小論文の語尾(文体)は、だ・である調|ですます調ではダメ?


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小論文の語尾(文体)は、基本は「だ・である調」です。です・ます調(敬語、丁寧語)で書いてはいけないのでしょうか? この記事では、小論文の語尾(文体)ついて、分かりやすく説明します。

筆者:予備校の国語・小論文科講師として、7年間指導。独立し高校内講演会講師として、年に約80の高校を担当しています。キャリアコンサルタント(国家資格)取得。

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【結論】小論文の語尾(文体)は、「だ・である調」にすべき

小論文の語尾(文体)は、ですます調ではダメなのでしょうか? まず結論を示します。

種別文体根拠・事例
小論文だ・である調にすべき。
(です・ます調は、減点もありえる)
客観性を重んじるのが小論文。読み手との距離を縮める丁寧語(です・ます調)は不自然。
作文・ES等です・ます調が主流。
(だ・である調での提出もある程度見られる)
です・ます調が多いものの、だ・である調もある程度のシェアとなる。(詳しくは記事内で説明)
実質作文である小論文だ・である調を推奨。「小論文」という設定のため。
(です・ます調でも可)
例① 大学生になって取り組みたいこと(東京農業大)
例② 本学工学部情報システム創成学科に入学して、特に学びたいと思っていることは何か。(神奈川大)

小論文の「だ・である調」を例文で見る

だ・である調で書かれた、小論文の例文を示します。

【設問】選択的夫婦別姓制度に関して、自由に論じなさい(神戸大・改)

選択的夫婦別姓制度とは、夫婦の同意があれば、夫婦とも元からの姓を名乗ることができるしくみである。私は、この制度の採用に賛成である。

(例文の全体は、小論文の例文 400字・600字・800字の例文を一挙紹介にあります)

上の小論文は、「だ・である調」で書かれています。です・ます調の語尾を比較してみます。

  • だ・である調(言い切り) … 選択的夫婦別姓制度とは、夫婦の同意があれば、夫婦とも元からの姓を名乗ることができるしくみ。私は、この制度の採用に賛成である
  • です・ます調(敬語、丁寧語) … 選択的夫婦別姓制度とは、夫婦の同意があれば、夫婦とも元からの姓を名乗ることができるしくみと言えます。私は、この制度の採用に賛成です

なぜ、小論文の文末は、「だ・である調」(言い切り)が望ましいのでしょうか?

「だ・である調」とです・ます調を比べると、です・ます調は親しみを感じさせます。しかし、小論文は、書き手と読み手の間の人間関係を抜きに、客観的な立場で読んでも説得力を感じることが必要です。そのため、「だ・である調」が適切で、です・ます調は不適切です。

試験で、です・ます調の小論文を提出したら不合格?

大学入試では、不合格につながる大幅な減点はないと予想します。ただし、違和感や練習不足のイメージから、多少採点官の印象に響く可能性はあります。なお、大学生の論文の場合、教授の考え方次第ですが、再提出となる場合もあります。

です・ます調が許される小論文は、作文タイプや就活の小論文

NEW です・ます調が許される小論文もわずかにあります。大学によっては、小論文の試験名称で、実質的な作文(自己PRの要素が強いもの)を出題する場合があるからです。また、大学生が就活で課される小論文も、実際には作文(自己PRの要素が強いもの)であることが目立ちます。

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例えば、東京農業大では、一部の学科で、小論文として実質的な作文が出題されます。この場合、です・ます調でも構いません。

醸造科学科醸造科学科で学ぶ意義と卒業後の将来計画について述べなさい。
国際農業開発学科あなたが目指す海外農業開発について述べなさい。

就活の場合、以下のような例があります。ただし、就活の場合、大人が書く文章という位置づけのため、どちらかと言えば、「だ・である調」をおすすめします。

就活・10年後、どのような人材になりたいですか?
・あなたが今まで最も努力してきたことを教えてください。
・今気になっている社会問題について、自分の考えをまとめなさい。

作文・ES(エントリーシート)では、です・ます調にすべき?

種別文体根拠
小論文だ・である調が望ましい。客観的な小論文では、読み手との距離を縮める丁寧語(です・ます調)は不自然。
作文・ES等です・ます調が主流だが、だ・である調での提出も見られる。大学入試ではです・ます調がほとんど。入社試験では、だ・である調も一定のシェアとなる。

作文やES(エントリーシート)では、です・ます調にすべきなのでしょうか? 傾向として大学入試ではほとんど全ての人がです・ます調、大学生の入社試験でも大半の人が、です・ます調を利用しています。これは、採点者に丁寧な印象を与えたいことが背景にあります。

しかし、小論文がだ・である調が絶対の原則であるのとは異なり、作文・ESではどちらにもメリットがあります。

  • です・ます調 … 採点者への敬意が伝わる。
  • だ・である調 … 内容に自信があるように感じさせる(権威性)。

以上から、作文・ESでは、とくに自信があり差をつけたい場合を除き、です・ます調が無難です。ただし、内容が平凡にも関わらず、だ・である調を使用すると、上からの目線を感じさせますので注意します。

【まとめ】小論文の語尾(文体)は、だ・である調〜ですます調ではダメ?〜

以上、小論文の語尾(文体)は、だ・である調〜ですます調ではダメ?〜でした。内容をまとめておきます。

種別文体対策
小論文だ・である調が望ましい。(実質作文と言える小論文を除き)常に、だ・である調を使う。
作文・ES等です・ます調が主流だが、だ・である調での提出も見られる。です・ます調が無難。ただし、内容にかなりの自信がある場合は、だ・である調を選ぶことで、差がつき、権威性が感じられる。

小論文の書き方は以下の記事にあります。


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