経済・経営・商学系の小論文のテーマ、対策と書き方、例文

      2016/11/25

この記事では、経済・経営系の小論文のテーマ、書き方、受験生の例文を紹介します。筆者は、経済学部在籍歴があり、元予備校講師です。


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小論文の書き方

小論文の書き方そのものは、下の記事で説明しています!

小論文の書き方・段落構成 たった1つの簡単な方法

経済・経営・商学部の小論文のテーマと対策

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経済、経営、商学部の小論文は、ほかの学部と比べ、抽象度が高くなるのが特徴です。そのため、常に身近な事例に結び付けて考えるのが最大のコツとなります。いますぐにでも、新聞か週刊誌のAERA(アエラ)を読み始めましょう。AERA(アエラ)は、朝日新聞が出版している、写真つきのニュース週刊誌です。小論文対策に、もっとも適した週刊誌です。コンビニでも販売されています。

経済分野のテーマと対策

個人や一般的な企業よりも、国あるいは国同士のレベルで語られるのが経済学です。

(出題テーマ例)・グローバリゼーション ・TPP  ・世界の金融 ・日本のマイナス金利政策 ・難民受け入れ問題 ・原発の再稼働問題 ・人工知能と産業の変化 ・格差社会 ・消費税率引き上げ ・新エネルギー基本計画 ・地方創生 ・少子高齢化 ・日本とアジアの関係(日中など)

① 普段から、新聞か週刊誌のAERA(アエラ)を読んでおきましょう。

② まず高校の、「現代社会」や「政治経済」の教科書の復習からはじめましょう。具体的な理解がカギになるため、必ず便覧を併用します。

(1)「現代社会」の関連単元
経済のしくみ 変化する日本経済 国際経済のしくみと動向

(2)「政治経済」の関連単元
現代の経済 現代社会の諸課題

③ 現社、政経を高校で習っていない場合、つぎの参考書がおすすめです。

楽天:川本和彦政治・経済講義の実況中継
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※現社は、実況中継シリーズが出ていないため、書店で自分に合った参考書を探すのがおすすめです。

④ 参考書は下記がおすすめです。

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経営・商学分野のテーマと対策

国あるいは国同士よりも、個人や一般的な企業のレベルで語られるのが経営・商学です。経営学、商学の学習内容は、共通項が多く対策はほぼ同じです。

(出題テーマ例)・労働問題(過労死や働き方) ・理想の経営 ・経営のアイデア ・地方創成 ・人工知能(AI)やドローンを生かしたビジネス

経営学部、商学部では、経済分野からの出題も見られます。経済分野のうち、日本国内に深く関係する問題は、意識しておきます。

(出題テーマ例)・TPP ・日本のマイナス金利政策 ・難民受け入れ問題 ・原発の再稼働問題 ・格差社会 ・消費税率引き上げ ・新エネルギー基本計画 ・地方創生 ・少子高齢化 ・日本とアジアの関係(日中など)

一見すると、経済学部受験より対策すべきテーマが多い印象を受けますが、出題自体は、具体性が高く、経済学部よりは書きやすい傾向があります。

① 普段から、新聞か週刊誌のAERA(アエラ)を読んでおきましょう。

② まず高校の、「現代社会」や「政治経済」の教科書の復習からはじめましょう。具体的な理解がカギになるため、必ず便覧を併用します。

(1)「現代社会」の関連単元
経済のしくみ 変化する日本経済 豊かな生活の実現

(2)「政治経済」の関連単元
現代の経済 現代社会の諸課題

③ 現社、政経を高校で習っていない場合、つぎの参考書がおすすめです。

楽天:川本和彦政治・経済講義の実況中継
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※現社は、実況中継シリーズが出ていないため、書店で自分に合った参考書を探すのがおすすめです。

④ 参考書は下記がおすすめです。

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受験生の小論文実例と添削コメント

【設問】地元の産業の振興に関して、あなたが考えるところを書きなさい。

(1)最近、地方活性化のための伝統的な産業が注目されている。伝統的な工芸品等を観光客に新しい形でアピールし、地元の人も知ることで産業振興をしていくべきだ。

(2)私の住んでいる町では、〇〇山からの雪溶け水が湧くことできれいな水があることが有名だ。そのきれいな水を利用して染め物産業が発達してきた。しかし、染め物自体の知名度は低く、地元の人でさえ知らない人がいる。

(3)対策として、染め物の体験講座を開き、学校単位で社会科見学として訪れてもらう。すると、地元の人たちがこの町は、染め物が自慢だと自覚できる。そして、染め物がこの町では有名であると、他地域の人に伝えれば、より観光客を呼び込むことができる。具体的には、染め物を利用したアジアンテイストな小物や、多くの人が使用し話題になりやすいスマートフォンアクセサリー等を作り、さらにインターネットで販売することで、観光客等にアピールしたい。観光客に向けにアピールしていくことで、さらに、今まで染め物を知らなかった地元の人々も興味を持つようになる。

(4)こうして伝統産業である染め物を観光客に新しい産業のイメージでアピールし、さらに地元の人にも知ってもらうことで、染め物産業を活性化させていくべきである。産業活性化によって地域経済を盛り上げていくことができるだろう。

【添削コメント】

・1段落目に結論が明示され、分かりやすい構成になっています。

・2段落目に、課題(=染め物の知名度が低いこと)と、それが発生している原因(=そもそも地元の人が知らない)の分析があります。経済、経営、商学部の小論文では、課題をはっきりさせ、その原因を深く分析する小論文が求められることが多くあります。課題と原因の分析がしっかりした小論文は、評価が高くなる傾向があります。

・3段落は、具体性が高く、小論文全体の印象を強めています。「染め物を観光客等にアピールすべきだ」と書く受験生は多いですが、「スマートフォンアクセサリー」など、具体的に提案する小論文は、あまり見かけません。ひとつまえの2段落で「雪溶け水が湧くことによるきれいな水」と、具体性が強いイメージを読み手に与えていることもあわせ、読み手が想像しやすい展開となっています。

・4段落目は、「伝統的な工芸品等を観光客に新しい形でアピールし、地元の人も知ることで産業振興をしていくべき」という、はじめに示した結論から、1ミリもずれることのないまとめとなっています。書いているうちに、結論からずれてゆく受験生も多く、論旨が通っていることは高得点につながります。

・全体として、まず地元の人の理解を得て、自然と観光客にアピールしてもらうるという着眼点が良く、さらに観光客へのアピールが、さらに地元での関心を増やすという循環の説明も、説得力があります。

・普段から、ニュースや身の回りのできごとに対し、「なぜ」という気持ちを持って、観察しているからこそ気づいた観点でしょう。全てのことに対して「なぜ」と考えることは、特に経済、経営、商学を志す受験生に必須の考え方です。小論文の出題に工夫し、「因果関係」の分析が得意かどうか確かめる場合も多くあります。

小論文の書き方・段落構成 たった1つの簡単な方法

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