【看護・医療系】小論文の例文・書き方・対策

      2017/07/18

この記事では、看護・医療系の小論文について例文・書き方・対策を公開しています。

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看護・医療系 小論文の過去問と対策

過去問例

  • 脳死に関する知識を踏まえ、あなたの考える「人の死」について具体例をあげて述べよ。(札幌市立大・改)
  • 自分の判断による行動と、他人からの指示による行動について、体験を交えて書きなさい。(湘南平塚看護専門学校)
  • 罪悪感が薄れていることは中里至正氏らの調査でも指摘されているが、ある大学で学生に他人の自転車や傘を盗んだことがあるかと問うと半数以上が何の抵抗もなく手を挙げた。これは、現代の若者の規範意識がいかに薄いかを物語っている。このように述べた『他人を見下す若者たち』(速水敏彦)を踏まえ、「罪悪感」についてあなたの考えを述べよ。(山梨大・改)
  • 「食べる」ということに関して、「動物を大事にする」ことと、その大事にしなければいけない動物を食べることとの矛盾について述べた『「食べる」思想』(村瀬学)を踏まえ、筆者が問うている問題を、あなたはどのように考えるか。あなたの考えを述べよ。(奈良県立医科大・改)
  • 資料Aの2つの図から、死を迎える人の現状がどのようになっているのかをまとめた上で、高齢者の最期の迎え方について、あなたの考えを書きなさい。(資料はこちら

対策

看護の小論文は、臓器移植から若者の問題まで、幅広い出題があり、戸惑うかもしれません。しかし、看護師の大病院における仕事や立場を考えれば、納得がゆきます。

  • 医師の補助 … 看護師は、医師の治療や検査の補助を任務に持つため、インフォームドコンセント、告知、脳死、臓器移植など治療に関わる問題も、特に看護大学では小論文として出題される可能性があります。また、検査の適性を見る、グラフや図表の読み取りの出題も行われます。
  • 患者の闘病や生活のケア … QOL、終末期医療など、患者の闘病生活の質に関わる出題には、注意が必要です。同時に、患者のより良い生活を支えるために、コミュニケーションや心の問題が出題されることがあります。さらに、様々な経歴を持つ患者とのコミュニケーションを前提とし、社会・文化全般に関わる内容もよく出題されます。
  • チーム医療 … 看護師は、医師・他の看護師・医療従事者とのチーム医療が重んじられます。そのため、仕事上のコミュニケーションに関する出題にも注意が必要です。

※上記のほか、学びたいことや将来像に関する作文的な出題も、多く見られます。(参考→これが志望理由書の書き方!~落ちない7つのコツ~

※なお、とくに専門学校の場合は、授業や国家資格の学習について行けるだけの国語力の確認も重視されます。漢字のミス、話し言葉の混入、長すぎる文、全体の構成のわかりづらさなどから、国語力が低い生徒をピックアップします。

※理学療法、作業療法、臨床検査など医療系の小論文は、学校により傾向が異なります。看護の小論文対策を参考にしつつ、早めに過去問を書いてゆきます。

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看護・医療系の小論文 例文と書き方

小論文の段落構成は、下の記事にあります。

例文「自分の判断による行動と、他人からの指示による行動について、体験を交えて書きなさい。(湘南平塚看護専門学校)」

結論:自分の判断による行動と、他人からの指示による行動は、その順番が重要だと思う。

具体的な体験:自分の判断による行動のメリットは、失敗をすることもあるが、考えたり、修正したり、よりよい方法を試行錯誤したりする道筋に、成長のチャンスがあるように思う。私は、高校1年生の頃、野球部のサブマネージャーをしており、いくつか失敗をしたことがあった。ひとつは、試合に備えて、いつものように大量の麦茶を作ってしまったことだ。私の高校では、試合ではスポーツドリンクという決まりごとがあり、迷惑をかけてしまった。しかし、そのことで、なぜ普段の練習と試合とで、飲み物を使い分けるのかについて、栄養価や費用の面から考えることができた。

具体的な内容:この経験から、私は、初めて行うこと、影響が大きく出そうなことは、簡単なことに見えても、必ず先輩マネージャーの指示を仰ぐようになった。毎回指示を出してもらえば、確かに失敗はないし、負担や責任も少ないが、それでは先輩マネージャーに迷惑をかけてしまうため、適度な割合というものがあるように思う。

結論:私は将来看護師になった際にも、初めて行うこと、影響が大きく出そうなことは、簡単なことに見えても、必ず先輩看護師の指示を仰ぐようにしてゆきたい。看護師の仕事は、失敗が許されないため、自分の判断による行動には、より慎重にならなければならないと考える。

書き方のポイント

例文では、「自分の判断による行動と、他人からの指示による行動」を問われていますが、結論部では、看護師としての心構えに発展させ、まとめています。看護・医療系学部の小論文では、採点者が何を確かめたいのかを意識しながら書くと、うまくゆくことがあります。

《採点者が確かめたいこと》

  • 医師の治療の補助をするにふさわしい、最新の医療問題への関心はあるか。
  • 医師等の検査の補助をするにふさわしい、統計・数値への慣れや関心はあるか。
  • 医師がカバーしきれない、患者の生活の質(QOL)に対する関心はあるか。
  • 様々な職歴・経歴を持つ患者と、コミュニケーションを取ることができる、社会・文化への関心はあるか。
  • 医師・ほかの医療従事者とのコミュニケーションを取ることができる、協調性を備えているか。
  • 看護学校や仕事を継続してゆくにあたり、簡単に弱音を吐いたりあきらたりしない、確かな将来設計を描いているか。
  • 授業の理解や国家資格の取得の基礎となる、漢字の知識、語彙力、読解力、文章力を持っているか。

※例文はやや短めに作成しています。

下の記事に、小論文対策の方法や、看護・医療系で出題に注意が必要なテーマを掲載しています。

小論文の学部別頻出テーマ

 

 

看護医療系小論文の受験生による例文

設問:優れたコミュニケーションはどのようなものか。

優れたコミュニケーションはどのようなものか。私は、相互理解を前提とし、患者の個性に合わせ、様々な感覚を駆使した伝達方法だと考える。

私には目が不自由な知人がいる。私はその人と話をしたことがあるが、ただ話をするだけではしっかりとしたコミュニケーションを取ることが難しい。盲目の方は、ものの形状が分からない。そこから不安を感じることが多い。例えば、階段がありそこを登りたいとする。「階段があるよ」と伝えるだけでは不充分だ。それだけでは患者を不安にさせてしまうだろう。安心させるため、安全を確保するためには、声をかけながら手を添えるなど、しっかりとした手助けが必要だ。言葉だけでなく、聴覚や身体の感覚を充分に活用し、コミュニケーションを取ることが重要である。

一方、例えば盲目の方が、階段で上の階に行きたいという希望があったとしても、医療従事者にそれを伝えようという気持ちが起きなければ、そもそもコミュニケーションが始まらない。普段から、その医療従事者に心のゆとりがあり、様々な手助けを喜んで行う性格だということを、患者に理解してもらう必要がある。また、この患者は上の階で日の光や風を感じることを好むといった、細かな趣向を理解しておく必要がある。できれば、声をかけられる前にこちらから提案ができると良い。このようにコミュニケーションには、日常的な相互理解が大前提にあり、これを忘れては、コミュニケーションが成り立たない。

以上の理由から、優れたコミュニケーションとは、患者の個性に合わせ様々な感覚を交え分かりやすくしたものだと考えた。そして、大前提には、日常の相互理解の努力があると考える。

※受験生の文章を添削したものです。


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