入試や学校見学のときの、髪型、カバン、靴はどうすればいいのでしょうか? このページでは国家資格を持つ専門家が、大学・専門学校・高校入試について、「落ちない」髪型、カバン、靴をアドバイスします。
Q 入試・学校見学 髪型、カバン、靴はどうすればいい?
A 髪型は「やや短めで、真面目そうな印象を与えるもの」がおすすめ。カバンは、手持ちカバンが1番おすすめですが、実際にはリュックの方も多いです(ただし背負わない方がよい)。靴は、大学、専門学校あるいは高校入試の面接ならローファーや、学校指定のスニーカーで問題はありません(ただし汚れやへたりは悪い印象)。
入試面接や学校見学 髪型は、どうすればよい?
今度入試で面接を受けるのですが、髪型やカバン、靴は、どうすればよいですか?
はい。大学や専門学校、あるいは高校入試の面接では、外見面では「清潔感」がキーワードです。
まず、髪型は「やや短めで、真面目そうな印象を与えるもの」がおすすめ。美容室や理容室でそのように頼んでみてください。髪の長さは、男女とも「目にかからない長さ」が原則です。写真では、女子は、もう少し切った方が良い、というところです。
また、女子でロングヘアの場合、お辞儀をしたときにバサッとなってしまうと、印象が落ちます。写真のように、肩につくか超えるくらいの長さなら、後ろの低めの位置で、1か所だけ、地味な色のゴムでしばります。おだんご、高い位置でしばる、カラフルなゴムや髪飾りは、NGとなります。
女子の場合、ノーメイクが基本ですが、まゆが薄すぎる等、やむを得ない場合は、極力薄いメイクをします。
茶髪や天然パーマはOK?
茶髪など色のついた髪は、「真面目そうな印象」に反するため厳禁です。生まれつき髪に色がついている場合や天然パーマの場合、あれば証明書を持参し、当日申し伝えておくと安心です。筆者の場合、面接時に茶髪の生徒が来ても、外見による差別のリスクがあり、違和感を感じてもこちらから指摘することはありません。しかし全体の印象に影響がないとは言えず、申し出て頂けると面接官も助かります。
※このページでは、短期大学、大学校、大学院は大学に準じ、高専は高校に準じます。また、大学に関しては通学、通信制の差はありません。高校、中学を出て就職の場合、高3生の就活をご覧ください。
カバンは、どうすればよい?
カバンは、大学や専門学校、高校入試では、写真のような手持ちカバンが1番おすすめです。肩かけは許容範囲です。市販の場合、黒、紺など地味な色合いを選びます。現在通っている高校や中学校が指定したカバンでもOKです。
カバンは手持ち→肩かけ→背負うの順でカジュアル(楽な分、やや手抜き)になります。リュックは、遊びの服装のため本来はNGなのですが、下記のように国立大学入試でもかなり多くの受験生が利用しています。専門学校(看護系除く)や高校入試なら問題はないでしょう。
ヒント 北海道のある国立大学の推薦入試(2023年度入試)では、約8割の受験生がリュックで、ほぼ全員が背負うか片方の肩にかけていたとのことです。
もしリュックしか持っていない場合は、背負うよりは、手持ちの方がおすすめです(面接会場にリュックを背負って入ってきた場合、やはり若干の手抜きムードは感じます。片方の肩にかける持ち方はより手抜きムードを感じます)。また、バッジ、アクセサリーやキーホルダー等は、全て外しておきます。
リュックや古いカバン(汚れたり、へったりしたもの)しかない場合、カバンの購入も検討してみてください。筆者は、高校内での面接直前講習に講師として出ることがよくありますが、多くの方が普段づかいのリュックのなか、よく整えたカバンを手に下げている生徒がいれば、やはり印象に残ります。
お店で購入する場合、比較的トラッド(伝統的)なスタイルに強い、スーツカンパニーがおすすめです。通販の場合、中高生とも、「高校生の通学カバン」での検索がおすすめです。
靴やソックスは、どうすればよい?
靴は、高校や中学指定の場合は、ローファーの革靴か白のスニーカー多いと思います。
ローファーは、ひも結びを省略した、カジュアルな革靴ですが、大学、専門学校あるいは高校入試の面接ならローファーで問題はありません。(高3や中3で就職希望の場合、できれば紐で結ぶ革靴がおすすめです)
高校や中学指定の靴がスニーカーの場合、大学(短期大学、大学校、大学院含む)や専門学校、あるいは高校(高専含む)の入試面接では許容範囲ですが、汚れに注意してください。洗っても、汚れやへたりが特に目立つ場合は、新たに革靴を購入しても良いでしょう。
ソックスはどうすればいい?
