝のような状態をイメージすると良いでしょう。脳は、効率が下がった分をカバーするために、覚醒物質を流しますので、一見調子が良く勉強が楽しいような気がします。しかし、かなりのミスや誤解が出ており、オススメしにくい時間帯です。

具体的には、夜は22時で勉強を打ち切ること。23時に寝て、6時に起きるくらいが理想です。人によっては、22時に寝て、5時に起きる超朝型の受験生活を送ります。筆者の教え子も、このパターンで受験勉強を続け、第1希望の国立大学(理系)に合格しています。

朝起きられないというのが受験生の悩みです。いくつか方法がありますが、筆者の教え子たちが実践していたのは、以下のような内容です。

・朝7時にマクドナルドで友人と待ち合わせし、勉強。遅れたらおごる。9時に予備校に行く。
・朝は自宅で勉強スタートするが、好きな教科から入る。苦手な教科では朝起きない。

現役のときには高校があり、「生活習慣力」はほとんど問われません。(現役生の場合、高校の授業がない夏休みに、夜型になり失敗することがありますが、2学期には元に戻ります)

一方、浪人生の場合、成功の3割は生活習慣力が握ると言っても良いでしょう。筆者は、浪人時代河合塾に通っていましたが、朝4時台に起き、始発で河合塾に行き、7時から勉強スタートしていました。夜は7時には打ち切り、9時台に寝ていました(睡眠時間は7時間)。まるで小学生のような時間に寝ていましたが、1度も調子を崩すことがなく、早稲田大学に合格することができています。

今回は短めですが、以上で終わります。

(5日目は、長文になっています。ここで1度休憩を入れてはいかがでしょうか? 連続して読むこともできますが、4日目の内容を、自分なりに考えたり、少しだけ実践すると、効果が倍増します♪)

古文と現代文の勉強法 国語科講師だから分かる圧倒的裏ワザ

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受験ネットの加藤です。今日は、前半・後半の2本立てです。

【前半】古文と現代文の勉強法。国語科講師だから分かる、圧倒的裏ワザ。

古文と現代文に関して言えば、勉強して伸びる科目は、古文と言えます。現代文に関しては、劇的に伸びる人もいるにはいるのですが、平均的に言えば、ほかの科目よりもコスパ(費用対効果)が悪い科目と言えます。当たり外れがあるのです。

理系生で、共通テストのみ現代文がある方は、共通テストの試行テストや問題集で、慣れておく程度で良いでしょう。2次試験や私大で、本格的に現代文を使う場合は、「傍線部内容説明問題」「傍線部理由説明問題」を記述式で勉強しておくと効果的です。

現代文の問題は、漢字、語彙、傍線部内容説明、傍線部理由説明、空所補充問題、要約問題、正誤問題など、多数のパターンがありますが、基本は「傍線部内容説明問題」「傍線部理由説明問題」です。空所補充問題は、空所付近の部分読解を問うために、傍線でなく空所を使うというだけですので、傍線部問題の訓練が生きてきます。

現代文が苦手な受験生に共通するのは、選択肢問題で、いきなり選択肢の吟味に入り消去法を取ること。消去法は、微妙な判定が多く、現代文の講師でもすぐには用いません。それよりも、記述式の答えを簡単に作ってみて、近い内容の選択肢を2つ選び、比較しながら消去法をかけてゆく方が、正答率は高くなります。

具体的には、河合塾の問題集など、記述式が多く解説がオーソドックスで詳しいものを選んでみてください。独自の方式を用いる筆者のものはクセがあるためやや使いにくく、出口先生の問題集は、題材の選定が面白いものの解説が簡易的だと思います。

現代文については、ある程度実力がある生徒(偏差値60以上が目安)が接すると、思考力自体が、別人のように切り替わることがあります。現代文に自信がついてきた生徒は、解くことよりも、内容に注目して、多くの現代文の文章を読んでみてください。英語や地歴公民などほかの科目で思わぬ効果があったり、大学進学後の思考生活が、一変することもあります。

