【農・水産・畜産学部】小論文の例文・書き方・対策

      2018/04/07

この記事では、農・水産・畜産学部の小論文について例文・書き方・対策を公開しています。

広告

【動画】人気ユーチューバーからの受験生応援メッセージ

農・水産・畜産学部小論文の過去問と対策

過去問例

  • 題名「日本の食料自給率向上のためには,どんなことが必要だと考えるか」(酪農学園大)
  • 日本は国土に占める農地の割合が13%程度と先進国の中でもとりわけ少ない。近年、屋内で光や温度、栄養分などを管理しながら農作物を計画的に栽培する「植物工場」が各地で建設されている。この流れに対するあなたの考えを述べよ。(東北大)
  • 米国やブラジルでは、トウモロコシ等を原料にバイオ燃料としてのエタノールを生産し、ガソホール(※エタノールとガソリンを混合した燃料)として大量使用している。これをさらに拡大していくことの問題点と、バイオ燃料としてのエタノールの生産拡大のための考えられる解決策を説明せよ。(熊本県立大)
  • あなたは「地産地消」の取り組みをどのように評価するか。根拠を示して述べよ。(新潟大)
  • 食料自給率向上と環境保全の観点から、将来の日本農業のあり方について論じよ。さらに、その将来の日本農業にあなたはどのように関わることができるか述べよ。(東京農業大)

対策

農学部では、環境問題、自然エネルギー、食糧生産、自給率、TPP問題、食品の安全・機能や健康の問題、農業の近代化など、限られた注目すべきテーマが繰り返し出題される傾向があります。他学部ではあまりない、2年続けて同テーマの出題もときにありますので、志望校の過去問研究は必須です。農学部の場合、まず志望校の過去問を分かる限り逆上り、すべての小論文を完璧に仕上げるのがコツとなります。その際に、例えばある発電方法が問われたら、全ての発電方法を調べておくなど、知識を広げつつ勉強をすすめるのが有効です。小論文の問題がなくなってしまった場合、他大学の農学部の過去問を解きます。

一方、水産・畜産学部は、学部設置校自体が少ないため、志望校の過去問研究に加え、同じ学部を持つ他大学の過去問も研究してゆきます。

農学・畜産系の場合、以下の本が高校生向けに、分かりやすく書かれています。

広告


受験ネットから進呈

農・水産・畜産学部小論文 例文と書き方

小論文の段落構成は、下の記事にあります。

例文「あなたは『地産地消』の取り組みをどのように評価するか。根拠を示して述べよ。(新潟大)」

概要:地産地消の取り組みは、地方が自らの手で活性化を図るうえで、大枠では有効な手段ではないかと考える。

具体的説明[理由]:食べ物は、海外や国内の産地から買いつけるよりも、地産地消の方が、地元に対する経済効果は当然大きい。輸送を抑制することで、環境保護にもつながる。生産者の顔が見えるという点で、安心材料にもなるし、学校の食育にも採用しやすい。さらに、地産地消を軸として、販売所やさまざまな企画を軸に、地元住民同士の交流の場を作ることができる。さらには、観光客へのアピールにもつながる。地産地消は、本来の意味からは外れるが、観光客に消費してもらうという波及効果が大きいだろう。純粋な地産地消、つまり地元のスーパーに地元産の野菜等が並んでいる場合、価格や見栄え、栄養素などに敏感な消費者は必ずしも地元産を選ぶとは限らない。しかし、観光客が土地のものを消費したいという意欲は強く、ここにビジネスチャンスがあると考える。

具体的説明[理由/別の意見への配慮]一方、余りにも地産地消にこだわりすぎれば、その土地の土壌や気候に合わないものも生産することとなる。わざわざ温室栽培を導入するくらいなら、ほかからの輸送を行った方が、資源の浪費を防ぎ環境にも優しいと言える。地産地消は、あくまで地元の土壌や気候に合ったものに留めることが原則である。

具体的説明[例]:このように見てくると、地産地消は、その土地の土壌や気候に合い、ほかでは手に入らないものの開発が大前提であることが分かる。ほかで手に入らないなら、観光客はもちろん、地元の住民の消費意欲も高まるはずだ。石川県では、ラーメン店と提携し、ラーメンに合うキャベツが栽培され人気を得ているという。これなら、観光客も興味を持つし、地元客もほかのキャベツと比較して、選ぶ理由があると言える。

結論:地産地消の取り組みの本質は、商品開発にある。ただ、地元のものを売るだけでは、長続きしない。地元住民が、少々高くても買ってみたいと思うような商品開発が必要なのだ。(799字/生徒作品を最小限添削)

書き方のポイント

農・水産・畜産学部では、上述のように、出題されるテーマが限られます。他の受験生に差をつけるために、重要な数値(上の例文では、ふるさと納税の金額。正確には2844億円)、重要な発言など、小論文で根拠として使えそうなものは、暗記しておくと良いでしょう。農・水産・畜産学部では、白紙に近い答案は少ないはずです。事前に、環境問題、自然エネルギー、食糧生産、自給率、TPP問題、食品の安全・機能や健康の問題、農業の近代化など、いかに情報を仕入れておくかで、勝負が分かれるでしょう。

なお、私立大学の農学部受験者は、熱意があるものの、文章力が今一つの受験生が目立つことも特徴です。漢字をしっかりと学び、文章を書く訓練を人より多く繰り返すことも、差をつけるポイントとなります。

※例文はやや短めに作成しています。

下の記事に、小論文対策の方法や、農・水産・畜産学部で出題に注意が必要なテーマを掲載しています。

小論文の学部別頻出テーマ

 

学部を問わず、初心者から上級者向けまで、例文をセレクトし解説した人気記事です。

添削についてお困りの場合、以下をご覧ください(先着順です)。


広告


プレゼント

 - 小論文