古文文法の勉強法 たった5つのポイント!~入門編~

      2017/08/15

古文文法の勉強法、学習法や覚え方を知りたいという方のための記事です。古文文法の基本についても説明しています。

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最速で伸びる! 古文文法の勉強法

目覚め

予備校で10年近く古文を教えてきて分かったのは、次の勉強法がもっとも習熟が速いということです。一般に言われる「単語 → 文法 → 問題演習 → 古文常識」の流れは、英語の学習法を当てはめただけであり、捉え直しが必要です。

最速で伸びる! 古文の勉強法

① 古文文法の基礎(この記事)

② 古文文法の標準(頻出度1~20位)、特に助動詞の知識

③ 古文常識と古文単語(名詞・動詞)

④ 読解演習と古文単語(形容詞・形容動詞)

⑤ 古文文法の応用(頻出度21位~40位)

この勉強法で、古文は、驚くほど読めるようになります。

「受験ネット」では、多くの人がつまずく古文文法の内容を、高校教科書の3割程度、予備校基礎教材の5割程度まで絞り込み、簡単な覚え方を示しています。全国どこを探しても、これが最低限です。文法の学習は、まずベスト20までを終わらせます。読解の練習を入れながら、頻出度21位以降を進めていきましょう。

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受験ネットから進呈

「最速で伸びる! 古文の勉強法」の実際の学習法

学ぶ順番は、上の表をもとに計画してください(複数の要素を同時に学び、飽きが来ないように工夫してあります)。ただし、計画がめんどうな場合、シンプルに下を①から順に学んでも構いません。

① 古文文法の基礎 … いまお読みのこの記事を読んでください。ただし簡単すぎると感じた場合、飛ばして②へ進んでください。

② 古文文法の標準(頻出度1~20位)、特に助動詞の知識

↓この記事です。覚え方を明確に示しています。

[助動詞中心]古文文法 頻出ベスト40(前)

↓重要度ベスト40【前半・標準編】の、助動詞部分の覚え方をやり分かりやすく。

古文助動詞の覚え方~意味・接続を歌で即日暗記~

※3段階目以降は、古文読解の勉強法 必ず読める!に説明があります。

③ 古文常識と古文単語(名詞・動詞)

 

④ 読解演習と古文単語(形容詞・形容動詞)

 

⑤ 古文文法の応用(頻出度21位~40位)

 

古文文法 読むために本当に必要なの?

古文文法は、本当に必要なのかという疑問を持ちやすい単元です。しかし、古文を読めるようになるためには、ぜひ必要です。

花の 色 は うつりにけりな いたづらに わが身 世にふる ながめせしまに

単語の大半は古今同義語です(赤字)。一方、「に」「けり」「し」などの文法事項は、古今異義語(古文と現代語で意味が異なること)が大半です。特に助動詞は、変化が激しく、読解に不可欠といえます。

ほとんどの受験生が、勉強法を誤解していますが、古文を読むためのカギは、単語ではありません!(あくまで英語の話) 単語は、古今同義語がほとんどで、読解の致命的なネックにはならないので後回しにし、まず文法事項(基礎・標準)を押さえます。

古文文法に挫折者が多いのは、高校のカリキュラムが、コストパフォーマンスの悪い「無条件でフル暗記」を強いているからです。重要な要素に絞れば、決して難しくはありません。

この記事の後半では、文法の基礎をわずか5項目に絞り、説明します。この記事は、何度もくり返し読んで頂くだけでOKです。また、すでに分かっている内容が多いと感じた場合は、1度読むだけで十分です。

古文文法 まず覚えるべき、たった5つのポイント

① 単語に分けることと主な品詞の理解

② 連体形、連用形の役割

③ 下二段型、四段型の活用表

④ サカナ変・ラ変の活用表

⑤ 形容詞の活用表

古文文法の基礎は、上記の5ポイントしかありません。

絶対に必要なことから、古文マニアのための知識まで、ごちゃまぜに暗記することで挫折するケースが大半。英語の勉強法のように、優先度が示されていません。例えば、下一段動詞と下二段動詞の入試出現率は天と地ほどの差がありますが、高校カリキュラムでは全く平等に暗記させることになっています。