一方、偏差値50未満の方は、語彙力にネックがあることが多く、現代文で出会った語彙は、意味を調べる習慣をつけてください。同時に、傍線部問題の記述式での勉強も必要です。

なお、読書はとくに必要ありません。受験だけを考えるなら、新聞を読むのが効果的です。現代文の文章は、必ず世の中の問題や悩みに対する答えとなっているからです。問題や悩みを知らないのに、「答え」を読んでも、意味が分からないのは当然です。

続いて古文です。古文について受験生が犯しがちなのは、外国語のようなものだから、英語と同じように勉強しようという誤解です。

英語は、単語、文法、長文、英語圏の文化のような順番で勉強します。一方、古文は、一見外国語に似ていますが、大半の語が、現代人にも理解できる語句です。

花の色はうつり「にけりな」いたづらに わが身世にふるながめ「せし」まに

上の和歌なら、カッコの中以外は、なんとなくイメージできる人が多いはずです。では、単語が分かっても、古文が読めないのはなぜなのでしょうか?
答えは、現代文と古文の違いを考えればわかります。

「古文常識」と「助動詞」です。上の和歌であれば、花が桜の花を指すという古文常識がなければ、一瞬の美という概念はわかりません。また「にけりな」には、助動詞が2語含まれ、「せし」は助動詞2語だけからできています。

結論を急ぐと、古文の勉強法は以下の順が望ましいです。英語と比較します。

英語 … 単語→文法→長文→英語圏の文化
古文 … 古文常識(文化)→文法(動詞、助動詞)→単語

古文常識から入るのは、古文の読解は、単語よりも生活習慣が分からないから意味が取れない、というところに核心があるからです。古文が得意な人や、国語科の講師が、短い時間でも古文の意味が分かるのは、単語というよりも、和歌の贈答や身分関係など、生活習慣(慣習)を知っており、話の流れを想像しやすいという点が大きいです。

試しに、辞書を引きながら、センター試験(共通テスト)レベルの難解な物語文を読んでみてください。意外に意味が分からないものです(現代語訳を見ても、なおピンとこないはずです)。しかし、古文常識を学んであると、面白いように頭に入ってくるようになります。

なお、古文常識の参考書は、読解の重要なカギとなる、身分関係の記述が少し弱いようです。高校の国語便覧の身分のページを、よく研究してみてください。貴族とは、古い時代の国家公務員だと考えるとスムーズです。物語文は、国家公務員の出世ゲームや、恋愛のゲームの記録という面もあります。

古文常識は、参考書を1冊(『マドンナ古文常識217』がおすすめ)。文法は、受験ネットの下の記事に、わかりやすくまとめてあります(この教材は、筆者が予備校から独立した後も、データの請求が来るほどです)。

【助動詞・識別・動詞】古文文法 重要ランキングベスト40

単語は、好きな単語集で構いませんが、まず名詞・動詞を有無を言わさず丸暗記し、次に形容詞、形容動詞などに進みます。形容詞、形容動詞は、勉強法を一気に変え、丸暗記でなく、ひたすら例文を読み、形容詞、形容動詞の訳語よりも、意味的なニュアンスをつかんでゆきます。

上の基礎内容が終わったら、文法(敬語)や長文に進みます。なお、手応えを確かめるために、長文を初めから導入しても構いません。題材は、物語がよいです(わかりやすい説話から入るのが、日本の教科書ですが、受験古文の総本山は物語。かえって分かりにくくしています)。

前半は以上となります。

古文の勉強法をもう少し詳しく説明しています。

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理科の勉強法 物理、化学、生物で大きく異なるその対処法。

理科の勉強法は、科目によってかなり異なります。今回は2日目に配信の「数学の勉強法。東大理系合格者が『暗記』にこだわった理由」の知識を使いますので、ぜひ思い出しておいてください。

まず、理科の勉強法の概要は、次のようになります。

物理 … 数学と同じ「暗記型」の勉強法
化学 … 知識を幹枝葉に分けて勉強する(ただし計算量が多い問題は「暗記型」を併用)
生物、地学 … 知識を幹枝葉に分けて勉強する

