騙されないで!浪人成功の本当のコツ

      2018/03/01

浪人の成功には、実はいくつものパターンがあり、個人差が大きいです。体験談は1人の成功体験に過ぎません。多くの人の成功経験をまとめた、専門的な記事が望まれています。この記事では、自身も浪人し、国立大にも合格のうえ早大へ進み、予備校で数千人の高校生をまとめてきた担当者が、裏の裏まで明かします。

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浪人成功のコツの嘘?

インターネットには、多くの浪人成功のコツがあふれています。しかしそれらは、1人の人が自分の成功体験を語っているにすぎません。あなたに合った体験談でなければ、意味がありません!

特に注意したいのが、大学生の体験談です。ご自身の成功例を、絶対の法則としてお話されるケースが多く、あとから合わなかったと気づくと大変なことになります。予備校や高校のベテランの先生は、いろいろな性格や考え方があることを知っています。ぜひ、専門性や経験値の高い方の意見を聞き、来年、2度と失敗することがないようにしてください。

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受験ネットから進呈

浪人成功例1 苦手科目から300時間、逃げなかった

浪人の成功のカギは、苦手科目の克服と言われます。しかし、実際に何をすればよいのでしょうか? 10年間予備校の講師を経験した経験から言えば、苦手克服は、まず300時間の勉強とです!

一般に苦手分野を払拭(ふっしょく)するための時間は、1000時間と言われています。例えば、英語が苦手な会社員が海外へ赴任することになり、英語の勉強を始める場合、まず1000時間、どんなにつまらなくても勉強を止めないことだと指導されます。

受験勉強の場合は、ビジネスに比べ多少範囲が狭く、予備校での指導経験からまず300時間が適切です。例えば、数学が苦手ならまず300時間、数学の勉強を一気に進めることがカギになります。多くの方が、苦手科目は、義務感から数日おきに、短時間だけ触れて終わってしまいます。筆者も予備校時代、数学の勉強は、予備校の授業があった日がメイン。分かりやすそうな数学の問題集も1冊買いましたが、部分的に進めるだけでした。

短い勉強時間では、その科目に頭が少し慣れてきても、日が開くことでゼロに戻ってしまうのです。最初は毎日欠かさずたっぷりと苦手科目に取り組み、300時間になるまで1日も休まないこと。これが、浪人生の苦手克服のコツです。特に3月~4月上旬は、多くの新浪人生が休みますので、差をつけるチャンスです。

浪人生の苦手教科克服のための勉強内容の目安

英語 … 英語は、完全積み上げ式の科目です。5文型、動詞の用法と単語量に初期攻略のカギがあります。

数学 … 公式を覚えて考えて解くという、高校受験型の勉強法を捨てることが第一歩です。教科書レベルの基本例題や、A問題(基礎問題)の解法を徹底研究し、白紙にすらすら再現できるようにする勉強法がおすすめです。東大に合格し、大学院の数学科に進んだ学生も、受験数学は、考える勉強ではなく、覚える勉強であることを強調しています。

国語 … 古文は、単語→文法→読解と言われますが、これは英語の勉強法を誤って当てはめたものです。古文が苦手なら、助動詞と古文常識から入るべきです。これだけで、まもなく長文は読めてきます。古文単語は、古今同義語が多いため、あと回しで構いません。これは、約10年間予備校で古文を教えたうえでの結論です。

理科 … 物理、化学は、少しでもつまずいたら、即座に講師に質問することが最大のコツです。わからないところをごまかすことが、苦手を作ります。計算問題は数学と同じ、白紙再現の勉強法がコツ。化学の知識分野や生物は、まとめノート作成がコツです。

地歴公民 … 日本史、世界史は、1世紀ごとに重要事項を管理する、通史学習が最大のコツです。まず幹を作り、そのあと枝葉をつけてゆく勉強法で成績は急上昇します。

※いずれも、5年以上の経験がある予備校講師、高校の先生などに相談することがポイントです。

浪人成功例2 友人関係の成功

人はもっとも身近な5人の平均値に人間像が近づく、と言われています。小学生なら親の影響を受けやすいですが、高校生や浪人生は友人の影響が大きいです。高校によって大学合格実績が異なるのは、入学時の学力が原因だと思っている方が多いですが、実はかなりの部分が、友人のタイプと関連があるのです。

