古文助動詞の練習問題~たったの9公式20問で基本完了〜

      2016/02/21

古文が読めるためのカギは歴史的変遷が限定される「単語」よりも、変遷が激しい「助動詞」につきます。暗記が多いため挫折も多い単元ですが、この記事では9ルール20問で基礎を通過させます。

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▼ 筆者プロフィール 元予備校国語科代表。

▼ 古文で絶対に暗記しなければならないのは、助動詞の運用と古文単語100語程度です。助動詞を短期間でスムーズに乗り越えることが勝敗のカギを握ります。

古文助動詞の練習問題~たったの9公式20問で基本完了〜

 

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古文助動詞で覚えるべきことは3種類

古文の助動詞を学習する際に覚えるべきことは3種類。意味、接続(すぐ上に来る語の活用形)、活用表です。覚え方には次のコツがあります。

✔ 教科書や辞書の助動詞一覧の丸暗記は非常に効率が悪い。

✔ 覚えるべきこと、後回しにすべきことを分ける。

✔ すぐに覚えるべき9公式を知る。

9公式は下の記事にあります。まず下の記事の内容を暗記してから練習問題に臨みましょう。

古文助動詞の覚え方~意味・接続 歌で1日で暗記~

古文助動詞の練習問題について

✔ 百人一首のなかから、深く学習すべきベスト20首を厳選し、それを用いて問題を作成しています。

✔ 基本的には「古文助動詞の覚え方~意味・接続 歌で1日で暗記~」の9公式で解けます。

✔ 問題は厳選しています。繰り返し解くことで基礎を固めることができます。

 

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受験ネットから進呈

練習問題【1】助動詞の意味を答える3問

青字の助動詞の意味を答えなさい。

①みかの原わきて流るるいづみ川 いつみとてか恋しかるらむ

②陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめに我ならなくに

③山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれと思へば

 

 

【正解】

①過去

②過去
✔ ず・き の活用表だけは丸暗記 … せ・○・き・し・しか・○

③完了
✔ 完了 つ・ぬ・たり・り … 「ぬ」は終止形になっています。

練習問題【2】助動詞の意味を答える3問

青字の助動詞の意味を答えなさい。

①瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はとぞ思ふ

②逢ふことの絶えてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし

③難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや

 

【正解】

①推量系(意志)
✔ 推量系(未来形のようなもの) む・べし・まし>なり・めり>けむ・らむ
最初は、む=will、べし=should、まし=wouldと押さえれば十分です。
慣れてきたら、む=スイカカエ=推量・意志・勧誘・仮定・婉曲、を覚えます。

②打消
✔ ず・き の活用表だけは丸暗記 … ず・ず・ず・ぬ・ね・○
これが事本法則ですが、「ず」は助動詞が後に続く場合のみ「ラ変型」となります。

③完了
✔ る・らる・す・さす・しむ・ は下二段
この法則から「て・て・つ・つる・つれ・てよ」を引き出します。終止形が「つ」になることに注意します。
✔ 完了 つ・ぬ・たり・り
この法則から「完了」と分かります。

練習問題【3】助動詞の活用形を答える3問

青字の助動詞の活用形(例:連用形)を答えなさい。

①花の色は移りにけりないたずらに わが身世にふるながめせ間に

②これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らもあふ坂の関

③住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ

 

 

【正解】

①連体形
✔ ず・き の活用表だけは丸暗記 … せ・○・き・し・しか・○

②連体形
✔ ず・き の活用表だけは丸暗記 … ず・ず・ず・ぬ・ね・○
「知る人も知らない人も」の意味となり、知らぬ(人)と補えます。「人」は名詞(体言のひとつ)ですので連体形で間違いありません。

③終止形
文末は基本的には終止形です(係り結びを除く)。

練習問題【4】助動詞の活用形を答える3問

青字の助動詞の活用形(例:連用形)を答えなさい。

①難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや

②山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

③あらざらこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな

 

【正解】

①命令形
「てよ」をあ行に直すと「えよ」となります。下二段型が怪しいと気づけるかが勝負。
下二段型 … え・え・う・うる・うれ・えよ
これで命令形と分かります。
✔ る・らる・す・さす・しむ・ は下二段
この法則から正体は完了の助動詞「つ」と分かります。

②連体形
✔ 語尾が「む・り・し」の助動詞は、四段・ラ変・形容詞型
この法則から「ける」はラ変型の活用をしているのではないかと予想します。
ラ変型 … ら・り・り・る・れ・れ

③連体形
✔ 語尾が「む・り・し」の助動詞は、四段・ラ変・形容詞型
この法則から「む」は終止形か連体形と分かります。
四段型 … あ・い・う・う・え・え
あらざらむ→世、この→世 のように名詞(体言の1種)にかかっているため連体形と決まります。

練習問題【5】助動詞の接続を使う3問

後続の助動詞の接続をヒントに、青字の助動詞の活用形(例:連用形)を答えなさい。

①花の色は移りけりないたずらに わが身世にふるながめせし間に

②山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

③恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか

 

