【どっちがいい?】学校推薦型、総合型、一般選抜とは 違いを専門家が説明

受験ネット
受験ネット

2021年度大学入試から、大学入試の仕組みが大きく変わりました! このページでは、高校生や保護者が理解しておきたい、学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜の仕組み、違い、どっちがいいのか(選び方)を分かりやすく説明します!

当ブログは、Amazon等のプロモーションリンクを含む場合があります。

フジテレビ ニュース出演時(加藤)

運営 受験ネット(代表 加藤)
受験ネットは、関東一円で①高校への講師派遣、②通信指導、③個別塾事業を展開しています。代表加藤は、早大卒、予備校講師を経て国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20022587登録証)。高校内講演に年80回(出講例①出講例②出講例③)。事業・代表プロフィール詳細
ご質問 タイトル下の「コメント」からどうぞ!

動画版もあります。便利な方をご利用ください!

新入試について知っておくべきことはこれだけ!

受験ネット
受験ネット

去年の入試から、仕組みが変わったと聞いたんですが、大学に行けなくなっちゃわないか心配です!

はい。新入試は、3つの入試から成り立ちますが、かんたんに言うと次のような内容です。

  • 一般選抜 …試験の点数で決まる。評定、書類等の比重はゼロに近い。
  • 学校推薦型選抜 …学校の先生から見える範囲の力(評定、部活動、係、委員会、探求の時間の成果)が重視される。
  • 総合型選抜 …本人にしかわからない力(地域活動、ボランティア、趣味、大学の学問への深い興味)が加味される。

また、旧入試、新入試の大きな違いは、「学力検査が必須になったこと」というのも、押さえたいポイントです。なお、学力検査は、小論文や口頭試問が多く、一般選抜のようなテスト形式は、そこまで多くありません。

なぜ新入試に変わったのか?という出発点(学力検査がない入試がある!、暗記重視という批判)を理解しておくと、分かりやすくなります。

字が多過ぎて混乱してしまった方は、下の色のついた部分を押さえてください!

受験ネット
受験ネット

「学力検査がない入試がある!」 確かにいとこは、指定校推薦で面接だけで大学に受かったと言っていたような💦

はい。かつての指定校推薦やAO入試は、面接だけという入試も多く、高校生活を遊んで過ごし、大学生活が充実せず、就職後も上手くいかないないのではないかという声がありました。

受験ネット
受験ネット

その結果が、知識に偏らない、主体性、協働性、思考力とかいうやつなんですね? 幅広く頭を使えってこと?

はい。例えば、高校では「総合的な探究の時間」があると思います。今後、各自がテーマを決めた調べ学習が増えていきます。「総合的な探究の時間」は、部活動等の活動歴とともに、学校推薦型に必須の「推薦書」に書かれることになっています。

総合型選抜でも、プレゼン、講義聴講レポート、読書レポートなどがよく採用されています。

一般選抜でも、共通テストの国語の複数の文章を比較させる問題、数学の難問は、いずれも思考力を重んじたものです。入試全体として、記述式も増える傾向です。

受験ネット
受験ネット

なるほど。理屈は分かりましたが、自分はどの入試が向いているんでしょうか?

はい。まず、定期試験の成績がよいなど、学校の先生から見て、活躍が分かるタイプの人は「学校推薦型選抜」向きです。総合的な探究の時間や、部活動、係、委員会、生徒会活動なども評価対象です。

逆に、志望校を早く決めて、それに向けた準備をしているなど、自分自身の活動を進めている人は、総合型選抜向けです。評定基準がない大学も多く、勉強が多少苦手でも通用します。

ポイント 学校推薦型選抜、総合選抜は、互いに似ている部分もあります。とくに評定平均B段階(4.2~3.5)を目標にすると、両方の入試が候補になります。

最後に、勉強、とくに模試に強い人は一般選抜向けです。一般選抜は、高校入試に比べずっと厳しいので、準備が間に合いそうか、担任に相談するのが重要です。例えば、マーク模試の英語で、半分前後は取れていることが、1つの目安になります。

新入試(出願開始日程順)
  • 1
    総合型選抜|9月1日以降出願、11月1日以降に合格発表
    AO入試から変更。評定基準がないことが多く、課外活動、将来像、大学との相性などがカギ。
  • 2
    学校推薦型選抜|11月1日以降出願、12月1日以降に合格発表
    指定校制・公募制推薦入試 からの変更。評定基準が最低でも3.0以上であることが多く、定期試験、高校生活、総合的な探求の時間を頑張った生徒に合う。
  • 3
    一般選抜|(共通テストを除き)2月1日以降実施、3月31日までに発表
    一般入試からの変更。変更点は少な目だが、思考力を問う問題や記述式が重視される。

学校推薦型、総合型選抜、一般選抜が決まらない人はどうすればよい?

受験ネット
受験ネット

自分は、学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜のどれを選ぶかはわからないのですが、今からやっとくことありますか?

