【法・政治学部】志望理由書の例文と書き方のコツ|大学入試、ゼミ選考

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法・政治学部を受験する方のために、法・政治学部の志望理由書の例文と書き方のコツを分かりやすく説明いたします。大学入試だけでなく、ゼミ選考にも対応しました。


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フジテレビ ニュースJAPAN出演時

著者 加藤純
早大法学部卒。予備校講師を経て国家資格・キャリアコンサルタント(登録番号20022587 登録証)。高校内講演に年80回出講(出講例)。プロフィール詳細・運営者情報




法・政治学部の志望理由書のコツは?

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法・政治学部の志望理由書は、どんな点がポイントになるんでしょうか?

はい。志望理由書のなかで合否を分けるのは、「学びたいことの明確さ」です。法学については高校で学ぶことはないため、やや大味でも勝負になると考えられますが、高校で『政治経済』を履修した人もいることから、政治学については、詳しく書き込まないと勝負にならないでしょう。


法学部の志望理由書を書くには、①高校で『政治経済』を履修した人、②新聞等をこれまでに1000時間程度は読んできた経験値が有利になります。満たさない場合は、それを補うことが必要です(くわしくは後述)。

政治学部の志望理由書を書くには、①新聞等をこれまでに1000時間程度は読んできた経験値、②高校で『政治経済』を履修した人が有利になります。満たさない場合は、それを補うことが必要です(くわしくは後述)。

『政治経済』未履修の場合の対策

未履修の方は、『政治経済』の政治分野について、分かりやすい参考書で補うと安心です。写真、具体的な事件、図表等が豊富な、便覧と併用することがコツです。下の参考書がおすすめです。便覧については、先輩にもらってもよいですが、古いものは避けます。


新聞を読んでいない場合の対策
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新聞は取っていないのですが、スマホのニュースではだめでしょうか?

はい。スマホのニュースは、読みやすさ優先でかなり短文化されているため、新聞の代わりにはなりにくいです。もし、これまでに1000時間程度、新聞を読んでいないという場合は、以下の取り組みを始めてみてください。

①毎週、ニュース週刊誌『AERA』を読む。

ニュース週刊誌『AERA』は、ニュースのバランスがよく、写真もあるため読みやすいです。大学受験用に読むなら、毎週「全て」の記事を読んでください。そのことで、1000時間新聞を読まなかった遅れが、ずいぶん取り戻せます。(同じ大学を志望するライバルのなかには、1000時間程度新聞を読んできた人は多数いるはずです)

②『現代用語の基礎知識 学習版』を読む

AERAはおすすめですが、過去のニュースを取り上げないため、『現代用語の基礎知識 学習版』の併用がおすすめです。興味のあるページ、あるいはパッと開いたページを、1日30分程度は読みます。


目安

  • AERA 1日30分
  • 『現代用語の基礎知識 学習版』 1日30分

上のスケジュールで進めると、1日1時間、月に30時間、半年で180時間となります。これでは1000時間には足りませんので、土日祝日や夏休みには、1日3時間程度取り組む日を作ります。3時間取り組む日が80日間あるとすると、トータルでは340時間となります。

1000時間読んできた人には届きませんが、受験を意識してメモを取りながら読むことで、その差は十分に補えます!


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なるほど。現在や過去のニュースを知ることで、志望理由書だけでなく、小論や面接対策にもなるんですね。志望理由書対策は、こんなところでよいですか?

はい。準備段階で差がつくのは、ニュースや世の中のことへの関心です。ただ、総合型選抜、学校推薦型選抜は、入試の時期が早いですので、同時に志望理由書を書き始めてください。

具体的には、できれば高2の春休み、遅くとも高3の1学期から書き始め、夏にはいったん仕上げます。指定校推薦(学校推薦型選抜の一種)の決定待ちの方や、志望校が未定の方は「仮の志望校」で800字程度の志望理由書をまず仕上げます。
※学部の話だけでよいとする高校や塾もありますが、書き方のフォーマットが崩れてしまいますので、あくまで「仮の志望校」で書くのがポイントです。

書き方は、下のページからいつでもご覧いただけます。

共通テスト地理を的中した「ブラタモリ」。今週は「放送のお宝、歴史と未来」とのことです。226事件や、玉音放送が登場します。日本史選択者はぜひ確認してみてください。

法・政治学部の志望理由書 生徒例文(法学部)

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まずは、法学部の志望理由書の例文です。実際に高校生が書いたものでどの生徒にもある「構成の不十分さ」が見られますので、必ず参考になります!