【正解】

①連用形
✔ (連用形接続)つ・ぬ・たり・けり・たし・たし・き・けむ

②連用形
「ぬ」は終止形ですので、打消でなく完了の助動詞と分かります。
✔ (連用形接続)つ・ぬ・たり・けり・たし・たし・き・けむ
※と(とて)の前は終止形です。
現代語でも、彼も来ると聞いた は「彼も来る」と聞いた と直せまますので終止形と分かります。

③連用形
「けり」は連用形接続なので、「に」は連用形です。
ナ変 … な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね
完了の助動詞「ぬ」がナ変型であることは覚えやすいため、「古文助動詞の覚え方~意味・接続 歌で1日で暗記~」から外してありますので注意してください。
✔ (連用形接続)つ・ぬ・たり・けり・たし・たし・き・けむ
この法則から、完了の助動詞「ぬ」の連用形の上にある「立ち」は連用形と分かります。

練習問題【6】助動詞の接続を答使う3問

後続の助動詞の接続をヒントに、青字の助動詞の活用形(例:連用形)を答えなさい。

①心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせ白菊の花

②大江山いく野の道の遠ければ まだふみも天の橋立

③みかの原わきて流るるいづみ川 いつとてか恋しかるらむ

【正解】

①未然形
✔ 語尾が「む・り・し」の助動詞は、四段・ラ変・形容詞型
この法則から「る」はラ変型の活用をしているのではないかと予想します。
ラ変型 … ら・り・り・・れ・れ
「る」の正体は完了の助動詞「り」と分かります。
✔ 完了 つ・ぬ・たり・り
✔ (未然形接続)む・ず・むず・じ・しむ・まし・まほし る・らる・す・さす・り・り・り
この法則から「り」の上には未然形が来ることが分かります。「古文助動詞の覚え方~意味・接続 歌で1日で暗記~」では、便宜上完了「り」の接続を未然形としてあります。正確には さみしい「り」(あるいはさみしいリカちゃん)という覚え方でおなじみのように、「り」の接続はサ変未然形、四段已然形です。

②未然形
✔ (未然形接続)む・ず・むず・じ・しむ・まし・まほし る・らる・す・さす・り・り・り

③連用形
✔ (連用形接続)つ・ぬ・たり・けり・たし・たし・き・けむ

応用問題 助動詞の総合練習問題

応用問題を解くと、20問が終了です。

ぬ人をまつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ(「来」の読み方を答え、なぜそうなるのか説明しなさい)

 

【正解】

まず助動詞「ぬ」は、体言「人」に連なるため連体形である。「ぬ」が連体形になるのは完了の助動詞でなく、ず・ず・ず・ぬ・ね・〇 と活用する打消の助動詞「ず」である。さらに「ず」の接続は未然形である。「来」はカ変動詞であるため、未然形の読みは「こ」となる。よって「こ」と読む。

※助動詞の問題は、応用になると意味、接続(すぐ上に来る語の活用形)、活用表の知識を組み合わせて解いていることがわかります。数学の記述式問題と似ていますが、「古文助動詞の覚え方~意味・接続 歌で1日で暗記~」で説明した通り基本公式は9しかありません。高等学校や昔からの参考書は、とにかく表を覚えるという教え方になるため挫折する人が多くいますが、9しかないと考えれば簡単にクリアできます。

②恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか

助動詞をすべて抜き出し、文法的に説明しなさい。

文法的説明とは、例えば 打消の助動詞「ず」の終止形 のように [意味]の助動詞[その助動詞の終止形]の[活用形] という説明のことです。

 

この問題は現在無料添削をしていますので、問い合わせから答えをお送りください。遅くとも1週間以内にお戻しします。なお、今後受験関係等の記事更新を連絡する場合もございます(非常に頻度は低いです)。

助動詞の問題全リスト

以下の20問は厳選されていますので、見た瞬間に答えが出て説明をできるまで繰り返しご覧になることがおすすめです。同時に問題集等で多くの問題を解いていきます。「厳選問題繰り返し+大量の新しい問題」が度の教科でも短期間で実力をアップする方法です。

助動詞の意味を答える6問

①みかの原わきて流るるいづみ川 いつみとてか恋しかるらむ

②陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめに我ならなくに

③山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれと思へば

④瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢はとぞ思ふ

⑤逢ふことの絶えてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし

⑥難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや

 

助動詞の活用形を答える6問

①花の色は移りにけりないたずらに わが身世にふるながめせ間に

②これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らもあふ坂の関

③住の江の岸による波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ

④難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや

⑤山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

⑥あらざらこの世のほかの思ひ出に いまひとたびの逢ふこともがな

 

助動詞の接続をヒントに活用形を答える6問

①花の色は移りけりないたずらに わが身世にふるながめせし間に

②山里は冬ぞさびしさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

③恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか

④心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせ白菊の花

⑤大江山いく野の道の遠ければ まだふみも天の橋立

⑥みかの原わきて流るるいづみ川 いつとてか恋しかるらむ

 

応用問題2問

ぬ人をまつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ(「来」の読み方を答え、なぜそうなるのか説明しなさい)

②恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか

助動詞をすべて抜き出し、文法的に説明しなさい。文法的説明とは、例えば 打消の助動詞「ず」の終止形 のように [意味]の助動詞[その助動詞の終止形]の[活用形] という説明のことです。

 

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