浪人生の場合、友人関係を求めずに孤独に学ぶ人と、友人関係を求める人がいます。1人の時間が苦にならない、むしろ気遣いをしないので楽だと思う方は、1人で勉強を進めても問題がありません。できれば、1人か2人くらいの友人は、いたほうが良いですが、1年間だけのことです。予備校は、友人が作りにくい(単科生や自宅浪人はもっと困難)雰囲気もあるため、孤独な受験でも問題はありません。ただし、孤独が苦手な傾向がある女子や、勉強嫌いで勉強へのモチベーションがかなり低い方は、友人がいたほうが望ましいです。

重要なポイントは、友人の雰囲気です。学力が高い友人を持ったほうが良いというのは、一理あります。勉強法や生活習慣、集中力、勉強量など、参考になることが多いからです。しかし、学力が低めでも、目標があり比較的真面目なタイプ友人なら、非常に頼りになります。単刀直入に言えば、学力が低くかつ不真面目なタイプの友人ばかりと一緒にいると、人はもっとも身近な5人の平均値に人間像が近づくという法則から、学力は伸び悩み、浪人に失敗する傾向があります。

※学力が低く不真面目な友人から学ぶことも、長い人生の中には多くありますが、浪人中はデメリットが大きいと考えます。

要注意! 大学生と遊ぶのはできるだけ避ける

浪人中に、一足先に大学へ進んだ高校の同級生から、誘いを受けることがあります。そのとき、1時間の予定がついもう1時間、夜遅くまでと延長してしまうことがあります。大学生と遊ぶ場合には1時間もあれば終わる食事だけにして、カラオケ、ゲームセンターなどの時間が延びがちな遊びは、断るのがコツです。ただし、あまり気づかいが上手でない友人と会う場合は、会話の少ないカラオケも良いかもしれません。

  • 気づかい上手な友達と会う:食事がおすすめ
  • 気づかい下手な友達と会う:カラオケ等に行き、1時間で先に抜ける約束をする。

大学生と遊ぶことの欠点は、華やかな大学生活の様子が伝わってきてしまうことです。逆に、大学の良くない点が伝わってきて、幻滅してしまうこともあります。

浪人成功例3 英語が伸びて志望校に届いた!

受験においてもっともカギになる教科は、英語です。文型は特にそう言えますが、理系でも理科の次に英語はカギになります。英語は、努力と正比例して点数が出やすい科目のため、1度力をつければ、毎回コンスタントに差をつけられます。基礎が固まっていない受験生は、100%停滞するため、ラッキーパンチによる下克上がほぼなく、1度ライバルを突き放せば、リードを保てる教科です。

  • 国語 … 平均点付近に得点分布が集中しやすく、かなり得意でも大差をつけることは、困難です。力がついても文章との相性に影響を受けることがあります。古文は多少差がつきます。
  • 数学 … 得点差はつきやすいですが、かなり力をつけたとしても、出題される問題の難度や単元によって大きく点数が動き、やや不安定な科目です。
  • 理科 … 理系にとっては英語に近い性質があります。数学を重視しがちですが、大学受験成功者は理科で稼いでいます。
  • 地歴公民 … 暗記がメインのため、最終盤で力を持った現役生が一気に伸びてきます。英語ほど確実に、リードを保てる教科ではありません。

国語や数学は学問ですが、英語は学問ではありません。アメリカ人なら、ほぼ全員が英語を読み書きできるように、勉強量(努力)によって身につく、1つの道具です。誰が取り組んでも必ず点数になるという点は魅力ですが、一方で、唯一の真の積み重ね教科という特徴があります。

英語力が高い文系生は、ほかに苦手科目があっても、早慶や旧帝大に届く姿を何度も見てきました。また、自分は純粋な理系ではないと自覚していたある浪人生は、安定した英語力を生かし、センター試験で9割必要な国立大の薬学部に合格しています。

