第16回 キャリアコンサルタント試験(JCDA) 実技試験(論述)の解答例を掲載します。筆者は、第13回で合格し、高校教育を専門にキャリコンを実践していますが、資格取得の指導者ではありませんので、あくまで参考とされてください。
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キャリアコンサルタントJCDA面接実技対策をします 自宅で完結。テレビ電話形式ではありませんので準備が容易です。第16回 キャリアコンサルタント試験(JCDA) 実技試験(論述)の解答例
問い1 解答欄5行
事例Ⅱでは、CLの主訴である不安に関連性の深い事柄に焦点を当て、無条件の肯定的関心を以って、話しを引き出している。これは、CLの内省を深める手助けとなった。事例Ⅰでは、CCtのものの見方(内的思考枠)である「実務上の問題」「ツールへの慣れ」に焦点がずれ、信頼関係の構築に至らず、助言を与えるに留まってしまった。
ポイント CLの感情をつかみ、その感情と関りが深い事柄に正面から向かうことで、信頼関係の構築を図るという、キャリアコンサルタントの基本に忠実な姿勢が重要かと思います。また、序盤のカウンセリング技術を問う問題のため「信頼関係の構築」「無条件の肯定的関心」「内的思考枠」といった、『使うべき公式』を明記しておくことも、試験では重要かと思います。
問い2 解答欄各2行
CCt9 相応しくない
CLの不安という感情に共感的理解を示さず、自身の内的試行枠に準じた一般論や持論を述べたことで、信頼関係の構築に至らなかったから。
ポイント カウンセリングの序盤ですので、「共感的理解」「内的思考枠」「信頼関係の構築」といった、『使うべき公式』を明記しておくことも、試験では重要かと思います。なお、使うべき用語が、問い1と重なってしまうことは、例年あるように思います。
CCt11 相応しい
CLの主訴に関係が深い事柄を語ってもらうなかで、矛盾点に気づき、オープンクエスチョンで指摘する積極技法により、内省や掘り下げを促せたから。
ポイント カウンセリングが中盤に入っていますので、基本的傾聴の連鎖の後半にふさわしいかかわり技法や、積極技法について指摘できているとよいかと思います。くわしくは、お手元のテキストか、システマティックアプローチとは?|キャリコン基礎理論対策#05をご確認ください。
問3 解答欄4行
CLは、強いリーダーシップが必要(CL6)と述べるが、それに疑問も感じている(事例ⅡCL11)。自身の管理職としての強みへの自己理解不足が問題である。また部下からの評価も尋ねておらず、コミュニケーション不足もある。
ポイント 問3は、スクールによって指導法が異なるのではないかと思います。守秘義務がありそうですので、詳細の記述は控えさせて頂きます。
問4 解答欄6行
CL12における、理想の管理職像についての自己理解の端緒を踏まえ、CLの内省をじっくり手助けしつつ、傾聴を続ける。その後、CLの同意があれば、エゴグラムを活用し、自身の管理職像の自己認識を助ける。さらに、強みをテレワークの環境で発揮するための学びの機会を、会社に設定してもらう方法を共に考える。また、管理職としての評価を確認するために、部下との対話の機会を提案する。
キャリアコンサルタントJCDA面接実技対策をします 自宅で完結。テレビ電話形式ではありませんので準備が容易です。下は、筆者のキャリコン対策のノートを活字化したものです。現在、折見て修正をしておりますが、誤りや不十分な内容がございます。ご自身の勉強法との比較などに、よろしければご活用ください。
15ページで分かるキャリアコンサルタント(筆者プロフィール)
キャリコンの学習サイトは、分量が多過ぎたり、単純な暗記を促したりするものが多いようです。受験ネットでは、過不足のない、具体的でわかりやすい内容をめざしています。
①キャリコンの概要#01(準備中)
②キャリアコンサルタントの倫理とあるべき姿|キャリコン対策#02
③ロジャーズとは?(来談者中心療法、内的準拠枠)|キャリコン対策#03
④認知行動療法をわかりやすく|キャリコン対策#04
⑤システマティックアプローチとは?|キャリコン対策#05
⑥スーパー(職業的適合性・アーチモデル)、ホランド|キャリコン対策#06
⑦クランボルツの意思決定・偶発性と、シャイン|キャリコン対策 #07
⑧ホールと、サビカスのキャリアアダプタビリティ|キャリコン基礎理論対策 #08
コンサルティング全体の流れ#09|労働経済白書と職業訓練、教育訓練給付金#10|人事労務管理、社会人基礎力#11| 学校のキャリア理論#12|労働関係の法律#13|社会保障制度・メンタルヘルス#14|学科試験・実技試験(論述・面接)対策#15|
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