小論文

【国際・外国語学部】小論文の例文・書き方・対策

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この記事では、 国際・外国語学部 の小論文について、例文、書き方や対策方法をわかりやすく説明しています!

  • 管理者(加藤)は、早大法学部卒。高校生のキャリア支援企業を経て、予備校国語科講師(歴7年)。現在、高校主催の生徒・保護者向け講演会に年80回出講(歴5年)。

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国際・外国語学部の小論文の過去問

国際・外国語学部の小論文の代表的な出題例です。時間がない場合、太字だけ読んでください!

番号出題概要
人・モノ・ことが交流するグローバル化が進展すると、地球上で「貧富の差」や「環境破壊」や「医療の不平等」等の問題が、より深刻になることがある。どういう地域でどういう問題が起こっているか、あるいは、起こりうるかについて論述しなさい。(中部大)
歴史を踏まえた上で、日本は東アジアとの関係をどのように構築していくべきだと考えるか、あなたの意見を述べよ。(名古屋市立大)
日本では英語を勉強しているのに、実際に話したり使ったりすることができないとよく言われている。あなたはこの問題を解決するために、中学、高校でどういう英語を教えるべきだと考えるか。「文法」「訳読」「会話力」「実用的英語力」の言葉を必ず1度は使用して、あなたの意見を述べよ。(追手門学院大)
今の時代に中国語を学ぶ意義とは何か。(神田外語大)
日本語の難しさ」について論じよ。(上智大)

国際・外国語学部のイメージ通りの出題

国際・外国語学部の小論文は、学部名からイメージできる範囲の出題です。

国際的な視野や知識を問う問題、そして欧米だけでなくアジア諸国との関係を問う問題にも注意が必要です。また、海外から見た日本という意味で、日本のことを問う出題も見られます。海外だけに目を向けるのではなく、現代文や古文で、日本の文化や日本語について知識を持っておくことが必要です。

なお、大学入試改革で、英語4技能(読む、聞くだけでなく、書く、話すを含む)を問うことになったため、大学側は英語学習に関する関心を強めています。その観点での出題の可能性も高まっています。


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国際・外国語学部 小論文の対策

国際・外国語学部の小論文の対策は、大きく4つに分かれます。

テーマ対策
国際的な視野や知識を問う問題高校の政経の便覧や参考書で流れをつかみ、
現代用語の基礎知識学習版(楽天ブックス)や、新聞または週刊誌のAERAで近年の国際情勢を把握するのがおすすめです。
日本の文化や日本語現代文の教科書や問題集の、日本文化、日本語に関する評論を読むのがベスト。高校の現代文の教科書のほか、問題集を購入します。迷う場合は、予備校専用教材のプログレス現代文Ⅰがおすすめ(1冊から通販あり)。
英語学習(英語4技能)どの受験生も体験談を書けるジャンルで、点差はつきにくく要注意。おすすめは、高校の英語の先生に相談すること。4技能の指導法などの資料を持っているはずです。なお、総合英語FACT BOOKは、4技能に対応した新しい文法参考書です。高校専用教材ですが、Amazonで少数流通しています(受験期には入手困難になります)。