物理の計算問題には、どのような勉強法を取っていますか? 多くの方が、基本的な知識や例題を勉強したあと、問題を解いて答え合わせと確認をするという方法かと思います。しかし、数学と同じように、物理でも「解いて捨てる問題」と「ストックする問題」を分けてゆくほうが、効率が良いです。

ストックする問題は、書き込みのない問題をコピーし、ファイルに入れてゆきます。現在、ファイルされた問題数が45あるとします。

いま、新たにストックする問題が5つあるとします。この5問は、解いて答え合わせと確認のあと、問題のコピーをファイルなどの1~5ページ目にストックします。そして翌日、解き直して、正解であればそのままにしますし、間違えれば1ページ目に移動します。そのときに、ついでに、少し前に解いた問題を再度解き直します。ここでも、正解すればそのまま、間違えれば、1ページ目に移動します。

言葉での説明がやや難しいですが、怪しい問題は前の方に、自信がある問題は後ろの方に配置されたファイルを作ってゆきます(リング式でページを入れ替えられるファイルが必要です)。このように「暗記」を進めてゆくのですが、丸暗記ではなく、「人に説明できるほど十分理解できた状態」で、素早く解き切れる状態を指すことに、十分注意してください。

マスターした問題量が増えてきたら、「力学」「熱力学」「波動」「電磁気」「原子」のように、単元別に分けても構いません。

例えば、4月は「力学」に力を入れることとし、まずは40問のファイルを完成させよう、というのであれば、1週目に基礎知識と例題の確認、2週目に20問(1日約3問)、3週目に20問(1日約3問)、4週目に総仕上げ(全問が「人に説明できるほど十分理解できた状態」で、素早く解き切れる状態にする)を行います。このあと、友人にファイルを渡し、ランダムに5問ほど出題しててもらい、全問正解できなければおごり、のようなゲーム化もやりがいが出ます。

一方、化学や生物については、知識を幹枝葉に分けて攻略することが重要です。

 … 根幹になる基礎知識であり、まとめノートを作り、友人に体系的に説明できるレベルに仕上げる。
 … 根幹から枝分かれする重要な知識で、参考書に、簡単に知識をまとめたポストイットを貼るなど、手間をかけつつも、効率よくを意識する。体系的に説明できなくても良いが、問われればノーヒントで答えられるレベルに仕上げる。
 … 応用的な細かい知識であり、問題演習をしながら、間違えながら身につければよい。

化学や生物については、まとめノートの作成が有効です。まとめノートは、自分が見て分かるというものではなく、他人が見ても分かるような工夫をするのがコツです。説明前提の知識の方が、深く身につくからです。

ただ、知識のレベル(幹・枝・葉)を意識せずにまとめノートを作ると、ノート作りだけで1年が終わり、肝心な問題演習の時間が取れません(まとめノートと問題演習は、個人差はあるものの半々の時間配分が必要)。

そのため、参考書の重要マーク等を見ながら、幹となる知識(あるいは枝になりそうだが、苦手感が強い知識)は徹底的に時間をかけて、自分の言葉や自作の図を駆使してノートにまとめます。一方、枝と判断した知識は、まとめノートに、参考書〇〇ページ参照とだけ書き、参考書の図表を生かしつつ、自分なりの簡単なまとめを、ポストイットなどで貼り付けるような方法がおすすめです。葉の知識は、問題を解きながら発見し、解説を読むだけで構いません。

化学や生物については、このような勉強法が有効です。なお、年間を通じて、半分くらいは問題演習に充てることが必要です。1年を前期、中期、後期、直前期に分けるとすると、前期は、まとめノート7:問題演習3、中期は半々、後期はまとめノート3:問題演習7、直前期は問題演習だけ、というようなバランスを意識します。

(いよいよ7日あるうちの、6日目です。 連続して読むこともできますが、5日目の内容を、自分なりに考えたり、少しだけ実践すると、効果が倍増します♪)

覚える人、自分用にまとめる人、他人用にまとめる人。勝つのは誰?