  • 高2以下の人
  • 高3だが、指定校の関係で、どの入試を受けるか決まらない人。
  • 高3だが、志望校未定で、どの入試を受けるか決まらない人。

はい。学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜に共通することをやっておけばOKです。1つ目は、高校の授業の復習。調査書に書かれる評定平均(全教科の成績の平均)にもつながりますし、一般選抜の英数国理社の試験にもつながります。

絶対にやるべきことは、学年+1の勉強時間です(土日祝日は倍、高3は+2)。例えば、高2なら、平日は3時間の勉強が必要です。部活動がある人も、入試は考慮してくれません。そのため、スタディサプリ河合塾Oneの動画授業で、通学などのすきま時間を活用し、勉強時間を伸ばします。

学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜に共通することの2つ目は、高校生活の充実。生徒会、係、委員会、部活動、課外活動(地域活動など)、大学進学後に向けての勉強、総合的な探求の時間など、勉強以外の活動でも、勉強関係でもよいので、親戚に自慢できる高校生活を送るのがポイントです。

お盆やお正月に、親戚から「高校はどうなの?」と聞かれた場合に、例えば次のように即答できることが重要です。

  • 部活でレギュラーになって、県大会をめざしてるよ。
  • 総合的な探求の時間の授業で、地元の商店街を盛り上げる方法を研究してるよ。
  • 地域でボランティアに参加し、障害のある子どもを助けてるよ。
  • 将来税理士を目指すことにしたから、簿記の資格を取ったよ。

学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜に共通することの3つ目は、文章の書き方の勉強です。小論文、自己PRなど、学校推薦型や総合型では、書類がほぼ必須です。小論文は、一般選抜でも科目に入ることがあります。

具体的には、作文(中学の思い出等)→自己PR(調書等)→志望理由書→小論文の順で進めてゆく高校が多いですが、自分自身でも対策しておかないと、入試に間に合わないこともあります。次のページにわかりやすく説明してあります。

学校推薦型選抜をめざすには? 受験対策、スケジュール

新入試 学校推薦型選抜・総合型選抜とは?
受験ネット
受験ネット

学校推薦型選抜の特徴は、「学校」の文字があるように、高校先生の目から見えるような活躍が重要。評定平均の高さは必須。係、委員会、生徒会活動なども評価につながりやすいです。

また、学校推薦型選抜は、「学」の文字があるように、勉学重視の選抜方法です。総合型選抜にはない推薦書は、従来は部活動などの記載が中心でしたが、現在は幅広い学力を中心に書かせるよう、文科省は求めています。なお、推薦書は、高校の先生が記述します。

また、総合型選抜同様、学力検査が必ずあり、書類(資料)の審査があることが大半です。

旧制度
概要
学校推薦型選抜説明
学力検査なし※必須①大学入学共通テスト、②各大学独自の評価方法(小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)のいずれかの学力検査。
参考 小論文、口頭試問、資格・検定試験の成績が、多く採用される傾向。
調査書必須
(1枚)
必須
制限なし
高校生活や幅広い学力の記入欄が細かくなり、枚数制限を撤廃。
推薦書必須必須幅広い学力を必ず書くように定められた。
書き方 【学校推薦型選抜】推薦書の書き方・例文|高校教員向け
書類(資料)ない場合もあった積極的に活用生徒が書く、志望理由書・自己PR・活動報告書・学修計画書などの資料(書類)を積極的に活用する(必須ではないが、採用校が大半)。

※旧制度は「原則として学力検査を免除し」という決まりがあり、学力検査はない場合も多く、小論文が学力検査代わりに用いられることも多かった。
表の根拠 学校推薦型選抜における評価方法(文部科学省)

書類(資料)には、主に以下のようなものがあります。ただし、大学によって名称はバラバラです。

書類名内容、書き方
志望理由書大学を選んだ理由を書くもの。どの大学・短大でもほぼ必須となると予想される。
書き方 志望理由書の書き方
自己PR活動(部活動、係、委員会、生徒会、資格、地域、ボランティア、趣味、アルバイト等)から得たもの、または、生まれながらの長所を書くもの。進学後の生かし方の記載も求められる。
書き方 自己PRの書き方
活動報告書高校時代の活動実績(部活動、係、委員会、生徒会、資格、地域、ボランティア、趣味、アルバイト等)に絞って書くもの。
書き方 活動報告書の書き方
学修計画大学・短大進学後に、どんな研究内容をテーマに、どんな講義を取り、どんなゼミ(研究室)を候補として考え、また大学外を含め、どんな取り組みをしてみたいかを具体的に書くもの。

学校推薦型選抜の日程です

新入試(出願開始日程順)
  • 1
    総合型選抜|9月1日以降出願、11月1日以降に合格発表
    AO入試から変更。評定基準がないことが多く、課外活動、将来像、大学との相性などがカギ。
  • 2
    学校推薦型選抜|11月1日以降出願、12月1日以降に合格発表
    指定校制・公募制推薦入試 からの変更。評定基準が最低でも3.0以上であることが多く、定期試験、高校生活、総合的な探求の時間を頑張った生徒に合う。
  • 3
    一般選抜|(共通テストを除き)2月1日以降実施、3月31日までに発表
    一般入試からの変更。変更点は少な目だが、思考力を問う問題や記述式が重視される。