 添削前の志望理由書(法学部)

 私は法律学の学習を通して物事や事象を多方から考え、より正しい判断を下す方法を学びたいと考えている。
 近年、インターネットやSNSが普及したことで多くの情報が手軽に得られるようになり、個人単位で意見や見解を発する機会が増えた。それ故に、複数の意見が乱立するようになり、正しい意見や情報を判別することがより一層難しくなっているのではないだろうか。法学の世界でも、過去の判例や論文等の学習を通して多くの人の考え方に触れることは、多角的な視点や柔軟な思考力を身に付ける一つの手段であると私は考える。
 これまで、私は言われた通りに暗記することを疑問に思うことはなく、己の力で考える勉強をしてこなかった。しかし、社会に出て仕事に従事するために必要なのは物事の解決策を柔軟に考える力であると思う。一つの考え方にとらわれていると新たな疑問が生まれないだけでなく、時には誤った判断を下すこともあるだろう。
 法律を学ぶことは同時に国の思想や思惑を学ぶことでもあると思う。法学を元に現代国家の行く道や、自国民の在り方を考え、広い視野で現代の日本の政治を観察し、将来的には自分自身がより深く国や政治に関われるようになっていきたい。そして日本を担う一人の国民として、自国がより正しき道に進むよう貢献していきたいと思う。(文字数549字)

全体の印象

  • 視野の広さや真面目さが伝わります。また、言葉選びから、本や新聞をある程度は読んでいるように思えます。
  • 第2段落は、志望理由に関わる社会背景が書かれています。法・政治系の志望理由書では、この内容は「十分あり」と言えますが、ここでは全体の内容からややずれているように感じます。3段落目に書いたきっかけを、第2段落に移動するとよいでしょう。
  • 志望校を選んだ理由として、ほかの学校にないものが書かれていません。また、学びたいこととして「過去の判例や論文等の学習を通して多くの人の考え方に触れる」だけでは、具体性に欠いています。
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ほかの学校にないものは、2つ以上の大学のパンフレット(ウェブサイト)を比べるのがポイントです。下も参考になります。
「ほかの学校にないもの(特色)」の書き方のコツはありますか?

東洋大学ウェブサイトより

この方の場合、アドミッションポリシーにある「先入観や偏見にとらわれず、物事の本質に迫る」人間を育成するという特色がピンと来たようです。

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学びたいことについては、Webサイトやパンフで、講義、教授、ゼミ(学びたいこと3種の神器)を調べることが重要ですよ!

東洋大学ウェブサイトより

この方の場合、パンフレットを調べた結果「専門演習 憲法判例の研究」というゼミに興味を持ったようです。

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実際に直していただいたものです。

 添削後の志望理由書(法学部)

 私は法律学の学習を通して物事や事象を多方から考え、より正しい判断を下す方法を学びたいと考えている。
 これまで、私は言われた通りに暗記することを疑問に思うことはなく、己の力で考える勉強をしてこなかった。しかし、社会に出て仕事に従事するために必要なのは物事の解決策を柔軟に考える力であると思う。一つの考え方にとらわれていると新たな疑問が生まれないだけでなく、時には誤った判断を下すこともあるだろう。法学の世界でも、過去の判例や論文等の学習を通して多くの人の考え方に触れることは、多角的な視点や柔軟な思考力を身に付ける一つの手段であると私は考える。
 貴学には「憲法判例の研究」というゼミが設置されている。ゼミの前半で1つの事件を学び、後半で模擬裁判形式で議論する形に強く惹かれる。このゼミや各法律の講義を通じ、様々な角度の判例や論文を学びたいと考える。これまでの私には、正しい答えがすでにあり、与えられるものだという考え方があった。そのため貴学のアドミッションポリシーにある「先入観や偏見にとらわれず、物事の本質に迫る人間」を育成するという点に共感した。
 以上が私が貴学を志望した理由である。学んだ内容を生かし、将来的には自分自身がより深く国や政治に関われるようになっていきたい。そして日本を担う一人の国民として、自国がより正しき道に進むよう貢献していきたいと思う。(文字数583字)

 

