企業評価の高い大学ランキング全国版|MARCH・日東駒専の印象は? 今後伸びる大学は?

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企業評価の高い大学ランキングです。このページでは、扶桑社が、4000人の企業幹部対象に行った「使える大学・使えない大学 裏ランキング」をメインに、現在の印象や将来性を紹介します。

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フジテレビ ニュース出演時(加藤)

運営 受験ネット(代表 加藤)
受験ネットは、関東一円で①高校への講師派遣、②通信指導、③個別塾事業を展開しています。代表加藤は、早大卒、予備校講師を経て国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20022587登録証)。高校内講演に年80回(出講例①出講例②出講例③)。事業・代表プロフィール詳細
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結論 企業評価の高い大学ランキング 明治大の健闘が目立つ

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時間のない方のために、まず、企業評価の高い大学ランキングの結論をお伝えします。調査対象は、企業の幹部やベテラン社員4118人です(扶桑社SPA!2016年3月15日号掲載)。

企業幹部の総合評価が高いのは、慶応義塾、早稲田、東大、京大、明治大学の順です。全国の国立大を抑えた、明治大学の健闘が目立ちます。

協調性の評価が高いのは、早稲田、明治、青山学院大学の順です。人数が多く活気のあるキャンパスが生きています。逆に、協調性の評価が低いのは、東大、慶応義塾、法政大学の順です。

関西では、京大、同志社、関西、関西学院大学の順に、企業評価が高くなっています。京大が、私立大を抑えたのがポイントです。

気になる「大学名と人材評価の関係」は?

4118人のうち、48.1%が関係が多少は関係がある、14.1%が関係が大いにあると答えています。

企業が選ぶ「出世しやすい大学(使える人材が多い大学)」ランキング

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各社幹部やベテラン社員が注目する、出世頭(同期で一番出世している社員)の出身大学ランキングは以下のようになっています。明治大、青山学院大の健闘が目立ちます。

1位 慶應義塾大学
2位 早稲田大学
3位 東京大学
4位 京都大学
5位 明治大学
6位 大阪大学
7位 同志社大学
8位 九州大学
9位 東京工業大学
10位 青山学院大学
11位 名古屋大学
12位 関西大学
12位 日本大学
14位 北海道大学
15位 東北大学
16位 関西学院大学
16位 神戸大学
16位 中央大学
19位 近畿大学
19位 立命館大学

出世頭の出身大学ランキングは、早慶対決となり、153票対133票で、慶應義塾大学が上回りました。近年の、慶応優位の傾向が表れています。

3位 東京大学(119票)、4位 京都大学(65票)に続き、5位に明治大学(28票)が食い込みました。明治大学は、都心部に活気のあるキャンパスを持ち、MARCHのなかでは、地頭(知識を得る力、応用力、対応力)とコミュニケーション力のバランスが良い学生が多い印象です。2021年度入試の平均偏差値は73.3で、立教(72.1)、青山学院(71.1)を抑えています。

明大と並ぶ人気を誇る立教大学は、明治大の約3分の2の学生数を持ち、決して不利ではありませんが圏外に。MARCHでは青山学院大と並び、女子率が約5割に達し、出世という観点ではやや不利となります。2021年度入試では、入試制度の単純化が効果を出し、本格的な少子化のなか、志願者を7%も増やして話題になりました。

【関西のデータ】関西の出世しやすい大学の評価は、同志社大学(20票)、関西大学(12票)、関西学院大学(8票)の序列です。票数が少なく、データとしての信憑性は落ちるものの、ほかのランキングを見ても、この序列に間違いはないようです。

企業が選ぶ「出世が遅れる大学(使えない人材が多い大学)」ランキング

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出世が遅れがちな大学の1位には、日本大学が選ばれました。

1位 日本大学(学生数1位)
2位 東京大学
3位 早稲田大学(学生数2位)
4位 東海大学(学生数8位)
5位 慶應義塾大学(学生数7位)
6位 明治大学(学生数6位)
7位 近畿大学(学生数3位)
7位 青山学院大学
7位 東洋大学(学生数5位)
10位 関西学院大学
11位 大阪大学
12位 法政大学(学生数10位)
12位 中京大学
14位 大阪経済大学
14位 帝京大学
14位 駒澤大学
17位 名城大学
17位 国士舘大学
19位 九州工業大学
19位 京都大学
19位 立命館大学(学生数4位)
19位 専修大学
19位 大東文化大学