具体的に言えば、中3応用から高1の内容を完全に把握していない限り、浪人時代にいくら勉強をしても、英語の偏差値は伸びません。偏差値45からスタートして、毎日英語漬けとも言える量をこなした受験生が、偏差値45のまま受験を迎えることがあります。英語の勉強法の詳細は、次の記事に記しました。

浪人成功例4 早慶同志社、旧帝大に届く浪人生は2通り

日東駒専、成成独国武、MARCHは、ある程度地続きとなっており、努力を重ねれば志望校を上げることができます。関西方面は専門ではありませんが、京産桃山、近甲龍、関関立も同様だと思います。しかし、MARCHと早慶同志社(あるいは旧帝大)との間には、大きな壁があり、早慶同志社旧帝大に届くには、高い素質が必要です。

早慶同志社や旧帝大に届く浪人生は、2通りしかありません。

  1. 思考力、分析力、批判的精神に優れており、小中学校でも高い素質が発揮されてきた人。何らかの教科でトップクラスの経験があることが普通。
  2. 素質は中の上程度であっても、専門的な指導を受け、圧倒的な勉強量で素質そのものを改善しつつ、受験勉強を継続した人。圧倒的な根性が必要。

(1)に当たる方は、基本的には地域トップクラスの高校(偏差値65以上が目安)に在籍してます。ただし中学でサボったり、内申書の問題があったりで、2番手クラスの高校に在籍していることもあります(偏差値55以上が目安)。中高一貫校の場合、中学入試の偏差値65以上が目安です。なかには高校が合わず、通信制に在籍している場合もあります。

早慶同志社、旧帝大に届く方は、思考力、分析力、批判的精神に優れています。このレベルの方は、適切な勉強法を1日12時間、1年続けるということが、成功のカギになります。受験の半年前になれば、参考書や予備校の講義、あるいは評論文、英文の粗(あら)が指摘できる程度まで伸びていることが、文系の場合の成功の目安です。理系ならば、雑誌『大学への数学』に手を出す余力があることが多いです。

(1)に当てはまらない方は、相当努力されても、早慶同志社、旧帝大に届く可能性は低めになってきます。各レベルの入試問題には、簡単に言えば以下の特徴があります。

  • 日東駒専(京産桃山) … 教科書や参考書の内容をマスターしていけば合格に近づきます。
  • MARCH(近甲龍関関立) … 教科書や参考書の内容も多く問われますが、それを前提にした応用問題が多く混入されます。
  • 早慶同志社(旧帝大) … 教科書や参考書の応用レベルは当然正解できることが求められ、思考力を要する、パターン化できない問題に合否は左右されます。

早慶同志社、あるいは旧帝大の2次クラスでは、思考力を要するパターン化できない問題の比重が高まり、素早い情報処理の側面があるMARCH(近甲龍関関立)以下の入試問題とはまったく質が異なります。

しかし、素質は中程度であっても、専門的な指導を受け、圧倒的な勉強量で素質そのものを改善しつつ受験勉強を継続した人の中には、成功例があります。

  • 文系 … 入試にとどまらず社会、文化全般に関心を広げ、批判的精神に満ちた思考体験を積むことが飛躍のカギです。必ずしも新書を読む必要はありません。新聞、AERAなどを読み、批判的精神に満ちた思考体験を積むのがポイントです。この、批判的精神に満ちた思考体験は、予備校講師や、進学校の空気で鍛えられた友人から盗む必要があります。また、唯一、学問でない教科である英語は、努力だけが問われます。圧倒的な勉強量を積みます(アメリカ人なら全員が英語を話せるように、英語に素質は要りません)。英語に時間を費やすためには、歴史学習の高速化がカギです。その方法は、予備校直伝】日本史通史の覚え方・まとめ方と通史勉強法をご覧ください。
  • 理系 … 理科(物理、化学)、数学に関して、一方通行の授業や参考書学習を超えた専門的な個別性のある指導を受けることがカギになります。大学受験の科目の多くは、辞書、参考書、インターネット検索で答えを探すことができます。しかし理科(物理、化学)と数学は、つまずく頻度が高すぎ、本来一方通行の集団授業とは相性が悪い科目です。経験5年以上の専業講師から、週に1回程度は質問対応と勉強法指導を受けることが必要です。この点では、予約すれば講師に質問できる駿台予備学校が良いでしょう(詳細:おすすめ予備校ランキング 元講師が文系・理系別に予備校を徹底比較!)また、努力だけが問われる英語は圧倒的な勉強量を積みます(アメリカ人なら全員が英語を話せるように、英語に素質は要りません)。