学校推薦型選抜の対策スケジュールです。

主に高2まで 「評定平均値」「高校生活」「幅広い学力」「文章力」

① 学校推薦型、総合型が未定の場合が多く、共通項である「評定平均値」を上げつつ、「親戚に自慢できる高校生活」を送ることがカギとなります(係、委員会、生徒会、部活動、地域、ボランティアなど)。
② 学力重視の制度のため、「総合的な探求の時間」などを使い、思考力、協働性、表現力などを意識した幅広い学力をPRできる準備が必要です。なお、資格取得も有効です。
③ 書類(資料)提出や小論文が課される可能性が高いため、作文→自己PR→志望理由書・活動報告書→小論文の順で準備を進めます。
※なお小論文は、準備に時間がかかり間に合わないケースが多いため、自己PRの時期から並行して準備する高校も多いです。

高3 平日は5時間の準備(書類、小論文など)を進め、先を見て準備を!

① 志望校、利用する入試を決め、書類や学力検査の準備を進めます。授業の復習とあわせ、学年+2の勉強時間(土日祝日は倍)が必要です。
② 目安として、3月(高2)に自己PR、春休みに志望理由書・活動報告書、4月に小論文をスタートしておくのがギリギリの線です。5月に3者面談、6月以降には高校での面接練習が始まります。
③ 夏休みは、書類を時間をかけ仕上げ、小論文(大学によっては、口頭試問、プレゼンテーション、課題作文等)の仕上げを行ってゆきます。
※指定校型の場合、夏休みの時期などに、校内選考があります。

受験ネット
受験ネット

5~6月に高校で日本学生支援機構の奨学金の予約があるので忘れずに! また、7月頃までには、保護者が、日本政策金融公庫の国の教育ローンを借りる準備を開始しておく必要があります。

※浪人生の場合、奨学金は出身校に予約を依頼します。

学校推薦型選抜合格のカギとなるのが、幅広い学力!

受験ネット
受験ネット

幅広い学力は、新入試全体で問われていますが、先生が書く「推薦書」が必須となる学校推薦型選抜では特に意識が必要です!

これまでの学力指示された内容をひとりで暗記型で覚えこむ
幅広い学力自ら(主体性)協力し(協働性)頭を使って(思考力)伝えよう(表現力)

幅広い学力(自ら、協力し、頭を使って、伝えよう!)は、新入試のキーワードになりますので、頭の片すみに置いておいてください! 書類などの狙いを理解していることで、合格率の高い内容を書くことができます。

総合型選抜をめざすには? 受験対策、スケジュール

新入試 学校推薦型選抜・総合型選抜とは?
受験ネット
受験ネット

総合型選抜は、高校側の評価を表す、評定基準や推薦書がないことも多くなります。そのため、志望理由・自己PR・活動報告など、自分自身で表現できる内容がカギになります。

総合型選抜は、「総合」の文字があるように、勉学面と活動面を総合的に評価します。やや学習面に重きを置いた学校推薦型選抜と、異なります。

総合型選抜は、かつてはAO入試と呼ばれたもので、文科省の 「知識・技能の修得状況に過度に重点を置いた選抜基準とせず」という方針もあり、学科試験はほとんどありませんでした。しかし、総合型選抜では、学力検査は必須となりました。

旧制度
概要
総合型選抜説明
学力検査必須も重点を置かない※必須①大学入学共通テスト、②各大学独自の評価方法(小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)のいずれかの学力検査。
参考 小論文、口頭試問、資格・検定試験の成績が、多く採用される傾向。
調査書必須
(1枚)
必須
制限なし
高校生活の記入欄が細かくなり、枚数制限を撤廃。
推薦書必要なし必要なし
資料(書類)採用多数積極的に活用生徒が書く、志望理由書・自己PR・活動報告書・学修計画書などの資料(書類)を積極的に活用する(必須ではないが、採用校が大半)。

※AO入試と呼ばれたもので、文科省は 「知識・技能の修得状況に過度に重点を置いた選抜基準とせず」という方針。
表の根拠 総合型選抜における評価方法(文部科学省)

総合型選抜の日程です

新入試(出願開始日程順)
  • 1
    総合型選抜|9月1日以降出願、11月1日以降に合格発表
    AO入試から変更。評定基準がないことが多く、課外活動、将来像、大学との相性などがカギ。
  • 2
    学校推薦型選抜|11月1日以降出願、12月1日以降に合格発表
    指定校制・公募制推薦入試 からの変更。評定基準が最低でも3.0以上であることが多く、定期試験、高校生活、総合的な探求の時間を頑張った生徒に合う。
  • 3
    一般選抜|(共通テストを除き)2月1日以降実施、3月31日までに発表
    一般入試からの変更。変更点は少な目だが、思考力を問う問題や記述式が重視される。