出世が遅れがちな大学では、日大(1位)、東洋大(7位)、駒沢大(14位)、専修大(19位)、いわゆる日東駒専がそろいました。日東駒専の学生は、性格面(穏やか、素直)が良い人が多いですが、地頭(知識を得る力、応用力、対応力)の面では、やや物足りない印象を受けることがあります。就活では、資格の取得で、地頭をPRすることがおすすめです。

学生数が多い大学は、良くも悪くも目立つことがあります。学生数トップ10螢雪時代『大学の真の実力 情報公開BOOK』などによる)の大学は、9大学がランクイン。このランキングは、1位の票数が53票に過ぎず、票が割れましたので、余り重く受け止めなくても良いでしょう。ただし、東大、青山学院大、関西学院大学は、学生数が11位以下にも関わらず、トップテン入りしましたので、課題がありそうです。

青山学院大 公式

出世が遅いと判定された青山学院大は、上の入学動機を見ると、知名度・イメージ・立地が多くを占め、目的意識があいまいな傾向です。やや派手な学生生活ともあいまって、入学後の伸びが物足らない可能性があります。青山学院大は、2021年度入試では、入試制度の複雑化があり、志願者を30%も減らしました(逆に言えば狙い目)。また、航空・ホテル・旅行に強い大学のため、感染拡大の影響は受けています。

関東の大東亜帝国からは、東海大学(4位)、帝京大学(14位)、国士舘大学(17位)、大東文化大学(19位)の4大学が挙がりました。理由はズバリ、地頭(知識を得る力、応用力、対応力)不足と、年齢が上の人とのコミュニケーションを避ける傾向です。大東亜帝国で就活に成功したいなら、地頭強化とPRのための資格取得、そして年齢が上の人との交流がカギです。人事部の方も、そこを見て採用すると良いでしょう。

総じて、MARCHの学生は、年齢が上の人とのコミュニケーションを好む傾向があります。日東駒専生は半々。大東亜帝国の学生は、同世代や近い年齢に限定される傾向があります。

関関同立の評価は?

【関西のデータ】関西では、企業内で、同志社、関西、関西学院の序列が定着しているようです。「出世が遅れる」において、関西学院大学がトップテン入りしました。逆に、学生数9位で良くも悪くも目立つはずの関西大が、ランキングに登場しなかったのも特徴的です。

同志社は、京大、阪大、神戸大の受け皿となり、偏差値の高さが特徴。地頭(知識を得る力、応用力、対応力)の優位が光ります。逆に、関関同立で偏差値が最も低い関西大の企業評価は高め。関関同立にW合格した生徒は、大半が関西大以外を選びますが、企業評価では逆転が見られます。

筆者は、関西の情報に詳しくないため、その背景をご存じの方は、コメント欄で教えて頂けると幸いです。なお、2020年の9月現在、93%もの科目で対面講義を実現しています。

企業が選ぶ・協調性が高い大学ランキング

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企業で評価されるには、協調性の高さ(ムードメーカー的な素養)が不可欠です。

1位 早稲田大学
2位 明治大学
3位 日本大学
4位 慶應義塾大学
5位 同志社大学
6位 関西大学
7位 青山学院大学
8位 近畿大学
8位 東海大学
10位 京都大学
10位 法政大学
12位 関西学院大学
13位 愛知大学
13位 九州大学
13位 大阪大学
13位 立命館大学
17位 神戸大学
17位 北海学園大学
19位 亜細亜大学
19位 専修大学
19位 帝京大学
19位 東京大学
19位 龍谷大学

ムードメーカーが多い大学ランキングは、明治大が早慶を逆転する大チャンスでしたが、45対66票で惜しくも2位! しかし、ムードメーカーが実際に多いのは、やはりMARCH生です。明るくこだわりの少ない学生が多く、地頭(知識を得る力、応用力、対応力)もあるため、上の世代とのコミュニケーションも苦にしません。

明治大学(2位)、青山学院大学(7位)、法政大学(10位)が、予想通りランクインしています。出世が早い、出世が遅いでは11位以下だった法政大が、協調性ではトップテン入り。明治・青学のコミュ力2強に迫る評価です。法政は、感染拡大のなかでも工夫をし、2021年の春の時点で、対面型または一部対面型の授業が7割に達していますので、今後も期待ができそうです。(なお、早稲田大も、緊急事態宣言下でも対面7割をめざし、注目されています)

