小論文の語尾(文体)は、だ・である調〜ですます調ではダメ?〜

      2018/07/26

小論文の語尾(文体)は、だ・である調です。です・ます調(丁寧語)で書いてはいけないのでしょうか? この記事では、小論文の語尾(文体)ついて、分かりやすく説明します。

筆者:予備校講師として東大・慶応義塾大から推薦・AO入試の小論文まで、あらゆる合格実績を持ちます。大学への編入試験、就職活動の指導も行っています。

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【結論】小論文の語尾(文体)は、だ・である調  です・ます調は原則NG

小論文の語尾(文体)は、ですます調ではダメなのでしょうか? まず結論を示します。

種別 文体 根拠
小論文 だ・である調が望ましい。 客観的な小論文では、読み手との距離を縮める丁寧語(です・ます調)は不自然。
作文・ES等 です・ます調が主流だが、だ・である調での提出も見られる。 大学入試ではです・ます調がほとんど。入社試験では、だ・である調もある程度のシェアとなる。
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小論文のだ・である調の例文

だ・である調で書かれた、小論文の例文を示します。

【設問】選択的夫婦別姓制度に関して、自由に論じなさい(神戸大・改)

私は、選択的夫婦別姓制度の採用に賛成である。

選択的夫婦別姓制度に反対する人の意見として、家族の絆が弱まり、離婚が増えるというものがある。この議論は、アメリカで夫婦別姓の導入が進んだ後に、離婚が増えたことを根拠にしている。しかし、この時期には世界的に離婚が増えており、夫婦別姓の影響とは言い切れない。また、北欧では夫婦別姓による離婚増加の傾向はない。……以下略

詳細:小論文の例文 400字・600字・800字の例文を一挙紹介

上の小論文は、だ・である調で書かれています。

だ・である調の語尾と、です・ます調の語尾を比較してみます。

  • だ・である調(言い切り) … 私は、選択的夫婦別姓制度の採用に賛成である。選択的夫婦別姓制度に反対する人の意見として、家族の絆が弱まり、離婚が増えるというものがある。この議論は、(中略)根拠にしている
  • です・ます調(丁寧) … 私は、選択的夫婦別姓制度の採用に賛成です。選択的夫婦別姓制度に反対する人の意見として、家族の絆が弱まり、離婚が増えるというものがあります。この議論は、(中略)根拠にしています

まず、だ・である調については、だ・であるだけを使うのではなく、言い切りの形だと覚えておいてください。実際に、だ または であるを使う比率は少なく、通常の言い切り(終止形)の方が多く用いられます。特に である は、だ と あるが合体したものであり、強い口調となりますので、多く用いることは避けます。

なぜ、小論文の文末は、だ・である・言い切りが望ましいのでしょうか?

だ・である調とです・ます調を比べると、です・ます調は親しみを感じさせます。しかし、小論文は、誰が書いたのか(知人・立場・性別・年齢・国籍等)を全て取り除き、客観的な立場で読まれます。そのため、だ・である調が適切で、です・ます調は不適切です。

ポイント 試験で、です・ます調の小論文を提出したら不合格?

大学入試では、不合格につながるような大幅な減点はないと予想されます。ただし、違和感や練習不足のイメージから、多少印象に響く可能性はあります。大学生の場合、教授次第ですが、再提出となる場合も考えられます。

わずかにある です・ます調が許される小論文

です・ます調が許される小論文もわずかにあります。大学によっては、小論文の試験名称で、実質的な作文を出題する場合があるからです。

例えば、東京農業大では、一部の学科で、小論文として実質的な作文が出題されます。

醸造科学科 醸造科学科で学ぶ意義と卒業後の将来計画について述べなさい。
国際農業開発学科 あなたが目指す海外農業開発について述べなさい。

この場合、です・ます調でも構いません。

作文・ES(エントリーシート)では、です・ます調にすべき?

種別 文体 根拠
小論文 だ・である調が望ましい。 客観的な小論文では、読み手との距離を縮める丁寧語(です・ます調)は不自然。
作文・ES等 です・ます調が主流だが、だ・である調での提出も見られる。 大学入試ではです・ます調がほとんど。入社試験では、だ・である調も一定のシェアとなる。

作文やES(エントリーシート)では、です・ます調にすべきなのでしょうか? 傾向として大学入試ではほとんど全ての人がです・ます調、大学生の入社試験でも大半の人が、です・ます調を利用しています。これは、採点者に丁寧な印象を与えたいことが背景にあります。

しかし、小論文がだ・である調が絶対の原則であるのとは異なり、作文・ESではどちらにもメリットがあります。

  • です・ます調 … 採点者への敬意が伝わる。
  • だ・である調 … 内容に自信があるように感じさせる(権威性)。

以上から、作文・ESでは、とくに自信があり差をつけたい場合を除き、です・ます調が無難です。ただし、内容が平凡にも関わらず、だ・である調を使用すると、上からの目線を感じさせますので注意します。

【まとめ】小論文の語尾(文体)は、だ・である調〜ですます調ではダメ?〜

以上、小論文の語尾(文体)は、だ・である調〜ですます調ではダメ?〜でした。内容をまとめておきます。

種別 文体 対策
小論文 だ・である調が望ましい。 (実質作文と言える小論文を除き)常に、だ・である調を使う。
作文・ES等 です・ます調が主流だが、だ・である調での提出も見られる。 です・ます調が無難。ただし、内容にかなりの自信がある場合は、だ・である調を選ぶことで、差がつき、権威性が感じられる。

小論文の書き方は以下の記事にあります。

 

 


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