これが志望理由書の書き方!~落ちない7つのコツ~

      2018/05/28

推薦AO入試に必ず必要な志望理由書。この記事では、志望理由書(志望動機書)の書き方を、分かりやすく説明しています。元予備校講師が、非常に書きやすく、かつ高得点での合格につながるノウハウを、すべて隠さずに公開。記事の最後には、無料プレゼントあります。

筆者略歴 

  • 早大卒。広告代理店を経て、予備校国語科主任。大学受験責任者。年間約80の高校等に文章指導に出向いています。合格実績は、東大、慶大、早大から専門学校まで。
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志望理由書を書く前に、1つだけ考えておきたいこと

志望理由書を書く前に、1つだけ考えておきたいことがあります。

もしあなたが、スターバックスのアルバイトに応募するとしたら、採用前に面接があります。そのときなぜカフェの仕事に興味を持ったのですか?という質問と、では、なぜスタバに応募したのですか?という質問は別々に聞かれることがあります。これは、とても重要な区別です。

  • 受験の場合も、なぜこの学部(分野)で学びたいのか(=学部・分野志望理由)と、なぜその学校を選んだのか(=学校志望理由)は、はっきりと区別しておく必要があります。
  • 就職・転職の場合も、業界志望理由と、会社志望理由を区別して考えてゆくと、明確な志望理由が完成します。
  • ただし、高卒就職の場合、履歴書の志望動機欄は、会社志望理由を中心に書く傾向があります。
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(結論)志望理由書に書くべき内容

志望理由書に書くべき内容は、次の通りです。

基本 応用 個数
学部・分野志望理由

①きっかけ、②学びたいこと、③将来像

④適性(向いている理由)、⑤比較結果、⑥学部の意義 2つ以上
学校志望理由

オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。

2つ以上

学部・分野志望理由は、おもに①きっかけ、②学びたいこと、③将来像の3つのなかから、2つ以上準備します。大学希望者は、学びたいことの内容が合否に関わりやすいため、必ず含めます。

学校志望理由の書き方は、一般的には、講義(研究・授業)の特色、施設設備、就職状況、取得できる資格、教授(先生)、学生生活など、様々な要素が指摘されます。しかし、多くの内容を正確に調べつくすのは困難。また、〇〇など最先端の設備を備えているからなどと書いてみたものの、〇〇は、どの学校にもあるものであり、志望理由としてふさわしくない場合があります。

× ほかの学校にもあるようなものは、学校志望理由として望ましくない。
× パンフレットやサイトの難しい用語を、よく分からないまま使用しても、それほど評価されない。

学校志望理由の書き方には、裏ワザがあります。それは、オープンキャンパスで学校の特色として説明を受けたことから、2つ以上共感したものを選んで書くだけです。オープンキャンパスでは、当然ですが、ほかの学校でも可能なことはPRしません。しかも、受験生向けに分かりやすい言葉で説明されます。学校志望理由のヒントは、すべてオープンキャンパスにあります。

これで準備は終了です。

分類 項目 自分で考えてみよう
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。

※比較過程とは、例えば経済と経営を比較して、この点で経営を選んだ、調理と製菓を比較して、この点で調理を選んだ、のようなものです。実際に迷った学部や分野がある方が利用できます。

すでに志望理由書は完成している!

実は、ここまでの作業ですでに志望理由書はほぼ完成しています。

これを適切につなげれば、志望理由書が完成します。

600~800字程度(B5用紙1枚程度)の場合、

上の4段落構成がおすすめです。上の構成は、志望理由書、自己PR、小論文など、入試から進学後まですべてに通用しますので、時間があるときに次の記事を読んでおいてください。

4段落で構成した、志望理由書です。①概要、②学部志望理由の説明、③学校志望理由の説明、④結論(まとめ)の構成です。

①私が貴学経営学部を志望したのは、企業経営を学ぶことに興味があり、簿記などの資格を確実に取得できる大学を探していたからです。
②高校2年生の頃、私は、様々な企業にスポットを当てたビジネス番組を見て、経営を学ぶことに関心を持ちました。特に回転寿司などの飲食サービス業や、IT技術を使い、スマートフォンに入口を作る企業に興味を持ち増した。経営学部では、簿記の資格を取得し、サービス業やIT系を中心に、様々な企業の経営手法を学んでみたいです。
③貴学では、日商簿記検定の3級、2級を入学後早い段階で取得できるように、講座や学習環境が設けられていると聞きました。実際に、学生の日商簿記検定2級の取得率は非常に高くなっています。オープンキャンパスでは、図書館や自習室などで、資格取得に向け熱心に学んでいる在校生の姿に共感しました。また、貴学のゼミナールでは、経営学や企業研究を中心に、アクティブラーニング形式で学ぶことができます。アクティブラーニング形式は、学生が課題を設定し、手段で論じることで学びを進めてゆくため、確実に自分のものとして消化でき、就職活動への慣れも培われると考えました。
④以上から私は、貴学経営学部を志望します。進学後は、様々な企業の経営手法を知り、知識を深め、就職へ向けて活動をしてゆきたいです。(原稿用紙で600字弱)