総合型選抜の対策スケジュールです。

主に高2まで 「評定平均値」「高校生活」「幅広い学力」「文章力」

① 学校推薦型、総合型が未定の場合が多く、共通項である「評定平均値」を上げつつ、「親戚に自慢できる高校生活」を送ることがカギとなります(係、委員会、生徒会、部活動、地域、ボランティアなど)。
② 書類(資料)提出や小論文が課される可能性が高いため、作文→自己PR→志望理由書・活動報告書→小論文の順で準備を進めます。
※なお小論文は、準備に時間がかかり間に合わないケースが多いため、自己PRの時期から並行して準備する高校も多いです。
③ 総合型選抜に推薦書はありませんが、幅広い学力(思考力、協働性、表現力)が問われることも多く、志望学部に関連づけて、1つは取り組んでおきます(書類に書くことができます)。

高3 平日は5時間の準備(書類、小論文など)を進め、先を見て準備を!

① 志望校、利用する入試を決め、書類や学力検査の準備を進めます。授業の復習とあわせ、学年+2の勉強時間(土日祝日は倍)が必要です。
② 目安として、3月(高2)に自己PR、春休みに志望理由書・活動報告書、4月に小論文をスタートしておくのがギリギリの線です。5月に3者面談、6月以降には高校での面接練習が始まります。
③ 夏休みは、書類を時間をかけ仕上げ、小論文(大学によっては、口頭試問、プレゼンテーション、課題作文等)の仕上げを行ってゆきます。

受験ネット
受験ネット

5~6月に高校で学習支援機構の奨学金の予約があるので忘れずに! また、7月頃までには、保護者が、日本政策金融公庫の国の教育ローンを借りる準備を開始しておく必要があります。

※浪人生の場合、奨学金は出身校に予約を依頼します。

総合型選抜合格のカギとなるのが、書類選考!

受験ネット
受験ネット

総合型選抜は、評定基準や推薦書が原則としてない分、自作の書類(資料)が合否のカギを握ることがあります。学力検査対策とあわせ、書類にも時間をかけてください。

学校推薦型選抜の推薦書のように、幅広い学力を中心に問うものはありませんが、資料(書類)や面接のなかで、必ず幅広い学力を問うように設計されます。

書類(資料)には、主に以下のようなものがあります。ただし、大学によって名称はバラバラです。

書類名書式例内容、書き方
志望理由書大学を選んだ理由を書くもの。どの大学・短大でもほぼ必須となると予想される。
書き方 志望理由書の書き方
自己PR活動(部活動、係、委員会、生徒会、資格、地域、ボランティア、趣味、アルバイト等)から得たもの、または、生まれながらの長所を書くもの。進学後の生かし方の記載も求められる。
書き方 自己PRの書き方
活動報告書高校時代の活動実績(部活動、係、委員会、生徒会、資格、地域、ボランティア、趣味、アルバイト等)に絞って書くもの。
書き方 活動報告書の書き方
学修計画画像大学・短大進学後に、どんな研究内容をテーマに、どんな講義を取り、どんなゼミ(研究室)を候補として考え、また大学外を含め、どんな取り組みをしてみたいかを具体的に書くもの。

学校推薦型選抜と総合型選抜の違いは?

受験ネット
受験ネット

学校推薦型選抜と総合型選抜の違いがわかりにくいのですが?

新入試 学校推薦型選抜・総合型選抜とは?

はい。個性や幅広い学力を見るという点に違いはなく、共通している部分も多いです。そのため、まず学校推薦型選抜の指定校制をめざし、校内選抜に合格しなかった場合、入試のスタートが早い総合型選抜から受けてゆく、という生徒も多くいます。

学校推薦型選抜にのみある要素は「評定基準」「推薦書」です。これは、成績や幅広い学力に関係します。つまり、学校推薦型選抜は、総合型選抜よりも学力重視と言えます。ただし、総合型選抜でも、学力はチェックしていますので、誤解のないようにしましょう。

一般選抜をめざすには? 受験対策、スケジュール

受験ネット
受験ネット

一般選抜は、新入試のなかでは変化が少ない制度です。ただし、一部の大学では、幅広い学力について、出願時に記入を求めるなど。変化も出てきています。

これまでの学力指示された内容をひとりで暗記型で覚えこむ
幅広い学力自ら
(主体性)
協力し
(協働性)
頭を使って
(思考力)
伝えよう
(表現力)

また、学習院大、上智大が新たに共通テストに参加するなど、多少の変化が見られます。

共通テストでは、複数の資料を比較し思考力を問う問題が、増加しました(資料のなかには、実社会で用いられている素材も登場します)。私大の個別試験が、この傾向を後追いする可能性がありますので、共通テストの模試などで、新形式に慣れておく必要があります。

旧制度一般選抜
学力検査大学側が自由に実施大学入学共通テストを積極的に活用
参考 センター試験に参加しなかった、学習院大、上智大が新たに参加するなど、変化も見られますが、従来通りの個別試験が定員上は主流です。
②個別試験では、幅広い学力や、実社会で活用できる能力を問うように努力。具体的には、国語を中心とした記述式、英語4技能評価(外部試験含む)の導入など。
文科省23ページに記載)
調査書1枚まで。開封しないことが大半。評定平均値を記載。高校生活を記す部分は、枚数制限を撤廃。積極的に活用。
参考 現時点では、合否判定への利用や得点化を行わない大学も多い。
資料(書類)原則なし志望理由書・活動報告書・学修計画書などを、積極的に活用。
参考 現時点では、合否判定への利用や得点化を行わない大学も多い。

調査書が得点化される可能性は?

