受験勉強に「計画」は不要? 潜在意識を理解しないと落ちるのは本当?

受験ネット
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学校で受験勉強の計画を作るように言われたのですが、本当に必要なのでしょうか? 自分のペースで勉強していれば、おのずと結果はついてくると思うのですが?

受験勉強に計画は不要?

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学校で受験勉強の計画を作るように言われたのですが、本当に必要なのでしょうか?

はい。例えば年始に、勉強だけでなく、様々な目標を立てた(立てるように言われた)方も多いと思います。

しかし、何となく立ててみた目標は春になれば忘れてしまいますし、そもそも人の脳の働きとして、「漠然とした目標」では行動や結果に結びつきづらいことが分かっています。

受験勉強の計画については、立てることが必要という訳ではなく、誰から言われなくても、立てたくなる(あるいは自然と立ててしまう)ような、土台づくりが必要です。

計画を立てたくなる土台が必要

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計画が必要なのではなく、計画を立てたくなる土台が必要とはどういうことですか??

はい。例えば誰でも、食生活を変えなければ余命1年と言われれば、食生活を変えます。細かいプランニングだってやります。

受験でも、中学・高校受験なら冬ごろ、大学受験なら秋ごろには、どれだけ勉強が嫌いでも、「落ちる」恐怖から猛勉強を始めます。

土台の1つ目は、このように切羽詰まっている状況です。

しかし、切羽詰まってから勉強を始めても、早めに動いた人にはかなわず、リスクが大きくなってしまいます。2つ目の土台は、「目標」が無意識(潜在意識)のなかで「見えない前提」になっていることです。

潜在意識 …自覚されていない意識。自身の過去の経験などをもとに(無意識のうちに)蓄積された価値観・習慣・思い込みなどによって形成されるとされる。

言われて立てる計画より、無意識の「見えない前提」が必要とは?

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言われて立てる計画より、無意識の「見えない前提」が必要ということですか

はい。その通りです。例えば自転車をこぐのに、バランスをとる程度の細かいハンドル操作や、微妙な速度差を気にしないように、人間の行動や思考の95%は無意識(潜在意識)が見めていると考えられています(ハーバード大学ジェラルド・ザルトマン名誉教授)。

例えば次の3人のうち、受験に合格するのはどの生徒でしょうか?

「自分のペースを守って勉強し、少しでも上の学校に合格したい」
「〇〇大学(〇〇高校)に絶対合格! これが自分の目標」
「〇〇大学(〇〇高校)に合格したとして、本屋さん遠くなるなあ」

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さすがに、絶対合格の人かな?

はい。正解は次のようになります。

×「自分のペースを守ってしっかり勉強し、少しでも上の学校に合格したい」
△「〇〇大学(〇〇高校)に絶対合格! これが自分の目標」
〇「〇〇大学(〇〇高校)に合格したとして、本屋さん遠くなるなあ」

「自分のペースを守って勉強」あるいは「楽しく勉強」という考え方は、過程重視の考え方と呼びます。結果よりプロセスを大切にすることです。

この考え方をする方はかなり多いのですが、能力に抜きんでた人が現実的なレベルの学校を受験する場合にしか機能しません。通常は、実力より下の学校に進む率が高いです。

「〇〇大学(〇〇高校)に絶対合格!」は悪くはないですが、この人が毎日朝昼晩とこのことを考え、無意識に見えない前提として刷り込まれているかがポイントとなります。

また、人間の脳はあまり強い思い込みではうまく機能しないという考え方もあり、絶対合格とプレッシャーをかけすぎると、人間の脳は正反対の不合格もイメージするため、悪い方に転ぶこともあるとも言われます。

「〇〇大学(〇〇高校)に合格したとして、本屋さん遠くなるなあ」は、一見意志が弱いようですが、受験する前から合格を前提としていますので、目標が無意識の「見えない前提」になっている可能性があり、もっとも合格に近いと考えられます。

計画は気づいたら立てているもの

人の思考や行動の95%は無意識が支配してると言われます。

無意識は、毎分毎秒、「見えない前提」に基づいたつぶやきをしているという説もあり、何もしなければ「不安」「自分に自信がない」「(過去の経験から)勉強が嫌い」といった感情に左右されてしまいます。

人は、1日の中で、自分との会話「脳内トーク」を何千回から何万回も行っていると考えられています。(出典 西剛志 東京工業大学大学院生命情報専攻修了、脳科学者)

意識して、志望校に合格することが、当然の前提になるように生活を変えてゆきます。すると、人間の脳は、それならば計画を立てるとよいと判断し、気づけば計画を立てているものです。

大谷選手の高校時代の「計画表」は有名で、多くの学校でマネをしているようです。しかし、これはマネをしてもほとんど意味はありません。

「8球団でドラフト(新人選手選択制度)1位指名を獲得」が、無意識(潜在意識)の見えない前提になっていたから、花巻東高校野球部監督のアドバイスがあったにせよ、このような図を自然体で(自ら進んで)書けたという点が重要です。

大谷選手も思想を学んだと言われる中村天風は、「人生を成功させるゴールデン・キーは、想像力によって強固になった信念の力だ。その力をつくるには潜在意識のもっているすばらしい作用を、実在意識からうまくコントロールしていく方法を活用することだ」と述べています。

花巻東高校と、大谷選手の垂れ幕。

周辺は何もない場所です。与えられた環境によらず、無意識のうちに「見えない前提」を持つことで、人が大きく成長できることを示唆しています。

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