一方、専門学校では、B5用紙半分程度(300字程度)のスペースに志望理由を書く場合もあります。その場合、スペースの関係上、初めの概要は省略し、①分野理由の説明、②学校志望理由の説明+結論(まとめ)の構成がふさわしいです。

①私は、幼い頃から美容師に興味を持っています。将来は、地元の美容室に就職し、若いお母さんやお子さんから好かれ、信頼されるような美容師を目指しています。そのために、美容学校への進学を希望します。進学後は、美容師の資格を取得するだけでなく、メイク、ネイルや健康な髪づくりについて学びたいです。
②貴校は、自由な雰囲気であっても、在校生のプロ意識は高く、華やかかつ引き締まった雰囲気があるとオープンキャンパスで聞きました。実際に見学した時にもそれを強く感じました。見学のなかで、先生が非常に厳しくかつ親切で、普段から丁寧に指導している学校だと分かりました。以上から私は貴校への進学を希望いたします。

以上で、志望理由書は完成です。

・B5用紙1枚程度の場合(原稿用紙600~800字) … ①概要、②学部志望理由の説明、③学校志望理由の説明、④結論(まとめ)の4段落構成が基本。

・B5用紙半分程度の場合(300字前後) … ①分野理由の説明、②学校志望理由の説明+結論(まとめ)の構成が基本。

【準備中】学部・分野志望理由の例

文学部

分類 項目
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。 大学によって異なる

国際関係学部

分類 項目
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。 大学によって異なる

工学部(機械)

分類 項目
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。 大学によって異なる

保育・幼児教育

分類 項目
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。 大学・短大・専門学校によって異なる

自動車整備

分類 項目
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。 大学によって異なる

音楽

分類 項目
学部(分野)志望理由 【基本】①きっかけ
【右から2つ以上準備】 【基本】②学びたいこと
【基本】③将来像
④適性(向いている理由)
⑤比較過程
⑥学部の意義
学校志望理由【2つ以上準備】 オープンキャンパスで、①聞いた説明、②見聞きしたこと。 大学によって異なる

志望理由書の段落構成メモを作ってみよう

原稿用紙や記入用紙に、いきなり志望理由を書き始めると、失敗してしまうことがあります。志望校が決まったら、実際に書く前に、段落構成メモを完成させましょう。段落構成メモは、面接でほぼそのまま利用することができます。

1 段落構成メモを作る

ある大学の福祉学部分野を志望する生徒の場合

① 私が貴学を希望した動機は、2つあります。
② 祖父の介護を手伝い、とても喜ばれたことがきっかけです。貴学で社会福祉士を目指し、将来は、老人ホームで活躍したいです。
③ 貴学を選んだのは、資格取得に向けた補習専用の部屋があり、1年次から老人ホームでの実習に参加できるからです。
④ 以上の理由から私は、貴学福祉学部を希望します。

※専門学校の場合は、「貴校」と書きます。

2 志望理由書を完成させる

メモの内容をふくらませ、志望理由書を完成させます。

① 私が貴学を希望した動機は、2つあります。
② 祖父の介護を手伝い、とても喜ばれたことがきっかけでした。5年前、祖父は脳梗塞にかかり、日常生活に不自由がありました。私は、移動の手助けや、食事の手伝いを主に行いました。決して上手な介護ではありませんでしたが、いつも祖父にお礼を言われ、とても嬉しい気持ちになりました。貴学では、老人ホームでの実習で具体的な介護の方法を学びながら、社会福祉士を目指したいです。将来は、老人ホームで活躍したいと考えています。
③ 貴学を選んだのは、資格取得に向けた補習専用の部屋があり、1年次から老人ホームでの実習に参加できるからです。図書館の1階にある補習専用の部屋は、専属の先生がつき、空いていれば予約をしなくても、質問やアドバイスを受けることができます。社会福祉士の対策は大変高度だと聞きました。進学後は図書館に滞在する時間を長くし、高得点での合格を目指してゆきます。
④ 以上の理由から私は、貴学福祉学部を希望します。

志望理由書の例を見てみよう

志望理由書の例文は、次のページに進みます。

詳しい例文を見たい → 大学・短大 志望理由書の例文(推薦・AO入試) 

詳しい例文を見たい → 専門学校 志望理由書の例文

落ちない志望理由書の7ポイント キーワードは「人」!!