受験ネット
受験ネット

下は、2020年7月3日現在の、一般選抜に関する公表内容の例です。

  • 難関大 東京理科大 … 調査書は合否判定には利用しない方向(公式4番に記載)
  • 難関大 成城大 … 調査書については合否判定に用いることはせず、入学後の学習指導上の参考資料としてのみ活用(公式3段落目に記載)
  • やや難 駒沢大 … 活用を検討するが、得点化はしない方向(駿台予備学校調べ)
  • やや難 東京農業大 … 調査書は合否判定には利用しない方向(公式3番に記載)
  • 中堅 駿河台大 … 調査書を書類審査に組み入れる方向(公式
  • 中堅 明海大(浦安C) … 調査書の「指導上参考となる諸事項」の記載項目を合否判定のさいに重視(さらに出願申請書の志願理由等を評価対象)。(公式

もともと一般選抜は、学力を最重視するしくみのため、調査書や書類(資料)の比重が急激に高まることはない傾向です。試験での得点力を上げることが、優先課題です。ただし、もともと推薦を積極的に行ってきた中堅大学では、調査書の評価に積極的な部分も見られます。

一般選抜の日程です

新入試(出願開始日程順)
  • 1
    総合型選抜|9月1日以降出願、11月1日以降に合格発表
    AO入試から変更。評定基準がないことが多く、課外活動、将来像、大学との相性などがカギ。
  • 2
    学校推薦型選抜|11月1日以降出願、12月1日以降に合格発表
    指定校制・公募制推薦入試 からの変更。評定基準が最低でも3.0以上であることが多く、定期試験、高校生活、総合的な探求の時間を頑張った生徒に合う。
  • 3
    一般選抜|(共通テストを除き)2月1日以降実施、3月31日までに発表
    一般入試からの変更。変更点は少な目だが、思考力を問う問題や記述式が重視される。

一般選抜合格のカギは、英語を一刻も早くスタートし、1時間でも多く勉強!

一般選抜の対策方法は、まず英語から取り組むことが重要です。英語は、基礎部分が抜けていると、いくら時間をかけても伸びない仕組みのため、受験の失敗の最大要因です。一刻も早くスタートし、1時間多くの時間をかけるべき科目です。

  • 英語 … 一刻も早く、1時間でも多く。文法、単語からスタートし、中文全訳へ進む。手順を誤ると全く伸びない、苦手には鬼門ともいえる科目。
  • 数学 … 公式や定理を使って「解く」のではなく、解法を理解のうえ「暗記」する勉強法への転換が最大のカギ。
  • 理科 … 物理は数学に近い勉強法で、生物は社会に近い勉強法。化学は勉強法が複雑で、やり方が合否を分けやすい。
  • 社会 … 歴史は、通史暗記をベースに、幹枝葉の体系を組み立てられるかがコツ。
  • 国語 … 古文は、単語ではなく常識・文法からスタートする。ほとんどの人が、英語の勉強法をなぞり、伸びずに嫌いになってしまう。

各教科の勉強法については、次のページをご覧ください。

推薦書対策は、どのように行うの?

受験ネット
受験ネット

推薦書は、幅広い学力(思考力、協働性、表現力など)を中心に、おもに高3の担任が詳しく書くものです(学校長印が必要)。

総合型選抜にはなく、学校推薦型選抜にのみ採用されます(自己推薦書を除く)。旧制度では、人物、活動歴などを記入するものでしたが、新入試では必ず「幅広い学力」の記入を求めることとなっています(文科省指示)。なお、旧制度の書式のままの大学も多くあります。

新形式の例 推薦理由、学力の3要素に関する評価(知識技能、思考力判断力表現力、主体性多様性協働性)

国士舘大学 画像で見る

古い形式の例 人物、学力、課外活動、総合所見

新形式の(記述式でない)例 (学力の3要素)本人の学習歴や活動歴を踏まえて、該当する評価にチェックを記入してください。

幅広い学力については、「集団授業、宿題以外に自分でテーマを見つけて調査、研究しレポートに書いたことがありますか?」という質問に答えられるかどうかがカギとなります。総合的な探求の時間のグループ学習や個別課題でクリアできる高校もあれば、取り組みを行っていない高校もあります。

取り組みがない高校では、以下を参考に、自主的に学習を進めるとよいでしょう。その場合、志望学部や進学先の大学で学びたい内容に、関連づけると有利です。

教科レポート例
英語英語圏から地域に観光に来る人のために、ガイドブックを作る。観光案内所を訪ね、外国人が地域で困ったことや興味があることを尋ね、資料を入手する。
地歴京都へ行き、豊臣秀吉が京都に残した痕跡を探してくる。高校の歴史の先生や、博物館の係の人に協力をお願いする。
公民ある社会問題について、各政党でどのように考え方が異なるのかを、実際に地元の議員に聞いて調べてみる。
理科興味のある単元の化学実験を、化学の先生の協力を得て、実際に行ってみる。また、関連して自分で工場見学を申し込み、インタビューもする。
国語百人一首の和歌をいくつか選び、詠まれた場所(歌枕)を実際に見ることで、当時の人の心のあり方を考えてみる。国語、図書館の先生に協力してもらう。

調査書対策は、どのように行うの?