MARCHのなかでは、資格取得をめざす、真面目な学生が多い中央大は、立教と並びランク外でした。しかし、中央大の就活対策は熱心で、2021年は、オンライン形式の就活セミナーを2週間に1度も開催しています。大学生の就活は自主性も重んじられ、個人差が出やすいですが、その点では信頼が置けます。

日本大学が3位に食い込みました。学生数1位の効果では?と言われそうですが、学生数5位の東洋大は圏外。日大は、日東駒専のなかでは偏差値が高めで、上の世代とのコミュニケーションも苦にしない可能性があることと、東洋の大人しめの学風が影響しているかも知れません。高校生目線で言えば、逆におとなしい性格なら、東洋大が合う可能性はあります。

【関西のデータ】関西では、出世しそうな大学同様、同志社大学、関西大学、関西学院大学の順番にランクイン。この3大学のバランスは、不変のようです。立命館大学は、どのランキングでも、目立ったポジションを得ていない傾向があります。ムードメーカーでは、近畿大学、立命館大学、龍谷大学も健闘しています。

企業が選ぶ・協調性ゼロの学生が多い大学ランキング

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ムードメーカーとは逆に、協調性ゼロの学生が多い大学ランキングです。

1位 東京大学
2位 早稲田大学
3位 慶應義塾大学
4位 大阪大学
5位 京都大学
6位 明治大学
7位 法政大学
7位 日本大学
9位 中央大学
10位 立教大学
10位 名古屋大学
10位 青山学院大学
13位 一橋大学
14位 同志社大学
14位 東洋大学
14位 近畿大学
17位 立命館大学
17位 北海道大学
17位 東海大学
20位 龍谷大学
20位 上智大学
20位 関西大学
20位 関西学院大学

協調性ゼロの学生が多い大学ランキングには、東工大、東京理科大など、理系大学が挙がることも多いのですが、東京大学(59票)、早稲田大学(28票)、慶応義塾大学(23票)の高偏差値の大学が、ワンツ-スリーフィニッシュでした。

自己主張が強く、プライドが高いという点がよく指摘されますが、人を選ぶ傾向もマイナスに作用しています。能力の高い上司にしか心を開かないため、選ばれなかった上司の目には、決して良い人物には写りません。

4位以下は、MARCHが続きますが、出世しそう、ムードメーカーでは目立たなかった、中央大学立教大学がトップテン入り。中央大学は、資格を取る真面目な学生が多いイメージですので、協調性の面では仕方ないのですが、立教大が、思わぬ苦戦を強いられています。一橋大学は、このランキングのみ登場の不名誉な結果となってしまいました。

【関西のデータ】関西では、出世しそう、ムードメーカー同様、同志社、関西大学と関西学院大学の順。良くも悪くも、同志社が目立つという結果のようです。同志社は、期待が大きい分、評価が分かれます。

これから伸びる、将来性が高い大学は?

これから伸びる大学、将来性が高い大学とは、入学時の偏差値に対し、今後5~10年で評価が高まりそうな大学を指すこととします。

理系大学
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偏差値が62を下回るのに、大手企業への就職率が、国公立で20%、私立で10%を超える大学は、お買い得で、将来性が高いと言えます。

理系の大学は、データが出そろいやすいため、将来性を予測することは、決して難しくありません。まず、偏差値62以下にも関わらず、大手企業(大手400社)への就職率が高い大学は、以下の通りです。

  1. 東京都立大
  2. 名古屋工業大
  3. 大阪市立大
  4. 電気通信大 … 都内の国公立ですが、受験生に知名度がまだ低く、将来性があります。
  5. 京都工芸繊維大 … 村田製作所、三菱電機、ダイキン工業などに実績。
  6. 九州工業大
  7. 豊橋技術科学大学
  8. 長岡技術科学大 … 新潟の不便な場所ですが、スズキ、三菱電機、JR東日本などに実績。

また、上の各大学(すべて国公立大)には少し及ばないものの、偏差値62以下、かつ入試負担が少ない私立としては、大手企業(大手400社)への就職率が高い大学は、以下の通りです。

  1. 東京電機大 … 理科大、芝浦工、東京都市大の難関3大に隠れますが、19%が大手400社へ。
  2. 千葉工業大 … 偏差値は控え目ですが、富士ソフト、リクルートグループなどに実績。
  3. 金沢工業大 … 面倒見がよく、毎年評価を上げています。
  4. 大阪工業大