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受験ネットです。昨日までの記事で、勉強法についてのイメージがわいてきたところだと思います。今日のテーマは、覚える人、自分用にまとめる人、他人用にまとめる人。勝つのは誰?です。

さて、年齢とともに勉強法は進化する傾向があり、例えばつぎのような分類ができます。

覚える人 … 中学生の段階では、歴史科目を、教科書や参考書に線を引いて覚える人が多いです。覚えるべきことを抜き出して、カードの表裏に書く勉強法も目立ちます。
自分用にまとめる人 … 高校生の段階では、参考書や教科書を読むだけでは十分に理解できないと気づき、「自分の言葉」「自分の図表(イラスト)」に置き換えることを覚える人がいます。
他人用にまとめる人 … 高校生や浪人生の一部では、同じまとめるにしても、「他人に見せる前提」「他人に説明する前提」でまとめる人もいます。

結論から言えば、他人用にまとめるというのが、最も効果がある勉強法です。例えば、好きなゲームやタレントのことなら、ほんの少しの準備で、30分くらいの説明ができるはずです。これは、頭のなかで、すでに説明前提のレベルで、まとめができている状態です。

進学校の高校生は、休み時間やマクドナルドなどで、お互いに得意分野を教え合っている人が多くいます。この辺りも、進学校が難関大学受験に強い理由の1つです。

では、まとめノートは、具体的にはどのような方法で作ればよいのでしょうか?

例えば、関ヶ原の戦いについての知識をまとめるとします(理系の方にもわかるように説明します)。

まとめ始める前に、幹枝葉のうち、大きな幹の部分(あるいは森全体とイメージしてもよい)を知っておく必要があります。

【日本史通史】17世紀を分かりやすく暗記!

上の記事を見ると、17世紀には22の重要な事件があり、関ヶ原の戦いは2番目の事件であることが分かります。前後の事件ぐらいは、まとめノートに書いておいても良いでしょう。

・1600 オランダ船リーフデ号,豊後に漂着
・1600 関ヶ原の戦い
・1603 徳川家康,征夷大将軍就任,江戸幕府成立

オランダ船の来航は、徳川家康の海外へ目を開いたとされているため、対抗するための日本の統一に気持ちが向いたのでは?と推理しても面白いですね。

参考書や教科書を読み、「関ヶ原の戦い」についても、幹枝葉のレベルに分けてゆきます。もし、幹枝葉がイメージしにくい場合、スタディサプリの予備校講師の授業を参考にするとよいです(スタディサプリへのリンクは、下の記事内にあり、無料体験できます)。

【日本史通史】17世紀を分かりやすく暗記!

幹となる知識は、ノートの左上に、3行なり5行なりでまとめてみましょう。関ヶ原の戦いを、日本史に詳しくない友人に、ツイッターなら1~2ツイートで教えるイメージです。幹となる知識は、参考書や教科書の丸写しではなく、自分の言葉で、さらに分かりやすく変えてゆくのがポイントです。この人気まんがならこのシーンと似ている!、というように参考書や教科書ができない説明を加えるのもひとつの手段です。

枝となる知識は、まずは5つ程度、箇条書きにしてみましょう。そのあと、説明を加えます。幹の部分ほど時間をかけないとしても、十分な時間をかけてください(大原則は、まとめ半分、問題演習半分ですが、中途半端なまとめを行うなら、慣れるまでは問題演習はゼロでも構いません)。

葉と判断した部分は、参考書〇〇ページ参照などと書き、時間を節約します。参考書の該当ページには、線を引くだけだと「他人の言葉」なので不十分。大きめのポストイットに「自分の言葉」で補足説明をして、貼り付けておきましょう。

このような流れで、関ヶ原の戦いを、ノートの最大1ページにまとめます。日本史の重要事件は300ありますので、2ページの使用は非現実的。600ページのまとめノートを作っていると、さすがに間に合いません。