受験ネット
受験ネット

学校推薦型選抜では、評定平均値が、出願条件になります(例えば4.0以上など)。このほか、高校生活や幅広い学力が、細かく記録されます。

定期試験対策幅広い学力対策に加え、どの学年でも勉強、課外活動、資格取得をバランスよく行うことが大切です。学年+1(土日祝日は倍)の勉強時間を確保しつつ、宿題や言われたことだけにとどまらない活動が必要です。

※高3以降は、学年+2(土日祝日は倍)。

① 氏名・現住所・高校名・課程(全日制等)・学科(普通科等)・入学年と卒業見込年

② 各教科・科目等の学習の記録
学年ごとの評定平均値が記載されます。保健体育、芸術等も含みます。

③ 各教科の学習成績の状況
おおむね高3の1学期までの、通算評定平均値が、教科ごとに記載されます。保健体育、芸術等も含みます。

④ 学習成績概況
全教科、3年間(定時制等では4年間)通算の評定平均値が記載されます。

⑤ 総合的な探求の時間の内容・記録
幅広い学力(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性を尊重・協働性)に沿った内容が、主に記載されます。

⑥ 特別活動の記録
授業時間内の、係・委員会・生徒会活動等が記載されます。

受験ネット
受験ネット

ここまでは、学習成績概況が、まず注目されます。ほかに、総合的な探求の時間で幅広い学力を伸ばしているか、目立った係・委員会・生徒会活動があるかも、見られます。定期試験対策、幅広い学力対策が重要です。

総合的な探求の時間で、グループ課題、個別課題の研究や発表を行っていない場合、自主的に研究や調査を行い、担任に伝えておきましょう。備考欄に書いてもらえます。

==ある高校では、ここまでが1枚半==

⑦ 指導上参考となる諸事項
以下の6項目が、学年ごとに記録され、スペースはかなり大きめです(ある高校ではこれだけで1枚)。

  1. 学習における特徴等
  2. 行動の特徴、特技等
  3. 部活動、ボランティア活動、留学・海外経験等
  4. 取得資格・検定等
  5. 表彰・顕彰等の記録
  6. その他
受験ネット
受験ネット

「参考」の文字がありますが、相当大きなスペースです。勉強、課外活動、資格などが、学年ごとにしっかり記録されますので、サボった時期はすぐ分かります。どの学年でも、勉強、課外活動、資格取得をバランスよく行いましょう!

➇ 備考
かなり大きなスペースです。ある高校では、4分の3枚あります。

⑨ 出欠の記録

学校名、所在地、校長名と捺印、記載教諭名と捺印

書類(資料)対策は、どのように行うの?

受験ネット
受験ネット

書類(資料)は、受験する生徒自身が書きます。内容は、大学側に任されていますが、次のようなものが含まれます。

書類名は大学によって異なり、複数が1つにまとまっている場合があります。

書類名内容、書き方
志望理由書大学を選んだ理由を書くもの。どの大学・短大でもほぼ必須となると予想される。
書き方 志望理由書の書き方
自己PR活動(部活動、係、委員会、生徒会、資格、地域、ボランティア、趣味、アルバイト等)から得たもの、または、生まれながらの長所を書くもの。進学後の生かし方の記載も求められる。
書き方 自己PRの書き方
活動報告書高校時代の活動実績(部活動、係、委員会、生徒会、資格、地域、ボランティア、趣味、アルバイト等)に絞って書くもの。
書き方 活動報告書の書き方
学修計画大学・短大進学後に、どんな研究内容をテーマに、どんな講義を取り、どんなゼミ(研究室)を候補として考え、また大学外を含め、どんな取り組みをしてみたいかを具体的に書くもの。
(参考)ポートフォリオポートフォリオとは、高校の学習を記録する、紙またはウェブ上の仕組みを指します。幅広い学力、特別活動、資格取得などを記録することが期待されています。提出は少な目です(※)。
書き方 【新大学入試に採用】ポートフォリオとその対策をわかりやすく

※ポートフォリオは、高校の先生が推薦書を書くときに使ったり、生徒自身が資料(活動報告書など)を書くときに使ったりします。また、大学側は、入試に使うほか、学生の追跡に利用し、教育内容の改善に利用する計画です。現段階では、提出を求める大学はまだ限られ、合否に使わないケースも多く見られます。