同様に、偏差値62以下にも関わらず、理系生の大学院進学率が6割(旧帝大と同レベル)を超える大学は、以下の通りです。

  1. 名古屋工業大
  2. 大阪市立大
  3. 電気通信大
  4. 京都工芸繊維大
  5. 豊橋技術科学大学
  6. 群馬大
  7. 長岡技術科学大学
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学科で見ると、機械・工学科、電気・電子学科、情報学科が、お買い得と言えます。

また、理系は、同じ大学(同じような偏差値の大学)でも、学科によって就職状況が異なります。おおむね、理学部より工学部が有利ですが、就活で9社未満のエントリーで済んだ学生が多い順に並べてみます。

  • 機械・工学科 79.1%
  • 電気・電子学科 76.9%
  • 情報学科 68.7%
  • 数学・物理学科 59.3%
  • 建築・土木学科 57.1%
  • 化学科 45.5%
  • 生物・農学科 23.4%

理系大学のデータは、『週刊ダイヤモンド』2021年7月10日号によります。

文系大学
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文系で、これから伸びる大学を挙げるのは、少し工夫が要ります。

過去、急激に評価を上げた大学に、上智大学が挙げられます。世代によっては、入るときに易しかったのに、出て10年経ったら早慶と並んでいた、という人もいます。上智が伸びた理由は、①大学進学率が伸びた女子に選ばれた、②国際化ブームのなか数少ない国際系の大学であった、③偏差値の計算上有利な少人数ずつの募集だった、などが挙げられています。

しかし、今後、大学進学率のこれ以上の上昇や、(細分化募集の浸透で)偏差値計算で有利になる大学の出現は見込めません。そのため、何かのブームに合致することが必要です。ただ、今後あり得るブームは、人工知能・機械学習、持続可能なエネルギー源、食糧生産、医学・薬学、健康など、理系が多いと見込まれます。文系では、観光(海外からのインバウンド)、アジア・アフリカ圏、広い領域やメディアをミックスした地域開発は、期待が持てる領域です。

  • 観光(海外からのインバウンド)に関連する学部 … 政府の根幹政策であり、ワクチンが世界的に浸透したあとに改めて期待が持てる。
  • アジア・アフリカ圏に関連する学部 … (参考)2025年のアフリカ経済
  • 広い領域やメディアをミックスした地域開発
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学部以外では、「ほかの大学にはない分かりやすい要素」もポイントとなります。

上智大が伸びたのは、「ほかの大学にはない分かりやすい要素」(かつては珍しかった国際系の大学)があったこともポイントです。2021年度入試で伸びたのは「難関大にも関わらず入試がシンプル」になった立教大、近年伸びているのは「近大マグロやパウダールームつきの女子トイレが話題」になった近畿大。いずれも、ほかの大学にはない分かりやすい要素がポイントとなっています。

その意味では、今後は「文系理系の枠を撤廃し自由に勉強ができる」桜美林大学、「お酒、醸造というわかりやすい学部を持っている」東京農業大、「中国の難関大・上海交通大の卒業資格も取れる」昭和女子大は、注目されます。

昭和女子大に限らず、留学は、感染拡大の影響で目をつける高校生が激減しているため、希少価値がでてきそうです。例えば、昭和女子大に2022年に入学した場合、留学先へ行くのは、3年次の2024年の後半からです。この頃には、感染拡大の影響は収まっている可能性も高く、就活で決定的な差がつく可能性があります。

MARCHにW合格 みんなが選ぶのはどっち?

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MARCHにW合格した場合、受験生が選ぶのはどちらの大学なのでしょう?『週刊ダイヤモンド』2021年7月10日号によります。

明治大学は、ほぼ無敗

明治大学は、ほかのMARCHとW合格したさい、ほかに51%以上流れた学部はごくわずかです。予想通り、中央大の看板・法学部には敗れましたが、惜敗程度(43:57)。

新学部の国際日本はやや弱みがあり、立教経営(13:87)、立教異文化コミュニケーション(14:86)には、大敗を喫しました。また、商学部が立教の経営に敗れています(38:62)。
(いずれも調査対象者の範囲内)

青山学院大は、明治以外のMARCHには優勢

青山学院大学は、ほかのMARCHとW合格したさい、明治なら流れてしまいますが、立教・中央・法政には優勢です。

明治大学と学部構成が似ており、独自性のある、教育人間科学部以外では、明大の同系統に流れています。文(25:75)、法(20:80)、国際政経(40:60、明治は政経)、経済(0:100、明治は政経、商)、経営(12:88)、社会情報(20:80、明治は情コミ)、理工(13:87)。