これは高校の先生の問題というよりは、文科省のカリキュラムの問題といえます。高校の先生は法律上、カリキュラムを逸脱した教え方はできません。ただし、定期試験では重要でない部分も問われます。推薦入試を考えている場合には、普段は要領を押さえ読解を重視した勉強をし、定期試験直前に細かい知識をつけたしておくのがおすすめです。

古文文法の基礎【1】単語に分けることと主な品詞の理解

古文の文を単語に分けることは、古文文法の要(かなめ)である、助動詞を理解する上で必須です。

(例題)単語に分けなさい

人なくて、つれづれなれば、夕暮のいたう霞みたるに紛れて……

 

 

(正解)人 なく て、つれづれなれ ば、夕暮 の いたう 霞み たる に 紛れ て……

例えば、「つれづれなれば」を上手く分けられなかった場合、「つれづれなり」「ば」を辞書で調べて、形容動詞や接続助詞というものがあるのだと、だんだん慣れていけば十分です。

※なお「つれづれなれ」は辞書に出てきません。その場合、何かの活用形(変身した形)ではないかと予想をたてて、動詞・助動詞・形容詞・形容動詞の活用表(辞書や教科書の表紙、裏表紙の裏側に記載)を探し、終止形で調べます。

品詞分解の練習は、高校の教科書の文章で行い、古文の先生に採点してもらう勉強法がおすすめです。自宅の場合は、百人一首をインターネットで調べ、品詞分解し「百人一首 品詞分解」で検索し正解を調べます。

覚えておきたい品詞

古文の品詞は、動詞・助動詞・名詞・形容(動)詞・副詞の順に重要です。感動詞などは読解や入試上、重要でないのでカットします。単語に分ける練習をしながら、慣れていけば十分です。

・人 … 名詞(ものの名前)

・なく=なし … 形容詞(ものを説明する役割。言い切りが、「し」で終わります)

・つれづれなれ=つれづれなり … 形容動詞(ものを説明する役割。言い切りが、主に「なり」で終わります。形容詞に混ぜるべきだという学者もおり、形容詞との差は考えなくてもよいです)

・夕暮 … 名詞

・いたう … 副詞(様々な語句を説明する役割。副詞は動詞を説明すると覚えている方は、「様々な語句を説明する役割」と覚え直しましょう。副詞は、形容詞・形容動詞と異なり、変身しません。正確には、活用しない、と言います)

・霞み=霞む … 動詞(動きを示す役割。言い切りが、主にウ段になります)

・たる … 助動詞

・紛れ=紛る … 動詞

古文文法の基礎【2】連体形、連用形の役割

未然、連用、終止、連体、已然、命令形は中3で習うため、高校では基本的には説明しません。しかし、高校入試は5教科もあり古文文法は最後に詰め込むケースが大半で、よく分からないまま、つまづきポイントになっている生徒がいます。

まず、終止形は、「。」の前に来るということは知っている人が多いため、確認程度に留めます。ただし、古文では「と、とて」の前に来るケースもあります(これは重要)。

(例)今はただ 思ひ絶えなむ ばかりを 人づてならで 言ふよしもがな

「む」は助動詞の終止形です。

連体形、連用形の役割

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
形容動詞(語尾) なら なり・に なり なる なれ なれ

体形は、活用(変身)しない言の前に置きます。

(現代語)きれいな人 … 連体形

(古語)きよげなる人 … 連体形

用形は、活(変身)する用言の前に来ます。

(現代語)きれいに咲く … 連用形

(古語)きよげに咲く … 連用形

※未然形、已然形の役割は特に意識する必要はありませんが、気になれば次のように押さえます。

・未然形 = 打消、未来志向 (例)きよげなら
・已然形 = 過去志向 (例)花のきよげなれば(桜が美しいので)

古文文法の基礎【3】下二段型、四段型の活用表

動詞の活用表については、読解・入試上重要でない、下一段や上一段活用などを同時に覚えて挫折するケースが大半です。変格活用以外は次の二つだけに絞るのが、効率の良い勉強法です。

下二段型、四段型の活用表

① 下二段型(あいうえお の中心「う」から下2つを使う)