受験ネット
受験ネット

志望校未定の方のために、東京都の人気私立10大学の特定の学部学科の入試内容(書類、学力検査)を見てみます半数が学校推薦型選抜、半数が総合型選抜です。

  • 調査書は、全入試に必須のため採用率は100%です。
  • 推薦書や評定基準は、学校推薦型選抜の特色ですので、約半分の採用率です。
  • 書類では、志望理由書の採用率が100%であり、ほかは同程度でした。
  • 学力検査では、小論文の採用率が高く、ほかは同程度でした。
  • 書類と学力検査は、志望理由書と小論文の対策が優先ですが、その2つだけで済む割合は2割程度しかなく、早めの志望校決定が重要です。

サンプルは少ないため、参考程度の割合となります。

※青字が書類(資料)、赤字が学力検査です。
※グレーの列が総合型選抜、青の列が学校推薦型選抜です(交互に記載)。

実施数101010
大学名評定基準調査書推薦書志望理由書自己PR活動報告書学修計画書その他小論文プレゼン口頭試問教科テスト検定(資格)面接
青山学院大
地球社会共生学部 地球社会共生学科
自己推薦(総合型選抜に近い)
3.8
海外修学経験者除く

英語
桜美林大
リベラルアーツ学群
学校推薦型選抜(専願の場合)
3.3
または英語系資格

読書リポート

読書リポートの内容
國學院大
法学部
自己推薦(総合型選抜に近い)
なし
エントリーシート

エントリーシート

事前提出

自己PR(動画提出)

オンライン
国士舘大
政経学部
一般公募制推薦選抜(学校推薦型選抜に近い)
なし
面接票

画像
駒澤大
自己推薦選抜・総合評価型(総合型選抜に近い)
あり
自己推薦書

自己推薦書
駿河台大
学校推薦型選抜 公募制推薦
3.0
3.2
芝浦工業大
AO入学者選抜(総合型選抜に近い)
なし
自己推薦書

自己推薦書

自己推薦書

事前提出

英語
数学
専修大
経営学部ビジネスデザイン学科
学校推薦型選抜
3.8
ビジネスアイデア等
玉川大
教育学部
総合型選抜
3.5
または資格所持

総合型選抜だがあり

コミュニケーションシート

コミュニケーションシート
東京都市大
学校推薦型選抜
指定校制
高校に通知か
志望動機
大学名評定基準調査書推薦書志望理由書自己PR活動報告書学修計画書その他小論文プレゼン口頭試問教科テスト検定(資格)面接

学力検査対策は、どのように行うの?

受験ネット
受験ネット

学力検査は、すぐ上の表にあるように、小論文の採用が多めです。ただし、小論文以外の採用も、サンプル10のうち7割にのぼりますので、早めの志望校決定と対策が必要です。

小論文対策

小論文対策は、当サイト(受験ネット)、でほとんどできるようになっています。筆者は、予備校(7年間)に加え、高校での小論文指導も7年間行っていますので、分かりやすく、確実に伸びる方法となっています。

わかりやすく【小論文】書き方・構成を分かりやすく教えてください

プレゼンテーション対策

プレゼンテーションとは、与えられたテーマに基づき、パワーポイントや模造紙なども用いて分かりやすく発表することです。自己PR型と、研究発表型があります。

  • (自己PR型の例)経営学をどのような視点で学び、将来どう生かしたいか。
  • (研究発表型の例)近年伸びている企業を取り上げ、その戦略の成功点、失敗点を紹介せよ。

出題テーマが決まれば、高校の先生に指導してもらうことができますが、それまでは、小論文の勉強が有効です。

小論文は、文章で書くと同時に、話の流れを分かりやすく示す図や、根拠となるデータなどの図表を、同時に作成しておくとプレゼンテーション向けの力がつきます。書いた小論文の内容をある程度記憶したうえで、高校の先生の前でプレゼンテーションの練習を重ねてゆきます。

わかりやすく【小論文】書き方・構成を分かりやすく教えてください

口頭試問対策

口頭試問とは、面接のなかに、英語・数学・理科など、教科の基本的な知識を問う質問が入ることです。口頭で答えるほか、ホワイトボード等を使用しての説明を求められることもあります。

基本事項に強い、河合塾Oneでの学習がおすすめです。

検定(資格)対策

求められる検定(資格)は、大学によって異なりますが、英検など、英語系資格採用が多くなると見込まれます。スタディサプリの資格講座がもっともおすすめです。

公式 【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服

(勉強法がよく分からない場合、このページのコメント欄をご利用ください)