しかし、明治以外とのW合格なら、中央・法(0:100)、立教・理(40:60)以外は、全勝を決めています。
(いずれも調査対象者の範囲内)

立教大学は、異文化コミュニケーション・経営・社会が強い

立教大学は、想像通り、明治大に対し劣勢ですが、異文化コミュニケーション、経営学部は、ほかのMARCHへの流出が、調査対象内にはありませんでした。また、社会学部は、明治の情報コミュニケーションに劣勢(33:67)ですが、おおむねよく選ばれています。

文学部は、立教・社会とのW合格者を(調査対象者では)全員奪われるなど、明治・立教・青学に劣勢。しかし、中央・文、法政・文とのW合格者は、全員を獲得しています。法学部は、明治(4:96)・中央(12:88)に劣勢ですが、法政大とのW合格者は、全員を獲得。経済学部は、明治・青山学院には劣勢ですが、法政・中央なら、立教が選ばれています。

観光学部は、同大学の異文化コミュニケーションにも受かった生徒の多くを失いましたが、明治・国際日本には、1名も流出なし。コミュニティ福祉は、法政の現代福祉に、全員を奪われました。理学部は、明治には劣勢(14:86)ですが、青山学院(60:40)、中央(80:20)なら選ばれています。
(いずれも調査対象者の範囲内)

法政は、ほぼ全学部で劣勢も、ユニークな学部が光る

法政は、MARCHのなかでは偏差値がもっとも低く、全学部でほかのMARCHには劣勢です。ただし、経営学部は、中央の商(88:12)と経済(80:20)を下しました。

法政は、キャリアデザイン、人間環境のように、自信を持って学部を1つに決められない高校生向けの学部が豊富です。例えば、法政のキャリアデザイン合格者で、青学や立教の経済にも合格した方は、(調査対象者では)全員が青学、立教を選んでいますが、人によっては、得策と言えないかも知れません。経済学は、学ぶ範囲が狭く抽象的なうえ、ある程度数学を使います。キャリアデザインの方がマッチし、成績や「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)」を容易に得られ、就活につなげやすいという人も、多いはずです。
(いずれも調査対象者の範囲内)

中央大は、看板の法学部で全勝も、ほかは劣勢。真面目な学生が多く、学習環境は断トツ。

中央大学は、看板の法学部では、強敵の明大法学部を(58:42)の接戦で下したほか、全てのMARCHに勝利しています(W合格者が中央大学を選ぶ)。

しかし、ほかの学部では、明治、青山学院、立教に1つも勝てませんでした。法政に対しては互角ですが、経済学部は法政の経営に敗れ(20:80)、理工学部は、法政の理工、デザイン工、生命科学に、軒並み敗れています。

中央大は、他大の都心回帰が進むなか、文系は広大な多摩キャンパスです。図書館などの学習環境がよく、住まい、大学、アルバイト先を郊外で完結でき、遊びより勉強に力が入ります。真面目な学生が多いと言われ、資格をめざす方や、勉強面でガクチカ(学生時代頑張ったこと)を作ってゆきたい高校生には、おすすめです。(注)2023年に法学部が、文京区の新キャンパスに移転します。
(いずれも調査対象者の範囲内)

社畜体質(会社への従順さ)が目立つ大学ランキング

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社畜体質が目立つ大学ランキングとは、会社への従順さが行き過ぎていると映る学生が多い大学です。

社畜体質(会社への従順さ)が目立つ大学ランキング

1位 早稲田大学
2位 慶應義塾大学
2位 日本大学
2位 明治大学
5位 東京大学
6位 関西大学
7位 九州大学
8位 大阪大学
9位 同志社大学
9位 東洋大学
9位 京都大学
9位 近畿大学

早稲田大学、慶応義塾大学の学生は、自分に合わない条件でも、周囲から低評価を受けたくないタイプが多く、持ち前の能力でカバーします。やりがい搾取に合いやすいといえます。

日大や東洋大は、従順な頑張り屋が多い印象です。

非社畜体質(会社への反抗心)が目立つ大学ランキング

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非社畜体質が目立つ大学ランキングとは、会社への反抗心が行き過ぎていると映る学生が多い大学です。

