高校生の就職 時期や日程・スケジュール、勉強方法から「落ちる理由」まで

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高校を出たら就職したいのですが、時期や日程・スケジュール、勉強方法、落ちることはどのくらいあるのか教えてください。

受験ネット代表加藤(詳細
早大卒、予備校講師を経て国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20022587登録証)。高校内講演歴10年670回。
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時期やスケジュール
求人票の見方履歴書・作文の書き方
高校生の就職面接ベスト10

高校生の就職試験は高3の9月!

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高校生の就職試験は、高3の9月。時計の9時をイメージすると分かりやすいですね!

もう少し詳しく言うと、応募書類提出が9月5日以降(沖縄県は8月30日以降)、就職試験(選考)が9月16日以降となります(厚生労働省)。

引用 高卒の求人票(厚生労働省 千葉県労働局)

就職試験の内容は、全国共通の高卒求人票に記載されています。ほぼすべての企業で、履歴書の審査と面接は必須。人気企業を中心に、適性検査(SPI3、クレペリン検査、GATB、VCAPなど)、学科試験、作文の一部またはすべてが出題されます。

SPI3は、国語的領域、数学的領域、英語的領域があり、下は数学的領域の例題です。なお、正確には言語、非言語、英語と分類されます。

高校生の就職、落ちる理由は?

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高校生を募集する企業は、事務職もありますが、販売や力仕事がかなりの割合を占めます。よく運送業の人手不足がニュースになるように、いずれも人材不足の業界ですので、自信を持って臨むことも必要です。

しかし、企業側も、すぐに現場に出すのは難しそうだ、専門学校や大学、アルバイトで経験を積んでほしいという生徒は落とすことも珍しくありません。次のような事例が考えられます。

  1. 調査書の欠席数が極端に多く、その理由が不明確。
  2. 履歴書の志望動機欄が、短い、雑、やや幼いと感じられる。
  3. 面接で、基本的なマナー(服装、髪型、目を合わせる、最低限の入退室練習をしてある、最低でも聞こえる程度の声を出す)ができていない。
  4. 面接で、志望動機、高校生活で頑張ったこと、長所短所の基本的な質問への答えが不十分(短い、雑、やや幼い)。※いずれも1分弱は必要です。
  5. 面接で、回答を準備してきていない質問に対して、ずっと黙っているなど、適切な対応が取れなかった。
  6. 面接の回答のなかで、かなり不適切なものがあった。(例えば、勉強は生きるために必要ではないので、手を抜いてきた等)
  7. 適性検査や筆記試験の評価が、極端に低かった。(基本的な、作業への真面目さや国語算数レベルの基礎学力にかなり欠くなど)

7月に求人票公開、夏休みに会社見学

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その前は、高3の7月に求人票公開。夏休み(7~8月)に会社見学ですね!

はい、その通りです。6月までは、正式な求人は公開されないため、あくまで仮の希望として履歴書作りや、面接の受け答えを練習しますが、ついに正式な求人票が公開されます。高校での面接練習も、6月までの服装・マナーや入退室練習を終え、7月以降は、よく出る質問の対策に中心が移ります。

そして、夏休みには、受験する会社の見学に行きます。このとき、受付周辺や控室での待ち時間、説明会や会社内見学の途中でも、服装やマナー、受け答えなどが記録されています。

高校生の就職活動 履歴書の志望動機欄の書き方

高校生の就職面接 服装・流れ・よく出る質問ベスト10

高3の1学期は、3者面談と履歴書作りの時期!

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高3の6月には、3者面談があるんですよね。

はい。高校にもよりますが、6月頃に3者面談があり、ここで高卒就職を正式決定し、どんな業種を受けるかも決めておくことが多いです。

おおむね、3者面談までに求人票の見方や履歴書の書き方を学び、その後面接練習に入ってゆくのが基本的な流れです。ただし、まずは面接に意識を向けてもらおうと、早めに面接練習を入れる高校もあります。

1学期の動き
  • 1
    初期
    求人票の見方、履歴書の書き方
  • 2
    6月頃
    三者面談(進路決定)
  • 3
    後期(夏休みの場合も)
    面接練習

履歴書は、氏名や住所、学歴、資格など、事実を書けばよい部分ではなく、「趣味・特技」「校内外の諸活動」「志望の動機」の書き方が、練習のポイントとなります。

高校生の就職活動 履歴書の志望動機欄の書き方

面接練習は、服装を含む基本のマナー、入退室、よく出る質問(志望動機、長所・短所、高校生活)の対策の順に行うのが普通です。

高校生の就職面接 服装・流れ・よく出る質問ベスト10

高2の3学期・春休みは、筆記試験対策と業界研究の時期!

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高2の3月(春休み)にかけては、何をすればいいですか?

はい。まず、進路を就職に正式決定でよいのか、十分確認してください。

高校生の就職は、業界がいくつかに限定されます。代表的なのは、製造業、建築・建設・土木、接客・販売、介護福祉、事務などです。事務は人気が高いことに注意が必要です。

就職に正式決定したなら、試験対策に入ってゆきます。

高卒就職の試験は面接と書類(履歴書)審査は、ほぼ全員が受けることになりますが、適性検査や筆記試験(一般常識や英数国理社の基礎)、作文は、人気企業によく見られます。

このなかで、いちばん準備に時間がかかるのが、適性検査(特に非言語、英語)、筆記試験(特に英数国理社の基礎)、作文です。担任や進路室の先生に相談し、適性検査や筆記試験、作文のある企業(人気企業が多いです)に挑戦する場合は、早めに準備を始めます。

まずは、進路室にある、適性検査の問題集(特に非言語は慣れが必要)、筆記試験問題集を毎日解くようにします。

公務員は高2冬のスタートではギリギリ

高校生の就職には、民間企業のほか、公務員もあります。公務員は、筆記試験が難しく、高2の夏休みくらいから、勉強をスタートすることが基本です。スタートが遅れてしまった場合でも、高校の学力レベルや、受験する公務員の職種によってはチャンスがありますので、担任や進路室の先生に相談してみてください。

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筆記試験対策のほかに、業界研究も、高2の3学期くらいに必要なんですよね?

はい。業界(職種や、主な会社の仕事内容)を知らないまま高3になってしまうと、履歴書の志望動機欄作りが上手くいかず、後手後手になり、希望の会社に合格できないことがあります。

高2のうちに、業界(おもに製造業、建築・建設・土木、接客・販売、介護福祉、各業界の事務)について、働く人の1日や仕事内容をしっかりと理解します。進路室にある各会社のパンフレットや、都道府県ごとの高卒就職情報誌が分かりやすいです。

業界を調べる場合、漠然と職種を調べるだけでなく、気になる会社のパンフレットやwebサイトを見て、具体的にイメージしてゆくのがおすすめです!

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