先着5名|元予備校講師が推薦一般対策をご相談します 現在独立し、年80校の高校から講演を依頼されています。

面接対策

面接対策は、当サイト(受験ネット)で進められます。筆者は、6年間に渡り、高校で面接指導を担当してきていますので、最新の大学入試に対応した内容となっています。

わかりやすく 【面接質問ベスト18】回答例・裏ワザも完全公開! 大学・短大・専門学校対応

[特設コーナー]山梨県・M高校の皆様へ|頂いた質問への回答集

受験ネット
受験ネット

最近頂いた、質問例です。ここにないものは、コメント欄にご投稿ください。原則48時間以内に、お答えします。

Q 自分に合う学校の選び方は?
A 大学の雰囲気(学生の雰囲気が自分と合うか、キャンパスの様子)は、やはりオープンキャンパスが必須となりますので、感染対策に気をつけて、出かけてください。学ぶ内容については、文系ならゼミ、理系なら研究室を調べます(パンフかWebサイト)。わかりにくい用語も出てきますが、得るものが大きいので、ネット等で調べながら読んでみてください。

Q プレゼンテーションの勉強法
A [文化・社会・科学がテーマの場合]小論文の構成と展開が似ていますので、まずは5本程度小論文を書いてみてください(小論文の書き方)。その後、PowerPointの使い方を学び、総合的な探求の時間の先生に相談し、発表を5回程度練習してみてください。
[志望理由等がテーマの場合]志望理由書等(志望理由書の書き方)を実際に書き、5分間程度で発表する練習をしてください。担任の先生に発表の機会を作ってもらうとよいです。なお、いずれの場合も、スマホで録音し、自分で聞くことでも相当上達します。

Q 勉強は何をモチベーションとすべきか → 👉 一般選抜の勉強法

Q 返さなくて良い奨学金について知りたいです
A 給付型奨学金と呼ばれ、学生支援機構のものが代表格です。まずは、奨学金の制度(給付型)を読んでみてください。ただし、家計の基準は厳しめに設定されています。このほか、大学短大独自のものや県・市町村のものが第2候補です。これは、志望校のWebサイトで調べたり、お住まいの県や市町村に電話して聞くとよいです。山梨県内の高校生の進学・自立を応援する情報サイトも参考になります。最後に第3候補として、企業や団体が実施する給付型奨学金もありますが、これは採用数が少ないため、まず第1、第2をしっかり調べてみてください。

Q 大学短大どちらがよいか
A 文学、経営系など、大学と短大の両方にある系統については、費用が許せば、大学の方が深く学べ、就職の選択肢も広がると思います。ただ、近年の短大は、幼児教育、栄養、福祉、看護医療など、就職に直結する学部が大半となっています。つまり、短大は専門学校に近い役割を持ち始めています。そのため、将来像がしっかり定まり「狭める・身につける」という方向がよい場合は短大が向いています。一方、将来像が定まらない場合は、「広げる・深める」要素が強い大学が向いています。

Q 学費と奨学金について
A 学費については、お渡ししたプリントに平均が掲載されています。ただし、入試合格時(早いと高3秋)に支払う、初年度納入金を掲載しました。掲載した額は、入学金を含んでいますが、1年生の後期授業料は後払いとしてあります。なお、多くの方が、本人が学生支援機構の奨学金を借り、保護者が国の教育ローンを借りています。奨学金は、進学資金シミュレーターをさわってみると、すぐ理解できます。
大学文系生の学費相場と奨学金・教育ローンの借り方私立大学理系生の学費相場と奨学金・教育ローンの借り方も参考にしてみてください。

Q 国立理系に進学する場合、「学生」として楽しむことはできますか?
A はい、できます。とくに1~2年生の段階では、文系とそこまで差がない学生生活も不可能ではありません。ただ、教科によっては、復習、定期試験対策、レポート等が大変で、総じて文系よりは少し忙しく、3年生以上はその傾向が強まります。その分、就職活動は、文系よりスムーズなことも多く、やった分だけ還ってくることになります。

Q 短大と大学の試験内容は違うのか
A 一般選抜は、短大のほうが教科数や出題内容など、少し軽めになる傾向がありますが、基本的には学校ごとの差となります。学校推薦型、総合型は、完全に学校ごとの差となりますので、志望校次第です。結論としては、大学/短大でくくるより、学校によってかなり異なると考えると、間違いありません。

Q 奨学金はどれ程最高もらえるのか
A もっともよく使われている奨学金は、日本学生支援機構のものです(旧育英会)。そして、日本学生支援機構の奨学金は、もらえるものではなく、返済が必要なものが多いです。そのなかでは、利息が付く第2種は、高額にも対応しており、月額12万円まで貸してくれます(返済は卒業後)。第二種(利子が付くタイプ)。なお、借り過ぎると、就職した後で返済できなくなります。そのため、進学資金シミュレーターで、月の返済額を確認してみてください。就職後、月2~3万円程度が、安全な額だとは思いますが、資金が不足の場合、多めに借りて、就活での成功をめざします(例えば、公務員に就くことができれば、ある程度の金額なら返済はできるはずです)。
なお、成績基準等が厳しくなる第1種では、進路により借りられる額が決まっており、月5万円前後が最高額となります(平成30年度以降入学者の貸与月額)。また、1種・2種は併用できますので、例えば1種(約5万円)に合格した場合、不足分を2種で借りることもできます。

一般選抜関係 👉 一般選抜の勉強法|英語、数学、社会、古文、理科の勉強法裏ワザを完全公開!

コメント

タイトルとURLをコピーしました