首都圏の予備校選びや勉強法について、ご相談されたい場合、お問い合わせをご利用ください(高校名、志望大学、センター試験かマーク模試の点数、苦手教科をお書きください)。2~4月は、お問い合わせが多く、多少お待ちいただくことがあります。

浪人成功例5 3月から始動した

私立大学入試は、2月下旬に終了します。しかし予備校のスタートは、国立大後期の発表を待ち、さらに春期講習を挟んだ4月15日頃となります。多くの浪人生が4月15日頃に本格的なスタートを切ります。そのためほとんどの浪人生が3月と4月上旬の45日間を有効活用できていません。この間の勉強時間は、1日10時間として実に450時間。もし1教科に割けば楽に苦手を克服できる時間となります(1教科の苦手意識をなくすのに必要な時間は300時間程度が目安)。

浪人生は、部活動で勉強時間が取れなかった能力の高い現役生がスパートをかける秋以降に、伸び悩む傾向があります。12月下旬には、週1万人単位の現役生が追い越してゆくのです。それを防ぐには、1ミリでも多いリードを保ち、逃げ切ることです。私立希望者は3月、国立希望者も受験をしながら万一に備え3月から受験勉強を始めることが成功のために必須です。

3月の学習にはスタディサプリがおすすめです。もちろん予備校が始まっても、有効に利用できます。リクルートは、スタディサプリを立ち上げるさいに、予備校界の英語の大御所、関先生に声をかけました。関先生の答えは、私が指名する各教科のトップ講師を引き抜けるなら参加しても良い、でした。結果的に、格安で全国の予備校のトップ講師の授業を、スマホやPCで受けられるシステムが完成しています。

公式サイト:【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服(1万本の授業が格安で受講できる仕組み。無料体験が可能です)

浪人成功例6 授業をきっかけやペースメーカーに位置づけた

高校受験塾や中学受験塾の在籍経験がある方は、受験に慣れている反面、予備校や塾の使い方を誤る可能性があります。

  • 中学・高校受験塾 … 塾の授業と教材(宿題)に十分な量があり、授業をよく聞き、塾側の指示に従うことで合格が可能。
  • 大学受験予備校 … 授業はきっかけ作りやペースメーカーに過ぎない。90分の授業なら、90分以上の予習・復習がなければ実力はついていかない。また、授業を含めても良いが、1日12時間程度の自習は当たり前。

大学受験教科は範囲が相当広く、また自ら考えて解いてマスターしてゆくべき深みがあります。そのため授業に参加して満足するのではなく、自習が大きなカギになります。

  • 中学・高校受験塾 … 授業がメインで自習室が補強材料。
  • 大学受験予備校 … 自習室がメインで授業が補強材料。

浪人成功例7 朝型を守り通せた

高校生は、自然に朝型を保つことができますが、浪人生は、1日の生活が自己管理になります。

人の体内時計(時計遺伝子)は25時間サイクルと言われ、強く意識しなければ、1時間ずつ眠る時刻が遅くなっていってしまいます。コツは以下の通りです。

  • 夜は22時までに勉強を切り上げ、23時に布団に入る。
  • 朝は6時か7時に起き、太陽光を浴び朝食をとる。
  • 朝9時までに行くべきところ(予備校の授業、図書館、自習室等)を作る。友人と約束するのも有効。

正しいリズムで生活すると、太陽が出ている時間にもっとも頭が働くようになり、最大の成果を出すことができます。夜になると調子が上がる生活では、ピークの時間帯が朝型の半分程度になります。実社会でも、一流企業で成果を上げるトップビジネスマンの大半は朝型です。

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