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
下二段型 うる うれ えよ

② 四段型(あいうえお の四段を使う)

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
四段型

※直後に「ず」をつけてエ段音になれば下二段型、ア段音になれば四段型動詞です。

答ふ … 下二段型動詞 書く … 四段型動詞

古文文法の基礎【4】サカナ変・ラ変の活用表

サ変などの、変格活用は、英語でもcome、goなどの不規則変化動詞が会話や文章に頻出するように極めて重要です。

サ・カ・ナ変は下二段の変形と考えると覚えやすいです(文法学上は多少異なります)。変形する場所は、もっぱら未然・連用です。

サ・カ・ナ変の活用表

① サ変 … まず下二段(せ・・す・する・すれ・せよ)にあてはめて、未然・連用に注意し変形。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
サ変 する すれ せよ

② カ変 … まず下二段(・く・くる・くれ・けよ)にあてはめて、未然・連用に注意し変形。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
カ変 くる くれ こ・こよ

③ ナ変 … まず下二段(ね・ねぬ・ぬる・ぬれ・ねよ)にあてはめて、未然・連用に注意し変形。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
ナ変 ぬる ぬれ

※サ・カ・ナ変は忘れそうになったら、まず下二段に当てはめるのがコツです。

(サ変)せ・せ・す・する・すれ・せよ

このままでは「下二段」ですから、未然・連用に注意して、変形します。

(サ変)せ・・す・する・すれ・せよ

カ変、ナ変はいじる箇所が3か所ずつとなります。

※サ変動詞は「す」、カ変は「来」が基本です。サ変は他にもありますが後回し、ナ変は(死ぬ、往ぬですが)全て後回しで構いません。

④ ラ変 … 力技でも覚えられますが、四段を、終止形だけ変形した形です。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
ラ変

※終止形が「ウ段」でないのは、動詞の中ではラ変だけというこは、覚えておくとのちのち便利になります。

頭が悪い受験生の勉強法

「頭が悪い」という用語を使ったのは、この項目が非常に重要で、ぜひ注目してほしいからです。上のように、先々の助動詞学習まで考慮して、もっとも効率の良いルートを示した1週間後、生徒と話してみると、以下のパターンに分かれます。

生徒A 下二段は?「え・え・う・うる・うれ・えよ!」 じゃあ下一段は「け・け・け…??えっと何でしたっけ?見れば思い出すかも笑」

生徒B 下二段は?「あ・い、……じゃなくて? ちょっと見れば分かかるのに!」下一段は?「け・ける・け…??見れば分かかるのに! 面倒なので、覚えなくて良いと言われたものも、いまから全部覚えます!どうせ後から覚えるんだし」

生徒C 下二段は?「先生、動詞の活用表でしたら、高校で全部完全に覚えてしまったので、もっと難しいものを聞いてください!」

生徒Aは、重要なことは一瞬ですらすらと答えられるようにし、ほかは、後から付け足し少し軽めに仕上げよう、というタイプです。高校で成績が伸びるのは、この勉強法です。なぜなら、一度に暗記できる量だった高校受験とは状況が変わり、固い基礎を踏まえた応用力が問われるからです。

生徒Bは、教えたことをあまり重視せず、自己流にアレンジし、しかも軽めに仕上げてしまうタイプです。家やビルを建てるように、知識を構築することを苦手とします。勉強法を改善しないと、易しい記号問題しか解けなくなります。

生徒Cは、問題ありません。記憶力、自主性、勉強時間などに優れており、基本段階では助けを必要としない生徒です。

古文文法の基礎【5】形容詞の活用表

形容詞ク活用、形容動詞シク活用、形容動詞ナリ活用、形容動詞タリ活用。すべてを平等に覚える必要はありません。タリ活用の形容動詞は、読解・入試ともに、絡むのことはレアです。

形容詞の活用表

覚えるべきものは、形容詞のク活用の、本活用のみです。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
形容詞 けれ

長から・ず のように、助動詞の上に来る場合の「補助活用」は、実質ラ変型です(終止、已然形はなし)。古文文法の基礎【4】の知識の応用で問題ありません。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
形容詞 く/から く/かり き/かる けれ かれ