国際・外国語学部の小論文 例文と書き方

小論文の段落構成は、600~800字の場合、上の4段落が標準です。くわしくは、次の記事で説明してあります。

小論文の例文【日本語の難しさ】

 日本語は、理解が難しく合理的でないと指摘される。私は、そこに英語やヨーロッパ系言語を絶対視してしまう価値観の影響を感じる。日本語は、独特ではあるが、決して非合理なものではなく、必ずしも難しいとは言えないと考える。
 高校の現代文の授業で、興味深い話を聞いた。日本語は主語を明示しないというのは、実は誤解であるという。日本語は、動詞や助動詞などの形によって、主語を示す構造なのだという。例えば「食べます」という日本語は、丁寧の意味の助動詞によって、私が主語であることを明示している。あなたや彼が食べますという使い方は、不自然である。「食べて」なら、私でも彼でもなく、あなたが主語であることは明確だ。英語は、主語を動詞の前に明示することで主語を示すが、日本語は、ただ方法が違うだけである。これは難しいと言うよりは、独自のルールを採用しているだけだと考えられる。よく日本人が自ら、日本語は主語が曖昧と発言したり同意したりしているが、これは不勉強から来る誤りである。
 日本語は難しいというのは、日本語の仕組みが、世界のなかでは少数派に位置づけられることによる印象だと言える。外国人が難しいと考えるのは無理もないが、日本人がそれに同調してしまうのは、日本人であるがゆえに、日本語の仕組みをよく学んでいないことが背景にある。
 まず、日本人が日本語について学ぶことが重要である。最近、入試が現代文のみの大学が増え、古文を学ぶ高校生が減っている。私たちは、古文と現代語の仕組みを、その変化や変わらない本質に注目することでしっかりと学び、外国人に自信を持って説明できるように準備してゆく必要がある。日本語は、独特だが決して難しいものではない。(708字)

書き方のポイント

日本の文化や日本語を問う問題では、全く具体例や経験を書けないということはないでしょう。しかし、ほかの受験生にとってもそれは同じであり、難関大や競争率が高い大学を受験する場合、日本文化、日本語に関する現代文の評論を読むことで大きな差がつきます。

また、国際・外国語学部の小論文では、意見を、1つの国の立場に寄せるのか、国際的な基準に寄せるのかという選択になる場合があります。上の設問でも、日本独自のことばと、国際基準の分かりやすさを持つことばの対立が見られます。現実にはどちらとも言えないことが多いのですが、小論文ではあいまいな結論は嫌われます。必ずどちらかに寄せる結論を出します。上の小論文では、日本語は、決して難しいものではない、という結論を導き、あいまいさを避けることができています。

小論文の例文【グローバル化】

人・モノ・ことが交流するグローバル化が進展すると、地球上で「貧富の差」や「環境破壊」や「医療の不平等」等の問題が、より深刻になることがある。どういう地域でどういう問題が起こっているか、あるいは、起こりうるかについて論述しなさい。(中部大)

 グローバル化に伴い、国境を超えて人が行き来し、日本人も世界各国で活躍するようになっている。しかし、なかには衛生状態や医療の水準が、日本と大きく異なる国もある。この小論文では、医療の不平等を2つの側面から考えてゆきたい。
 高校の総合的な学習の時間で、アフリカのマリ共和国について調べたことがある。設備が不十分で水道水は口にすることができず、汚水は川に垂れ流しの状態だ。ゴミの回収もままならず、蚊が発生し、マラリアなどの病気が流行しやす環境である。それにも関わらず、医師不足や医療技術の低さから、病院の機能は首都の一部でしか期待できず、外国人の場合フランスまで空を経由して緊急輸送されることも多い。この状態では、海外からの人や産業の流入は期待できず、国の発展を損なうだろう。早期の対策が求められる。
 一方、先進国であるアメリカ合衆国では、別の意味での医療の不平等がある。医療の水準自体は高いのだが、健康保険の制度が不十分で、莫大な治療費がかかることがあるという。これは、ビジネスのために渡米する日本人にとっては大きな問題である。
 このように見てくると、医療水準、健康保険制度の両方が整っている日本は、珍しい部類に含まれると言える。日本人は海外に渡る場合、つねに医療や治療費の情報を集める必要がある。逆に日本の医療水準をさらに向上させ、外国人にも安心できる保険制度を整えれば、海外からの旅行者やビジネス客を、さらに増やせる可能性がある。(612字)

書き方のポイント

国際的な視野や知識を問う問題の場合、知識が前提になります。上の小論文に書かれている知識は、 現代用語の基礎知識学習版(楽天ブックス)、新聞、週刊誌のAERAのいずれかで把握できる内容です。知識が問われた場合、段落構成や文章力が優れていても、合格が厳しい場合があります。小論文に点差がつき、白黒が付きやすいジャンルのため、とくに準備が必要です。

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