落ちない志望理由書を書くために、以下の様なコツがあります。

ポイント1 きっかけは「自分」の体験や気持ちを書く

 人の役に立ちたいと思い、スポーツトレーナーの仕事を希望しました。
 バスケットボール部で、顧問に教えてもらったストレッチの効果に驚き、スポーツトレーナーの存在を知りました。

試験官は、誰にでも当てはまる抽象的なことがらよりも、あなたにしかない具体的な体験に惹かれます。また、「驚き」など感情を表す言葉や、「必ず」など感情がこもりやすい副詞表現は試験官の記憶に残る傾向があります。

ポイント2 コピペ厳禁!「自分」の言葉で書く

 法学部ではリーガルマインドを身につけ、就職活動やその後に役立てたいです。
 リーガルマインドにはいろいろな意味がありますが、私に欠けているのは、双方の意見を公平に聞き、根拠を求め、判断を進めていくやり方です。私はこの部分を、法学部で伸ばしていきたいです。

パンフレットやHPをすみずみまで読んでおくことは、非常に大切ですが、よく分からないままコピー&ペースト(コピペ)された志望理由書を、試験官は簡単に見抜きます。自分が普段使う言葉で書くようにします。

ポイント3 学びたいことは、「学生」「教授」の取り組みを調べて深める

 文学部では、古典文学について、深く学んでみたいです。
 文学部では著名な古典文学だけでなく、○○教授が専門とされている、正倉院の書物などを調べ、庶民が残した文章を比較対照して学んでいきたいです。

大学生は、ゼミ・研究室・卒論・卒研のいずれかの形で、専門的な学習に取り組んでいます。インターネットで「○○大学△△学部 ゼミ」のような検索を行うことで、学生が何に取り組んでいるかが具体的に見えてきます。また、教授の専門分野や講義要項(シラバス)を調べることも、非常に重要です。

専門学校の場合は、オープンキャンパスで、パンフレットに掲載されていない、学生や講師の取り組みを聞き出すことがポイントです。

ポイント4 オープンキャンパスの「担当者」に詳しい話を聞く

志望理由書を書くためにパンフレットやHPを隅々まで読むことは基本ですが、オープンキャンパスに出向くことが、さらに重要です。オープンキャンパスでは、短い時間で学校の特色(メリット)を説明する傾向があるため、そのまま志望理由書の学校志望理由に活用できます。

オープンキャンパスを効果的にする裏技は、「予習」です。パンフレットやHPで気になっていた内容を直接聞いた情報と結び付けて書くと、非常に奥の深い文章になります。

なお、オープンキャンパスでは、ときどき教授や講師が登板することがあります。入試課スタッフに比べ、情報の濃さに特徴があります。

ポイント5 「専門家」に添削してもらうことが重要

志望理由書はできれば半年、遅くとも3ヶ月前には書き始め、5回前後の添削を受けましょう。文章が苦手でも、最大10回の添削を受ければ、落ちない志望理由書に仕上げることができます。担任、国語、進路指導室の先生が候補です。

身近に添削者がいない場合には次の記事をご覧ください。

志望理由書・小論文のプロによる添削を安く済ます方法!

ポイント6 「職業人」の本を3冊読む

大学や、専門学校の学部・分野によっては、明確な将来像が要求されることがあります。その場合、インターネットで調べることも重要ですが、職業人が書いた本を1冊読むことが大きな差につながります。

倍率の高い学校を受験する場合には、裏技があります。「職業人」が書いた本を3冊読むことです。そしてどの本にも決まって書かれていることが、非常に重要となるため、そこに絞って深く調べてみます。この作業で、情報誌やネットサイトだけで情報を得た生徒に、決定的な差をつけることができます。

ポイント7 「友人」と比べてみることもコツ

志望の学部・分野が違っていても、友人の志望理由書が参考になることが、よくあります。恥ずかしさもあり、お互いに情報交換する生徒は意外に少なく、実行すればすぐに差がつく作戦です。

友人の志望理由書を1回だけ読み、すぐに裏返します。その後印象に残った部分を思い出します。そしてなぜ印象に残ったのかを考え、自分の志望理由書に生かせないか検討してみます。

(まとめ)落ちない志望理由書の7ポイント 「人」がキーワード

  • ポイント1 きっかけは「自分」の体験を書く
  • ポイント2 コピペ厳禁!「自分」の言葉で書く
  • ポイント3 学びたいことは、「学生」「教授(講師)」の取り組みを調べて深める
  • ポイント4 オープンキャンパス、会社説明会の「担当者」に詳しい話を聞く
  • ポイント5 「専門家」に添削してもらうことが重要
  • ポイント6 「職業人」の本を3冊読む
  • ポイント7 「友人」と比べてみることもコツ

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落ちない志望理由書を書くためには、この記事を読み返して頂き、上に記した7ポイントを押さえれば十分です。しかしながら「読みやすく落ちにくい文章」と「読みにくく落ちやすい文章」は確かに存在し、もう少し踏み込んだ裏ワザもあります。そこで、受験ネット内の記事を読み終わってしまった方のためにレポート「落ちない文章の書き方」を作成しました。「落ちない文章の書き方(PDF)」は、40ページ約1万字に渡る販売も可能な資料ですが、多くの方に学習のチャンスを提供するために、全員に無料でお送りしています。以下からご請求ください。

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