形容動詞は、良く見れば「【ラ変】+に」に過ぎません。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
形容動詞 なら なり/ なり なる なれ なれ

うつくしから・ず のようなシク活用は、「し」をク活用に足すだけでOKです。

(例題)下線部の活用形(未然、連用計など)を答えなさい。

① 白くなりぬ

② うつくしき

③ 白からむもの

①「く・く・し・き・けれ・◯」から、未然か連用。古文文法の基礎【2】連体形、連用形の役割の知識から、用言(動詞など)の前にあるため連用形。

②「く・く・し・き・けれ・◯」から、連体形。細かく言えばシク活用。

③ 形容詞の後に助動詞が来る、補助活用の問題。「ら・り・り・る・れ・れ」と習ったから、未然形。

【まとめ】古文文法 まず覚えるべき、たった5つのポイント

古文文法の基礎【1】単語に分けることと主な品詞の理解

(例題)単語に分けなさい

人なくて、つれづれなれば、夕暮のいたう霞みたるに紛れて……

(正解)人(名詞)なく(形容詞)て、つれづれなれ(形容動詞)ば、夕暮(名詞)の いたう(副詞)霞み(動詞)たる(助動詞)に 紛れ(動詞)て……

 

古文文法の基礎【2】連体形、連用形の役割

体形は、活用(変身)しない言の前に置きます。

(古語)きよげなる人 … 連体形

用形は、活(変身)する用言の前に来ます。

(古語)きよげに咲く … 連用形

 

古文文法の基礎【3】下二段型、四段型の活用表

下二段型、四段型の活用表

① 下二段型(あいうえお の中心「う」から下2つを使う)

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
下二段型 うる うれ えよ

② 四段型(あいうえお の四段を使う)

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
四段型

 

古文文法の基礎【4】サカナ変・ラ変の活用表

サ・カ・ナ変の活用表

① サ変 … まず下二段(せ・・す・する・すれ・せよ)にあてはめて、未然・連用に注意し変形。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
サ変 する すれ せよ

② カ変 … まず下二段(・く・くる・くれ・けよ)にあてはめて、未然・連用に注意し変形。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
カ変 くる くれ こ・こよ

③ ナ変 … まず下二段(ね・ねぬ・ぬる・ぬれ・ねよ)にあてはめて、未然・連用に注意し変形。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
ナ変 ぬる ぬれ

 

④ ラ変 … 力技でも覚えられますが、四段を、終止形だけ変形した形です。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
ラ変

 

古文文法の基礎【5】形容詞の活用表

形容詞の活用表

覚えるべきものは、形容詞のク活用の、本活用のみです。

活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
形容詞 けれ

・形容詞の補助活用はラ変

・形容詞のシク活用は、「し」を加えるだけ

・形容動詞は「ラ変+に」

練習問題

まつとし聞かば今帰り

「来」の読みを答えなさい。なお助動詞「む」は未然形接続。

 

(正解)来はカ変 → サカナ変は下二段の変形 け・け・く・くる・くれ・けよ → こ・き・く・くる・くれ・こ(よ) → 未然形は「こ」

古文文法の基礎を暗記したあなたはこうなる

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文法問題の山場である、助動詞が分かりやすくなる。

助動詞をクリアすると、読解もスムーズに。

だんだん古文が分かるようになり、苦痛から脱することができる。

古文文法の基礎を暗記したあなたが次に押さえると良いこと

古文文法の標準(頻出度1~20位)、特に助動詞の知識

↓この記事です

[助動詞中心]古文文法 頻出ベスト40(前)

↓重要度ベスト40【前半・標準編】の、助動詞部分をやり分かりやすく。

古文助動詞の覚え方~意味・接続を歌で即日暗記~

この勉強法では、高校カリキュラムの2割、予備校の5割程度の時間で、古文が得意になります。古文は入試でしか使わないと言っている人がいますが、どうでしょうか?あなたが会社のトップに近づいたり、独立したりした際に、皆が読むビジネス書では差がつきません。トップクラスの人は、必ず、現代思想、英文、古文、漢文にヒントを得ています。

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