まとめノートは1ページで十分ですが、右のページには、10問程度の空所補充問題を、自作しておくのも効果的です。まとめノートは、知識の定着の確認が弱い点があります。まとめを何度も見直し、徐々に内容を良くしてゆくことも重要ですが、チェックテストを作っておいた方が、さらに効果が出ます。前述のように「大原則は、まとめ半分、問題演習半分」ですが、チェックテストは、まとめの時間に含むと考えます。

まとめを作った日は、時間切れとなってしまうかも知れませんが、なるべく数日中に、市販の問題集での演習も入れてゆきます(入試直前用のランダム出題の問題集ではなく、基礎固め用に、単元別になっているものです)。なぜかというと、問題集は、自分と異なる第3者の視点でつくられており、意外な角度から聞いてくるため力がつくからです。まとめノートは、自分視点が強くなっておりやや癖があります。問題演習をすることで、客観的に理解の穴や誤解が分かり、知識はより完成度が高いものになります。

今回は以上です。今回の内容は、主に文系科目に当てはまりますが、化学、生物、地学にもあてはまります。数学、物理については、3日目、5日目に配信したように、まとめノートではなく、設問を軸とした勉強法が合います。

勉強法を変えるというのは、大変なことです。参考書に線を引いたり、チェックペンで勉強したりの方が楽ですし、獲得した習慣を変えるのは、なかなか難しいです。しかし、受験で成功する生徒は、以前の自分を批判的に見て、どんどん壊し、やり方を変えてゆくことができています。創意工夫と言ってしまえば簡単ですが、「過去の自分を壊す」ということが、受験を含めた成長には必要だと言えます。

(いよいよ最終日です。 連続して読むこともできますが、6日目の内容を、自分なりに考えたり、少しだけ実践すると、効果が倍増します♪)

心理学を生かした大逆転法

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受験ネットの加藤です。最終日は、心理学を生かした受験勉強の大逆転法をお伝えします。タイトルは、分かりやすく心理学と書かれていますが、実際には「バンデューラの学習理論」など用いた内容となります。

受験に成功した人は、次のなかの複数の要素を満たしていることがあります。

・遂行行動の達成
・代理経験
・言語的説得
・情動喚起

遂行行動の達成とは、過去に勉強や受験で成功した体験です。例えば、高校受験で成功した人なら、大学受験勉強を始めるにあたり、自分にはできるだろうという、過去から来るイメージを持っています。そのため、成功はしやすいと言えます。

勉強面では失敗ばかり、という人は、ある教科の問題集で、単元別に満点を取るまで勉強をくり返し、満点を重ねてゆく経験を積むと良いでしょう。大学受験はレベルが上がりますので、いきなり解き始めるのではなく、3日目、6日目で説明したような、まとめノートも必要です。時間をたっぷりかけて構いませんので、基本的なレベルの問題集を使い、単元ごとの満点を狙ってみましょう。

代理経験とは、自分に近い立場、例えば兄、姉、あるいは同じ高校の先輩が、受験に成功することです。兄、姉、同じ高校の先輩で、あなたに近い志望校に合格した人がいたら、ぜひ話を聞いてみましょう。

・志望校を決めたきっかけ
・1番大変だったこと
・やってよかったこと
・やればよかったと後悔していること
・春の時期にやっておけばよかったと思うこと
・全体としてなぜ成功できたのか
・自分へのアドバイス

上のような質問をしてみましょう。身近に経験者がいない場合、ちょっと大変だと思いますが、志望校を訪ねて、在校生に上のような話を聞くと良いでしょう。安全のために、女性の方は女性の在校生を訪ねてください。

例「突然すいません。〇〇高校の〇〇と言います。この大学を目指しているのですが、お時間があれば、7つだけ聞きたいことがあるのですが、いかがでしょうか?」

つぎに、言語的説得とは、受験に詳しい人から判断や励ましをもらうことです。模試やセンター試験(共通テスト)の結果を持って、高校の時の担任や顧問の先生を訪ねると良いです。予備校に通う人は、チューターや講師に尋ねてみましょう。