非社畜体質(会社への反抗心)が目立つ大学ランキング

1位 早稲田大学
2位 東京大学
3位 慶應義塾大学
4位 明治大学
5位 京都大学
6位 日本大学
7位 法政大学
8位 近畿大学
9位 青山学院大学
9位 大阪大学

非社畜体質(会社への反抗心)が目立つ大学ランキングの1位は、早稲田大学でした。実業・キャリア志向の慶応義塾大学と比べ、早稲田大学は個人の意志を貫く傾向がありますので、非社畜1位はうなずける結果です。

早稲田のすべり止めとなり、似たイメージのある明治、法政大もランクイン。真面目さが目立つ中央大や、良くも悪くも目立たない立教大は、ランク外でした。

定員が多い大学は良くも悪くも有利?

気になるのは、日東駒専のなかでは、日大が各種ランキングに毎回のように顔を出すということ。早慶上智の中では、上智をほとんど見かけないのも気になります。また、立教大学は、明治と並ぶ難易度の割には、目立ちません。大学の規模がランキングに影響している可能性もあります。

参考までに、東洋経済新報が2017年に調査した、各大学の学生数ランキングを抜粋しておきます。

大学学生数ランキング

  1. 日本大学 70677人
  2. 早稲田大学 50439人
  3. 立命館大学 35529人
  4. 慶應義塾大学 33500人
  5. 明治大学 33310人
  6. 近畿大学 33273人
  7. 東洋大学 30484人
  8. 法政大学 30364人
  9. 関西大学 30347人
  10. 東海大学 29845人
  11. 同志社大学 29459人
  12. 東京大学 27466人
  13. 中央大学 26589人
  14. 関西学院大学 24564人
  15. 大阪大学 23191人
  16. 京都大学 22657人
  17. 帝京大学 22639人
  18. 立教大学 20611人
  19. 福岡大学 20106人
  20. 龍谷大学 19896人

この数値を見ると、日本大学が、各種ランキングにも登場するのは理解でき、やや割り引きたいところ。逆に東大は、少ない定員ながら、存在感を放っています。立教大は、MARCHのなかでは、ランキングへの登場頻度が低すぎますが、定員は3分の2程度ですので、不利がありそうです。

【関西のデータ】立命館大学は、定員数の割に、ランキングへの登場数が少なすぎ、何らかの問題を抱えていると言えそうです。一説によると、入学者の学力は、関西学院=同志社>関西大>立命館と言われます。

企業が選ぶ・行動力に富む学生が多い大学ランキング

行動力に富む学生が多い大学ランキング

1位 早稲田大学
2位 慶應義塾大学
3位 東京大学
4位 明治大学
5位 日本大学
6位 京都大学
7位 大阪大学
7位 関西大学
7位 近畿大学
10位 同志社大学
11位 青山学院大学
11位 九州大学
11位 法政大学
14位 東北大学
14位 北海道大学
14位 中央大学
17位 日本体育大学
17位 立教大学
17位 名古屋大学
17位 専修大学
17位 上智大学

行動力に富む学生が多い大学ランキングも、早稲田大学、慶応義塾大学、東京大学、明治大学、日本大学など、ほかのランキングでも上位の大学が並びました。日本体育大学がこのランキングで初登場したほかは、出世しそうな使える大学、ムードメーカーが多い大学でも上位につけた大学が並びます。

企業が選ぶ・発想力に富む学生が多い大学ランキング

発想力に富む学生が多い大学ランキング

1位 早稲田大学
2位 慶應義塾大学
3位 京都大学
4位 東京大学
5位 明治大学
6位 日本大学
7位 同志社大学
8位 東京理科大学
8位 立命館大学
10位 東北大学
10位 東京工業大学
10位 上智大学
10位 青山学院大学
14位 法政大学
14位 東海大学
14位 神戸大学
14位 関西大学
14位 九州大学
19位 立教大学
19位 中央大学
19位 関西学院大学

ほかのランキングでは目立たないか登場せず、このランキングで登場したのが、東京理科大学、立命館大学、東北大学、東京工業大学、上智大学です。理系の大学が目立ちます。

※この記事のランキングはSPA!2016年3月15日号によります。

コメント

  1. […] 企業評価の高い大学ランキ&#12…「企業評価の高い大学ランキング」として雑誌SPA!が掲載した「使える大学・使えない大学 裏ランキング」を紹介します。予備校や面接指導の経験がある筆者が、さらに裏事情を明かします。受験.net […]

  2. […] […]

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