ソックスは、男女を問わずビジネスマンは黒(黒に近い紺、濃いグレー)が鉄則ですが、高校生あるいは中学生の場合は、白の指定が多いはずです。筆者が面接官を担当する場合も、白いソックスで来る方が大半で、違和感は感じません。通学している学校の校則を守るという意味で、白で構いません。
※高校や中学が私服で、スーツを新たに購入する場合、ソックスは黒(黒に近い紺、濃いグレー)としてください。
※高校や中学を出て就職する方は、社会人となる心構えを見せるために、黒げベターです。
入試の服装にあまりお金をかけられない場合、どうすればいい?
靴やかばんは、進学してから使うかどうかわからないし、全部そろえると経済的には厳しいのですが……。
はい。すべてを完璧にすると、今後入学金などもかかるのでお金がいくらあっても足りませんよね。
考え方としては、面接官は「生徒の目や顔に近い場所」「純粋に面積が大きい場所」はチェックが厳しくなります。
そのため、お金をかけるべきは、1位「髪型」、2位「男子のズボン」、3位「かばん」、4位「えり元(ネクタイ、リボンやその周辺)」です。
- 髪型 …目に近いため、面接官のチェックが厳しくなります。入試前の美容室は優先度が高いです(できればカットに5000円くらいかかる院の方が、顔の形に合わせ入試向けに仕上げてくれます)。茶髪の方の染め直しも同様です。
- 男子のズボン …制服は、上着に比べ断然ズボンが傷みます(スカートは生地への負担が少なくズボンほどは傷みません)。ズボンが汚れたりへたったりしているばあい、買い替えが必要です(4000円前後)。なお、身長や体形が近く、スペアを持っている友人に借りる方もいます。
- かばん …面積が大きいため目立ちます。毎日の通学で傷んでいる方が多く、筆者が面接官を担当していても、3人に1人くらいは買い替えた方がよいと感じます。高校生の通学カバン(楽天市場)によると、相場は5000円程度です。
- えり元(ネクタイ、リボンやその周辺) …服装ではえり元がよく見られています。ネクタイやリボンが古くへたっている場合は買い替え(2000円前後)が必要です(気持ち的に引き締まる効果もあります)。また、シャツも洗ってアイロンをかけてください(できればのり付けも)。
「目や顔に近い場所」「純粋に面積が大きい場所」という条件から、靴のチェックは多少甘くなります(まず靴から見るというのは、ビジネスマンや企業人事の発想であり、入試では多少異なります)。
※高校や中学から就職に臨む方は、靴は新品がおすすめです。
そのため、かかとが潰れてしまっている、汚れがひどいなど、極端な場合以外は、手入れで済ませても良いでしょう。手入れのグッズは、ダスコ社に定評があります。
コメント
大学入試の面接で服装で合否を判定することはありません。常識的な動きやすい格好で来てください。
コメントありがとうございます。
大変お手数ですが、発行者へメッセージで構いませんので、お名前とご所属の大学名をお教えください。ご意見を反映し、記事全体の書き換えを行います。
現状では、高等学校にて、「面接にふさわしい恰好でよい」と指示した場合の、生徒の服装のぶれ幅を考え、無難なところとして制服でと指示している形となっています。このページは、高校での指導方針の平均値も反映していますので、ご理解とご指導を頂ければ幸甚です。
なお、高等学校においては、先々の就職活動の練習も兼ねて服装指導をしております。高卒就職ほどは厳しく指導していませんが、その辺りもご理解頂けると幸いです。
2回ノックはトイレですよ
コメントありがとうございます。
このページでは、高校生が上級学校を受験する場合について記しています。
大卒就職では、ご指摘のように2回を避ける指導が増えてきましたが、高等学校の進路指導では、現在のところ2回が最も多く、次いで3回です。
高校でも、近年の大卒就職指導を受けた若い先生は3回を推すことも増えてきていますが、現状では、高校生の進路指導なら2回を推すケースも目立ちます。
元日産自動車の高卒採用担当者によると、2回・3回の別は全く問わないとのことです。トータルでは、違和感がある1回、しつこい感じがする4回以上を避けさせるのが妥当かと思います。
ありがとうございます。参考になりました。11月に指定校の試験があるので頑張りたいと思います。