全体としてやや固い(具体性のある思考ではない)ようにも感じますが、法学自体、抽象的な要素があり、人物像としては、必ずしもマイナスにはならないと考えられます。

ただ、添削後も、学びたいことの具体性のなさは否めず、「法律の講義を通じ、様々な角度の判例や論文」の部分にも、十分に調べ切れていない部分が出ています。大学の講義、教授、ゼミ(学びたいこと3種の神器)を今後、研究することで合格に近づくはずです。

共通テスト地理を的中した「ブラタモリ」。今週は「放送のお宝、歴史と未来」とのことです。226事件や、玉音放送が登場します。日本史選択者はぜひ確認してみてください。

法・政治学部の志望理由書 例文(法政大学 法学部国際政治学科)

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法政大学 法学部国際政治学科の志望理由書の例文です。構成の図表(志望理由書の地図)もあわせて掲載します。

政治学部の志望理由書 構成メモ

 私は国際政治学を学び、将来アジアの人々の生活の改善のために、何かできることはないかと模索しています。そのため、法政大学法学部国際政治学科を志望します。
 国際政治に興味を持ったきっかけは、インドでの新型コロナウイルス変異株・デルタ(当初はインド株と呼ばれた)の流行です。インドでは、新型コロナウイルスの流行で2021年4~5月だけで約16万人の人がなくなり、4月だけで約730万人が失業しました。感染が拡大するさなかに集団で泥を浴びる儀式が行われるなど人々の習慣にも原因がありましたが、一番の要因は、政府が判断を誤ったことです。私は、アジアの政治や人々の生活・文化・習慣に、強い関心を持つことになりました。
 法政大学では、国連で、発展途上国の現地駐在事務所での勤務経験がある、弓削昭子教授のゼミが開設されています。教授は、保健衛生から産業育成にわたる広い範囲での「人間開発」を研究されています。私が、法政大学を志望した大きな理由の1つです。さらに、私は人前で発表するのが少し苦手な部分があり、半年間に渡りプレゼンテーションだけを学ぶ授業は、他大学では見当たらない魅力です。前述の理由から、就職活動にも多少の不安があるため、1年次から比較的少人数でキャリア支援を行う貴学の体制にも強く惹かれました。
 以上の理由から、私は貴学法学部政治学科を志望します。入学後は、高校時代の校内論文コンテストで入賞経験がある文章力を生かし、それを人前でプレゼンテーションする能力を身につけつつ、アジアの政治について学んでゆきたいです。(文字数659字)

【大学生向け】法・政治学部 ゼミの志望理由書 例文

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大学のゼミの志望理由書のご質問が多いため、例文を掲載します。まず下のような構成メモ(志望理由書の地図)を作成してください。

600~800字程度なら、下の構成メモのまま、4段落構成とします。1000字を超える場合、志望理由を2つに分け、5段落(またはそれ以上)構成としてください。
※なお、400字を下回る場合、具体的な質問(興味のある憲法判例とその理由を記せ等)が提示されるため、段落なしで記述すれば大丈夫です。

 私は、将来アジア地域の人々の生活水準の向上に携わりたいと考え、弓削ゼミを志望いたしました。
 弓削ゼミの存在は、入学前から存じており、この大学に挑戦した大きな理由の1つです。入学後は、全ての講義に欠席することなく聴講するだけでなく、『現代インド政治―多様性の中の民主主義』(近藤則夫著)など、アジアに関する書籍を月に1冊は読破しています。また、英語力を向上させるため、TOEIC対策のスクールに通い勉強を重ねています(第247回のトータルスコアは、681点)。
 弓削ゼミでは、発展途上国の現地駐在事務所での勤務経験がある弓削教授のもとで、「人間開発」の具体像を学びたいと考えています。というのも、アジア地域の人々の生活向上には、政治、文化、生活習慣、保健衛生、宗教など、様々な要素が関連し、UNDPの基本理念である「人間開発」が重要だと考えたからです。ほかにもアジアや国際政治を扱うゼミは存在するのですが、国連での経験をもとに、人々の立場つまり草の根からの生活向上を扱えるのは、弓削ゼミしかないと確信しています。ゼミに加入後は、高校時代から鍛えた文章力でゼミの活性化に貢献したいです。また、まだまだ不十分ですが「プレゼンテーション」の授業を修了していますので、生かせる部分があればと考えています。
 以上が志望理由です。プレゼンテーションの実力はまだまだですが、高校時代から発展途上国に関心を持ち、ずっとその道を探り続てきた熱意を生かすように、頑張りたいと決意しています。(字数のみ637字)

添削もご利用ください(ゼミ選考、就職試験も対応しています)

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