もちろん、この成績では志望校が高過ぎる、と言われることもありますが、それは素直に受け止めつつも、いろいろな先生の意見を聞いてみてください。筆者から言えることは、英語の成績を根拠に高望みと言われた場合は、正しいことが多く、ほかの教科が根拠の場合、勉強法を変えれば、または1日10時間以上の勉強を入試まで続ければ、逆転のチャンスもあります。

さいごに、情動喚起とは、何かのできごとに接したさい、自分がどのような感情を持つか理解していることです。英語の長文を見ると、気が滅入ったり眠くなったりしてしまうという人と、英語の長文を見ると、少しワクワクするという人では、成功率がかなり違います。

苦手教科のある人は、ベーシックレベルの参考書を準備して、少しずつまとめ学習を進めてゆくと良いでしょう。そして、1つの単元が終わったら、手帳にシールか何かを貼ると良いでしょう。勉強机がある人は、壁にコルクボードを吊り下げ、1単元終わるごとに、飾りや、好きな写真を貼ってゆくと良いでしょう。親友がいる人は、親友にLINEで連絡し、スタンプをもらってください。

これは、ある教科に対する苦手意識(問題集を見ると自然に気が滅入るなど)を、心理学のテクニックで取り去る「系統的脱感作」といいます。苦手意識は、習慣によって身についたものですから、逆の習慣を継続すれば、必ず改善することが、心理的な実験から分かっています。

受験に成功した人は、次のなかの複数の要素を満たしていることがあるのでした。

・遂行行動の達成 … 勉強や入試の成功。ない人は、問題集で満点を何度も取る。
・代理経験 … 成功した兄弟や先輩から体験談を聞く。いない人は、大学を訪ねる。
・言語的説得 … 高校や予備校の先生に模試の結果を持って相談。ダメ出しにめげずに、励ましてくれる人が現れるまで。
・情動喚起 … 勉強や教科に対する、自分の感情の出方を知る。系統的脱感作で修正可能。

少し難しかったかも知れませんが、専門的な範囲のため、高校や塾で習うことは少ない概念です。つまり1割以下の人しか知りませんので、ちょっと頑張って取り組むと、気持ちの面で差が出ます!

受験は、基礎学力、勉強法、勉強時間、環境、心理的な背景の5つの要素が絡みます。今回お伝えしたのは「心理的な背景」についてです。

基礎学力 … 幼少時から高校までの貯金。リカバーは難しい面がありますが、英語の勉強法を改善すれば、かなりの部分カバーできます。1日目に書いた通りです。
勉強法 … 1日目、3日目、5日目と、奇数の号で書いてきました。
勉強時間 … ここまで触れませんでしたが、1日最低10時間が大前提です。
環境 … 予備校のようなペースメーカーの存在、自習室のチョイス、友人関係など。
心理的な背景 … 上に書いた4つの側面があります。

記事は以上で終わりますが、できればもう1度読み返し、自問自答しながら、今後の作戦を練ってみてください。

(お読みになった高校の先生へ)高校への講演等での出講を賜ります。受験ネットの問い合わせをご利用ください。一般選抜勉強法のほか、志望理由書指導、小論文指導等で好評を頂いており、中堅校・地域校が得意です。

筆者(受験ネット:加藤)の経歴

・地方の低位の高校から、早大(法)に合格。横浜国大(経済)にも合格。
・予備校講師として7年間、国語の授業を中心に、担任経験約500人。教務部長として、英語、数学、歴史の勉強法を開発。
・独立し、東日本の高校で、年に80回の講演依頼。
・進路指導のキャリアコンサルタント(国家資格)。


コメント

  1. ◯藤 より:

    塾に行かず学校の勉強と家庭学習だけで一般入試で進学するのはやっぱり難しいでしょうか…??

  2. 受験ネット 加藤 より:

    ご質問ありがとうございます。念のためお名前を伏せ字にしました。現在の英語の偏差値、志望校、土日の1日の勉強時間、高校の偏差値、高校入試のときの5教科のうち得意科目ベスト3を教えて頂ければ幸いです。公開したくない内容は、非公開希望を明記して頂ければ、こちらで消します。

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